あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ルイズと博士と時々ダディ -01


周りを見渡せば、かつての栄光と繁栄の面影。
外を見れば、ガラス越しに遊泳する魚たち。
上を見上げると、60年代アメリカを彷彿とさせるネオン。
そして足元を見ると人間の死体……その傍らに注射器を持った少女
さらにそれを見守る潜水服を着た大男。
一見すれば誰もが口をそろえて、奇妙な光景だと言えるだろう。
しかし、この海底都市『ラプチャー』ではほとんどの見知った光景だろう。
だが今回の話の舞台は、ここではない。地上でもなければこの惑星ですらない、
遠い異世界の話。

ゼロの使い魔  ルイズと博士と時々ダディ~プロローグ~


「Mr. Bubbles!ほら見て、天使だわ!」
先ほどの少女がこちらを呼んでいる。
「何をしているの、ぐずぐずしないで!」
彼女はリトルシスター、この荒廃した海底都市で唯一Adamを作ることができる存在。
「~~~~」
その横でまるで父のように見守る存在、ビッグダディ。
か弱い存在であるリトルシスターを守るために作られた改造人間であり、ラプチャーでも彼に襲い掛かる間抜けはあまり居ない。
「次はあっちに行くわよ。さあ早く!」
だが、彼女についていこうとした瞬間目の前に突如として銀色の鏡が現れた。
まるで他の世界へと誘うような扉のようにも見えた。
そして次の瞬間
「!」
一瞬にしてあの巨体が飲み込まれようとしていた。
必死に辺りにあった物にしがみつこうとするが、その甲斐むなしくガラクタといっしょに
飲み込まれてしまった
「Mr. Bubbles!早くし…?Mr. Bubblesどこに行ったの?返事をして」
だが彼女の声は、ダディに届くことはなかった。
正確に言うと届いてはいたが答えることができなかったが正しいだろう。

彼は一体どうなるのだろうか?それはラプチャーの創造主でもわからない。



両親は何時もこう言っていた
…ルイズ、あなたは特別な存在なのよ。生まれながらにして大きな物事を成す存在だ、と。
それはまあ……正しかった訳だ

ゼロの使い魔  ルイズと博士と時々ダディ
Chapter1


「では最後、ミス・ヴァリエールこちらへ」
「は、はい!」
「おい、次ルイズの番だぜ」
「失敗に5エキュー」
「同じく失敗に3ドニエ」
「倍プッシュだ…!」
「じゃあ一体誰が成功に賭けるんだ?」
そんなやり取りが聞こえるのは、ここハルケギニア大陸トリステイン王国に存在するトリステイン魔法学院である。
魔法を使う貴族「メイジ」の養成するための学校であり、今日はその魔法学院の行事である、2年生の使い魔召喚の儀式の真っ最中であった。
生徒達はフクロウにカエルに蛇、巨大なモグラなど自分の属性に合ったパートナー達の召喚に成功していった。
そしてその召喚の儀式もいよいよ最後に向かっていたが、ここで問題である。
彼女「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」の番が来たからだ。
で、何が問題なのか?
家柄は申し分なく、素行も良好であり成績も悪くなく勤勉家、おまけに美少女、文字だけで見れば誰もが憧れる優等生である。
ただ、どの世界にも完ぺきな人物など居るはずが無い。
彼女は魔法が一切使えなかった。
レビテーションを使おうが、ファイアーボールを放とうが何をしても失敗する。
だが、その代わりに爆発現象を引き起こし、「ゼロのルイズ」などという不名誉な二つ名でクラスメートから嘲笑されるようになった。
そしてその「ゼロのルイズ」が召喚の儀式に望もうとしている。
「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!」
(もうゼロなんて呼ばれるのはイヤ!)
「強く、美しく、逞しく、そして生命力に溢れた使い魔よ!」
(ゼロなんかじゃ、私はゼロなんかじゃない!)
「私は心より求め、訴えるわ。わが導きに答えなさい!」
(お願い、来て!)
願いむなしく爆発
「うそ…失敗、したの?」
力なく声を上げるルイズ。
煙が立ち込める中、首を横に振る教師ジャン・コルベール。
流石にこの状況でからかう気にはなれず、むしろ同情してしまった級友キュルケ。
「残念ねルイズ…」
だが、特に興味も無く本を読んでいたタバサがキュルケに呟いた。
「失敗ではない、成功」
「え、どういう事?」
急に呟いたタバサにキュルケは尋ねた。
「爆発の中心地に何かいる」

そう言われて煙のほうへ顔を向けると、確かに何かがいる。
暫くして生徒もそれに気づいたのか声を張り上げた。
「ゼロのルイズが召喚に成功したぞ!」
「そんなバカな、ありえない!」
「畜生、今月の小遣いがパーだ!」
「ククク…俺の一人勝ちだな…」
生徒たちが一斉に騒ぎ出し、その声で放心状態だったルイズが帰ってきた。
「せ、成功したの?」
藁にもすがる思いで爆心地に近づいてみることにしたが、爆心地もとい召喚場所には何かの残骸が散乱していた。
「ちょっと、何これ?使い魔なんていないじゃない!おまけに何か臭うし…」
また途方に暮れようとしたその時、何かが立ち上がった。
そこにいたのはハルケギニアには存在しないはずの素材で作られた潜水服を着た2メイル近くある使い魔だった。
お世辞にもかっこいいと言える様な物ではなく、むしろ不気味であった。
無論それが潜水服であることはルイズが知るわけが無い。
「やった…やっぱり成功していたのね!ゴーレムを召喚したわ!」
外見なんてお構いなしに一人舞い上がっているルイズであったがすぐに異変、いや異臭に気づいた。
「うっぷ…すごい臭い…一体何なのよ!」
もはや人間以外だったら何を召喚しても構わなそうだった。
「ミス・ヴァリエール、あなたで最後なので喜びは契約の後で構わないのでは?」
「あ、わ、わかりましたすぐに契約します。」
そう言って契約の儀式をしようとしたが、身長が若干足りない。
それを察したのかコルベールがレビテーションの魔法をかけた。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
ルイズがそのゴーレムに口付けをし、無事契約が終了した。
ゴーレムと思わしき使い魔は、これといって何の反応もしなかった。
「終わりました、ミスタ・コルベール」
「うむ、よろしい…ん?珍しいルーンだな。スケッチさせて貰うよ」
スケッチを簡単に済ませ、生徒に号令をかけると生徒達は教室の方向へ飛んでいった。
もちろんルイズは徒歩である。
「それにしても、一体何の残骸かしらコレ?」
ルイズは召喚された使い魔と共にやってきたガラクタを見ながら呟いた。

「…………」
その時、例の使い魔がルイズの肩を叩いてある物へと顔を向けさせた。
「ん?何?何かあったの?」
ルイズが見た先には何やら見慣れない正方形の箱があった。
「…か……無……誰かその無線機を取ってくれないかしら」
その箱から女性の声が聞こえてきた。
「は、箱がしゃべった!」
「誰かいるの!?…女の子?なぜこんなところに…まあいいわ、そこにいる人、その無線機を取ってくれないかしら」
得体の知れないものだったので一瞬取るのをためらったが、使い魔が拾い上げ渡してきたので、答えることにした。
「と、取ったわ!それでアンタは一体誰?こいつは一体何なの?」
「一度に聞かれたら、答えられるものにも答えられなくなるわ。」
とりあえず箱が会話するのは、忘れることにした。
「そ、そうよね……ふう、落ち着いたわ。それじゃ聞かせてもらおうかしら、あんたが一体何者でこいつが一体何なのか」
「私の名前はテネンバウムよ、あなたは?そしてなぜこんな所にいるのかしら?」
「こんな所って…あなたここがどこか知っているの?」
「あなたこそ、一人でそんな所に居てよく大丈夫だったわね」
「はあ?何言ってるのよ?」
一向に話が進まないので割愛させていただく。

……
………
「どう?わかって貰えたかしら?」
「…信じられない話だけど信じるしかない様ね。こんなマジックアイテム見たことも聞いたこともないし、挙句の果てにはこんな使い魔まで召喚しちゃうし…」
「私だって信じられないわよ」
テネンバウム博士の説明を聞き、意気消沈しているルイズである。
その使い魔の名はビッグダディ、リトルシスターを守らせるために強化させられた改造人間、手にはドリルを装備しラプチャーでも一際目立った存在だった。
その使い魔は今何をしているかと思えば、後ろで辺りを見回して周囲を警戒している。
テネンバウム博士曰く、彼の頭の中では警護対象がリトルシスターからルイズに変わっただけだと説明された。おそらくルーンのせいでもあるだろう。
「聞きたいことがもっとあるみたいだけど、もう二時間ぐらい経っているわよ?」
「うそ!もうそんな時間?」
「ええ、他に聞きたいことがあればその無線機で連絡してくれないかしら。答えられる範囲でこたえるわ」
「わかったわ、それじゃあミス・テネンバウム」
彼女との交信を切ったあと、使い魔もといビッグダディに向かって言い放った。
「いいダディ?これから私の使い魔としての命令を出すわ、とりあえず私をあの建物までつれて行きなさい。話しはそれからよ」
ダディは軽く頷くとルイズを肩に乗せ、大地を揺らしながら学園へと向かっていった。

新たな目標:学園に向かう


新着情報

取得中です。