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虚無のパズル-09


ルイズは自分のベッドの上で、夢を見ていた。
「ルイズ、ルイズ、どこに行ったの?ルイズ!お説教はまだ終わっていませんよ!」
そういって騒ぐのは、母であった。夢の中の幼いルイズは、出来のいい姉たちと魔法の成績を比べられ、物覚えが悪いと叱られていたのだった。
「ルイズお嬢様は難儀だねえ」
「まったくだ。上の二人のお嬢様は、あんなに魔法がおできになるっていうのに……」
召使いにまでばかにされて、ルイズは悲しくて、悔しくて、屋敷から逃げ出していた。
そんなときルイズはいつも決まって、中庭の池に浮かべた小舟の中に忍び込み、用意してあった毛布に潜り込むのだった。
そこは、ルイズの秘密の場所であった。
あまり人の寄り付かない、うらぶれた中庭は、ルイズが唯一安心できる場所だった。
ルイズがそうやって小舟の中でめそめそ泣いていると、中庭の島にかかる霧の中から、立派なマントを羽織った、一人の貴族が現れた。
歳の頃は16歳くらいだろうか?夢の中のルイズは、6歳くらいの背格好だから、十ばかり年上に見えた。
「泣いているのかい?ルイズ」
「子爵さま、いらしてたの?」
幼いルイズは慌てて顔を隠した。みっともないところを憧れの人に見られてしまったので、恥ずかしかった。
「どうか泣かないで、ミ・レィディ。ほら、つかまって。もうじき晩餐会が始まるよ」
「でも……」
「また怒られたんだね?安心しなさい、ぼくからお父上に取りなしてあげよう」
島の岸辺から小舟に向かって手が差し伸べられる。
大きな手、憧れの手……。
ルイズは頬を染めながら頷き、立ち上がって、その手を取った。
そして、ぐいと引っ張られて、島に足を付くと……
「え」
ルイズは当惑の声を上げた。
ルイズの足が踏み締めているのは、生まれ故郷のラ・ヴァリエールの領地、屋敷の中庭の池に作られた、あの懐かしい小島ではなかった。
いつの間にか、中庭の池も、小舟も、憧れの子爵さまも、どこかへ消えてしまっていた。
ルイズは、なにやらとても大きな樹の上、その太い枝の上に立っていた。
その樹はとても高くて、地面が見えなかった。枝は、上にも下にもあらゆる方向に伸びていて、どこまでもどこまでも続いているようだ。
気が付くと、ルイズは6歳から16歳の今の姿になっていた。ベッドに入ったままの、ネグリジェ姿だった。
「あれえ?ルイズじゃん。なんでこんなとこにいんの」
ふと聞き慣れた声がして、ルイズは思わず振り向いた。
そこにいたのは果たして、小さな女の子だった。
ふたつ括りにした、栗色の長い髪。生意気そうに吊り上がった目。
「アクア!アクアじゃない!」
ルイズはアクアに駆け寄って、顔をよく見ようとしゃがみ込んだ。
「あんた、いったい今までどうしてたのよ!急にいなくなっちゃって、わ、わたしがどんな気持ちだったと思ってるの!」
ルイズの目の前で、突然死んでしまったアクアの姿を見て、ルイズはちょっと涙ぐんだ。
「泣くことないでしょ、気持ち悪いなあ。ルイズ、これは夢だよ」
「夢?」
「そう、あたしの見ている夢」
ルイズはわけが分からず、目をぱちくりさせた。
「おーいアクア、プリセラー」
するとどこからか、ティトォの声が響いた。
アクアが手を振ると、それに気付いたティトォが、枝の間をひょいひょいと身軽に飛び回って、こちらにやってきた。
「やっほー、ティトォ。おひさー」
アクアがとことこと駆け寄ると、ティトォはその両頬を軽くつねってこねまわした。
そうしてじゃれていると、二人は、仲の良い兄妹のように見えた。
「ひさしぶり、アクア。あれ、ルイズ?どうしてぼくらの夢の中に?」
「わかんにゃい。ルイズの夢とは繋がってないはずなんだけどねえ」
頬をつねられたまま、もごもごとアクアが答えた。
目の前の二人のことを、ルイズはよく知っていたが、二人揃ったところを見るのは初めてだった。

「夢……そう、夢なんだこれ。そういえば、なんだか身体がふわふわしてるわ。ねえアクア、これ、あんたの夢だって言ってたけど、それじゃあそのティトォも、あんたの夢の中のティトォなの?」
「いや、ぼくは本物のティトォだよ。これは『夢の樹』って言ってね、夢と夢とを繋ぐ、魂の枝なんだ」
ティトォは、どこまでも続く大きな樹の枝を指し示した。
「でも、変だな。夢の樹は、ぼくたち三人の夢にしか繋がってないはずなんだけど」
ティトォは首を傾げる。ルイズにはひとつ、心当たりがあった。
「使い魔の契約をしたことが原因かもしれないわ。ほら、使い魔と主人は、感覚の共有ができるって教えたでしょ」
「普段はできてないけどね」
ルイズは、意地の悪いニヤニヤ笑いを浮かべるアクアを睨みつけた。
ああ、やっぱりアクアだわ、間違いなく。
ふと、ルイズの心に疑問が浮かんだ。
「ねえ、この樹は、あんたたち不死の三人の夢を繋いでいるのよね。もう一人はどこにいるの?」
「そういえば。アクア、プリセラは?」
ティトォもふと辺りを見回す。
「プリセラの夢とはくっついてないみたいだよ。あのねーちゃん、いっつも夢の樹の奥の方にいるんだもん」
「なかなか三人揃わないねえ。ぼくらは、夢の中でしか会えないのに……」
ティトォがため息をつく。
「ま、いっか。100年間も一緒だし、これからもずっとくっついてるんだろうしね」
軽い調子でティトォが言う。しかしその言葉に、アクアは顔を伏せてしまった。
「……やだよ、あたしは」
どこか悲しそうな、弱気そうなアクアが珍しくて、ルイズははっと息を呑んだ。
「絶対に元の身体に戻る!そして……!」
それ以上言う前に、ティトォの手が、ポンとアクアの頭に乗せられた。
「分かってる。絶対、元に戻ろうな」
アクアの頭をやさしく撫でながら、繰り返した。
「三人とも、絶対戻ろうな。元の身体に……」
決意とか、使命感とか、願いとか、いろいろなものがないまぜになった声だった。
ギーシュとの決闘の日の夜、アクアは、自分たちのことを『不死身にさせられた』と言っていた。
舞踏会の夜、ティトォは、自分たちのことを『罪人』と言っていた。
この人たちは、100年の間、どんな思いで生きてきたんだろう。100年前、なにがあったんだろう。
ルイズはティトォや、アクアのことをもっと知りたかった。
(でもそれは、わたしなんかが知ってもいいことなのかしら)
そうしているうちに、アクアがふいと遠くの方を見つめて、言った。
「……でも、一番元に戻りたいのは……」
「ああ……」
ティトォが同意する。
「……一番元の身体に戻りたいのは、プリセラだろうね」
ルイズは無意識に、アクアの視線を追った。
すると、はるか遠くの枝間に、背の高い女性の人影が見えたような気がした。
ルイズとよく似た桃色がかったブロンドの髪が、風に揺れていた。



第一章『大陸の魔法使い達』



遠く離れたトリステインの城下町の一角にある監獄で、土くれのフーケはぼんやりとベッドに寝転んで壁を見つめていた。
彼女はさんざん貴族のお宝を荒らし回った名うての盗賊であったので、魔法衛士隊に引き渡されるなり、すぐに城下で一番監視と防備が厳重なここ、チェルノボーグの監獄にぶち込まれたのである。
得意の『錬金』の魔法を使って、壁や鉄格子を土に変え脱獄することも考えたが、杖を取り上げられてしまったので魔法は使えない。
フーケは、杖を持たないメイジの無力さを噛み締めた。
「まったく、かよわい女一人閉じ込めるのにこの物々しさはどうなのかしらね?」
苦々しげに呟く。

裁判は来週中にも行われるとのことだったが……。あれだけ国中の貴族のプライドを傷付けて回ったのだから、軽い刑でおさまるとは思えない。
最悪、縛り首。よくて島流しと言ったところだろうか。
故郷の妹の顔が浮かんだ。あたしがいなくなったら、あの子はどうするだろう。
そんなとりとめもないことを考えながら、とりあえず寝ようと思い……
フーケは目をつむったが、すぐにぱちりと開いた。
いつからそこにいたのだろう?フーケの牢獄の前に、長身の黒マントの男が立っていた。
ひ、とフーケは身をすくませ、ベッドから身を起こした。
マントの中から長い魔法の杖が突き出ている。どうやらメイジのようだ。
しかしその顔は、白い仮面に覆われて見えなかった。
フーケは鼻を鳴らした。
「おや!こんな夜更けにお客さんなんて、珍しいわね」
マントの人間は、鉄格子の向こうに立ったまま、フーケを値踏みするかのように黙りこくっている。
フーケはすぐに、おそらく自分を殺しにきた刺客だろうと当たりを付けた。
フーケが盗んだ貴族の宝の中には、王室に無許可で手に入れたご禁制の品や、他人に知られたくないものも少なくない。
裁判でそれが明るみに出る前に、フーケの口封じをするつもりなのだろう。
黒マントの男が、口を開いた。歳若く、力強い声だった。
「『土くれ』だな?」
「誰がつけたか知らないけど、確かにそう呼ばれているわ」
「話をしにきた。マチルダ・オブ・サウスゴーダ」
フーケの顔が蒼白になった。それは、かつて捨てた、いや、捨てることを強いられた貴族の名であった。
「あんた、何者?」
平静を装ったが無理だった。震える声で、フーケは尋ねた。男はその問いには答えずに、笑って言った。
「ふたたびアルビオンに仕える気はないかね?マチルダ。お前の父を殺し、家名を奪ったアルビオンの王家は倒れる。近いうちにね」
「どういうこと?」
「革命さ。無能な王家は潰れる。そして、我々有能な貴族が政を行うのだ」
芝居がかった口調で、男は言う。
「我々は優秀なメイジが、一人でも多く欲しい。協力してくれないかね?『土くれ』よ」
フーケは疑り深い目で、男を見た。
「あんたはトリステインの貴族でしょう。アルビオンの革命とやらと、何の関係があるっての?」
「我々はハルケギニアの将来を憂い、国境を越えて繋がった貴族の連盟さ。我々に国境はない。ハルケギニアは我々の手で一つになり、始祖ブリミルの降臨せし『聖地』を取り返すのだ」
「バカ言っちゃいけないわ」
フーケは薄ら笑いを浮かべた。
ハルケギニアを一つにする?トリステイン王国、帝政ゲルマニア、故郷のアルビオン王国、そしてガリア王国……
未だに小競り合いが絶えない国同士が、一つにまとまるなんて夢物語だ。
おまけに『聖地』を取り返すだって?あの、強力なエルフどもから?
ハルケギニアから東に離れた地に住まうエルフたちによって、『聖地』が奪われてから幾百年。
それから何度も、あまたの国が聖地を奪回しようと兵を送ったが、その度に無惨な敗北を喫してきた。
長命と独特の尖った耳を持つエルフたちは、そのすべてが強力な魔法使いであり、優秀な戦士なのだ。
同じ数で戦えば、人間たちに勝利の機会がないことを、ここ数百年でハルケギニアの王たちは学んできたはずである。
「『土くれ』よ。お前は選択することができる。我々の同士となるか、さもなくば……」
後をフーケが引き取った。
「ここで死ぬか、でしょ?なにが選択だか。強制じゃないの」
フーケは笑った。
「で、あんたら貴族の連盟とやらの名前は、なんていうのかしら」
「味方になるのか?ならないのか?どっちなんだ」
「これから旗を振る組織の名前は、先に聞いておきたいのよ」
男はその答えに満足し、ポケットから鉤束を取り出し、鉄格子に付いた錠前に差し込みながら、言った。
「レコン・キスタ」

「つまりね、使い魔って言うのは、常に主人と共にあり、主人を守り、主人を助け、主人を導くものなの」
「はあ」
滔々と語り続けるルイズに、シエスタは空になったティーカップをもてあそびながら返事した。
この愚痴も何度目か知れないので、つい気のない返事になってしまっていた。
「それなのに……」
ぶるぶるぶる、とルイズの身体が小刻みに震えだした。
あ、まずい。
これはミス・ヴァリエールが爆発する予兆だわ。
そうシエスタが思ったのと同時に、ルイズはがたん、と椅子を鳴らして立ち上がった。
「それなのに、あのアホティトォ!ご主人様をほっぽり出して何やってんのよ!」


フーケ騒動が終わってからしばらくして、ルイズはティトォに学院を案内してやった。
アクアは学院の使い魔たちとじゃれているか、調理場にたかりに行っている以外の時は、大抵ルイズの部屋にいて、ルイズの勉強の邪魔をしたり、ぐうたら眠ってばかりしていた。
一日中ゴロゴロしているその姿は、見た目は子供だというのに、堂に入ったババ臭さだった。
そんなだから、アクアは学院の施設をほとんど知らないままだったのである。
なので、ティトォは学院の中を見て回りたい、と言い出したのだ。
そしてルイズが本塔の図書館を案内したとき、ティトォはすっかりその大図書館に心奪われてしまった。
眼鏡をかけた司書が、出入りする生徒や教師を厳しくチェックしている。なにしろ門外不出の秘伝書やら、魔法薬のレシピやらの貴重な書物が、30メイルほどもある本棚におさまっているのだ。
蔵書の数は目眩がしそうなほどで、魔法学院の本塔の大部分は、この図書館でできていると言われている。
ティトォにとって、そこはまさしく宝の山であった。
貴重な書物が山積みとなっている図書館は、普通の平民では入ることすら許されないのだが、ティトォはオスマン氏に頼み込んで、図書館を利用する許可を取り付けた。
先のフーケ討伐の功績もあったので、ティトォの願いはすぐに聞き入れられたのだった。
ティトォはハルケギニアの文字は読めないのだが、図書館の存在を知ると、熱心に勉強した。
ティトォの気を惹きたいキュルケの頼みによって、タバサが字を教えたりもした。
「教えたことは一度で完璧に覚えた。すごい記憶力」とはタバサの談である。
恐るべきスピードで文字を覚えたティトォは、以来、図書館に足しげく通い、夢中になって本を読みあさった。
開館時間から閉館時間まで図書館に入り浸り、休日もルイズの部屋で、借りてきた本とひたすら格闘していた。
いつぞやのこと、ルイズが城下町に買い物に行く時、ティトォを誘ったのだが、返ってきた返事は「ごめん、後でね」だった。
ルイズはため息をついた。
ティトォの「後で」は、夜なのだった。


「あの生意気が服を着て歩いてるみたいなアクアと比べて、礼儀正しいし、最初はいいやつだなんて思ったけど、とんでもない!あいつも結局、変人なんだわ!」
だん!とテーブルに拳を叩き付け、ルイズが叫んだ。
ひう、とシエスタは身をすくませる。ルイズの癇癪には、いつまで経っても慣れなかった。
シエスタは所在なげに視線をさまよわせ、時計に目を止めると、ぽん、と手を叩いて言った。
「あ、ミス・ヴァリエール!そろそろですよ!」
その言葉に、ルイズは椅子に座りなおした。
「そう、じゃあ持ってきてちょうだい」
「はい、かしこまりました」
シエスタはほっとした表情で、とたとたとどこかへ駆けていった。
ルイズはテーブルの上の紅茶に口を付けたが、すっかり冷めきっていたので、すぐ元に戻してしまった。
ルイズは背もたれに身を預け、辺りを見渡した。
広い部屋の中に、大鍋やオーブンがいくつも並んでいる。
そこは、食堂裏の調理場であった。
「お待たせしました、ミス・ヴァリエール」
シエスタは、厨房の一角にしつらえられたテーブルに戻ってくると、ルイズの前に焼きたてのパイを置いた。
ルイズの大好物、クックベリーパイである。
「とてもお上手に焼けていますよ!今、お茶を入れなおしますね」
シエスタはそういって、ティーポットを持ってふたたび駆け出した。

ギーシュとの決闘騒ぎ以来、アクアの保護者ルイズと、シエスタはなんとなく仲が良くなっていた。
もともと友達の少ないルイズは、休日となるとひたすら自習に明け暮れていたのだが、息抜きにシエスタを呼んで、お茶会を開くようになった。
呼び出されるたび、シエスタは手作りのお菓子をふるまってくれた。
そうしているうち、ルイズは自分でも菓子作りをやってみたいと言い出したのだった。
菓子作りを趣味にしている貴族もいることはいるのだが、その数は少ない。
厨房の仕事を邪魔されるのにコック長のマルトー親父はいい顔はしなかったが、貴族には逆らえないし、なによりシエスタがルイズのことを憎からず思っているので、それを態度に出したりはしなかった。


紅茶を入れると、シエスタはその手でクックベリーパイを切り分けた。
芳醇なクックベリーの香りが、辺りに漂う。ルイズは自分の『作品』の香りを満足そうに吸い込むと、パイくずが服に落ちないよう膝にハンカチを敷き、パイにかぶりついた。
もぐもぐと咀嚼して、飲み込む。
そして一口かじったまま、ルイズはなんともいえない微妙な表情になってしまった。
「……なにかしら。決して不味くはないんだけど……いまいち生地がさっくりしてないわ。底も生焼けみたいになっちゃってるし……」
「いけない。フィリングを詰める前に、底にスポンジケーキを砕いて入れればよかったですね。そうすれば、フィリングの水分を吸い取ってくれるんです」
シエスタもパイを口にして、感想を述べた。
「でも、ミス・ヴァリエール。初めてでこれなら、すごいですよ。上等なパイ生地を作るには、熟練の技が必要だってマルトーさん言ってましたけど。ミス・ヴァリエールなら、きっとすぐに上達します」
「そう、ありがと、シエスタ」
ルイズはため息をついた。はじめからうまくは行かないか。
でもいつか、わたしの手で完璧なクックベリーパイをつくってみせるわ!
ルイズが趣味に燃えていると、調理場の扉がガラッと開き、緊張した顔のミスタ・コルベールが現れた。
彼は奇妙ななりをしていた。頭に馬鹿でかい、ロールした金髪のかつらを乗っけている。
見ると、ローブの胸にはレースの飾りやら、刺繍やらが踊っている。何をそんなにめかしこんでいるのだろう?
「あややや、ミス・ヴァリエール!こんなところにいたのですかな!」
「ミスタ・コルベール?今日の午前は、わたしの専修の授業はなかったはずですが」
ルイズは戸惑いながら言った。
「おっほん。今日の授業はすべて中止であります、ミス・ヴァリエール。恐れ多くも、アンリエッタ姫殿下が、本日ゲルマニアご訪問からのお帰りに、この魔法学院に行幸なされます」
ルイズは驚いて、目を見開いた。
「姫殿下が?」
「したがって、粗相があってはいけません。急なことですが、今から全力を挙げて、歓迎式の準備を行います。生徒諸君は正装し、門に整列すること。さ、ミス・ヴァリエールも、早く」


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