あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ときめき☆ぜろのけ女学園-05


 ――ポッポー、ポッポー、ポッポー……
 時刻は午前7時30分。ハト時計のハトがけたたましく鳴き声を上げた。
「うー、あっつーい……」
「とろけるううう」
 夏真っ盛りで冷房の無い寮、ルイズ・ペロ共にだらけきって……いやとろけきっていた。
 ペロの舌もだらしなく伸びてルイズの胸の上に乗っている。
「ちょっとペロ、この熱い舌のけてよ!」
「暑いとベロ出る」
「犬じゃないんだから……っていうか、舐めてるでしょー!!」
「きろへいきろへい(気のせい気のせい)」
 口ではそう言いつつもしっかりペロはルイズの汗を舐めていた。
 その時、
 ――ガ……、ガガ……
 スピーカーから雑音が流れたかと思うと、
『皆さん、おはようございます。今日は海開きの日です。各自水着を持って登校してください』
 アナウンスが聞こえてきた。
「海開き!!」
「へえ、もののけも海水浴するのね」
「海開き!!」
 アナウンスを聞いたペロは慌てて窓の方に駆け寄った。
「ペロ?」
「何? 何? どうしたの、ペロ?」
「しっ、海が開く!!」
「え?」
 ペロ同様窓の外の海に視線を向けたルイズの見たものは……、

 ――ゴゴゴゴ……
 突然海中に開いた穴に海水が落ち込み、
 ――ゴオオオ……
 突然現れた崖の上から水が滝となって落ちてくる光景だった。
「す……ごい! 何これーっ!?」
「海開き!!」
「海開きの日は冬の海の水と夏の海の水が入れ替わるんだよ」
 そこにやってきたキリがルイズにこの現象について説明する。
「あっ、キリ! 凄い凄い凄い!」
「海開き、海開き」
「でも冬の海と一緒に吸い込まれたらどうなるのかしら?」
「吸い込まれても冬になったら戻ってこれるから大丈夫だよ」
「えーっ、それあんまり大丈夫じゃないわよー!」
「あ、終わったね。ほら、夏の海だよ」
 海水交換現象が治まった後には入道雲の空と常夏の海が広がっていた。
「も……、もののけの世界、すごーっ!!」
「あっ、ルイズ、そろそろ支度して行かないと遅刻しちゃう」
「いけない、ろくろ首先生に怒られるっ!」
「待って待って、私水着なんて持ってないわよ」
「んー、私の貸してあげたいけど、しっぽの穴が開いてるんだよね……」
「それはちょっと……」
 それにはルイズも流石に赤面して断る。
「んー、あたしの貸してあげたいけど、ルイズの乳が小さすぎるんだな……」
「なっ……、大丈夫よ着れるわよ貸してよっ!!」
「ペロの子供の時のだったら大丈夫よ」
「わーっ、キリまで!?」

 海岸には多種多様な妖怪の生徒達が集まって、思い思いに楽しんでいた。
「うわあ~、もののけのグラビアアイドル大集合って感じね」
「よし、ルイズっ、今だ! ポロリ! ポロリ!!」
「嫌よ!」
「ルイズー、こっちこっち」
「わーい、キリー」
 手を振るキリにやはり手を振って返したルイズだったが……。
「………!!」
「ちょっ、ルイズ、出てる出てる!」
「えっ、何!! あっ、もしかして恥ずかしい毛!? やだーっ!」
「……そうじゃなくて、おへそ……!」
「へ……?」
「あああああっ!!」
 解説しよう! もののけには生まれつきおへそが無いので、もののけのふりをしているルイズはおへそを隠さなくてはいけないのだ!!
「どどどどどど、どうしようっ!? そうよ、これ引っ張ったら隠れるかも!?」
 そう言うとルイズはおもむろに水着の下部分を引っ張り上げ始める。
「え? ルイズ?」
「ふぬぬぬ……」
「ちょっ、ルイズ?」
「ぬぬぬぬぬーん」
「待って待って!」
 キリの静止も聞かずルイズは水着を引っ張り続け……、
 ――ブッチーン!
『あ』
 ……水着の下半分を引きちぎってしまった。
「いやあああ!」
「あああああ」
 絶叫するルイズを慌てて止めたキリだったが時既に遅く、
「どうしたの、大丈夫?」
「何かあったー?」
 絶叫を聞きつけた2人の生徒達がルイズの方に来てしまった。
 その気配を察したキリはルイズに、
「ルイズ」
「わっ、キリ、何……っ?」

「大丈夫ー、何でもないよ」
 そう言いつつ2人の前に姿を見せたキリは股間を2本のしっぽで隠していた。
「ならいいけど……ってちょっとキリ! あんた水着の下は!?」
「あははは、忘れてきちゃった」
「えー、馬鹿じゃん! タオル貸そっか?」
 そのキリの水着の下は、3人の様子を岩陰から覗いていたルイズの下半身に収まっていた。
(キリ……、あたしのために……)
 そこに2人をやり過ごしたキリが戻ってくる。
「ルイズ、もう行ったよ。危なかったね」
「キリ、ごめんなさいっ! あたしのせいで! これ返すから!」
「いいからいいから。そのまま穿いてて。私はルイズの可愛いお尻誰にも見せたくないの」
「……キリ……」
 キリの優しい言葉に赤面するルイズだったが、ペロの指摘が雰囲気をぶち壊す。
「尻は隠せてもへそ丸出しだけど」
「……あ」
「ああっ!」
 しかし2人に根本的な問題が何も解決していない事に気付かせたわけで、
「そうよ、これ引っ張ったら隠れるかも!」
「え? ルイズ?」
「ふぬぬぬぬーんっ!」
「待って待って待って!」
 ルイズが同じ過ちを繰り返そうとしている事に気付いたキリが止めるものの……、
 ――ブッチーン!
『あ』
 ……再び水着の下半分を引きちぎってしまった。

 zro orz orz

「そうだ、ルイズ! 貝の水着がいいと思う!」
「凄いじゃない、ペロ! 名案だわ!」
(私は不安……)
 ペロの突拍子も無い意見にルイズは賛同したが、キリはあさっての方向を向いていた。
「ルイズ、いい貝発見!」
「グッジョブ、ペロ!」
 ペロが差し出したサザエの水着を着たルイズだったが、アレな部分こそ隠せているものの肝心のへそが露出したままだった。
「うーん、ちょっと貝が小さかったか……。こっちにしよう」
 そう言ってペロが差し出した貝は大きくそり返った太い物で、どう考えてもルイズ達には無い物を収納するのに向いている形状だった。
「いや、大きさじゃなくて種類違うじゃないっ! っていうかそれ貝じゃないし! 角だし!」
 ルイズは水着に適した貝を求め海岸を走る。
「もう! 貝の水着って言ったら普通は……」
 そこで1つの巨大二枚貝に目を向ける。
「こういう貝で……」

「ヴィーナス!」
 開けた貝の上に立ちワカメで下腹部を隠しつつ絶叫するルイズ。
「ルイズ、それ水着じゃない」
「えっ、だってこんな貝あったらやるでしょ、ヴィーナス」
 そしてそんな2人の様子を聞きつけた生徒達がそちらに向かい、
「ヴィーナス!」
「ヴィーナス!」
 とルイズを真似て大騒ぎしている生徒達を尻目に、
「……タオル取ってこよ」
 とそそくさその場を後にするキリであった。


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