『使い魔は Hの王様』
殿(しんがり)、それは 撤退する味方を無事に逃がす為 己を犠牲にしても敵を食い止めねばならない 非情の役目。
迫り来るは 七万の軍勢。
迎え撃つは 彼一人。ぼろぼろのマント、得物は 背中の錆びた刀 一振り。
それだけの筈だった。
殿(しんがり)、それは 撤退する味方を無事に逃がす為 己を犠牲にしても敵を食い止めねばならない 非情の役目。
迫り来るは 七万の軍勢。
迎え撃つは 彼一人。ぼろぼろのマント、得物は 背中の錆びた刀 一振り。
それだけの筈だった。
「ルイズ。何故 此処にいる。」
友軍と共に在る筈の 誰よりも戦場から遠ざけておきたかった筈の、彼の主人がそこに居た。
「しっ 真の貴族は 敵に後ろは見せられない…のよ。つつっ使い魔一人を残していくなんて 出来るわけ無いじゃない!」
声は震えていたが 決意は固いようだ。言って効く様な娘ではない。それに 今からでは、逃がすにも遅すぎる。
彼の驚異的な身体能力を持ってすれば、絶望的な数の敵を相手にしても 生き残ることは出来るやもしれない。彼 一人なら…
だが 今は。
さて どうするか?
友軍と共に在る筈の 誰よりも戦場から遠ざけておきたかった筈の、彼の主人がそこに居た。
「しっ 真の貴族は 敵に後ろは見せられない…のよ。つつっ使い魔一人を残していくなんて 出来るわけ無いじゃない!」
声は震えていたが 決意は固いようだ。言って効く様な娘ではない。それに 今からでは、逃がすにも遅すぎる。
彼の驚異的な身体能力を持ってすれば、絶望的な数の敵を相手にしても 生き残ることは出来るやもしれない。彼 一人なら…
だが 今は。
さて どうするか?
「ルイズ、俺をこの地に呼び込んだ『召喚の儀式』、あれを 今 此処で出来るか!」
使い魔の意外な言葉に、
「何を言い出すのよ、使い魔の召喚は メイジ一人に一体だけ。使い魔が死なない限り 二回目は、
っ あんた まさか?!」
「安心しろ。死ぬ気は無い。
それに 召喚するのはお前じゃない。俺がする! だから、そこまでの段取りを頼む。」
「メイジでもないあんたに、そんなこと できるわけないじゃないの!
それに 何を呼ぶって言うのよ!!」
「我が戦友にして我が半身、俺の『愛機』だ。
あいつはきっと応えてくれる。いや 呼んでみせる!
この紋章に誓って!!」
そう言って 使い魔は、右手を胸の前で握って見せた。
ルイズは、(ガンダールブのルーンって、左手じゃなかったっけ?)と思ったが、突っ込まずに 召喚の準備をすることにした。
使い魔の意外な言葉に、
「何を言い出すのよ、使い魔の召喚は メイジ一人に一体だけ。使い魔が死なない限り 二回目は、
っ あんた まさか?!」
「安心しろ。死ぬ気は無い。
それに 召喚するのはお前じゃない。俺がする! だから、そこまでの段取りを頼む。」
「メイジでもないあんたに、そんなこと できるわけないじゃないの!
それに 何を呼ぶって言うのよ!!」
「我が戦友にして我が半身、俺の『愛機』だ。
あいつはきっと応えてくれる。いや 呼んでみせる!
この紋章に誓って!!」
そう言って 使い魔は、右手を胸の前で握って見せた。
ルイズは、(ガンダールブのルーンって、左手じゃなかったっけ?)と思ったが、突っ込まずに 召喚の準備をすることにした。
「さぁ これでいいはずよ。で どうするの?」
この使い魔は 自分に嘘をつく男ではない。しかし 平民がどうやって『召喚』をしようというのか?
「こうするのさ。」
彼は 高らかに叫び 指を鳴らした。
「出ろぉー!『ガァンダァーム!』(パチッ)」
光の中から 白い巨大ゴーレム、『ゴッドガンダム』が現れた!!
「えぇ~!」
使い魔 ドモンは、驚く主人を抱えあげると 胸部のコクピットへジャンプした。
ルイズは見た。彼の左手のルーンよりも、熱く激しく輝くものを。
右の拳で轟き叫ぶ 『キングオブハート』の紋章を!
この使い魔は 自分に嘘をつく男ではない。しかし 平民がどうやって『召喚』をしようというのか?
「こうするのさ。」
彼は 高らかに叫び 指を鳴らした。
「出ろぉー!『ガァンダァーム!』(パチッ)」
光の中から 白い巨大ゴーレム、『ゴッドガンダム』が現れた!!
「えぇ~!」
使い魔 ドモンは、驚く主人を抱えあげると 胸部のコクピットへジャンプした。
ルイズは見た。彼の左手のルーンよりも、熱く激しく輝くものを。
右の拳で轟き叫ぶ 『キングオブハート』の紋章を!
こうして 七万のアルビオン軍は壊滅し、トリステイン軍は無事に王都へ帰還した。
(て言うか、ゴッドガンダム呼べるなら、撤退する必要無かったんじゃ…)
(て言うか、ゴッドガンダム呼べるなら、撤退する必要無かったんじゃ…)
『機動武闘伝Gガンダム』より ゴッドガンダムを(ドモン・カッシュが)召喚?