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ゼロの騎士団-04


ゼロの騎士団 PART1 始まりの地 トリステイン4

トリステイン魔法学園 朝

ゼータが目を覚ました時まだ、日が明け始めたばかりであった。
時間の流れが完全ではないが、恐らく一昨日までは自分は日にちの概念がないムーア界にいた。しかし、今はスダ・ドアカワールドと、さほど変わらない昼も夜もある。
(感覚が少し麻痺しているのか?)
ゼータは意識を覚醒させつつ、ベッドで寝ている青髪の少女に視線を移す。
(私は、彼女に呼ばれたのだな)
ゼータは昨日を振り返る。ムーア界でジーク・ジオンを倒した後、光に包まれ、この異世界に呼ばれたのだ。
(異世界というものは信じたくはないのだがな……しかし、我々三人がいるのなら、どうして団長は私たちの周りにいないのだろう?)
あの戦いで、自分達とアレックスはそう離れてはいなかった。しかし、昨日の場所にはアレックスはいなかった。
とりあえず、どこかで朝の鍛錬をしたい。例え、異世界でも訓練を怠る理由にはならない。
そう思いゼータは少女が起きないように部屋を出ようとする。
「どこ行くの?」
声をかけられ振り返る。目が覚めてベットから身を起こしたタバサが声をかけてくる。
(気づいていたのか?)
ゼータは気配に気付いた少女に少し感心した。
「起こしてすまない、近くの森で鍛錬してくる」
「そう」
どうやら自分を止めるつもりはないらしい、ゼータは部屋を出て扉を閉めようとすると。
「2時間以内に帰ってきて」
少女が要求を伝える。
「わかった」
そう答え、ゼータは部屋を後にした。

ゼータが部屋を出て二十数分後、ニューも意識を覚醒させる。
野宿に慣れており、床の感触は悪くなかった。
「異世界か……」
目覚めの一言を口にする。
視線をさまよわせ、ベットで寝ているルイズのところで固定する。
(寝顔だけなら、あどけない少女で話はすむんだけどな)
昨日の事を思い出しこのあどけない少女とのやり取りを振り返る。
自分はこのあどけない少女に泣き脅され使い魔の契約をしてしまった。
そして、このあどけない少女との契約は一生だという。だが、ニューには契約した意味がいまだに実感できずにいた。
自分の手にある契約のルーンなるものがニューにその事実を告げる。
一生――人とそう変わらない寿命のモビルスーツ族の自分にとっては、縁が遠い言葉だと思った。
彼は平均寿命の約三分の一を生きただけで、しかも、ここ数年は生きるか死ぬかの戦いを続けてきた。
死に体の体を担がれたことも一度や二度ではない。そして、あの時、ナイトガンダムにすべてを託し自分は死んだのだと思っていた。
思考をやめ、体を完全に起こす。床には自分の毛布のほかに彼女が昨日着ていた衣類が散乱していた。
「洗濯しろって、言ってたな」
もちろん、ニューにはルイズの衣類を洗濯するつもりはない、だが、昨日の彼女の態度を考えると何かしらのペナルティを考えているに違いない。
(ここが貴族の施設なら小間使いかメイドくらい居るだろう)
そう思い彼女の衣類を手に持ちニューは部屋を後にした。

メイドであるシエスタは朝の洗濯の為に水洗い場に向かっていた。その途中、今日のメイド達の噂話の事を思い出していた。
何でも昨日、使い魔召喚の儀において『ゼロ』と『微熱』と『雪風』が何でも変わったゴーレムを召喚した事は閉鎖空間の学校ではメイド達にまで伝わっていた。
(変なゴーレムってどんなのかしら?)
腕が4つあるのだろうか?翼が生えて空を飛ぶのだろうか?等とシエスタは考えていた。
「君、少しいいかい?」後ろから声をかけられる。
「はい、何かご用でしょうか」シエスタは振り返る。
「ん?どうかしたのかい?」ニューは、何か問題があるのかと聞く
「……ヘンなゴーレム……」
シエスタは目の前のそれが、三人の召喚した変なゴーレムであると確信した。
(たしかにヘンかも……)
まず、ハルケギニアの住人が抱くであろう感想を心の中で述べる。
「私はルイズ殿の使い魔であるニューという」
自分に驚いた様子を流しながら、ニューは昨日付けで就任した身分を明かす。
(これからずっと、こんな感じなのだろうか?)
シエスタの反応に先が思いやられる、ニューは少し暗くなった。
「あ!はい、私はメイドのシエスタと言います。何かご用ですか?」
貴族の使い魔であっても、シエスタはメイドの態度は崩さない。
「私は、ルイズ殿から洗濯を頼まれたのだが、女性の衣類など洗った事がない、すまないがルイズ殿の洗濯をお願いしたいのだが」
すまなそうな顔つきでシエスタに依頼する。
「はい、大丈夫です私がやりますので」
(……ゴーレムにも洗濯ってあるんだ)
シエスタは頭の中でゴーレム村のゴーレム達が洗濯する様子をぼんやりと考える。
「すまない、助かるよ」
選択が終わる間、二人はある程度の会話を交わすが、シエスタはどこか夢見心地であった。
「ニューさん、洗濯終わりました」
シエスタがルイズの衣類を渡す。
「ありがとう、シエスタ、ところでその衣類はこれから干すのかい?」
「はい、そうですけど何か?」
シエスタは疑問を浮かべる。
「今、乾かそう、ヒーター」
ニューの手から暖気が流れ込む。
ヒーター 本来は氷を溶かす魔法であるが、この様に洗濯物を乾かすのは、旅での習慣であった。
暖気により冷えた指が暖かくなるのを感じ、シエスタは唖然とした。
「すごいですよ!ニューさんはメイジだったのですか!?」
初めて会ったルイズの様にシエスタが驚きの声を上げる。
「私はメイジではないのだが、別の魔法が使えることができるよ」
「今の魔法初めて見ましたよ!先住魔法かなにかですか?」
シエスタはまだ興奮が続いている。
(魔法が使えるというのは、そんなにすごいことなのか)
シエスタの様子を見ながらニューは話をそらす方向を考える。
「シエスタ、洗濯の次は何をするのだい?」
シエスタに仕事に意識を向けさせる。
「あっ、そうでした。まだ朝食の準備がありました。では、私はこれで失礼します」
シエスタが洗濯物を抱え立ち去る。
「さて、ルイズのもとに行くか」
ニュー自身も主の衣類を持ち部屋に戻って行った。

朝食に向かう生徒が現れ始めた頃、学園秘書のロングビルは朝の学校を散歩していた。
ロングビルは、まだ秘書に着任してから日が浅く、学園の地理を完璧に把握していなかった。
ロングビルにとって地理を把握する事は学園秘書としても、また、本業の方でも重要なことであった。
(今日は森の方を調べようかしら……)
ロングビルはそう思い森に歩を進める。
「そこの貴女、少しお訪ねしてよろしいでしょうか?」
後ろから声がする。「はい」
そう言いながら振り返りロングビルは絶句した。
「自分はタバサ殿の使い魔ゼータと申します。
 鍛錬を終えダバサ殿の部屋に戻りたいのですが場所が分からないもので……もしよろしければ道を案内してもらえないでしょうか?」
ゼータは騎馬隊隊長としてではなく、無用の混乱を避けるためにタバサの使い魔とする事にした。
しかし、ロングビルはゼータの顔を見て完全に錯乱している。
(?何か、間違った事を言ったか?)
ゼータは自分に不審な点がないかを注意しながら、もう一度ロングビルの顔を見る。
(どうして……どうしてコイツがここにいるの!!)
「失礼ですが、大丈夫ですか?顔色が悪いようですが?」
ゼータが心配そうにロングビルを窺う
「だっ!大丈夫です!少し立ちくらみがしただけですから、もう大丈夫ですわ」
「そうでしたか」ゼータが顔の表情を崩す。
「ミス・タバサの部屋でしたね、それなら女子寮ですから、途中までは私が案内しますわ」
「そうですか、お手を煩わせ申し訳ありません」
ゼータは感謝を述べ、少し早い歩調のロングビルについていく。道案内の途中ゼータとロングビルはお互いの事を話した。
女子寮の前に着いた時、ぎこちない空気は緩和されていた。
「ゼータさん、ここが女子寮ですわ」
「おお、たしかに、ロングビル殿、このゼータ心より感謝します」
(アイツとは大違いだねぇ……)
恭しく一礼するゼータに、ロングビルはある者を思い浮かべて比較していた。
「いえ、いいんですよ、また何か困ったことがあればご相談ください」
秘書として社交辞令を述べ、早足でロングビルは去っていく。
(忙しそうなのに、自ら道案内までしてくれるとは、なんて素晴らしい女性なのだろう)
実際の理由を知らないゼータは、足早に去るロングビルに対して好意を持った。
(まったくガキどもが騒ぐから何かと思ったら……まさかアイツと似たものだったとはねぇ)
ゼータの視線を感じなくなってからロングビルは深呼吸を入れた。
「あのゴーレムがもし、アイツと同じだとしたら……この仕事は一筋縄ではいかないねぇ……」
誰もいない広場でロングビルは本業の顔に戻っていた。

シエスタと別れた後、ニューは少し校内を歩く事にした。
幾人の生徒がニューの事を不思議そうに見ていたがニューは気にも留めなかった。
「すごいな、こちらの魔法とは便利なものだな……」
軽い気持ちで三階からフライを使い降りる生徒や、荷物を手で持たすに歩く生徒を見て、
こちらの世界の魔法の利便性に感心するばかりであった。
戦闘を主要目的とした魔法が多いニューにとっては少し羨ましかった。
(メガバズぐらい、見せた方が良かったかな)
単純な威力なら最も高い魔法をもい浮かべ、ニューは女子寮に戻っていった。
ニューが部屋に戻ると、怒りの気配をルイズは仁王立ちで出迎えた。
「どこに行ってたの?」
かみつく前の犬のような声で聞いてくる。
「洗濯をしていたのだが……まずかったか?」
「まずいわよって!洗濯してたの?」
ニューの意外な行動に唖然とする。
(まさか、やってくるとは……案外、躾の行き届いたゴーレムじゃない)
命令をしといてルイズはニューが洗濯をするとは思ってなかった。
「まぁ、当然よねアンタは私の使い魔なんだから」
選択した事に驚きながらも、乾いた洗濯ものを受け取る
「?洗濯したのに何で乾いているの?」
「魔法を使わせてもらったよ、乾くのを待つのは面倒だったからね」
その一言はルイズにまたも衝撃を与える。
「え!そんな魔法あるの!?聞いてないわよ!見せてよ、ここで今すぐ!」
魔法を見れなかった事を少し悔やみながら、要求する。
「では、ヒーター」
ニューの何気ない一言が、まだ冷えた部屋を暖気が包む。
「あったかい……って!すごいじゃない、アンタこれからは、毎朝これを使いなさい!」
人差し指で命令の意思を伝える。
あきらかに部屋の温度が変わることに肌で気付いたルイズは、これからも朝はこれを使わせようと決意した。
「それはいいのだが、ルイズ、そろそろ食事をとりたいのだが」
「え?アンタって食事するの?何を食べるの?鉱物?草?」
さも当たり前のように、ルイズは疑問を抱く。
「そんなものは食べない、君たちと同じ物だ」
「同じ物って、パンとかスープよ、アンタが食べれるの?」
「当たり前だろ、何を言っているんだ?」
当然だろ、といった態度でニューは答える。
「まぁ、いいわ、じゃあ食堂に行くわよ」
そう言って部屋に出た。
ルイズが部屋を出ると、いつも鉢合わせになりやすいキュルケではなく、そこにいたのはタバサとゼータであった。
「タバサじゃない、珍しいわねこの時間なんて」
ルイズの感覚では、タバサは自分より早く食堂に行っていることが多い。
「遅刻……」
「……申し訳ない」
タバサがゼータに視線を流し、ゼータは短く謝罪する。
「まぁ、いいわ 一緒に行きましょ」
ニューを連れて、自分ひとりで行くのは気が引けたので、同じ仲間のタバサがいることは少し心強かった。
コクリと頷き、食堂に向かい足を進める。
二人の少女に連れられて、ゼータとニューは後に続いた。

アルヴィーズ大食堂は本来学生たちの喧騒で騒がしいはずだが、この日は妙に静かであった。
「静かね、何かあったのかしら?」
ルイズの疑問を聞き流しながらタバサはキュルケのいる方に向かう。
「あら、おはようルイズ、今日も遅いのね」
「あら、おはようキュルケ、貴女が早起きだなんて明日は……」
キュルケに対する皮肉を言おうとした所で、ルイズは静かな原因に気づく。
「おお、おはよう嬢ちゃん達、ゼータ ニュー早く座れよここの飯、凄くウマいぞ」
「って!アンタ何勝手に座って食べてるのよ!!」
ルイズがキュルケの隣で、手当たり次第に食べ物を喰らうダブルゼータに指をさす。
「?もしかして、ここの飯は有料なのか?」
「違うわよ、ここは貴族専用の食堂で平民やましてはアンタみたいな使い魔なんて入ることも許されないのよ!!」
「貴族専用ではないわよ、誰も文句を言ってこないなら別にいいじゃない」
「キュルケ、アンタがそんなことじゃ使い魔の躾はどうするの?誰も指摘しなかったの!?」
そう言ってルイズは辺りを見回す。少し離れた位置から、こちらの方を見ていた貴族たちは慌てて視線をそらす。
その眼には貴族でない者が座る怒りよりも、自分達に関わりたくないと意思表示している。
「タバサ、それは本当か?迷惑なら、私達は外でも構わないのだが」
「別にいい、あなたはここ」
ゼータの提案を断り、椅子に座ったタバサは隣の席座るよう促す。
ゼータは遠慮がちにタバサの隣に座る。
「ルイズ、私はどうすればいいのだ?」
ルイズの後ろからニューが聞いてくる。
「いいじゃねぇか、タダなんだし、席もあいてるんだから」
「なんでアンタが勝手に許可出してるのよ!……はぁ……まぁいいわ、ニュー、アンタは私の隣よ、とりあえず、椅子を引いてちょうだい」
「まぁ、それくらいなら……」
ニューがルイズの座るのであろう椅子を引く。食事をしながらも、ルイズはニューに給仕の真似事をさせる。
なんだかんだ服従する、ニューにルイズは満足する。だが、その様子はルイズ本人を除いては、やや滑稽に見えた。
その日の朝食は一部を除き静かなものであった。

朝、差し込んだ陽ざしにコルベールは目を覚ます。
(朝か、またやってしまったな……)
摩擦の無い頭をかきながら、コルベールは昨日調べていた。メモのルーンに目を移す。
「何だろうな、これは……」
あの後、自室で調べたがどちらのルーンも結局は解らなかった。
オールド…オスマンに報告するのが億劫になりながらも、着替えながら、コルベールは頭の中で今日の予定を組み立てる。
「今日は生徒と使い魔との親睦会だな」
(自分にとっては、ある意味、暇な日だな)
生徒に適当に指示と注意事項をしてから、自分はもう少しルーンの事を調べてみよう。
昨日みたいなことは起こらないだろう。コルベールはそう願った。
「私の使い魔とも仲よくやってほしいもんだ」
妻のように、長年連れ添った自分の使い魔を思い浮かべコルベールは自分の部屋を出た。

コルベールが寮の自分の部屋を出た後、シエスタは朝食を届けに来た。
コルベールは食堂で朝食を取りに来ないこともあり、たまに、簡単な食事をメイドが届けていた。
「ミスタ・コルベール、朝食をお持ちしました。」
シエスタがコルベールの部屋をノックする。しかし、返事は返ってこない。
「あれ、寝てるのかな?」
扉は開いており、シエスタは少し部屋を開けて様子を見る。
部屋にはコルベールがいる気配はない、取り合えず、帰ってくるかもしれないので朝食を机に置く。
その時、近くにあったコルベールのメモが床に落ちる。
「もう少し整理してくれればいいのに……あら、これは……」
シエスタは拾ったメモのルーンをしばらく見ていたが、それを机に置いてコルベールの部屋を後にした。
「なんで、あんな物が書かれていたのかしら?」
コルベールのメモのルーンを思い浮かべながらシエスタは仕事に戻った。

「7このルーンは……一体?……」
教師 コルベール
初めて見るルーンに戸惑っている。
MP+100

「8なんで、こんなものが……」
メイド シエスタ
コルベールのメモを見ている
HP+50 (相手の動きを止める)


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