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ゼロの黒魔道士-35


「――……」
音の無い世界って、こんな感じなのかもしれないなって思ったんだ。
「――……」
いや、むしろこの部屋だけが、どっか遠い世界にポツンと、
切り離された状態であるって方がしっくりくるかもしれない。
「――……」
遠くで、誰かの声がする。なのに、この部屋では衣擦れと呼吸の音がわずかにするだけ。
今なら、カエルがまばたきする音すら聞こえるかもしれない。
「――つかぬことを、聞いて良いか?」
「……う、うん、どうぞ……?」
アニエス先生に解毒剤を飲んでもらった後、何ともいえない沈黙がボク達を支配していたんだ。
アニエス先生は、天井を見上げてから、眉間に痕が残りそうなぐらい皺をよせて、
ずーっとその状態で床の1点を見つめ続けていたんだ。
「――そこの戸だが――明らかに周囲と違うな?まさか、誰かが壊した――ということはあったか?
 その――例えば、まさかとは思うのだが、わたしがとか?」
きっと、惚れ薬のせいで記憶があやふやだから確かめたいってことなんだと思って、
ボクは正直に答えちゃったんだ。
「うん……アニエス先生が、思いっきり壊しました……」
アニエス先生の眉間の皺が一層深くなる。
「――ま、まさかだが――わたしは、何事か、叫んでやいまいな?
 そ、その、本当にまさかだぞ?うん、いやわたしの思い違いならいいのだが――」
眉間の皺にそえたアニエス先生の指先に力がこもるのが分かる。
「えっとー……叫んでた、かな?」
「な、何を!?何と叫んでいた!?」
「……『今さら疑うものか!私はそなたを信じる!!』……とか?」
信頼されてるなって思って、うれしい言葉だったのは間違いないんだけど。
それを聞いたアニエス先生は、天を大きく仰いだんだ。
そして、大きく、世界から音を取り戻すかのように、大きく、叫んだんだ。

「――ぎにゃぁぁぁぁ!!」

ゼロの黒魔道士
~第三十五幕~  乙女のピンチ

「――ウボァー……」
「え~と~……」
アニエス先生は、叫んだ後、変な踊りみたいなものを踊って
(なんか、頭を抱えたままクルクル回って)、
その後壁に頭をグリグリと押し込んで、変な声を出して固まってしまったんだ。
「――ウボァー……」
「あ、アニエス先生、大丈夫……?」
心配になったから、アニエス先生の肩をそっとゆすろうとすると、ギーシュがそれを止めたんだ。
「――ビビ君、残酷だからもうやめておこう。今は、壁とでも話すのが一番だ」
「え、ど、どういうこと……?」
ルイズおねえちゃんたちも、悲しそうな顔をして部屋を出て行こうとする。
「――記憶はそのままなんてねぇ……モンモランシー、あんた、とんでもないもん作ったのね」
キュルケおねえちゃんがため息をつく。
記憶があるってことが、そこまで酷いことなのかなぁ……?
「こ、ここまで酷いとは思わなかったわよ!――今はものすごく反省してるわ」
「反省してもらわなきゃ困るわよ。私の部屋なのよ?」
……えっと、アニエス先生、どうなっちゃったの?
「相棒、鎧の姉ちゃんは“ブレイヴ・ブレイク”しちまったってことよ」
「“ブレイヴ・ブレイク”?な、何なの、それ?酷い病気なの?」
……だとすると、とんでもないなぁって思うんだけど。
「まぁ、怪我みてぇなもんだな。誇りの崩壊ってぇことよ。体にゃ異常はねぇけど、今なら小石1つで死ぬ状態だわな」
そ、それってとっても酷い状態じゃない?
「あ、アニエス先生、大丈夫!?」
「相棒っ!だからそっとしといてやりなって!今はそれしかねぇ。なぁに、誇りなんざ時間が立てば戻る――はずだがな」
……ボクに、何もできそうにないのが、歯がゆかった。
「あ、アニエス先生……お大事にね?」
「――ウボァー……」
地獄の底から舞い戻ってきたみたいな声を出しつづけるアニエス先生。
……早く、元気になって欲しいな……
 ・
 ・
 ・
ルイズおねえちゃんのお部屋にはいれないから、
授業の無い午後、ボク達は図書室にいたんだ。
ルイズおねえちゃん達は、みんなそれぞれ調べ物があるみたい。
ちなみに、ボクはこの世界の文字が読めないみたいだから
(絵つきのところはなんとなく分かるけど、文字がちょっとずつ違うみたいなんだ)、
絵本を適当に選んでもらって、言葉の勉強をすることにしたんだ。
『イーヴァルディの勇者』っていうタイトルで、お城の前に戦士がたたずんでいる絵からはじまっている。
その本を、ときどきルイズおねちゃんの邪魔にならないように意味を聞きながら、ゆっくりと読んでいったんだ。
「――そう、それは『探求』って読むの。だから、ここは『そして探求の旅は始まった』ね」
「……あ、こっちは『旅』なんだ」
絵の中には、おっきな橋とお城が幻想的に建っている。
なんか、ここから物語がはじまるんだって感じで、すっごくワクワクする。

「――うぅむ、やはり関節が重要か……」
ギーシュは『アダマン鎧の歴史』って本を読んでいる。
一昨日の晩の戦闘でもうちょっと鎧について研究しようとしているらしい。
「――まったく、とんだ災難だったわ。しかも部屋には帰れないし……」
ルイズおねえちゃんが読んでいるのは『吟遊詩人の心得』って本。
さっきは「しずかに やさしく」って部分が使えないかって吟味していた。
「も、もういいじゃない!終わったんだから!」
モンモランシーおねえちゃんは『ゾディアックレシピ』という本で新しい調合を見ているみたい。
みんな、勉強熱心だなぁと思うんだ。
「本当に終わったのかしらねぇ?あんたとギーシュのことだから、ひょっとして――」
そう言って、からかっているのはキュルケおねえちゃん。
キュルケおねえちゃんは、他の人とはちょっと違う物を読んで、っていうか、見ていたんだ。
「う、うっさいわね!二度とするわけないでしょ!!」
「――ところで、さっきから気になってたんだが……なんで、『地図』を?」
ギーシュが聞いた通り、キュルケおねえちゃんが広げていたのは、
『地図』だったんだ。それも、大きさも、詳しさもバラバラのをいくつも……
「ん?ちょっと調べ物よ。タバサをちょっとアテにしてたけど、あの子、あれで結構忙しいからねぇ――」
タバサおねえちゃんは、「お仕事の報告」ってことで、
奨学金を払ってくれている人のところに行ってるんだって。
奨学金をもらうって、大変なんだなぁ……

「……ん?……これも、図書室にあった地図なの?」
キュルケおねえちゃんが机に広げている地図の中に、1枚だけ、妙に古ぼけてて汚いのがあったんだ。
あちこち黄ばんで、ボロボロで、穴あきチーズを思い出させた。
「あら、ビビちゃん、気づいちゃった?も~、目ざといのね~」
キュルケおねえちゃんが嬉しそうにそれに反応する。
地図って言っても、色んな色の線が細かく入り乱れていて、どれがどういう意味かさっぱりだった。
例えば、青色の線は、海岸線のようにも見えるし、河の流れかもしれない。
「ちょっとね、掘り出し物で見つけたのよ。それがどこの地図かなぁって思ってね」
「掘り出し物、ねぇ?何の地図だっての?」
ルイズおねえちゃんが、詩を作るのに行き詰っちゃったのか、興味をしめしてきた。
「えぇ~、ルイズ、あんたまで興味あるの~?ビビちゃんにだけこっそり教えようと思ったのにぃ~」
キュルケおねえちゃんが冗談っぽく言いながら、またボクに抱きつく。
「な、なんでビビだけなのよっ!?」
「だって~、折角のお宝探しを邪魔されたくないもの!」
……お宝探し?
「――え、何かい?じゃぁこれは宝の地図だっていうのかい?」
ギーシュが『お宝』って部分に食いついたみたいだ。
「あ、バレた?バレちゃ~しょうがないわね!」
……なんか、むしろバラす気満々だったような気も……
「――なんか、すっごく胡散臭いんだけど、どうしたの、これ?」
モンモランシーおねえちゃんが『ゾディアックレシピ』をわきによけながら地図に注目する。
「ん?買ったのよ。知り合いの古物商から!ちょっと良い値がしたけど、これは本物よ~!」
……なんか、ちょっとどころじゃなく、すっごく胡散臭い気がするんだ。
「――ちなみに、いくらだったわけ?」
「えっと~、5枚セットで――ゴニョゴニョ」
……お宝の地図が5枚セット?……騙されている感じがするのはどうしてなのかなぁ?
「――は!?ば、バッカじゃないの!?こんなチリ紙にそんな値段をつけるって何!?」
詳しい値段は聞きとれなかったけど、それなりの値段だったらしい。
ルイズおねえちゃんの声があまりにも大きかったから……
「ちょっと!!あなたたち!さっきから私語がうるさいですわよっ!!出てお行きなさいっ!!!」
……図書室の人に追い出されちゃったんだ。
 ・
 ・
 ・
「――で、結局これって何処の地図なのよ?バッテン印がどこを示しているかさっぱりじゃない?」
ボク達は、ヴェストリの広場でさっきの地図を広げていたんだ。
『地図帳』っていう、ハルケギニア中の地図を何枚も集めた本も図書室から借りてきて、一緒に広げている。
「それなのよね~……1つ仮説を解決しようとすると、2つ疑問が出てきちゃって……」
「――騙されて無いかい?やっぱり」
「そんなわけないじゃない!見てよ、この紙の古さ、それに上等さ!
 この上質な紙がこんなに古ぼけるからには、何らかのいわくがあってしかるべきでしょ!」
確かに、その『お宝の地図』は、羊皮紙なんかよりもずっとつやつやの紙でできていて、
それがボロボロになるぐらい古いってことは、やっぱり価値があるってことなのかなぁ?
「――でも、結局描いてある内容が分からなければクズ紙も同然じゃない?」
モンモランシーおねえちゃんの指摘って、現実的で問題の真中をぴったり言ってしまってると思う。
「と、いうわけで!あんた達の知恵を借りたいのよ!タバサがいないのは不満だけど、
 一応、あんた達、学科の成績はトップクラスじゃない?ギーシュは除くけど」
なるほど。だから、わざわざあんな風にして、この地図の興味を引いたんだ……
キュルケおねえちゃん、頭いいなって思う。
「――ま、まぁいいわよ?詔も進んでないし、いい気分転換ね」
ルイズおねえちゃんは、『トップクラス』って言葉にちょっと照れてるみたいだ。
「私はパス。そんな胡散臭い話に――」
「――『惚れ薬』の噂話、殿方とピロートークでするにはぴったりかもね?」
モンモランシーおねえちゃんの台詞に、キュルケおねえちゃんの言葉がかぶさる。
「ぐっ……」
モンモランシーおねえちゃんが言葉に詰まる。
惚れ薬の話をあんまり広められたくないってことなんだと思うけど……
「……ぴろぉとぉくって、何……?」
「――ビビ君、君はまだ知らなくていいよ」
何故か、ギーシュの顔が少し赤くなっている。
……なんなんだろ?ぴろぉとぉくって……地名、かなぁ……?
「わ、分かったわよ!協力するわよ、協力!お、脅しに屈したわけじゃないからね!」
「まぁ、いいでしょ。これでチャラ、ね。――今のところは」
なんか、キュルケおねえちゃんがフフフと笑うところに暗闇の雲みたいなのがうごめいてる気がしたんだ。

「ところで、僕もそこまで学科試験の成績が悪いわけでは……いやトップクラスではないけども――」
「だって、ギーシュ、想像力が無いもの」
「空気読めないところもあるし」
「し、失礼なこと言わないでよ、2人とも!
 ――そ、そりゃぁギーシュもちょっと頭の回転が遅いところもあるけれど!」
……ギーシュ、最後のモンモランシーおねえちゃんの言葉が一番堪えたみたいで、
その後、ボクとデルフがしばらく慰めることになっちゃったんだ……
 ・
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お日さまが傾いて、ボクの影が自分の身長を追い越すぐらいになっても、
全然地図探しはうまくいかなかったんだ。
線がアルビオンの軌道という仮説も、潮の満ち引きの痕っていう仮説もダメだったんだ。
「――な、なかなか手こずらせるわねぇ!ま、まぁお宝が簡単に見つかったらつまらないけれども!!」
キュルケおねえちゃんは、それでもしぶとく、
地図に新しい穴が空いちゃうじゃないかってぐらい、じっと地図を見つめていた。
「――と、いうか、これってそもそも地図なのかい?」
ギーシュは、確かにあんまり頭は使っていないと思うときはあるけれど、
ときどき、妙なところに注目して、みんながハッとすることを言うなって思う。
「ち、地図よ!そう言って売られてたんだから、地図に決まってるでしょ!」
キュルケおねえちゃんがすごく必死だ。
……安くなかったから、かなぁ?地図って信じたくていっぱいって感じがする。

「――あら、それって――」
「……あ、シエスタ、もう洗濯物の取り込みの時間?」
いろんな荷物を持ったまま、シエスタが通りがかって寄ってきたんだ。
「あ、いえ、洗濯物はまだですけど――その紙って……」
「キュルケが騙されて買った地図もどきよ」
「騙されて無いってば!!」
ルイズおねえちゃんの指摘に、キュルケおねえちゃんが必死で否定するけど、
シエスタの視線は地図の釘付けになっていたんだ。
「――間違いないです。これ、タルブのです」
「……え!」
……本当に、地図だったの?
「タルブってどこだっけ?」
「えぇと、確か、ラ・ロシェール近郊の村だったかしら、ワインで有名な」
「……シエスタの、実家があるんだよね?弟さんとかがいっぱいいるって……」
前に、洗濯をしながら聞いたことがあったんだ。
弟さんたちを大切に思っていて、失敗談とか、自慢話とか、たくさん聞いたんだ。
「えぇ、間違いなく、これってタルブのですわ……」
「ちょ、ちょっとちょっとちょっと!!そ、それ本当に!?ホントに本当に!?」
キュルケおねえちゃんの目が爛々と輝いている。
さっきまで、偽物かもって思ってた分、喜びもひとしおみたいだ。
「き、貴族様に嘘はつきませんわよ……」
少しだけ、その剣幕にシエスタが引いている。
それぐらい、すごい迫力と勢いだった。
「案内!貴女の村なんでしょ!?案内して!」
キュルケおねえちゃんは今すぐ馬車を借りて来ようっていう勢いだった。

「……す、すいませんっ!それはちょっと……」
シエスタの表情が、悲しそうに曇った。
「あ!ごめんなさいね、私としたことが!もちろん、貴女のために学院に許可は取るわ!
 報酬だってきちんと払うし、そんな長くはかからないでしょうし……」
キュルケおねえちゃんはもうワクワクが止まらないって感じだった。
「ち、ちがうんです……じ、実は……」
シエスタの目から、大粒の涙がポツリと落ちた。
「私、私……実は……」
そこから、ポツポツとシエスタが事情を話しはじめたんだ。
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「モット伯、ね……あんまりいい噂は聞かないわねぇ」
シエスタは、モットおじさん、この間会った、カールしたお髭の貴族の家に雇われることになったらしい。
……そんなに、悪いこと、なのかなぁ?
「え、そんなに悪い噂が?父の知り合いで、僕も見知っているが……」
ギーシュも疑問に思ったらしい。
この間、会った限りでは、気のいいおじさんって感じだったんだけどなぁ?
「はぁ?ゲルマニアの私ですら知ってるのに、これだからトリステインの男は……」
キュルケおねえちゃんがあきれ顔だ。
「政治家としては優秀だけど、女と見れば見境なく……って聞くわ。
 平民の女を次々に毒牙にかけて食いものにする、非劣な男ってね……」
毒牙?食いもの?え、ま、まさか……
「……ど、毒で弱らせて食べちゃうの!?」
「相棒~、違ぇよ!ぜんっぜん違ぇよ!いいか、食うってぇのは、男が女を……」
「わーわーわーわー!!!」
ギーシュが、大声をあげながらデルフの鍔の部分をマントで覆い隠したから、
その意味を知ることはできなかったんだ……
結局、食いものにするって、何なんだろ……?
「ビビ、あんたはまだ知らなくていいわ」
ルイズおねえちゃんがため息をつく。……気になるなぁ。
「しかも今夜から、なのね。それで、その荷物を……」
ともかく、シエスタは、自分の部屋から荷物を運びだして、モットおじさんの所へ行く準備中だったんだって。
……気が進まないのに、行かなきゃいけないってことだから、悲しんでいるっていうのは、なんとか理解できた。
「わ、私、断れなくてっ……す、すいません、こんなことを貴族の皆様に言うのは……」
シエスタの涙が、地面に小さな水たまりを作っていた。
なんとか、してあげたいなぁ……

「よし、分かったわ!私達がなんとかするっ!!」
「キュルケ!?」
キュルケおねえちゃんが、勇ましく立ち上がったんだ。
「み、ミス・ツェルプストー!?」
シエスタの潤んだ瞳が上にあげられた。
お日さまの光をキラキラとあちこちに撒いている。
「その代わり、貴女の村を後で案内してもらうわよ?」
にっこりと笑うキュルケおねえちゃんが、すっごく男前に見えたんだ。
女の人なのに……
「ふむ、確かに、乙女の危機とあれば、なんとかしたいが……何か、方法はあるのかい、キュルケ君」
ギーシュも、ちょっと乗り気だった。
ラグドリアン湖で何もできなかったから、なのかなぁ?
「そうよねー、アポイントを取らないと、会ってもくれないでしょうし……」
ルイズおねえちゃんが考えこむ。
「大体、会ってどうする気よ?噂を基に『返してくれ』って言う気?」
モンモランシーおねえちゃんの指摘はいつも鋭い。
ただ、会うだけじゃダメなんだ。
それに、完全に悪い人ってわけじゃないから、モットおじさんを倒すってわけにもいかないし……
……何か、方法は無いかなぁ……

「あ」
キュルケおねえちゃんが、突然、何かを思いついたのか、手を叩いた。
「ねぇ、ルイズ、こういうのって、アリかしら……」
ルイズおねえちゃんの耳に両手をあてて、ひそひそ話をはじめちゃった。
「何よ、どうせくだらない……え?いやちょっとそれは!?……うん、あ、それはアリかも……え、ギーシュが!?」
……?ギーシュが、何かやれば、シエスタが助かるのかな?
話の流れが全然つかめなかった。
「――って作戦、どう?」
キュルケおねえちゃんがニッと白い歯を見せて笑った。
「い、いいんじゃない?うん、おもしろいわ!」
ルイズおねえちゃんも親指を上げる。
どうやら、とってもいい作戦みたいだけど……おもしろいって、何?
「おいおい、何をやらかすつもりだい?」
ギーシュも、自分の名前が出たから、気が気じゃないみたい。

そんなギーシュに、キュルケおねえちゃんは、咳払いをしてから、
大真面目な顔になってこう言ったんだ。
「ギーシュ、あんた覚悟、ある?」


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