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ゼロの騎士団-08


ゼロの騎士団 PART1 始まりの地 トリステイン8

シエスタ奪還作戦を実施している頃。
当のシエスタは、モット邸の一室にある。浴場で湯浴みをしていた。
モット伯の挨拶はシエスタに、自分があの学園に帰れない事を改めて思い知らされた。
自分はどうなるのだろうか?だが、突然の爆発音に驚く。
「……何が起こったの?」
立ち上がり外を覗く。
そこには、見慣れない仮面をかぶった人間と、見知った顔のゴーレム達であった。

その頃、ゼータは屋内の2階に侵入していた。
「シエスタ!居るか、返事をしてくれ!」
ゼータが呼びかけるが反応は無い。
「どこにいるんだ……「シエスタをお探しかな?」誰だ!?」
あたりが暗い中、廊下に人の気配を感じる。
「賊に名乗るのもなんだが、私はジュール・ド・モットだよ、アルガス騎士団のゼータ」
「何故、私の名前を……」
初対面の男に、名前を言われ困惑する。
「ドライセンから聞いたよ、君たちアルガス騎士団は」
「ドライセンだとっ!貴様、なぜそれを!」
かつての敵の名を、会ったばかりの男から聞かされ唖然とする。
モット伯はゼータに向け杖を前に差し出す。
「早速だが、死んでくれたまえ、賊に対するそれ以上の言葉を私は持ち合わせていないのでな!ジャベリン!」
詠唱を終えた氷の刃が、ゼータに向けて放たれる。
「なんの!」
その刃を剣で切り払う。全ての氷の刃は二つに割れる。
「賊のくせに、やるな!だが終わりではないぞ!」
その言葉と共に、割れた氷の刃が再度ゼータを襲う。
今度は横に跳び、10サント横を通り過ぎる。
「アイス・ストーム!」
ゼータの回避の間に、次の詠唱を終えたモット伯が避けた直後のゼータを狙う。
「何!」
避ける事は出来ず、ゼータは氷の竜巻の直撃を受け、そのまま1階のホールに落ちた。
「ふん、まだ生きておるか」
そう言いながら、とどめをさすべく、ゆっくりと館の玄関を目指した。


中庭ではニューとダブルゼータが見事な庭園を無残な姿に変えていた。
「うおぉぉぉ!」
ダブルゼータが持っている木を薙ぎ払い、ガーゴイルと衛兵に叩きつける。
「バズ」
競い合うように、ニューの魔法が噴水周辺を瓦礫の山へと変える。
私兵としてはかなりの戦力を有していたが、二人が暴れ出してから、ほぼ壊滅していた。
「あなた達、日頃何か嫌な事でもあるの?」
シエスタの救出以上に、体の良いストレス解消にも見えた。
「キュルケ!ニュー!」
その時、待機しているはずのルイズとタバサが慌てて中になだれ込んできた。
「あなた達、何やってるの!あ「敵が来る」え!敵?」
タバサが簡潔に理由を述べる。
「何が起こったのだ、ルイズ?」
ニューがルイズに理由を聞くと同時に外の壁が壊された。
「来た……」顔を青くして、ルイズが呟く。

そして、それは現れた。

「おっ!お前は!」
ニューの声に明らかな驚きが見える。
「久しぶりだな、アルガス騎士団!」
崩れた壁の上に、その敵はいた。
「ドライセン!なぜお前がここに!?」
かつて自分達と敵対した強敵がいる事に、ダブルゼータも目も見開いている。
「ダブルゼータ!なんなのアレ!?」
キュルケが明らかにハルケギニアの生物では無いドライセンに、自身の使い魔に答えを求める。
「ドライセン、私達と敵対していたムンゾ帝国の中でも一番の怪力といわれる、ジオン三魔団の一人だ。」
ニューが変わりに答える。
(あれが、ニュー達の敵……)
タバサの魔法も力で押しつぶす、敵にルイズ達は戦慄を覚える。
「一番の怪力?ならこちらにもいるじゃない、ダブルゼータ!」
「おう!」
キュルケがけしかけるまでもなく、突撃しながらダブルゼータが木を薙ぎ払う。
「ふん!」
真横に払われる木を、ドライセンが片手で切り払う。
ドライセンに当たる事無く、ダブルゼータの持つ根元から木は二つに割れた。
「なんなの、あれ……」
単純な腕力で今の出来事を実施した事に、キュルケも声を失う。
「どうした。アルガス一の怪力ではないのか?」
ドライセンがダブルゼータ挑発する。
「まだまだぁ!」
折れた木を放り投げ、ドライセンに向けかけ出す。
「よせ、ダブルゼータ!」
ニューの制止も聞かず、ダブルゼータが殴りかかる。
「昔から、力は互角でも頭では俺の勝ちだな、もっとも今は力でも圧勝だがな!」
拳を受け止め、もう片方でその手をつかみ力任せに放り投げる。
「うおっ!」
弾き飛ばされるように、ダブルゼータが宙を舞う。


「大丈夫!?」キュルケがさすがに心配する。
「何とか、あの野郎どうなっていやがる!」
身を起しながら、すぐに立ち上がる。
「馬鹿な!奴は力ではダブルゼータとほぼ互角だったはず。」
「お前達が力をつけたように、俺もまた、あの方から力を授けられたのだ!
今の俺は唯の闘士ではない、さしずめ、超闘士ドライセンよ!」
力を誇示しながら、与えられた新しい名前を名乗る。
(何だか、紫というよりも青が似合いそうな名前ね……)
関係のない事をキュルケが考える。
「あの方?まさか!ジーク・ジオンか!」
倒したはずの敵の名を出しながら、ニューはその名に驚きを隠せない。
「違う……だが、あのお方は私に素晴らしい力を与えて下さったのだ!」
ドライセンが最悪の可能性を否定する。
「お遊びはそこまでだ、行くぞ!」
ドライセンが駆け出し、近くのルイズ達を標的にする。
「ルイズ!ムビルフィラ!」
ニューの中でもかなりの力を持つ強い光弾が打ち出される。
「甘いわ!」ドライセンはそれすらも、剣の圧力で叩き割る。
「ならこれは、ファイヤー・ボール」
キュルケがドライセンの地面を燃やし逃げ道をふさぐ。
「だから、どうした!」
剣で周りの地面をえぐり取る。
「タバサ!」「アイス・ウォール」
足を止めたドライセンに、タバサが氷の壁を作る。
直接当てるのをやめ、ドライセン自身を凍らせる。
「何!」回避を怠った、ドライセンが氷の壁に包まれ、大きなオブジェが完成する。
「終わったの?……」
ルイズが、三人の連携に終わりを期待する。
「悪かったな、お嬢ちゃん」
だが、終わりはやって来ない。
その声と共に、氷の中から右腕がつき出され、あいた穴から不気味な赤い瞳が映し出される。

「嘘……」
(どうしたらいいの……)
あまりに絶望的な状況にルイズも思考回路も鈍り出す。
「俺の力の前には、いかなる魔法をも通用せんわ!」
(力には技を、技には魔法を、魔法には力を、これを忘れるでないぞ)
その言葉に、ルイズは夢での出来事を思い出す。
「みんな、屋内に逃げ込むわよ!ゼータと合流するわ!」
ルイズが檄を飛ばし、館に突入する。
(魔法や力が利かないなら、あいつには技のゼータを当てるしかない!)
「わかった!」「おう!」
使い魔二人が、過去の出来事を思い出したかのようにルイズの指示に従う。
それに続き、タバサとキュルケも館の中に入って行った。


5人が中に入った時、ゼータはホールに倒れていた。
「ゼータ!ミディアム」
気付いたニューが魔法で回復させる。優しい光がゼータの傷が癒やし何とか身を起こす。
「ゼータ何があったの!?」
ルイズがゼータの負傷の理由を聞く。この状況でまた同類が居るとは考えたくなかった。
「モット伯にやられた、奴自身もかなりの使い手だ。」
ゼータが報告する。油断していたとはいえ、トライアングルクラスの威力を改めて実感する。
(ゼータじゃ相性が悪いのね)
ルイズがその理由で納得する。彼は力には強いが魔法には弱い、そして、モット伯は魔法を使うからそれは当然と言えた。
「みんな聞いて、それぞれ相手を変えるわ、
キュルケとダブルゼータはモット伯の相手をお願い。
ニューはシエスタの保護を、私とゼータとタバサはアイツの相手をするわ!」
ルイズが、先ほどとは違うように指示を飛ばす。
「どうしたの?ルイズ……」
ルイズの変貌にキュルケが驚く。
「いいみんな、力には技を、技には魔法を、魔法には力をこれが合言葉よ!」
「ルイズ、なぜそれを!」
「いいから!アンタは早くシエスタを見つけてきなさい」
かつて、彼を指示した人間の言葉をルイズが使った事に驚くが、それにも構わず、ルイズがニューを蹴り飛ばす。
「キュルケ、行くぞ!」
「もう、分ったわよ!」
ダブルゼータに連れられ、キュルケが2階に上がる。
「ゼータ、大丈夫?対ドライセンのカギはアンタよ!」
「了解した、ルイズ殿」
ゼータが、それに応じる。
「あなたは下がって」
タバサがルイズに距離を取るよう促す。
「わかった、二人とも気をつけて」
先程の戦闘で、自分が役立たずである事に気付いた、ルイズは素直に従う。
(みんな、がんばって……)
指示しか出せない事に、ルイズは歯がゆい思いであった。


「行くぞ!ドライセン」
ゼータがドライセンに向けて走り出す。
「来い、今までと同じと思うなよ!」
そう言いながら、剣を縦に振りおろすが、ゼータは余裕を持って右足を一歩踏み出し、相手の側面に回り込む。
「遅い!」
空いた脇腹を狙い横に薙ぐ。しかし、ドライセンは左手に持っていた剣でゼータの一撃を受け止める。
「昔の俺と同じと思うな!」
そう言いながら、左手一本でゼータを弾き飛ばそうとする。
力の入れ具合を感じたのか、相手の力を利用して後ろに跳び間合いを取る。
「たしかに、前とは違うようだな」
剣を構えなおし、ゼータは間合いを窺う。
「アイス・ストーム」
今度はタバサが攻撃を仕掛けるが、ドライセンは剣を交差しその一撃を受け止める。
「なめるな、小娘!」
氷の竜巻を耐えきり、タバサを睨みつける。
「ゼータ、今」
「何!」
一時的に視界を遮られた事により、ゼータを見失う。
「くらえっ!」
斜め後ろから、ゼータが渾身の一太刀を浴びせる。
「ぐぉっ!だが!」
避けきれず、腕を負傷する。しかし、痛みをこらえ一歩を踏みこみ。
ゼータを捕えて、さば折りの体制に持ち込む。
「うぁぁっ!」
ドライセンの怪力がゼータの肉体に多大な痛みを与える。
(どうすればいいの?)
ルイズは自分が何もできないのが悔しかった。
(君の出来る事を、君にとっての答えを見つけるんだ)
不意に、ニューの言葉が浮かぶ。
(私の出来る事、私の魔法ではあいつを倒せない。けど!)
「錬金」
ルイズが、魔法を唱える。
「どこに唱えているんだ、お嬢ちゃん」
ドライセンがせせら笑う。
「アンタに足りない所よ!ダブルゼータより頭がいい程度なら、私の圧勝ね!」
頭上で爆発音が鳴り、シャンデリアが落ちる。
「このガキ!」
慌てて、ゼータを放し距離を取る。
「今よ、タバサ!」
「アイス…ウォール」
タバサが着地した所を、再度動きを止める。
「倒れろ!」
動けなくなった所を、ゼータがモノアイに剣を突き刺す。
「ぐおぉぉぉぉっ!」
断末魔と共に、ドライセンは光へと消え去った。


2階ではキュルケと、ダブルゼータがモット伯を相手に戦闘を繰り広げていた。
「うぉぉっ!」
ダブルゼータが、モット伯に向けて突進を行う。
「馬鹿か貴様は!アイス・ストーム」
モット伯が先ほど同じ様に氷を含んだ竜巻を放つ。
それをよけようともせず、ダブルゼータが手を交差し、竜巻を受けながら前進するが、吹き付ける冷気が、ダブルゼータの動きを止める。
「正気か貴様!アイス・ストームを真正面から受けるとわ!」
モット伯が嘲り笑う。
「なんの、これ「ファイヤー・ボール」ぐおぉ!」
キュルケが後ろから、特大のファイヤー・ボールをダブルゼータめがけて放つ。
熱量と衝撃が、ダブルゼータの氷とモット伯のアイス・ストームをもかき消す。
「キュルケ、何しやがる熱いじゃねぇか!」
相殺したとはいえ、火球の直撃を受けても対してダメージがないのか、ダブルゼータが文句を言う。
「あなたって本当に頑丈ね、私が炎の道を作るから、そこをあなたが突貫しなさい。」
普通では考えられないような指示を、キュルケが出す。
「無茶苦茶言いやがる!」
それでも、やる気があるのかダブルゼータが駆け出す。
「行きなさい、フレイム・ボール」
先程よりも、更に巨大な炎がモット伯を襲う。
「何を馬鹿な事を!」
「この程度はダブルゼータの馬鹿の内には入らないわよ!」
相殺された炎と氷の道の中をダブルゼータが走り抜ける。
「ダブル猛襲弾!」
道を走りぬけ終えたダブルゼータが、力任せに拳を叩きこむ。
鈍い衝撃と共に、声すら上げられないモット伯が、キャリーを合わせて10メイル程の距離を稼いだ。
「指示しておいて何だけど、あなたってホント非常識ね……」
起こった事実を改めて考えて、キュルケは何やらポーズをとっている、ダブルゼータに近づいて行った。



「終わったのよね……」
ルイズが安堵からへたり込む。
「そっちも終わったのね、ルイズ」
2階からキュルケの声が響く
「こっちも終わったわよ、「俺様の必殺パンチでな!」」
ダブルゼータが自慢気に話し出す。
「私の炎で相手の氷を相殺したおかげでしょ!あなた、最初に突っ込んで氷漬けになってたじゃない!」
キュルケがダブルゼータの失敗を告白する。
「そう言うお前も、シャレにならなかったぞ!こっちまで焼き殺す気か!」
「仕方ないじゃない、あれを溶かすにはそれしか無かったんだし!」
当事者にしかわからない、二人が言い争いをしている。
「とりあえず、シエスタの保護だ、ニューと合流しよう」
剣を収めたゼータがみんなに提案する。
「2階にはいなかったわ」
階段を降りながら、キュルケが報告する。
「まだ、敵がいるかもしれない、急ごう」
そう言って、ニューのいなくなった方向へ走り出した。

シエスタを見つけるべく、ニューはほかの部屋を探していた。
その中で、浴場を見つける。
「シエスタ、いるのか!?」
浴場の扉を開け、中を確認する。
「ニューさん?どうしてここに……」
タオルを一枚巻いただけのシエスタが、唖然とした顔でニューを見ている。
「シエスタを助けに来たんだ、今みんなが時間を稼いでいる。さぁ早く!」
シエスタの手を取り、ニューが急いで出ようとする。
「待って下さい、ニューさん きゃぁっ」
バランスを崩し、ニューに倒れこむ。
「いたた、シエスタ大丈夫か」
「はい、何とか……」
起き上がろうとするシエスタの動きが止まる。
「どうした、シエスタ敵か!」
慌てて辺りを見回し、それを見てニューの動きも止まる。
「ニュー、ずいぶんと良い御身分ね」
駆け付けたルイズが、使い魔の愚行を現行犯で見つける。
ちなみに、シエスタは、一糸まとわぬ姿で、ニューに抱きついている形になっている。
「私達が、とーっても苦労している時に、あなたはメイドといちゃつくなんて、
貴方みたいな使い魔を持って、私幸せだわ………だから、お仕置きよ!馬鹿ゴーレム!」
いつの間にかニューから離れたシエスタをキュルケが保護した後、ルイズの先程と同等な一撃が、ニューを吹き飛ばした。
「なんで、こーなるんだ―!」
不条理を嘆く叫びが、その日モット邸の最大な音となった。
その後、ダブルゼータの提案による家宅捜索により、一部の盗品とモット伯の不正の証拠を見つけ、
起きたモット伯を口止めして、ルイズ達は学院に戻って行った。
なお、シエスタは体調不良で退職した事になっている。

3日後、モット伯の件は学園内でも噂になっていた。
曰く、土くれのフーケは三体のゴーレムを扱う絶世の美女である。
曰く、オーガの様に大刀を振りまわすゴーレムを操る。幼女である。
曰く、3体合体のゴーレムを扱う、ピンクの髪の少年である。
など、様々な噂が流れたが真相を知る物はごく一部である。


その噂を聞いたロングビルは頭を抱えたくなった。
「何て事してくれるのよ、あのガキども」
フーケのゴーレムとそのフーケに、ロングビルは目星をつけていた。
(人の名前勝手に使いやがって、しかも、あのモット伯に殴り込みをかけるなんて……
この学校の警備も強化されるかもしれないし、ましてや、そのゴーレムと戦うかもしれないなんて……)
モット伯は、自分のリスト中にも入っていた。だが、予想外の警備の固さに時期を見計らっていた。
そして、その時に丁度、オスマンにスカウトされたのだ。
(まったく、あの子の言う通りアイツを連れてくればよかったかねぇ……けど、アイツがあそこにいるから、時間をかけて仕事が出来るし)
それまで、危険はあっても彼女の為に最短のコースを通る事が多かった。
しかし、それはロングビル自身に負担がかかる事でもあり、現に死に賭けた事も何度かある。
どうすりゃいいのかねぇ……そう考えていたロングビルを声が現実に引き戻す。
「ニュー、今度、町に行くわよ」
甲高い声が聞こえ、ロングビルは声の先に視線を向ける。
そこには、自分を悩ませる土くれのフーケのゴーレムとその土くれ達がいた。
「アンタも正式に使い魔になった事だし、ご主人様として必要な物は買ってあげなきゃと思ったの!」
ルイズがニューに主としての慈悲を見せる。
「確かに、安物でいいから出来れば寝具が欲しいな、後は杖が欲しい」
とりあえずはニューが要求を述べる。
「杖?アンタは杖なしでも魔法使えるじゃない」
ルイズはニューが杖を使わず魔法を使う所を何度も見ている。
「杖があった方が、魔法の力も強くなるのでな、この間の事を考えると、ある程度必要になってくるだろう。」
「まぁ、あんなな事があったしね……そう言えば何であんたの所の魔物がいたの?」
ルイズが薄気味悪い一つ目を思い浮かべニューに聞く。
「分からない、ジーク・ジオンかと思ったが、そうでも無いらしい。だが、ドライセンが現れたとなると何が起こるかわからんな」
「じゃぁ、これからもあんな化け物が現れるって事!勘弁してよ……」
あの時の事を想像し、がっくりと机に伏せる。
「あら、何の話?」キュルケ達が後からやってくる。
「うるさい、アンタには関係ないんだから!」
「町に行く話をしていたんだ。」
ルイズに構わず、ニューがあっさりと答える。
「ニュー、アンタ何勝手に「ふーん、何しに行くの?」」
「日常に必要な道具と、あとは杖が欲しいな」
ルイズを無視するかの如く、話を続ける。
「そう、ダブルゼータ、私達も町に行きましょうか」
「本当か、何か美味い物でも食うのか?」
嬉しそうにダブルゼータが聞いてくる。
「それもいいし、あなたにも武器が必要よね、毎回手近な木を武器にするのも何だし」
(幾らなんでも、あれじゃぁ可哀想だし……私が)
自分の使い魔が、木を振り回すのは、自分の鏡としては認められない。
「タバサも行く?」
キュルケが隣のタバサに問いかける。
「行く、ゼータにも装備が必要。」
珍しく、タバサが即答する。
「ちょっと、何勝手に話を進めてるのよ!」
大人数になる事に、ルイズが抗議する。
「まぁ、いいじゃないか」
大した問題ではないと、ニューがルイズを宥める。
「良くないわよ!キュルケとなんか、絶対行きたくないんだからね!」
ルイズの願いは叶えられることはなさそうだ。
(つまりは、今度アイツらは此処に居ない、って事は、これはチャンスだね)
聞こえる会話はロングビルにとって天啓とも言える情報であった。


一応、体調不良で学園に戻ってきたシエスタは3日後から仕事を再開した。
最初の仕事は、コルベールに朝食を運ぶことであった。
「ミスタ・コルベール、お食事をお持ちしました」
「シエスタ、ありがとうございます。すみませんが持ってきて下さい」
コルベールがシエスタに持って来る様に頼む。
「はい、失礼します」
そう言ってシエスタが中に入る。中ではコルベールが図書館から借りてきた本を調べていた。
「大変そうですね」朝食を置き、シエスタが声をかける。
「はい、ニューさん達三人のルーンなのですが、いくら調べても分からなくて困っているんですよ!」
そう言いながら、朝食のサンドに手をつける。
シエスタはコルベールの調べているルーンのメモを見る。
「あっ!これがそうなんですか!」
「何ですか、知っているのですか?」
コルベールが意外な反応に興味を示す。
「これと、これ、なのですが」
そう言って、ゼータとダブルゼータのルーンをさす。
「ひぃお爺ちゃんの国の言葉で、確か………そうだ!空と光という言葉です。」
「本当ですか!?あなたのお爺様はどちらの出身なのですか?」
コルベールが興奮気味に近寄る。
「私の村はタルブなのですけど、おじいちゃんは、東の方から来たとも、
この世界からでは無い所から来たとも言っていました。おかげで、村の中では変わり者扱いでした」
亡き祖父を思い浮かべ、シエスタが祖父の事を説明する。
「この世界ではない……彼らの事を考えると嘘とは言い切れませんね」
彼は既に、三人の異世界の住人を知っている。そう考えればおかしくはなかった。
「ふむ……機会があればタルブで調べてみたいですね……」
紅茶を飲みながらコルベールは考えをめぐらす。
「ありがとうございます。二人の事を知る事が出来たのはあなたのおかげです」
「いいえ、では私はこれで私に答えられる事でしたら、何でもお聞き下さい」
礼をして、部屋から退出するシエスタ。
「ふむ、それにしても珍しい、空と光か……ではミスタ…ニューのは、なんて読むのだろう?」
シエスタの答えは一部だけ正解している。もしこれを読む物がいればこう読むであろう。
烈光、烈空、そして烈破 
かつてある国で重大な意味を持ったその言葉の意味を、知る物はいない……


「15ネズミが入り込んだか!」
波濤のモット
誰かが黒幕にいる。
MP 650

「16久しぶりだな、アルガス騎士団よ!」
超闘士ドライセン
グル○ガストとは関係ない。
HP 2000


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