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ゼロの騎士団-07

ゼロの騎士団 PART1 始まりの地 トリステイン7

ルイズが目を覚ますと、光の奔流の中にいた。
「……ここはどこ?」
(ルイズよ、異世界の力ある少女よ)
意識は、完全に覚醒してるとは言い難く、聞こえる声も遠かった。
「……あなたは?」
(ルイズよ、汝の世界は大きな闇に包まれる。汝は戦わねばならん)
光の意思が声となって、ルイズに語りかける。
(力には技を、技には魔法を、魔法には力を、これを忘れるでないぞ)
「何勝手な事言ってるのよ、意味分かんないじゃない。アンタは誰なの答えなさい!」
「我は、異世界の勇者を預かりし者、いずれ汝の前に現れる」
最後の方の声は遠くて、かろうじて聞こえた。
「……何勝手なこと言ってるのよ」
勇者という、自分に最も遠い言葉に、ルイズは溜息をつくばかりだった。
窓からは、朝日はようやく一部をのぞかせていた。

「こうやって、主のフォローをするのは何度目だ?ルイズ」
ニューが、濡れたモップで床を拭きながら、背を向けているルイズに問う。
(キュルケの言っていた意味が、ようやくわかったよ)
ニューが、ルイズの使い魔になって一週間が過ぎた。
その間、ニューはルイズの二つ名の由縁を嫌というほど知る事となった。
(始めは、魔法の練習中に誤って生徒を吹き飛ばしたな、次に厭味な教師に向けて魔法を放ってやっぱり吹き飛ばした……
まぁ、あれは教師がルイズにやれと言ったんだし、傷を治すだけでよかった……
そして、今日は錬金を行おうとして、今に至るか……よく私を召喚できたな)
ルイズとの一週間を振り返り、今ではニューは、対ルイズ用救護班として認知されはじめていた。
「……アンタは私を見下しているんでしょ、魔法が使えないゼロのルイズって」
今まで沈黙を貫いてきた、ルイズが唐突に話だした。
「貴族は魔法を使える者、けど、私は一度も成功する事がなかった。お父様やお母様はそれでも、私に優しくして下さった。
私はこの魔法学院で、立派なメイジになると誓ったのに、こうして魔法に失敗して使い魔に馬鹿にされる……」
ルイズは、魔法が使えない辛さよりもそれに対する、諦めと現状を受入れ含まれていた。
(コイツはすごい、私なんかよりずっと……当たりを引いたと思ったけど、私が惨めなだけじゃない)
「ルイズ、私の家は騎士の家だったんだ」
「……え」
意識をニューの一声に呼び戻され、ルイズは箒を持つ手を落としそうになる。
「私もルイズ位の年の頃、騎士の修業を積んでいた。しかし、私にはまったく剣の才能がなかった」
「魔法が使えるなら、別にいいじゃない」
ハルケギニアの常識に基づいて、ニューの話を指摘する。
「アルガスでは騎士が一番偉いんだ、この国のメイジみたくね、何よりわたしは、お爺様や父様みたいに立派な騎士になりたかったんだ」
(そう、なりたかったんだ……)
ニューは、過ぎ去った過去に思いをはせる。
「物思いに耽ってないで、続けなさいよ」ルイズが話の続きを求める。
「剣の才能がなかったが、私には魔法の才能があった。だからと言って私には法術士になろうとは思わなかった」
「どうして、別に才能があるなら、そうすればいいじゃない」
武功を立てられるなら、より能力に適している方が良い。ルイズもそれは解っていた。
「ルイズ、君に何かほかの才能があったとしよう。君はメイジを諦めるかい?」
「諦める訳ないじゃない!」
ルイズが即答する。
「そう諦められなかったんだ、私は騎士になりたかった」
「あ!」
ルイズはニューの問いの意味が分かった。
「たとえその才能があっても、もし法術士になったら本当に騎士の道を閉ざす事になる。私には、それが怖かったんだ」
「……私にどうしろって言うの?」
ルイズがニューに何かを求める。
「するんじゃない、私は剣では無く魔法を見つけた。今は後悔はしていない。
だが、ルイズ、君はまだ若い、後悔しないはずがないんだ。
だから、君の出来る事を、君にとっての答えを見つけるんだ」
ルイズは、使い魔としてでは無い優しい視線を感じた。
「わっ分かっているわよ!!偉そうなこと言ってないで、掃除するわよ!私までご飯食べられないじゃない!」
そう言って、箒を拾い掃除を再開する。
「……ニュー」「どうした、ルイズ」
ニューの声がやさしかった。
(……ありがと)
ルイズの優しい声は、その場に響く事はなかった。


ニュー達三人は、ほぼ一日のライフサイクルが決まりつつあった。
朝、ゼータが剣の鍛錬を積み、ニューが雑用をシエスタとこなす。
ダブルゼータは寝ている。
午前中、ニューは授業に出る。
「ニュー、ルイズ、おはよう」
後からやってきたルイズのクラスメイトである、モンモランシーが声をかける
「ちょっと!なんでニューが先なのよ!」
「ニュー、何かあったら主のフォローお願いね」
ルイズを無視して、ニューに使い魔の役目を伝える。
それはクラスに居る全員が思うところであった。
「了解、何も起こらないのが一番なんだけどね」
ニューも慣れてきたのか、軽口が交る。
授業が始まるとニューは熱心に聞いた。
もう、やっていた所なので、ルイズはニューの様子を観察する。
「なんでそんなに熱心なの、こっちの魔法は使えないんでしょ?」
疑問を抱いた状態で、ルイズが小声で聞く。
ルイズからしてみれば、魔法は学院で腕を磨くための場所だと認識していた。
「魔法を体系としてあるのが素晴らしいのだ。
アルガスはそう言った物がないので、最初は師匠から教わるようになるが、ある程度になると独力で修行しなければならない」
僧侶ガンタンクⅡに教わったのを思い出す。
「それも大変ね……」
「だから、こうやって人に魔法を教えられる学校は大変興味深い」
ニューは一人でうなずく。
(じゃぁ自力で、あんな魔法使えるなんて、アンタ天才じゃない)
ルイズは、自分の凄さに気づいていないニューを少し嫉妬の目で見つめていた。

ダブルゼータは授業が暇なので、使い魔達と同じように、広場にいる。
「ヴェルダンデ、やめろ!俺はミミズは喰わん。アルフォンス、その木の実は酸っぱすぎて俺には喰えん!」
ハリマオスペシャルに勝った後、ダブルゼータは使い魔達に王と認識されていた。今では使い魔達が自主的に貢物をする。
ゼータは、主にロングビルの手伝いをする代わりに、字を習っていた。
話す事は出来るが、本を読むことができないのであった。
ロングビルにしても、ゼータを監査うする事は有効であったし、彼は有能だった。
「これは、なんて書いてあるのですか、ミス…ロングビル」
「これは、「今とは違う時代、ハルケギニア」と読むんですよ」
授業中のため、図書館は二人だけであった。
昼食が終わると、ニューもやってきて、二人が自主的に文章を勉強する。どうしても解らない時は、読書中のタバサに聞く事にした。
外では、相変わらずキュルケとダブルゼータがカルチョを開催していた。
例のカルチョはまだ、挑戦者が減る事はなかった。


ルイズが教室を破壊した次の日

ゼータが鍛錬を終えて帰る途中、私服姿のシエスタに出会った。
「シエスタ、どこかに遠出かい?」
自分の荷物であろうバックを見て、ゼータが尋ねる。
「ええ、私、その、今度モット伯様のお屋敷で働く事になったんです」
「なんだって、突然じゃないか!」
そのような事は聞いてなかったので、当然ゼータは驚く。
「昨日、学校に来たモット伯が私の事を気に入ったらしくて……」
「だとしても、いきなりではないか?」
貴族という事を差し引いても、それは理解しづらい事であった。
「けど、モット伯は私に今の何倍の給金を払ってくださるそうですし……ゼータさん達と別れるのは辛いけど……」
ゼータにはようやく理解できた。
「ありがとうございます。私、皆さんに会えてよかったです。さようなら」
早口と共に、学園を背を向けてシエスタが歩き出す。
「シエスタ……」
ゼータは、唯その言葉しか出なかった。

「……確かに、シエスタは連れてかれたよ、モット伯が気に入って違約金代わりに大金を払ってな……」
昼、厨房でマルトーがばつ悪そうに事情を話す。
「なぜ、シエスタなんだ?他にもいるじゃないか」
シチューの皿を空にした、ダブルゼータが疑問を口にする。
「モット伯は、若くて、綺麗なメイドを自分の屋敷に集めるのが大好きなのさ、奴は王宮にも顔がきくから、誰も見て見ぬふりだ!」
自分の言葉から出る無力さに、マルトーが机を叩く
「なぜ、止めなかったマルトー殿!!」
モット伯にの元に行くシエスタを止めなかった事を自分でも悔やみながら、
今朝のシエスタの表情の暗い意味が分かり、ゼータも激昂する。
「落ち着け、ゼータ!」
自身の皿を覆いて、ニューがゼータを嗜める。
「俺はお前たちみたいに、魔法が使えないし、力があるわけじゃねぇ、平民は貴族に逆らえないのさ!」
自嘲気味なマルトーの声も力がなかった。
マルトーも反対したのだが、モット伯はオスマンのほかに、マルトーにも金を渡して行った。
それから4人の間には沈黙が流れた。ダブルゼータの食器の音を除いては。


「……で、アンタはどうしたいの?」
「当然だ、シエスタを助けに行くのだ」
その解答を誰も外さなかった。
それを見て、ルイズがゼータに詰め寄る。
「馬鹿じゃないの!アンタ、自分の言ってる意味が分かっているの?」
「民を虐げる者の、横暴を見逃す騎士がいるものか!」
(まるで演劇ね……)
二人のやり取りを見て、キュルケが溜息をつく。
昼食の後、ゼータが三人に用があると言い、タバサの部屋に集まっている、
三人はゼータがシエスタの件を話した時、この展開は予想がついた。
そして、予想通りの展開に、ルイズが噛みついたのだ。
「いい、アンタの話通りなら、モット伯は大金を払ってシエスタを雇ったのよ!何にも問題はないはずよ!」
そもそも、貴族と平民に労働契約はない。しかも、金銭を支払っているモット伯の行いに問題はない。
「ある!貴族である事を笠に着て民を何とも思わない、その行いが既に貴族として許し難い。
それともルイズ殿はそう言った行いを何ら恥じる事はないのか?貴族は平民を者のように扱っても構わないというのか!?」
ルイズの観念からいえば、それは痛いところであった。
「そっ、それは……確かにモット伯の行いは貴族らしいとはいえない、だからって……」
(ルイズ!何、場の空気に流されているのよ)
あっさりと場に流されかけているルイズに、キュルケが呆れる。
「ゼータ、確かに、あなた達ならモット伯からシエスタを取り戻せるでしょうね」
キュルケがルイズに変わり説得に入る。
「もちろんだ、だから今す「モット伯はこの国の伯爵なのよ」」
キュルケがゼータの言葉を待たず、言葉をさえぎる。
彼なら自分の言っている意味が分かるであろう。騎士と言う物は国の為に戦う物、それは、
国の重鎮を守る事も意味に含まれている。
「あなたの国の貴族の家に、その理由で殴りこんだら、あなたの王国ではどうするの?」
「!」
ゼータがキュルケの意味を理解する。
「そう当然、騎士団のあなた達がその者を討伐する、どんな理由があってもね、この国でも同じよ、
あなたが正しかろうと、国はあなたを賊として捕える。そして、それは、当然主であるタバサにも手が回る。その辺をおわかり?」
(そうだよなぁ……当然そうなるよな)
以外にも、少し遠巻きから冷静に、ダブルゼータは事の成り行きを見ている。
ゼータ同様に正義感が強い彼であるが、彼は世間を知らない訳ではない。
その点では、ずっと騎士の中で育ってきた、ゼータよりも事の問題を理解している。
「当然、ルイズやタバサにも、そして、シエスタにもそれは及ぶのよ。」
キュルケが、起こるであろう結果を提示する。
ゼータ達がもしも、それを行えば確実にタバサや自分達に手が回る。貴族には敵と言う物が居ないと言う事は決してないのだから、その敵から見れば、またとない好機だろう。
「あなたも騎士なら、命令にしたがう事、自分の意に反する事でもやらなくてはならない事があるのは解っているでしょう?シエスタだって、当然それは解っているわよ」
「なら、どうすればいい!このまま見捨てればいいのか!?」
ゼータが周囲に問う形で自分の現状を嘆く。
「どうしようもないじゃない……」
誰もが思っていた言葉を、ルイズは口にする。
一人だけを除いて。


「……我に策あり」
沈黙の中、今まで一言もしゃべらなかったタバサの口が動く。
「タバサ!?」
彼女の意外とも言える意思に、キュルケも驚く。
「バレなければいい……」
あまりにも簡潔な答えに、その言葉に皆が脱力する。
「って!そんなの簡単に出来る訳ないじゃ「フーケはゴーレムを使う……」え?」
そう言って、タバサがゼータたちを見つめる。
「あなた達が土くれのフーケのゴーレム」
「タッ、タバサ!?」
事態を呑み込めないニューも驚きの声をあげる。
「キュルケは土くれのフーケ」
キュルケの方に振り返り、キュルケの役割を決める。
「タバサ、私は火のメイジよ、それに、この恰好じゃ、バレるじゃない」
キュルケが問題点を指摘する。
「何もしなくていい、ただ指示を出すふりだけすればいい。制服を脱いでフードと仮面をつければバレない」
そう言って、自分の部屋の中にあった。フードと仮面を渡す。
フードは使い込まれたもので、何箇所か継ぎ接ぎがある。
しかし、仮面の方は、仮面というよりも銀の兜であり、顔を判別する事は出来ない。
「アズナブルよりも、マーキス派」
彼女の意味を理解できるものは、この中にはいなかった。
「なぁ、そう言う奴って、叩けば埃が出るようなやつだから、何かそう言った品を抑えればいいんじゃないか」
ダブルゼータが、意外な方面から提案する。
「まぁ、モット伯は清廉な人物とは言い難いし、それも有りかもね、けど、アンタがそう言った事を考え付くなんて意外ね」
ルイズが本当に意外そうに、ダブルゼータの提案に驚く
「これでも、悪党の屋敷に乗り込んだのは初めてじゃないからな!そういった奴は大抵どこかに、盗品やヤバい品を持っているのさ!」
ダブルゼータが自身の経験を自慢げに話す。
「つまり、アンタはこんな事をするのが初めてじゃないって訳ね」
ダブルゼータの案の根拠を知って、ルイズは、ただ溜息をつくばかりだった。


夜 モット邸 近郊の森
ルイズ達一行は、馬と共にそこに潜んでいた。
「ちなみに、アンタが持っているものは何?」
「何って、木だが……」
「何で木なんか持っているのよ!」
ダブルゼータは、近くにあった長さ7メイル程、直径0.6メイル程の木を抱えている。
「武器代わりに使おうと思うんだが……」
「そんなもの普通、振り回さないわよ!ちなみにそれで何をするつもりなの?」
聞きたくはないが、ルイズが一応その武器の主要目的を聞く。
「聞いていなかったのルイズ、私達が表でかく乱している隙にゼータが突入して、シエスタを救出する。
その後は、ここに隠した馬に乗って無事退却よ!ちなみに、タバサとルイズはここで退路の確保よ」
ルイズが忘れたと思ったのか、呆れながらキュルケが決まった作戦の確認をする。
「そういう意味で言ったんじゃないわよ!なんでこんな所にいるのよ!だいたい、アンタさっき反対してたじゃない!!」
「バレなきゃ、問題ないわよ。それに殴りこみなんて楽しくなりそうじゃない♪」
これから起こるであろう出来事に、キュルケは嬉しさを浮かべる。
「アンタ、バッカじゃないの!だいたい、ニュー、あんたも何でいるのよ!?」
自分の使い魔に、問題点を流す。
「ルイズ、君こそ何で此処にいるんだ?危険かもしれないんだぞ?」
「当たり前のこと言わないでよ、アンタが行くなんて思ってもみなかったわよ!アンタが捕まったら私にも迷惑かかるのよ、そうしたらどうしてくれるの?」
結局、あの部屋に行くことになった、全員が行く事になった。
ルイズは一応反対したが、面白さに参戦を決意したキュルケと、何故かやる気のタバサによって連れてこられてしまった。
「大丈夫だ、ルイズ……」
ニューが唐突に、真剣な顔でルイズを見つめる。
「ニュー……」
「いざとなったら、私のソーラ・レイで屋敷とモット伯を、跡形もなく消してしまえばいい」
「なに、真顔で物騒なこと言っているのよ!!この馬鹿ゴーレム!」
自身に対する心配では無く。証拠を消すことによる自身の安全を得る提案するニューの顔にルイズは拳を叩きこんだ。


「じゃあ、そろそろいくわよ!」
「よくないわよ!!」
キュルケが作戦発動を告げ、当然のごとくルイズが反対する。
「先陣はこのゼータが切る。後に続けぇっ!」
「ちょ、ちょっと!ゼータ待ちなさい!話聞いてないの!?」
端から作戦を無視するかのように、馬に乗ったゼータがモット邸の門に向けて突撃する。
「何やってるのよ、あの馬鹿ゴーレム!!」
心の準備ができていないうちに勝手に先端を開いたゼータに、ルイズが全力で罵声をぶつける。
「貴様、何者だ!?」
門番達が気づき、入口の門を固める。
「雑魚に用はない、どけっ!」
勢いに乗ったまま、門番の槍の柄を一瞬で切り落とし、高さ約2メイルの門を飛び越える。
「うそ……なんて奴なの……」
乗馬の心得があるルイズから見て、今の技術は並ではない事にすぐ気付いた。
「はしゃぎすぎだ、馬鹿物が……キュルケ、私たちも行くぞ。」
「オッケー」
そう言って三人が飛び出す。
敷地内に入ったゼータを、異変に気付いたガーゴイルが飛びかかる。
「ふん!」
掛け声とともに、左右より飛びかかった番犬を模したガーゴイルを、ほぼ同じ速さで解体する。
そして、近くの窓を破って侵入する。
「すごいのね、彼も……」
初めて見るゼータの技にキュルケも、少し驚きの色も見せる。
「アレックス団長に、剣で匹敵するのはアイツくらいだからなぁ。さぁ、派手に暴れようぜ!」
そう言いながら、持っていた木で門の前にいた門番をなぎ倒す。
「バズ!」
ニューの声と共に、爆発が起こり門が破壊される。
(こんなことなら、わたしも暴れたいわ)
二人の景気の良い暴れ様にキュルケは少し不満がたまった。
「私の名前は怪盗フーケ、「土くれ」のフーケ、悪逆非道なモット伯に天誅を下しに来た。いけゴーレム達よ!」
声をいつもより1オクターブ上げて、キュルケが凛々しく命令する。
予定より少しずれながらも、シエスタ救出作戦は開始された。

「何が起こった!」
自室にいたモット伯は、爆発音と当たりの喧騒に動揺する。
「どうやら、獲物が来たようですな。」
「ドライセンどういう事だ!?」
あらわれたドライセンに、モット伯は怒りをぶつける。
「これが狙いですよ、獲物たちを始末して目的を果たす……それだけの事です。」
「なんだと!貴様「とりあえず私は外を片付けます。中に入ったネズミをよろしくお願いします。」まて、ドライセン!」
一方的に告げて、ドライセンの気配が遠ざかる。
「何だというのだ……癪だが、シエスタを取られるわけにはいかん!あれには大金を出したのだ!」
自分の欲を優先させるべくモット伯も自室を後にした。


爆発音や、何かを倒す音がモット邸から聞こえ始めた。
「始めたわね……タバサ、アンタなんでこんなこと考えたの?」
ルイズが、おおよそこのような事を考えそうにない少女に蛮行の理由を問う。
「彼の力が見たかったから……」
「それなら、適当に剣で何か切らせればいいじゃない!」
ルイズは、その答えでは納得できなかった。
「だめ……実戦で使えるか知りたかったの……」
「実戦って……でどうなの?」
「合格……性格以外は」
タバサが辛口で採点する。
タバサは、ゼータが身のこなしからある程度の実力を持っていると気づいていた。
だが、内心では自分の評価が過小評価であると知った。
(彼は強い……彼ならきっと、私の仕事にも付いてこれる筈)
苛酷になっていく、自分の任務を彼なら付いてこれる。タバサは確信した。
「あなたって、本当にわからないわ……」
最近になって、話す様になったが、彼女とコミュニケーションを取るキュルケを少し見直した。
「!……だれ?」
タバサが唐突に杖を森の暗闇の方に構える。
「ほう、俺に気づくとは大したお嬢ちゃんだ」
闇の中から、賞賛と共にそれはあらわれた。
「なに、アンタ……」
現れた者を見て、ルイズの声に驚きと恐怖が交る。そして、タバサが庇うように前に出る。
闇の中から出てきたそれは、ルイズ達とさほど大きさは変わらなかった。
紫色の鎧に身を包み、頭の高さには、赤い一つ目が浮かんでいる。
身の丈と変わらない大振りの剣を2本の剣を持ち、それを楽に扱っている。
それは、物語に出てくる、サイクロプスを彷彿とさせた。
ゆっくりとそれは近づいてくる。
「俺は闘士ドライセン、お前たちが召喚したガンダム達とお友達だよ」
その言葉は友好的とは思えない、忌々しさを感じさせた。
「ニュー達を知っているの!?あんた達もスダ…ドアカワールドってところから来たの?」
ニューたち以外にも、スダ…ドアカワールドからやってきた異邦者に、ルイズは驚きを隠せない。
「その通り、ちなみに、俺はお前達のお友達と遊びに来たん……」
「エアカッター」
言葉が終わる前に、タバサがエアカッターを放つ。
「ふん!人の話は最後まで聞くって言われなかったかいお嬢ちゃん達。」
振った剣の圧力で空気の針が叩き折られる。
タバサは、次の行動を決めていた。
「エアカッター」タバサがもう一度放つ。
「無駄だ!」
もう一度針を叩き折る。しかし、それが狙いであった。
タバサが、魔法と同時に駆け寄り、完成させた魔法を唱える。
「エアハンマー」
ドライセンの振りおろした剣の反対側に回りこみ至近距離で魔法を放つ。
至近距離での空気の鉄槌を受け、ドライセンは木に叩きつけられる。
「やったの?」
タバサがドライセンを吹き飛ばした事に安堵するルイズ。
「だめ、キュルケ達と合流する」
タバサがルイズの手を取り、モット邸の入り口を目指す。
「この!待て、ガキ共」
すぐに、復活したドライセンの声と、木を切り倒す音が後ろから聞こえる。
ルイズはその音を背にし、後ろを振り向きたくなかった。
(何でニュー達と同じ世界の化け物が、こんな所にいるのよ)
ここ最近、異常事態になれたルイズであったが、その認識が甘い事を改めて思い知らされた。


「13お前達ならいつでも大歓迎だ」
料理人マルトー
料理で体力を回復させる。
HP+50

「14いい加減にしないと刺しますよ、オールド・オスマン」
学院秘書ロングビル
手にはフォークを持っている。
HP 40 (ヘルプカードを入れ替える。)


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