あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

虚無と鬼-01


虚無と鬼 第一話

ただ歩いていた。
白き靄が立ち込め、果てが見えないほど真っ直ぐに続く道。
その道には霧以外はなにもなく、道の外には深い奈落があるだけである。
傍らには誰もいない。
先ほどまで共に歩いていた息子とは、すでに道を違えた。
後悔や未練はあると言えばあるが、我慢できないほどのものでもなく。
息子の前ではカッコよくいたいと思うぐらいには父親であった。
どちらにしろ、今更息子の行く先へと行けるはずも無く。逆に息子を連れてゆくわけにもいかない。
なぜなら行く先は地獄なのだから。
人を殺しすぎた。
仕事、正当防衛、犯罪者相手――そんな建前が通用するには数が多く。
なにより自分の“強さのために”殺したものだからだ。
犯罪者を殺し、本当は罪のない者を殺し、力ある者を殺し、力ない者を殺し、子供を殺し、老人を殺し、悪人を殺し、善人を殺した。
百には少なく千には遠い。
少なくとも、もし浴びた返り血が見れるなら男の全身は真っ赤に染まりきっているだろう。
そんな殺人鬼が死んだ息子と会い話が出来ただけでも過ぎた幸せだった。
だから未練はあっても心は静かで、後悔はあっても頭は吹っ切れる。
それにと考える。人を殺した自分は地獄へ落ちる義務があるのだと。
迷いなく――迷いを表に出さずに――その道を進む。
そんな自ら地獄へと向かう自分を遮るように、それが道の真ん中にあらわれた。
「鏡……?」
それまで一言も喋らなかった男が声を出す。
そう、目の前にあるのは鏡だった。
水面のような鏡面に、縁取るような光。身の丈は自分と同じほどあり、なんの力か浮いている。
だがその鏡には一つだけ足りないものがあった。
それは写し身――その鏡は自分の前にありながら自分を写してない。
それに似たような物を知っていた。極々最近のことだった。
周囲を見渡すと、声を響かせる。
「雲外鏡、いるのか?」
返事は無い。
彼女の仕業かとも思ったがどうやら違うようだ。
ここは彼女達の領域。その領域内で呼びかけに応えないとは、新世界へ行っているのかもしれない。
考える。
目の前にある鏡の意味を。
少し前なら無視しただろう。
なぜなら、関わる義務も資格もないからである。
前は、失効したはずの義務と新たに発生した義務によって関わったが。今回は理由が無い。
だが。
「まあいい、これも縁というものか」
このまま死ぬのも味気ないという思いもあった。
「死んでからも忙しいことだ」
興味を極力隠しつつ、腕を出す。
腕は鏡に触れると、波紋と共に容易く飲み込まれる。
「さて鬼が出るか、蛇が出るか」
そう言いつつ自分も鬼だと気づいて軽く笑い、その姿が鏡へと消え。鏡も解け薄れていった。
後に残されるは、何も無い道だけである。

          ◆

コルベールの背筋は凍りついた。
目の前で生徒が起こした大爆発についてではない。
そんなものは、とうの昔に慣れている。
たとえ至近距離で爆発が起ころうと、冷静に状況を俯瞰できるように“なっている”のだ。
だから、背筋が凍ったのはそれに対してではなく、その後についてだった。
自身が受け持つクラスの劣等生と言われている少女。
誰よりも努力家で、勤勉家で、気難しく、報われない公爵家の三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
魔法が使えず、蔑まれているその少女をコルベールはいつも気にかけ、そっと後押しをしていた。
彼女の要望で、個人授業をし様々な質問に答えてきた。
こう言ってはなんだが。出来の悪い生徒ほど可愛いと言う言葉はよく当てはまっていた。
少女はコルベールのお気に入りの生徒であり。魔法を失敗し唇を噛み締め俯く少女に、魔法が使えないからこそ見える道もあると言いたかった。
だが、現実は違う。
ここは魔法学院であり、世界の理論では貴族とはメイジであり、魔法が必要とされている。
そして今日の使い魔の儀式で使い魔を喚ばなければ、少女は留年となる。
だからこそ、少女が“サモン・サーヴァント”で大爆発を起こした時、できる限り見守ろうと思い。成功したならば心よりの賞賛を与えようと思っていた。
今この土煙から“その男”が現れる瞬間までは。
その男を見た瞬間。
反射的にコルベールは杖を突きつけていた。
メイジの杖を突きつけるという動作は、一種の精神集中である。
杖を突きつけることにより、狙いたい場所へ意識を集中する。狙いを定めない場合、どうしても思考に遅れが来るのだ。
だからこそコルベールは杖を突きつけた。体に教え込まれた動作がスイッチとなり、条件反射で魔法が唱えられる。
それは召喚を行ったルイズも、爆発を見守っていた生徒達も誰もが男の存在に反応する前であり。
その動きは『閃光』と謳われるグリフォン隊の隊長ワルドにも劣らないだろう。
戦場を離れたとはいえ、それほどまでに隙を突いた上での最速の動作だと自負できた。
だが――相手の反応はその上をいっていた。
コルベールが杖を突きつけた瞬間――男の姿が消えた。
「な――」
刹那、コルベールの思考に混乱が起きる。
そして、相手はただ自分の視線と杖が重なるように“屈んだだけ”だと気づく。
その1秒にも満たない時間は、コルベールにとって最も貴重で致命的であった。
「フ――っ」
黒い影が、ヌルリと滑り込むように攻撃領域へと侵入してくる。
それは迅速であり、迅雷であり、なにより不自然なほどに自然に間合いを詰められ更に対応が遅れた。
迫る影を前に、とっさに後ろに引かなかったのは歴戦の勘か。
むしろ影を踏み潰す勢いで前へ飛び出す。
それには相手も虚を突かれた様で、踏み出した足は相手に掴まれ、それを足場に飛ぶ。
「――取った!」
一気に反転する視界で、立ち尽くすような背に杖を突き出し。
「――いや、取られたんだ」
ぞっとするような声が返ってきた。
まさに背中に目があるような正確さで、その腕を掴まれた。
視界が急激に加速し、叩きつけられる。
「――ぐふっ!?」
一瞬世界が白く染まる。
そして意識が飛んでいたのか、視界が戻ったときすでに手に杖はなく。
「いくつか質問する」
首を掴まれ、見上げると隻眼白髪の男がいた。
「まずは一つ目。俺の言葉がわかるか?」
首を掴む手に感じる力は凄まじく、下手な動きは死を招くと直感し、慎重に声を出す。
「……ああ」
「そうか、では二つ目だ。俺を襲った理由は」
ギリっと手に力が篭る。
咳き込みそうになりながらもコルベールは声を出す。
「せ、生徒を守る……っためだ……」
コルベールの答えに男は笑いを漏らす。
「なら、言っておこう。俺は相手からなにかされない限り動く気もないし。ガキからなにかされたぐらいで危害を加える気もない」
少々教育はするかもしれないがな、と男は呟き手の力が緩んだ。
「それでは、三つ目だ。ここはどこだ、この世界はゴルトロックなのか?」
その言葉に怪訝になりつつも答える。
「トリ、ステイン魔法、学院……ハルケ、ギニア……だ」
「そうか……」
隻眼と視線が交わりコルベールは直感した。
これは、地獄を潜った者の目だと。
「最後の質問だ。俺はなんのために呼ばれたんだ」
その質問に口を開こうとして。

「――わたしの使い魔にするためよ」

その声に遮られた。
男がそちらへ顔を向ける。
コルベールも、自由になる目だけをそちらへ向けた。
そこには騒ぐ生徒達をバックに、男の前に立つ少女――ルイズがいた。
「わたしがあなたを喚んだの」

          ◆

ルイズは三重の意味で驚いていた。
魔法が爆発したかと思えばいきなりコルベールが杖を突き出したこと。
そのコルベールへ爆発の中心から先端が白い黒い影が飛び出したこと。
そして、黒い影がコルベールと瞬く間に交戦し、“メイジを押さえ込んだ”ことである。
それも奇襲をして不意をつき、抵抗する間も与えずやったのではなく。
杖を構えた“臨戦態勢のメイジを”である。
『メイジ殺し』という名が浮かんだ。
その名の通り、メイジを専門に請け負う殺し屋たちである。
彼らは魔法を使うメイジと渡り合うために、特殊な技を受け継ぎ磨く死の狩人。
噂の中でしか聞かないその存在が、目の前の黒い影と重なる。
周囲はあまりの出来事にどよめき、固まっている。
黒い影は、コルベールを押さえつけ杖を叩き飛ばす。
何かをしなければならないという使命感が胸を通り過ぎた。
なぜなら、あの黒い影は自分が喚び出したのだから。
覚悟を決める。
奇襲をしようにも、実力はわからないが自分より上であろう教師を押さえ込んだのだ。無駄であろう。
1歩前に出る。
『メイジ殺し』かもしれない、少なくともそれと同等の力を持つ相手に近づくことに恐れがあるが自分を押さえ込む。
近づくと、黒い影は男が着ているコートであり、先端の白は白髪の白だとわかる。
なにやら男は押さえ込んだコルベールに何かを聞きだしているらしい。
震える手を、恐怖と共にきつく握り締める。
さらに近づくと、男の声が聞こえた。
「それでは、三つ目だ。ここはどこだ、この世界はゴルトロックなのか?」
奇妙な質問に、コルベールは苦しそうな声で応える。
「トリ、ステイン魔法、学院……ハルケ、ギニア……だ」
「そうか……」
頷いた男はどこか楽しげに次の言葉を発した。
「最後の質問だ。俺はなんのために、呼ばれたんだ」
その質問に応えようとするコルベールを遮り、ルイズは間髪いれずに反応する。
「――わたしの使い魔にするためよ」
男はルイズの存在に気づいていたのだろう。
驚きもせずにこちらへと顔を向け、それとは逆に驚いたようにコルベールが視線を向ける。
「――っ」
思わず声が漏れそうになった。
向けられた顔は隻眼。その片方しかない瞳は、飢えた狼のような輝きを放っている。
今すぐ逃げたかった。悲鳴を上げたかった。蹲り丸まりたかった。
だがルイズは踏みとどまる。
心に虚勢の防壁を築き上げ、表面だけでも取り繕う。
そうして何重にも心を多い尽くし、相手へと知らしめた。
「わたしがあなたを喚んだの」
自分が男の主人であることを。

          ◆

自分は少々混乱していた。
呼ばれたと思った世界で一番に目に入ったのが、視界を占める土煙であり。
その合間に見た中年の男の戦意を感じ取り。半場、反射で応戦し打倒したことである。
勘や反応はよかったが、全体的な動きに衰えを感じた相手であった。もし全盛期なら、容易に制することはできなかっただろう。
その男を今、武器と思われる杖を払い飛ばし、首を持って押さえ込んでいる。
このまま喉を潰すことも首を折ることもできるが、そこまで血に飢えているわけでもない。
それに中年の男にはこちらを押さえ込もうとする戦意はあったが、殺そうとする殺意がなかったのも一つの理由だった。
戦闘の最中はそんなことは棚に上げていたが、いざ手が空くとそれも含めた様々な疑問が頭を占める。
(この世界はどこだ? なぜこの男はいきなり攻撃をしてきた? 杖を使っていたということは魔法があるのか? なんの理由で俺は呼ばれたんだ?)
疑問は数多く、どれ一つとっても自力では解決するのは難しい(めんどくさい)。
ならば、と手の先を見る。
ちょうど、地面に叩き付けた衝撃で意識を飛ばしていた男が目を覚ます所であった。
「いくつか質問する」
油断してはならない。
相手が特殊な能力を持っていることを前提として、いつでも首をへし折れるように注意を払う。
ゆっくりと疑問を吟味する中、まず一番重要なことを思い出す。
「まずは一つ目。俺の言葉がわかるか?」
質問して馬鹿らしいと思った。
たった一言だが相手は自分に理解できる言葉を吐いたではないか。
だが、空耳や似た発音の言葉かもしれない不安はぬぐえない。
「……ああ」
そう思考する中、男は首を掴まれながらも頷いた。
どうやら“また”頭に知識を詰め込まれたらしい。
あまり量はないのか、前回見たく無理矢理詰め込まれたり零れ落ちたりした感覚はないが。
ともかくそれを聞いて、次なる質問を投げかけた。
「そうか、では二つ目だ――」
それから投げかけた質問は2つ。
質問の答えから判断するに。ここはゴルドロックとは別の“魔法のある世界”であり、ここは魔法を教える学院であり、この男はその学院の教師であり、この教師が彼を襲ったのは自分があまりにも不審だったから、ということになる。
ここまでくると男への警戒心も若干薄れてくる。
だが、と思いなおして最後の質問へと移った。
「最後の質問だ」
この返答次第では手の内の骨をへし折らなければならない。
遊戯や物の弾みならまだ許そう。だがなにかしら“自分にとっての悪”となる目的ならば、芽は摘まねばなるまい。
「――俺はなんのために呼ばれたんだ」
呼ばれた者の“義務”として。
「……そ」
そして口を開こうとする男に被さるように。

「――わたしの使い魔にするためよ」

その声がかかった。
「――」
気配で事前に接近していることには気が付いていた。
なにかしらの攻撃があれば即座に反応して無力化する準備もあった。
それでも、この会話に割り込んで更にその主導権を握る発言をすることは予想外である。
ちょっとした動揺はおくびにも出さず、そちらへ顔を向ける。
目の前に立つのは、学生服を簡略化したような制服とマントを身に付け、桃色の髪をなびかせる少女だった。
下で男が驚く気配があった。
状況的に少女は男の生徒なのだろう。
視線を向けると少女がビクリと震える。
それはそうだろう、戦闘は短かったが未だ戦意と緊張感は燻っている。少女が争いを知らないのなら怯えるのも無理はない。
だが、その少女がこのことの鍵を握っている。
怯えたかのように見えた少女は――プライドが高いのだろう、唇を噛み締めると毅然とこちらを睨みつけ口を開いた。
「わたしがあなたを喚んだの」
「……ほう。お前が俺を呼んだのか」
「そ、そうよ!」
少女は手を握り締める。
「か、彼女にはっ!」
男がなにを想像したのか慌てるのを、今一度手に力を入れることで強制的に落ち着かせる。
「っぐ」
「なにを慌てているのかは知らんが、俺はそこまで物騒に見えるのか」
男は一瞬考えるような素振はしたものの、諦めたように力を抜く。
そこで改めて少女に向き直る。その真意を見極めるために。
「俺を使い魔……というものにするために呼んだらしいが。それは一体何なんだ?」
少女は何を言っているんだ、という顔になったものの。気を取り直したのか解説する。
「つ、使い魔はメイジのパートナーとなるそ、存在よ……っ」
「それで、なぜ俺を選んだんだ?」
その言葉に少女は黙り込み。
「し、知らないわよ! あ、あなたが勝手に来ちゃったんでしょっ!」
いきなり爆発した少女に疑問が沸く。
「知らない? お前が俺を呼び出したのだろう?」
軽い詰問だったが、イラついたと判断されたのか少女の目に怯えが宿る。
「ほ、本当なの! さ、“サモン・サーヴァント”で喚ばれる使い魔はじ、自分の属性に合った生き物が選ばれるのけど……わ、わたしからは選べないの!」
必死な少女に付け加えるように黙っていた男も喋りだす。
「これは……神聖な儀式です……これで彼女が使い魔を獲得しないと、留年してしまいます」
なるほどなと思った。
状況は理解できた。納得は……まあ折り合いを付けていくしかない。
考える。
これまでの道筋と、これからの道筋を。
そして思い至る。
どうせ死んでいる身。いくらでも時間はあり、地獄へ急ぐ必要性もない。ここに来てしまったからには、来てしまった“義務”を果たさねばならない。
男から手を話し立ち上がり、少女の前に立つ。
そうすると、身長差で少女は彼の腹辺りに頭が来る。
首が痛くなりそうなほど顔を上向ける少女に向かい。
「いいだろう、使い魔とやらになってやる」
それに少女が嬉しそうな顔を向け、背後で咳き込みながら男が立ち上がっていた。
男は杖を拾うと懐へと仕舞いながら、浮かれている少女を促す。
「……ミス・ヴァリエール。“コントラクト・サーヴァント”を」
それを聞いた少女は背を正すと、なにごとか呟き始めた。
「我が名はルイズ・フラン……ラ・ヴァリエール。五つ……タゴン……の使い魔となせ」
なにやらするのかと思ったが殺気も戦意もないので、素直に待つことにする。
そして呟き終わった少女はこちらへピョンピョンと飛び始めた。
「……なにをしているんだ?」
呆れていると、少女は顔を真っ赤にして怒鳴る。
「か、屈みなさいよ!」
「なぜだ?」
「いいから!」
少女の剣幕に押されて、仕方なく屈む。
「い、いいわね! これはつ・か・い・魔としてだからノーカンなんだから!」
そう言って近づいてきた少女の顔に理解が遅れた。
少女の唇が触れた瞬間“なにか”が流れ込む感覚がする。
ジワリと、左の手袋の下で焼き鏝を押し付けられるような痛みが広がった。
怪訝な顔で、少女と左手を見比べると。
先ほどより真っ赤になった少女は、どこか取り繕うように腕を組み傲慢を装う。
「こ、ここここれでっ、あんたはわたしの使い魔よ!」
立ち上がる。手袋を取ると、そこに見慣れぬ紋様があった。
(なるほど、さっきのは使い魔としての儀式か。それでこれは印というわけか)
そこまで来て、そう言えばと思い出す。
顔を背け、先ほどとは違い何事かブツブツと呟く少女の名をまだ自分は知らない。
どうせ使い魔とやらになったからには“多少”長い付き合いになるのだ。
いつまでここに居られるかはわからない。
そう思っていると。
「あなた」
少女がこちらへ声をかけてきた。
「なんだ」
さきほどまで怯えていたのに、もう物応じがない。変わり身の早いことだ。
「あなたの名前は?」
少女はふんと鼻を鳴らすと、髪を掻きあげた。
「相手に名乗らせる前に、自分で名乗るのが礼儀じゃないのか?」
「っ! そ、それもそうねっ」
青筋を立ててそう少女が言う。どうやら、見た目道理に気位も高いらしい。
これからこの少女と付き合っていくのかと思い苦笑した。
少女は、表面上は平静をなんとか取り戻すと口を開く。
「ルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」
随分と長いなと舌を巻く。
まともに覚えるのは速攻で諦め、初めと終わりだけを覚えることにした。
「それで次はあんたよ」
そして少女――ルイズが促してきた。
息を吸い……吐き出す。

「俺の名は九鬼……九鬼耀綱だ」

そして元ドミニオン第十七戦闘隊副隊長。
かつて、世界最強の鬼となった男が新たなる世界へ、その名を刻んだ。


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