あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

暴れん坊使い魔

決闘場には大勢の野次馬が集まっており、その騒ぎはまるで三社の祭りのようであった。
上様が人垣をかきわけ約束の場所につきましたその時には、野次馬どもの囲むその中心にギーシュが待ち構えている。
「貴様…徳田新之助とか言ったか…貴族に楯突き恥をかかせるとは無礼千万!覚悟はできているのだろうね…」
ギーシュは眉を顰めの敵意を露わにし、その怒りが本物だという事はその場の誰もが知ることとなった。

誰もが(あの平民殺される…)と間違いなくそう思ったであろう。
「新さん!やめて!お願いっ…あなた私の使い魔でしょう? 私の言う事が聞けないっていうの?」
新之助の身を案じたルイズが叱咤するように命令を投げかける。
「平民が貴族に勝てるわけないじゃない!あなた…間違いなく殺されてしまうのよ!」

しかし等の本人はどこ吹く風…落ち着いた様子で一歩、二歩と進み人垣の輪に入り口を開いた。
「その方…グラモン家が四男ギーシュ・ド・グラモン…何も知らない二人のおなごに手を出し、その事実を隠蔽…しかし二股を示す証拠の品を落とした。
食堂の小間使いが…それを偶然発見してしまうと無実の罪を着せて仕置きにし、己の罪を闇に葬り去ろうとしたお前の所業…貴族としてあるまじき行為…見逃すわけにはいかん」
「な、なにを根拠にそのような世迷言を…!ええい、こいつの言う事はみんな嘘っぱちだ!」
新之助の全てを見透かした口上にギーシュは焦り激高した。悪事をごまかすには、もうこの平民を叩き潰すしかない…この場で始末し己の行いを暴こうとする者どもへの見せしめとする。
そして、その後でゆるりと周りをまるめこんでいくしかない。 何…相手はたかが平民、奴の言う事など信用に足るまい。

「ただの平民の使い魔風情の言う事など信用できるか! 今その生意気な顔を砕き、二度とそのようなバカげた嘘を言えぬようにしてくれる」
「ほぅ…お前はこの左手のルーンに見覚えは無いのか…?」
「ん? ルーンだと…」

「そ、それは!!! 馬鹿なお前は!」
新之助の左手に浮かんだルーン…それはいつかの授業で習った伝説のルーン。
ハルキゲニアにおいて神に等しい偉大なる始祖ブリミルの使いを示す文様…
「まだ俺の言う事が信じるに値しないと申すか?」

ギーシュは眉をヒクつかせ、しばらく言葉を失ったあと吹っ切れたように言い放った。
「ええい!伝説の使い魔がこのような場所にくるはずがない! おまえはガンダールブの名を語り始祖の名を汚す偽物だ!」
そう言ったが早いかギーシュは薔薇の杖をふる。
「ワルキューレ!であえっ!であえぃ!」
ギーシュの呼び声に応じて七つもの青銅の戦士が武器をもって新之助の周りを囲んだ。

新之助はおもむろに刀を抜き静かに八相にかまえると…
キンッ!

~BGM 暴れん坊将軍 殺陣のテーマ~
ドシュ
シュバッ
「ぐぁああああ」

…  ………「ええいっ!」
キンッ
ザシュッ
ドカ…

~しばらくお待ちください~

「う…うぬぬ…」
ギーシュはたまらず逃げようとするが足がもつれその場に倒れた。
そこへ徳田新之助が歩いて、しかし確実に向かってくる。
「 成 敗 !」
刀を颯のごとく振り下ろし、その切っ先をギーシュの頭の真上でとめた。
数本斬られた髪がハラリと落ちる…
ギーシュは悔しそうに顔をしかめ下を向いたが、観念し公の場で己が非を認め…



「ま…まいった…」 静かにそう呟いた。





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