あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

魔物使いが使い魔-03


リュカは現状を分析し終えると同時に、
ルイズも勉強を終えたのか、瞼を擦りながらベッドに倒れこむ。
「ルイズ」
「ひゃっ!」
リュカが耳元でルイズの名前を呼ぶと
ルイズはビク!と反応しベットからずり落ちた。
「あっあっあんたねえ!ごっご主人様の耳元で息を吹きかけるんじゃないわよ!」
耳を真っ赤にしんがらルイズは大声で捲し立てる
「ごめんごめん、大声で喋ったら迷惑だろうと思ってね。」
優しく微笑みながらリュカはルイズに問いかける。
「どうもベットは一つしかないみたいだけど僕はどこで寝たらいいのかな。」

「何いってんのよ!あんたは使い魔なのよ!寝る場所なんて決まってるじゃない!」
そう言うとルイズはそのままビシっと床を指し示す。
どうやら床で寝ろと言うことらしい
「文句ある!?本当なら平民が貴族の部屋にいられるってだけでも異常なのよ。
 そんな床でも平民の寝床に比べたらよっぽどマシなはずでしょうから感謝し―」
一気に捲し立てるルイズの口上は途中で止まる。
見ればリュカがルイズの頭を優しく撫でその鳶色の瞳を見ながらにっこりと微笑んでいる。
「わかったよ、ありがとうルイズ」
その瞬間ルイズの顔が茹で上がったかのように真っ赤になり
メタルスライムのような速さでベットの端に移動する。
「わわわわわわかったらいいいのよ、なら早く寝なさいよね!」
うん、わかったよと素直にリュカは答えるとそのまま床に腰掛けた。
正直な話この部屋に泊まれるとは思っていなかった、
第一印象が傲慢な貴族の女の子ということもあってまさか自分のような
得体の知れないものと一緒に寝るなんて考え付かなかったし
最悪野宿も検討していたので床でも寝れるだけ有難いというものだった。
壁に背をもたせかけて目を瞑る。
その時―

もふっ

何か柔らかいものが顔に当たった。
リュカが目を開けるとそこにあったのは柔らかそうな毛布であった。
リュカが思わず目を開けてルイズを見ると
彼女はいかにも上質そうな布を何枚も戸棚の中から引っ張りだしそれをリュカに放り投げていた。
「きょきょきょ今日は寒いからこれくらい恵んでやるわっごご主人さまの
 優しさに感謝しなさいよねっ!」
それだけ言い切ると急いでベットの中に潜り込み。
「そっそれから明日は私より早く起こすのよ!
 洗濯物はそこにあるからちゃんと洗っといてよね!
 洗い場は一階の踊り場から回って中庭に出て左側に調理場があるから
 その近くよっ!わかったらさっさと寝なさいよね!」
言いたいことだけ言うと毛布に包まった体はリュカとは反対のほうに向く。
リュカはそれをまるで小さい子犬を見るような目で見て
「わかったよ、ルイズは優しい子なんだね。」
優しく言うと毛布に包まれた塊はビクっビクっと震え
「あっあっあっあったり前じゃない、ご主人様は使い魔の面倒を見るのが仕事なのよ!
 無駄話してないで早く寝なさい!」
声がなぜ震えているのかわからないがリュカは思った。
初めて見たときはとんでもない女の子だと思ったけれど思ったより接しやすい子のようだ。
今日一日見た限りでは彼女には何か無理をして虚勢を張ったり
傲慢にならなければいけない訳があるのかも知れない。
明日もう一度ルイズと話をしてみよう。
そう思いリュカは目を閉じた。

ルイズは困惑していた。
何故自分は今日初めてあった平民の
しかもどこの馬の骨とも知れない男に慌てているのだろう。
使い魔を床に寝かせたのは予定どおりだったが
(何度も使い魔の扱い方についての本を読んだのだから!)
こんなに早く施しをやるつもりは全くなかった。
何をしているのかしらルイズ
犬ははじめが肝心なのよ、どっちが主人か立場をわからせるためには
身分の違いをはっきり見せ付けてやるのが一番なのに!

ふとルイズは毛布に包まったまま右に向く。
そうよルイズそこにはあなたの呼び出した使い魔がいるのよ。
いきなり違う国から呼ばれたのはちょっと可哀想だけれども
もうアレはあなたの使い魔なのよ。
さぁルイズ床に這い蹲って寂しそうに眠る使い魔をじっくり蔑むのよ。
そして明日はもっとしっかりと自分の立場っていうのを教えこまなきゃいけないわ。
そう思いルイズは瞼を開けアレを見た、
汚れたターバンを床に置いて黒髪が晒されたアレの顔をじっと見つめる。
目を閉じてうつらうつらとしていたアレはルイズの並々ならぬ視線に気づいたのか
ふと目を開けルイズに向かって優しく微笑む。
「!!!!???」
ルイズは大慌てで視線を外し毛布に頭まですっぽり包まって体を背ける。
ルイズ落ち着きなさいルイズ
なんであなたは使い魔の顔を見ただけで慌てるの
訳わかんないわ、しかも今日呼び出したばっかりの平民如きに
私は誇り高いヴァリエール家の三女なのよ、使い魔如きに(以下略)

スヤスヤと眠る使い魔と
悶々と眠れぬ夜を過ごす主
初めての夜は更けていった。



翌朝、リュカは目を覚ますと身を起こすと
毛布を畳み側においてあった洗濯物を掴むと
昨日遅くまで起きていて寝付けず現在爆睡中のルイズを
確認すると扉をあけ外へと出ていった。

所代わり使い魔たちの食事場
大小様々な動物たちが一同に会す憩いの場所で
メイド服をきた少女がその横を走りぬける。

(…あら?)

普段ならばさして気にはしない使い魔達の食事風景
しかしメイドの少女―シエスタは使い魔たちが食事をするといういつもの光景の中に、異変を見つけた。
広場の一角に使い魔たちが密集している。
記憶が確かならば、あそこは餌置き場ではなかったはずだ。

(なにかあったのかしら)

興味半分、義務半分でシエスタはその方向へと目を細める。
先日いつも本を読んでいる生徒が召還した
ドラゴンの影になってよく見えないが、密集地の中心に人影が見えた。
自分と同じ黒い髪にお世辞にもよく手入れがされているとは思えないボロボロの服。
体格から考えると自分より2~3歳ほど年上であろう。
こちらから見ると後ろを向いているため顔はわからないが、
とてもメイジには見えない。
もしや自分と同じ平民が使い魔たちに絡まれているのでは…?
その想像に顔を真っ青にするシエスタ。
だが、その懸念はすぐに払拭された。
少し近づいてみると、それは危害を加えられるという意味での絡まれるではなく、
懐かれているという意味でのものだったのだ。
大小様々な使い魔たちに身体を擦り付けられ、舌で舐められている青年が目に映る。

(凄い…)

メイジの使い魔は基本的に主人にしか懐かない。
にも関わらず、彼は複数の使い魔たちに懐かれ、親しまれているではないか。
「わあ…」

感動と羨望の入り混じった声がメイド少女の唇から漏れる。
少年はリスや小鳥といった小動物はおろか、
狼やグリフォンといった肉食かつ獰猛なタイプの動物にすら懐かれていた。
終いには使い魔としては滅多にお目にかかれないドラゴンにまで顔を舐められて親しまれている。
なんて凄い人なのだろう。
シエスタはそう思った。
そこで声をかけてみた。

「あ、あの…」
おずおずとシエスタがたずねかける。
しかし使い魔の中にいる彼はそれに気づかずひたすら顔を舐められるに任せている。
(ど、どうしようこのまま行っちゃうのもあれだし、
 そもそもこのままじゃあの人、ヨダレでベトベトになっちゃうんじゃ…)
とシエスタが考えたところで

「―ぁはは、くすぐったいよ」

ようやく声が聞こえ、シエスタはほっと胸をなでおろす。
ほどなくして使い魔たちの輪の中から一人の男が出てきた。
案の定、顔は涎と汗でベトベトに汚れていたが
不思議とシエスタはそれには嫌悪感を示さなかった。
それより気になったのはその立ち振る舞いであった。
まるで使い魔たちが主人のように道を譲り作った道を歩いてきたのだから
「あの…!このハンカチ使ってください。」
シエスタは咄嗟にもっていたハンカチを渡す。
「ありがとうございます。」
青年はハンカチを受け取り爽やかな笑顔をシエスタに返す。
そこでシエスタは初めて青年の顔を見た
自分と同じ黒髪
整った顔立ち
しかしシエスタの目を引いたのはその黒色の瞳であった。
この瞳、今まで学園で働いて様々な人間の目を見てきたがこんな目は初めて見た。
まるで無垢な少女の瞳のように透き通っているのに
知らず知らずのうちに引き込まれ心を開き、慕わずにいられなくなる
そんな瞳を青年はしていた。

「ぁ…あの、あなたはミス・ヴァリエールが召喚したっていう平民の方ですか?」
おずおずとシエスタは尋ねる。
昨日のサモン・サーヴァントの授業で落ちこぼれのヴァリエール家の三女が
平民を召還したという話から推測したものであった。
「ああ、どうも昨日召喚されたリュカと言います。」
推測は当たり、同じ平民同士ということもあり
シエスタとリュカはそれから何度か話をした。
(なんていうんだろう…わたしにお兄さんがいたらこんな感じだったのかしら)
そんなことを思いながらシエスタはこの不思議な青年リュカのことを
もっと知りたいと思った。
「大変ですよね…突然見ず知らずのところに呼ばれて
 私でよければ何でも言ってくださいね!」
「こちらこそ、僕でよければ何でもいってください。」
シエスタとリュカはその後、二言三言言葉を交わし
シエスタは洗濯物を手伝いと言い、リュカはそれを丁寧に断って
結局お互いの洗濯物を協力して洗う頃にはすっかり時間がたってしまっていた。
「シエスタさん、それではまた。」
「はっはい!リュカさん、わたしいつも食堂にいるので何かあったら来てください」

「すっかり遅くなってしまったな。ルイズもう起きてるかな。」
シエスタと別れ気がつけばすっかり日が昇ってしまっている。
もしかしたら自分を置いてもう朝食にいっているかも知れない。
そう思いリュカは部屋まで急いだ。

ルイズはまだ寝ていた。
しかも爆睡であった。
さすがにイビキは掻いていないが
枕を抱きしめてスヤスヤ眠っているところを見ると一向に起きそうもない。
元々、朝が弱いルイズだったが昨日はあれやこれやあって結局寝たのは
もう日が昇る直前なほどの真夜中であったことからも関係している。
無論リュカは昨日ルイズが何でそこまで起きてたのかを知らないが―


「ルイズ、ルイズ朝だよ、起きなさい。」
軽く体を揺さぶってみる。
起きない。
「ルイズ、ルイズ、いい加減起きないと遅刻しちゃうよ。」
今度はかなり強く揺さぶってみる。
はじめは無視していたが揺らされることに序所に体が反応してきた。

その時ルイズは夢を見ていた。
年上の姉が自分のために大好物のクックベリーパイ焼いてくれる夢だ。
「ルイズ、ちいさなルイズ、あなたの大好物のパイが焼けたわよ。」
「わー!わたしちい姉さまの焼いてくださったクックベリーパイが大好きなの!」
「ほらほら、駄目よ焦っちゃ、ルイズほらルイズ」
コロコロと笑いながらカトレアはルイズを抱きしめる。
途端に何とも言えないいい匂いが備考をくすぐる。
ルイズはそのままカトレアの豊かな胸に顔をうずめようとして―
『ルイズ、早く起きなさい。』

「うー、むにゃむにゃ、ちい姉さまのくっくべりーぱぃ」
パっとルイズが目を開けると目の前にあったのは見知らぬ男の顔だった。
しかもよりにもよってご丁寧に頬に手なんかおいてやがった。
男はルイズに向かって安心したように微笑みながら
「あー…よかった、いくら揺すっても起きないし、
 いきなり抱きついてくるからどうしようかと思ったよ。」
「い…」
「い?」
「いやああああああああああああああああああああああああああああああああ」

ルイズのこうげき。
つうこんのいちげき!!
凄まじい勢いで顔面を殴りとばされたリュカは綺麗に意識を手放した。

「それにしても酷いなぁ…折角起こしたのに殴られるなんて」
「しっ仕方ないじゃないの!寝ぼけてて昨日あんたを呼び出したことなんか覚えてないんだから」
あれから落ち着くにつれ記憶が戻ったルイズは自分が今、張り飛ばした男が
昨日やっとの思いで呼び出した使い魔だったと知って急いで介抱したのだが
それでもどうしてコイツは自分を腕になんか抱いて揺すっていたのかを問い詰めたら
「ルイズが抱きついてくるから…」とか言っていたので全力でスルーしておいた。
これがその辺の同い年の男の平民だったら
そんな戯けた記憶なんぞ忘れるまで鞭で叩いてたとこだが
いくらなんでも大の男にそんなことしたらその…そういう趣味だと思われたら困る…のであった。

「とにかく!使い魔如きがご主人様に抱きつくなんて許されないんだからねっ!
 わかったら今後は気をつけなさいよ!いいわね!」
そこまでで言ってルイズは。今自分の着ている服がいつもの学生服だということに気づいた。
(あ…そうか、昨日あのまま寝ちゃったからネグリジェに着替える暇なんてなかったんだ)
その時ルイズにある考えが浮かんだ。
本来なら使い魔講座の教本には載ってないが主従の区別をつけるために
この方法は効果的なはずだ。それに何といっても平民なのだから
これくらいのことはやってもらってもいいだろうと

それを思い出すと未だごめんごめんと謝り続けるリュカに向かってにま~と笑うと
「まぁいいわ反省してるなら許してあげる。だから―」
そう言うとルイズは立ち上がり手をぱたぱたと振り始まる。
「?」
それが何の動作なのかわからないリュカは首を傾げる。

「もぉ~!じれったいわね!着替えさせろって言ってんのよ!
 き・が・え・さ・せ・て!」
そこまで言ってようやくリュカも気づいたようで、
「なるほどね。」と苦笑しながら
衣装箪笥の中に入っていた変えの制服と下着を取り出し始める。
ほどなく衣装を集め終えるとルイズの胸ポケットに手を―

「ちょちょちょちょちょ!ちょっと待ちなさいよ!!」
「ん?」
「あああああんた!ごっご主人様の裸っていうか女の子の裸とか見て何とも思わないわけ!?
 いくらなんでも素直に従いすぎじゃない!?」

リュカはさも当たり前のことのように
「でも、着替えさせていったのはルイズだし」

「そそそれはそうだけど、なんていうかそこはほら!
 うわっお前何俺の前で裸になってんだよ!とか言って
 私が使い魔の前で裸になったって恥ずかしくもなんともないわよとか
 得意気になって返すのが筋であって―」
「わかったから、ほら早く着替えないと学校遅れるよ?」
リュカが心配そうにルイズの顔を覗き込む。
ここで余談だがルイズの身長はリュカに比べて30サント以上の差がある。
だから覗き込むということは屈んで顔を近づけるということでありつまり―
「―ーーーーーーー!」
ルイズの目と鼻の先にわずか2サントほどの距離に
リュカの顔がいっぱいに広がって…

ボン!

今度はルイズはリュカの顔を思いっきり蹴りつけた。

その後「なぜか」顔がこれ以上ないくらい真っ赤にしたルイズが
「きょきょきょ今日は一人で着替えるわ!だからあんたは外で待ってなさい!」
と「なぜか」衣装箪笥の陰に隠れて出てこなかったので
仕方なくリュカはルイズの部屋の前で彼女の着替えが終わるのを待った。

しばらくして着替えを終えたルイズは部屋から出てきたが
未だ顔が茹であがったようであったが必死で顔を見られまいと顔を振っているところに
後ろから声がかかった。
「あら、ルイズおはよう奇遇ねぇ~♪」
その声に心あたりがあるのかルイズは心底嫌そうな顔で声の主の方向に顔を向ける。
燃えるような真っ赤な髪に褐色な肌、大きく胸元を開けるように開いた制服は
どこが扇情的でそれを裏付けるようにその存在を主張していた。
キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー
ここトリステイン魔法学院とはお隣のゲルマニアの出身貴族。
ゲルマニアとトリステインの国境沿いに位置するヴァリエール家とチェルプストー家は
長年国土の領土問題で血みどろの争いを繰り広げた因縁の相手であり、
ルイズ・フランソワーズ・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの個人的な宿敵でもあった。

そんなキュルケはルイズの横に並んだリュカを見上げると
「あっはっは!本当に平民を呼んじゃったのね、さすがは「ゼロのルイズ」ねぇ。」
「煩いわよ!シェルプストー!あんたには関係ないでしょ!」
ムキー!という効果音が聞こえてきそうな勢いで反応するルイズ。
本人としては本気で怒ってるつもりなのだろうが
どことなしかキュルケはまるで年下の子を茶化すように相手をしている。
その様子を困ったように見つめながら困ったようにリュカは紫ターバンをカリカリと掻いた。
「せっかく呼び出したのならこういうのがいいわよねぇ~!」
キュルケの呼び出しに応じて部屋から出てきたのは
体長3メイルほどの巨大火トカゲであった。
「見てよこのサラマンダーこの色そして艶・・・火竜が生息する火山の火口付近でしか
 発見されない珍種よぉ~好事家に見せたら値段なんかつけらんないんじゃないかしら
 やっぱり使い魔にするならこういうのがいいわよねぇ~♪」
さりげなく・・・イヤ、あからさまに嫌味を言われてることが
またしてもルイズの逆鱗に触れたのか
「なによー!!ウシ乳ツェルプストー!」
「あーら、魔法も胸も「ゼロ」のあなたには言われたくないわよねぇ」
キッー!!という唸り語と共にルイズはキュルケに飛び掛かり
今まさにヴァリエール家vsツェルプストー家
対抗のキャットファイトが行われようとしたところ

「うんうん、そうか君はフレイムっていうんだね。」
「きゅるきゅるきゅるきゅるきゅる~♪」

まるで長年付き合ってきた犬のように尻尾をふるキュルケの使い魔と
猫をあやすようにコロコロとサラマンダーを撫でるルイズの使い魔
それを呆然と見ながらルイズとキュルケは完全に毒気を抜かれた。

その後

「自己紹介が遅れましたわ。私(わたくし)はキュルケ(略)ツェルプストー
 ミスタ失礼ですがお名前を聞かせて頂いてもよろしいかしら?」
「あ、どうも失礼しました。ミス・ツェルプストー僕の名前はリュカとお呼びください。」
「あらキュルケで結構ですのよ。」
ちょっとツェルプストーの女と仲良くしちゃダメでしょ!
というルイズの声を無視して互いに自己紹介をすませた2人は
未だリュカの足元にじゃれ付きながらゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らすサラマンダーを見ながら
「すごいわね・・・あたし以外の人間にはなかなか懐かないこの子がこんなに気を許すなんて」
「子供の頃から動物とは相性がよくて」
「ふーん・・・ところでミスタ・リュカ 
 あたしは先ほどから一度もフレイムの名を呼んでないのだけれどどこで知ったのかしら?」
「この子が教えてくれたんです。俺の名前はフレイムっていうんだって」
「・・・・・・」

こらー!リュカー!さっさと来なさい!
ツェルプストー家の女と仲良くしたら承知しないんだからねー!

既に食堂へと歩き始めたルイズが急かすようにリュカを呼ぶ。
その声に答えて、すいません主が呼んでるものでいきますね。と
苦笑しながらリュカがルイズの後を追うのを見ながら
珍しくキュルケは物思いに耽っていた。
はじめはただの平民だと思っていたがあの男どこか違うかも知れない。
自分のフレイムは犬や猫のようにそう簡単に懐くような生き物ではない。
そしてリュカはフレイムの名前を「聞いた」と言った。
普通使い魔と会話できるのは主であるキュルケだけのはずなのにである。
これはおもしろいことになってきたかも知れない。
まずは親友に相談してみよう。
不適に笑いキュルケはフレイムと共に食堂へと向かった。



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