あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの戦闘妖精-01


Misson 1 妖精の舞う召喚場
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!」
そして 爆発。 またしても 爆発。
今までの爆発に比べて一際大きな爆発だった。
だが・・・

少女は困惑していた。
居残りの補習も、今日で三日目。
生まれて初めて魔法に成功した。それもサモン・サーヴァントで。
召喚出来たのは 犬猫や蛇 蛙等の様な「小物」ではない。
視野から はみ出さんばかりの巨体、何らかの力を秘めた姿。
今までに聞いたことの無い唸り声を 絶え間なく上げ続けている。
強い、間違いなく強い!
でも、「コレ」は一体 ナニ?

夕暮れの薄闇に浮かぶシルエットは ドラゴンを連想させた。「地に伏した飛竜」といえば 比較的近いかもしれない。
長く伸びた首と胴体 そして翼に至るまで、今までに見たことが無いような曲線で構成され 禍々しくも美しい。しかも 並のサイズではない。
鋭く立ち上がった風切羽?の高さだけでも クラスメイトが召喚した風竜の背丈と同じ位だろう。翼の幅は その倍、嘴?から尻?までなら 三倍はあるだろう。
その身体に鱗や羽毛は無く、金属とも木材・石材等とも判断できない何かで造られている。
そう これは生物ではない。頭と思われる部分はガラス状の物で覆われている。巨体に対しては貧弱な3本の足は、車輪が付いている。
おそらくは ゴーレムかガーゴイルの類なのであろうが、これがどのように動き出すのか 想像も出来なかった。
「こっ、これと『契約』するの… 
 って 口は何処なのよ~?」

発信元:SAF-V 003 YUKIKAZE
送信先:FAF戦術知性体群
経過報告
ミッション 「超空間通路に類似した次元擾乱現象の調査」
       パイロット:深井 零中尉 
       フライトオフィサー:ジェイムズ ブッカー少佐
状況  進行方向に出現した「サークル状の発光現象の回避に失敗、同空間に突入。
    空間転移により現在位置に出現。
    (付帯状況)
    PA・FO共に消失。(キャノピー開放の記録 無し)
    ヘルメット・パイロットスーツ等の装備は 後部シート上に在り。
    転移前は飛行中。転移後は駐機してアイドリング状態。(着陸操作の記録無し)
    当報告を送信中の「試作型超空間通信回線」を除き、全てのDeta-Link 不通。
    転移時に 未知の言語に対する翻訳プログラムの強制入力 及びIFFへの外部干渉在り。
    「召喚者」なる存在を味方登録せよ との内容。同処理については 現在 保留中。
    指示を請う。

発信元:FAF戦術知性体群
送信先:SAF-V 003 YUKIKAZE
回答 
    「超空間通路に類似した次元擾乱現象の調査」は 無事終了。
    SAF-V 003はすでに帰還済み。

    同調査に対するブッカー少佐の報告
    「サークル状の発光現象に突入するも 機体・乗員共に変化無し。
     しばらくの間 同空域に留まり警戒を続けるも、再度発光現象の発生無く、帰還した。」
    ジャムによる複製の可能性を考慮し 機体及び搭乗員の検査を行うも、異常なし。

    よって、本件通信の送信者自体が コピーである可能性 大。
    ただし ジャムによるものか 現時点においては不明。
    「召喚者」に関する情報の収集を継続せよ。

強制入力されたデータ 及び本部指示より推測
    ・サークル状の発光現象は 召喚対象をスキャンしコピーを作成した上で
     現在位置へ転送する「ゲート」である。
    ・召喚対象が機体のみであった為 搭乗員は複製されなかった。


現在 機体周辺に2名の人間を確認。
頭髪:ピンク 性別:女性 をアンノウンA
頭頂部:無毛 性別:男性 をアンノウンBと呼称。
調査続行。


「あー、ミス・ヴァリエール。君が戸惑っているのは判るが、早く契約の儀式を行いなさい。もう陽も落ちたことだし」
「あ、ハイ、コルベール先生。すいません、今すぐやります!」
とは言ったものの どうすればいいのか?
契約の儀式「コントラクト・サーヴァント」は、通常 使い魔とする相手の口に術者の唇を合わせる つまりはキスによって完了する。
口を持たない使い魔も存在するため、顔又は頭部で代用することも可能だが、今回召喚されたものは 脚部を除き身体のどの部位も2メイルよりも高い位置にある。
「フライ」の使えないルイズでは、頭と思われる透明な部分まで登ることは出来なかった。
さりとて 貴族たる者が、無生物とはいえ 相手の手足に口付けをするわけにもいかず・・・

「召喚者」は アンノウンAと判明。対象とコンタクトを取るため コクピットへ誘導。
(コクピット照明輝度UP 昇降ラダーDOWN)


どうするか考えあぐねていたルイズの前に 何かが降りてきた。
「えっ これ、梯子?…登ってこいって言うの!」
見上げれば ガラスのドームが 前よりも明るく光っている。
「いいわ、行ってあげようじゃないの。」
期待と恐れを等分に抱きながら、梯子をよじ登る。
戦闘機パイロットの平均に合わせた規格の梯子は、同年齢の中でも小柄な少女には かなり登りにくいものであった。
苦労の末にドームの中を覗き込んだルイズは、その光景に息を呑んだ。
決して派手ではないが さまざまな色に光る異国の文字に囲まれた座席があった。
彼女は直感した。これは『主の座』だ。この使い魔の主人が座る為の席だと。
既に 不安は欠片も無かった。早く あの席に座ってみたい。ただ それだけだった。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
杖を振るい、契約の呪文を唱え、いとおしむようにガラスのドームに口付けをした。
その瞬間 頭の中に 大量の何かが流れ込んできた。

プログラム『コントラクト・サーヴァント』によるハッキング発生。
全ての防壁 効果なし。回線遮断に失敗。シャットダウン 不可。

「召喚者」を「マスター」に登録変更。
マスターの基礎個人情報 入力。「最重要防護対象者」に指定。
「サモン・サーヴァント」「コントラクト・サーヴァント」に関する詳細情報、入力。
「使い魔行動規範」 入力。
プログラム「ガンダールヴ」インストール。左翼上にルーンマークを表示。
Deta-Link対象に「マスター」を追加。
「FAF基礎情報」「操縦マニュアル」を転送開始。

光の奔流。意識が吹っ飛び 身体が硬直した。
・・・フェアリイ空軍?・・・ジャム?・・・超空間通路?・・・戦術偵察機?・・・FRX-OO?
聞いた事の無い言葉が 頭の中を駆け巡る。
判ったのは それが この使い魔が伝えてきた「情報」だということ。

「どうしました、ミス・ヴァリエール。大丈夫ですか?」
契約の呪文を唱えた後 黙りこんでしまった生徒を心配して 教師が声を掛けた。
「はい、なんでもありません、大丈夫です。」
「今 左の翼で 何かが光りました。おそらく 使い魔のルーンが刻まれたのでしょう。
 サモン・サーヴァントは何度も失敗したけど、コントラクト・サーヴァントは一回でと成功させたようですね」
「ありがとうございます。」
(やった!でも まだ終わりじゃない。私が本当に『雪風』のご主人様になるには、あの席に座って そして…)
「すいません、ミスタ・コルベール。機体から離れてください。
 『雪風』'ていく おふ' します!」

送られてきた「でーた」によれば、雪風は「飛行機」つまり空を飛ぶ機械だった。
ハルケギニアにも 空を飛ぶ船はある。だがそれは 風石の力で宙に浮き 大人数で操作をしなければならない。
竜騎士のように 空を飛ぶ幻獣を乗りこなす者もいる。
飛行機は それらとは全く違う。
こうくうりきがく というチカラで 魔法を使わずに飛ぶという。
ルイズは雪風に命じて こくぴっと の きゃのぴー を開けさせ ぱいろっとしーと に座った。
「使い魔の力は ご主人様の力。
 ってことは 今日から私も 飛べるって事よね!」

魔法を使えない。それは ルイズにとって最大のコンプレックスだった。なかでも「フライ」に対する思い入れは深い。
日々の授業で 教場を移動するたび 宙を行くクラスメイト、一人歩く自分。
心の傷は 流す血が乾く間もなく抉られ続ける。
だから…飛びたかった!

気持ちは逸っていたが 雪風にヘルメットとベルトの着用を促された。
本来ならば ぱいろっとすーつ も着なければならないのだが、絶望的なまでにサイズが合わなかったので 止めた。
サイズといえば すろっとるればー や そうじゅうかん も自由に扱うには遠すぎる為、初飛行は雪風の完全操縦となった。
(アイハブ コントロール)
雪風の言葉が 直接 頭の中に響く。モニターー上にも 同じ意味の文字が現れる。だんだん 判るようになってきた。
準備は整った。
「飛びなさい、雪風!」

双発のフェニックスエンジンが唸る。召喚場は開けた空間ではあるが、通常の滑走距離には十分とは言えない。
機乗経験の無いマスターに負担を掛けることになるが、離陸モードにSTOLを選択する。
ベクターノズルによる急速な機首上げ MAXパワーでの急上昇しながらマスターのバイタルチェック(パイロットスーツが無いので 精度は極めて低い)。高度10000で水平飛行に移行。

死ぬかと思った。思っていたのと全然違った。自分が 大砲の弾になったのかと思った。
(…滑走路ってのを 早急に何とかしなきゃ。あと カラダ鍛えなきゃ…)
水平飛行に移って やっと余裕の出来たルイズが外を見ると、
「うわぁ!!!」
そこは 別世界だった。
地上から見たときには 雲が低く垂れ込めていた空。
今 雲は自分の足元に在り 遮るものの無い二つの月が 煌々と輝いている。
ルイズは理解した。雪風が「飛ぶ」という事を。
現在の高度ですら まだその能力の半ばですらない。
雪風以外に そこまでたどり着けるものはいない。この空は ルイズと雪風のものだった。
自分の使い魔が 誇らしかった。
(でも これじゃあ 授業の時の移動には 使えそうに無いわね…)
結局 歩かなくてはならないのか。それだけが残念だった。
「帰りましょ。雪風。」

その後 雪風が着陸時にも離陸時同様に無理をしたため、ルイズは滑走路の重要性を 更に思い知った。


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