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ゼロの女帝 第二十四話




「ていやぁ!」「たぁ!」
次々と木刀で瀬戸に切りかかっては、あしらわれる男子生徒たち。
十人を超える数で一斉に切りかかるのだが、その手の扇に防がれ、弾かれ、受け流されてしまう。
「ほいっ」 「あぎゃ」
「とりゃ」 「痛っ」
「ちょいさ」「ああ、もっと」

「ダメよサイトちゃん。
 全力で飛び込んでの突きが得意みたいだけど、そういった得意技ってのはたいていかわされるか
 崩されると無様なまでに体勢崩れるわ。
 注意なさい」

「はーい、今日の鍛錬はおしまいよ。
 午後の授業に備えて男衆はきっちり休んどきなさい」
その言葉を聞いて、一斉に地に倒れ崩れる男子生徒たち。
水属性の女生徒らがかけより、彼らの傷と疲れを癒していく。
「ギーシュ、なんでこんな無茶をするの?
 しかもあなた達メイジじゃない。メイジが剣振るうなんて親族会議で袋叩きよ」
「じゃあその時はスケキヨとでも名乗ろうか 真っ白いマスク被って」
「真面目に話してるのよ!」
「じゃあ真面目に答えよう。
 剣を振るう、というより体力をつけたいのさ。
 アルビオンの叛徒どももいずれトリステインに攻めて来るだろう。
 その時はグラモン家の男子として僕も当然戦場に向かわなければならない。
 そして魔法とは絶対ではない、と知ったからね」
「セトはもう常識外でしょ!サイトだってセトの眷属なんだから非常識なのもあたりまえよ!
 あんなのめったに居やしないしホコホコいられたら迷惑よ!」
「でも『メイジ殺し』と呼ばれる規格外は間違い無く存在する。
 規格外が目の前に現れた時『反則だ』と喚いて死んでは意味が無いんだ。
 それになにより」
「なにより?」
「どんな状況でも、君を守りたいんだモンモランシー」
「ぽ」
「マリコルヌ、本当に治さなくていいの?」
「ああ、この傷、この痛みはボクが未熟な証だからね。
 これを忘れてしまっては強くなれない、そう思うんだ」
「へー」(あ、なんかちょっと格好良いかも)
「それに、イイんだ」
「へ?」
「こ、この痛みが・・・・・・・・イイ」
(前言撤回だわ)

「こおらぁ!このバカ犬!何やってんのよさっさと昼のお茶の用意しなさいよ!」
「あ、あのミス・ヴァリエール、わたしが」
「メイドは引っ込んでなさい。あ!た!し!は!このバカ犬にやれって言ってんのよ!」
「あいたたた・・・・わかったわかった。すぐ準備しますよご主人様」
そんなサイトにキュルケが声をかける。
「あなたもよく辛抱するわね」
「知り合いに似たのが居たんでね。
 とにかくひたすら運が悪くて。
 道を歩けば糞を踏み椅子に座ればすぐ壊れ楽しみにしてたイベントは必ず雨天中止。
 そんな自分に絶望して、腐ってはぶてていらついてたんだ。
 でもその人は自分の運の悪さを受け入れる強さを身に付けた。
 ルイズを見てるとその人思い出すんだ」
なるほど、とキュルケは納得する。
「で、その人いまなにしてんの?」
「よくは知らないけど就職して嫁さん四人と愛人四人囲ってるらしい」


深夜 誰も彼もがぐっすりと眠る夜。
ルイズ・フランソワ-ズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエ-ル嬢は、使い魔をドツき倒すという程好い運動を終え
心地よい疲れとともに穏やかな眠りについていた。
そんな寝室の片隅の闇が三つほど立ち上がり、部屋の主に魔法を掛ける。
『眠りの雲』らしきその魔法は彼女をさらに深い眠りへと誘う。
そして影どもは彼女の毛布をめくり(そこまでにしてくんない?)
掛けられたささやき声に、一斉に、しかし風すら揺るがせず飛びのく三つの影。
(そいつに夜這い掛けるのはおれが一番と決まってるんだ。とりあえず表ェ出な)

「ここまでくりゃいいか。
 さて、一応名前と目的聞いておこうか。俺の名は平賀才人。ルイズの使い魔ってモンやってる」
「あの娘の使い魔はいささかとうのたった女、と聞いておるのだがな。
 吾が名はコウリュウ」
「リシュウ」
「フシュウ。
 我等はワルドさまにお仕えする烈風三兄弟
 使命はかの娘をワルドさまの御前に連れて行くこと」
「そこまでバラしていいのかい」
「かまわん。どのみち貴様は誰にも語る事など出来んのだから」
一斉に短め(20サントほど)の剣を抜く。
「メイジなんだろ。剣使って良いのかい」
「闇なれば それに我等が剣を振るう事を知る生者など居らぬ」
その言葉に、背負ったデルフリンガーを構えるサイト。
「おーおー、ホンマモンの修羅場だねぇ。
 このまま出番終わるかと思ってどきどきしてたよ」

キイン!ガイン!鋼が打ち合わされる音が、深夜の森に鳴り響く。
三人の刺客が、サイトと剣を交えている。
互角、否ややサイトが押し気味だ。
そんな彼らを、学園の外壁上から見守る影ひとつ。
「手伝わないのですか」
その影のとなりに、ふわりともうひとつの影が現れる。
「サイトちゃんはね、コルベールちゃん。
 この先ルイズちゃんと共に、尋常でない地獄を巡って行くことになるわ。
 多分、だけどね。
 今この場を乗り切れないならいっそここで死なせてあげたほうが親切というものよ」
「ふふっ 彼が切り抜けられると信じてるんですね」

ザッと距離を取り、体制を整える三人組。
「ふむ、恐れるほどではないが、手ごわいのは認めよう。
 吾が兄弟の秘技、受けてみるがいい」
そういうとコウリュウは、まっすぐサイトに向かって突っ込む。
「何考えてるんだ!」
ギン!
すれ違う両者。そしてサイトの右肩と左側頭部から血が迸る。
「てめぇら・・・・・」
「天をかわせど地が襲い」「地を防げども人が来る」「我等兄弟の三身一体陣、受けてみよ!」
「くっ 風魔法を自分ないし味方の背に放って加速してやがる」
(得意技ってのはたいていかわされるか崩されると無様なまでに体勢崩れるわ)

「・・・・・・・・・・いいだろう 三身一体陣とやら、正面から相手してやんよ」
「いくぞ!三身一体陣!」
(宣言してしかけちゃマズいだろ)
内心呟きながら三身一体陣とやらに突っ込むサイト。
(思ったとおりだ
 先頭のやつは後ろの二人の邪魔をしないために突きしか出来ない)
先頭の、コウリュウの刃を左手で受け、そのまま横へと流す。
「何!?」
デルフリンガーで体勢を崩したコウリュウの喉を薙ぐと、崩れ落ちる相手の死骸を踏み台に高く飛び上がりデルフを両手に持ち直す。
「ミデアの援護はないからな」
謎な言葉を呟き、そのまま落ちるに任せリシュウの頭部に刃を叩き込む。
「あ、兄者?」
何が起きたか理解できず混乱するフシュウの腹に、横殴りの一太刀。


「やれやれ、相棒はお人好しだね。こんな連中わざわざ埋めてやるなんて」
「死者を咎めるのはタブーなんだよ、俺の故郷では。
 死ねば皆等しく仏ってね」
「・・・・・・・・つらくねぇか」
「つらいよ。 でも人を殺してつらくない人間になんかなりたくないし、
 なによりそれでも俺は守ると誓った。
 ルイズを」


「こおらぁ!このバカ犬!!メイドやらツェルプストーやらといちゃいちゃいちゃいちゃ!」
どっかぁん
「ほんぎゃああ」




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