あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゴーストステップ・ゼロ-06a


シエスタは恐怖していた、目の前の少年が言っている事はただの言いがかりに過ぎない。それはあまり学が無いシエスタにとっても理解できる事実だった。
けれども彼女は平民で、目の前の少年は貴族…それは事実を覆して有り余る身分の差でもあり、覆し様の無い力の差でもある。



ゼロのフェイト シーン06a “ヒューとルイズのスタイル”

     シーンカード:イヌ・Ⅰ(審判/事件の決着。逮捕。失われしものの再生、復活。蘇生。浄化。)



「も、申し訳ありません!まさかその様な事になるとは露知らず。」
「全く、これだから君達平民は度し難いんだ。
 いいかね、ああいう時は後からそっと渡してくれれば良かったんだ。それをよりにもよって「トリック・オア・トリート」誰だ!」

いきなり耳元で囁かれたギーシュは驚き飛び退る。ふり返ると、今まで自分がいた場所に見た事が無い平民の男が立っていた。
珍しい仕立てのコートを纏っている男だ、印象としては鋭利な刃物を感じさせるが所詮は平民、特に脅威という訳でもない。
しかし、この平民には見覚えがあった。知ったのは数時間前だが…確かルイズの使い魔の平民だ、良く考えるとメイドと共に居たのはこの男ではなかったか。そう思うと一層苛立ちが募る。

「君は確かそこのメイドと一緒にいた男じゃないか、貴族にいきなり言葉をかけるとは躾がなっていないようだね。
 まあゼロのルイズの使い魔じゃあしょうがないともいえるけど「一言いいかい?」何?」
「確かミスタ・グラモンで間違いありませんね?」
「その通り、ギーシュ・ド・グラモンとは僕の事だ。で、何だね言い訳位聞いてあげようじゃないか。」
「いやね、先程からそちらにいるシエスタを責めていらっしゃるように見えますが、それはとんだ見当違いだと言いたいん
ですよ。」
「どういう事だね、まさか僕の所為だとでも言いたいのかい?」
「いえいえ、別にミスタが二股かけようが此方には関係は無かったのですが。事、香水壜の件について言えばミス・モンモランシに渡したのは俺でね、彼女は一切関知していないんですよ。」

 ギーシュは目の前の平民がメイドの少女を助けようとしている事を感じとった。
 改めてメイドの少女を見るとなるほど、平民にしては見目が良い。どうやらこの僕を出汁にしようとしているのだろう、
何とも無謀な平民である。居るのだ時折こうして貴族に立ち向かう無謀な平民が、そうした身の程知らずはどう対処すべきか…ギーシュは至極まっとうな貴族の思考の結果にたどり着いた。

「ほう、それでは何かね?君はこういった事態になると分かっていながらモンモランシーに香水壜を渡したというのかね?」
「流石にここまでとは思いもしませんでしたがね。俺としては、大事な贈り物を落とされた彼女からちょいとお小言を貰う程度だと思っていたんだが。まさか二股かけているとは思いもよらず…いや、誠に申し訳ない。」
「なるほど、どうやら君は躾がなっていないようだね。いいだろう、そこのメイドの分の躾は勘弁してあげるよ。その代わり君には2人のレディの心と、僕と彼女達の名誉を傷つけた詫びをしてもらおうじゃないか。」

ヒューは呆れていた、未熟といえばそれまでなのだろうが。ここまで自分に都合が良い思考展開ができるのは、一種の人格障害かアッパー系のドラッグでもキメている状態としか思えなかったからだ。改めてギーシュの目を見てみるが、ドラッグ特有の瞳の濁りは見受けられい…となると人格障害という線が濃厚になってくるが、そこまでとなると最早カウンセラーが必要になるレベルだろう。
対するギーシュといえば、黙り込んだヒューを見て満足感に浸っていた。ようやくこの田舎者の平民にも貴族に逆らう事の恐ろしさが分かったと見える。しかしここで許しはしない、この平民にはモンモランシーとケティに詫びてもらわねばならないのだ。流石に2人との関係を元通りにはできないだろうが、少なくとも2人の傷ついた心は幾許か癒されるだろう。その後はこの平民に躾をしてやろう、大体この平民の主であるルイズからして僕達に迷惑をかけまくっているのだ、彼女自身に手を
出せない以上、この平民を使って日頃の鬱憤を晴らさせてもらうとしよう。

「どうしたね、今更自分がした罪におののいても許しはしないよ。そうだな、まずは「すまないが」何だね!さっきから人の話を」
「得意になっている所すまないんだがミスタ…、面倒だなギーシュと呼ばせてもらうぞ。話を聞いていると俺やシエスタがギーシュ、君や君に二股をかけられていた女性達に詫びる必要性は感じられないんだが?」
「な!話を聞いていなかったのかね君は!」
「いや、聞いていた。だからこそさ、俺があの時渡さなかったのは友人達からからかわれるのが恥ずかしかったんだろうという考えからだった。流石にあの時点で、君に彼女であるところのミス・モンモランシにばれては困る秘密があるなど思いもしなかった。
 それとも君ならアレだけの情報でそこまで推測できると?
 第一、二股をかけたのは君だろう。なら詫びるのは俺やシエスタではなくギーシュ、君であるべきだ。断言するが俺やシエスタが彼女等に詫びた所で以前の関係には戻れないし「もういい!」っと」
「何と、何と無礼な平民だ!せっかくこの僕が穏便に済ませてやろうと思って慈悲を示してやったのに!貴族を呼び捨てにするのみならず、説教まで!よかろう、そこまで貴族を愚弄するというのであれば。貴様が愚弄した貴族の、いやメイジの力というものをその身に刻んでくれる!決闘だ!」

ギーシュの常ならぬ怒号に食堂が沸いた。
ギーシュは「ヴェストリの広場で待つ!逃げるなよゼロのルイズの使い魔!」と言って食堂を後にする。
それを見たヒューは、少しからかい過ぎたかと反省してシエスタに広場の場所を聞こうと。見てみると何かあったのかシエスタの顔色は真っ青で身体はガタガタと震えていた。

「どうしたシエスタ。風邪で「こ、殺されちゃいます!」は?」
「ヒューさん、貴族を本気で怒らせたら…」

そこまで言うと、シエスタは泣きながら走り去っていった。
シエスタが走り去って行くのを見送ったヒューは、改めてルイズに広場の場所を聞こうとルイズの元に進む。
歩いているヒューにキュルケとその友人らしい少女が近付いてくる。キュルケの表情は心配半分、好奇心半分という感じだ。

「よう、キュルケ。」
「よう、じゃないわよヒュー大丈夫なの?ギーシュあんなに怒らせちゃって…。
 貴方が住んでた所がどういう場所か知らないけど、貴族に勝てるの?」
「さあ、何とかなるんじゃないか?見えない場所から襲撃されるわけじゃなし、目の前ならなんとでもしようがあるさ。」
「あら、大した自信だこと。安心しなさいな死にそうになったら止めてあげる、その前にルイズが出張ってくるだろうけどね。」
「そいつはありがたいね。
 ルイズ、ルイズお嬢さん、ちょいと聞きたいことがあるんだけどいいかい?」

と、ルイズの席近くに来たヒューは彼女に話しかける。
考え事をしていたらしいルイズは、言葉だけでは気付かなかったのか、肩を揺さぶられて初めてヒューとその後にいる2人に気が付いた。
(キュルケを見た途端、眉間に深い皺が寄ったが)

「何?ヒュー、昼休みの終わりまでまだ時間があると思うんだけど…あら?妙に閑散としてるわね。」

そろそろ、昼休みが終わるのかとヒューに聞いた後、常ならぬ食堂の雰囲気に首を傾げる。
周りを見回す主にヒューは何でもないかの様に会話を始める。

「ああ、何でだろうな。ところでヴェストリの広場って何処か分かるかい?」
「ヴェストリの広場?分かるけどどうして?」
「ちょいと野暮用でね、親切な貴族が色々教えてくれるらしい。」
「ふーん、まあいいわ。食事も終わったし散歩がてら案内してあげる、ついてらっしゃい。」
「悪いね。」

その主従の会話を聞いていたキュルケは呆れるしかなかった。決闘の“け”の字も口に出さない使い魔もだが、今までの騒動に気が付いてもいなかったルイズには呆れを通り越して感心すらしていた、これだけのの集中力を発揮するメイジはスクエアにもそういないはずだ。
それだけに、この少女が魔法を使えない事を残念に思っていた。彼女が魔法の才を開花させていたならば、どれ程のライバルになれただろう。きっと、すぐ隣を歩いている読書の虫の少女と同じ位のライバルになれたにちがいない。

ヴェストリの広場が近付くにつれ、生徒達のざわめきが聞こえてくる。何せ貴族の子女を集めた全寮制の学院だ、王都までの距離もそれなりにある為、娯楽にも乏しく若い好奇心は常に飢えていた。
そんな彼らの娯楽は大体異性や魔法の力に向いていく。しかし今日は違う、滅多に見られない決闘なのだ、相手は平民とはいえ“あの”ゼロのルイズの使い魔の平民である、毎日魔法の練習と称して爆発を繰り返す迷惑な公爵家の娘の使い魔だ。
流石にルイズ自身には手は出せないが、使い魔となれば話は別だ。ついでに平民である、幻獣や猛獣ならあるいは…という事もありえるが何の力も持たない平民なら負ける事は無い。
そう、これは結果が見えた安全なレクリエーション。残酷な見世物だった、ここに集った貴族達は一部を除いて平民の使い魔が血みどろになって許しを請う場面を見に来ただけなのだ。それは決闘の当事者でもあるギーシュとて同じだった。

(ふむ、今考えると色々と大人気なかったかな?まぁいい、ここはゼロのルイズの代わりにあの平民を躾てやろう。
 手足の1,2本も折ってやって土下座位させてやれば見物に来た皆も納得するだろう。
 そうそう、ケティには申し訳ないけど今度の虚無の曜日にはモンモランシを連れて王都に買い物に行こう。いや、それよりもこの決闘が終わったら許しを請わなければなるまい。…あああ、思い出したらますます腹が立ってきた。)

「来たぞ!ゼロのルイズの使い魔だ!」
「ルイズも一緒なんだ、あれ?キュルケとタバサもいる。」
「珍しいなあの2人が来るなんて。」
「しかし、あの平民のおっさん見れば見るほど変な格好だよな。」

ヴェストリの広場に来た4人はルイズを除いて平然としていた。ヒューは飄々としており、キュルケは呆れ気味、タバサに至っては本から顔を上げようともしない。
しかし、残る1人…ルイズはというと…困惑していた。元々このヴェストリの広場は学園の西側に位置する為、日があまり差さない=人があまり寄り付かない場所だった、それなのに何故ここまで人が溢れているのだろう。
改めて広場を見ると、そこにはギーシュが立っていた。頬に赤い手形がある所をみると、またモンモランシーと揉めたのだろう、懲りない男である。となると、ヒューが言っていた“親切な貴族”というのは彼の事なのだろうか?

…おかしい、変だ、ありえない、だってギーシュなのだ。自分を薔薇とか言って、制服も変な改造をしている、女誑しの貴族。
そう貴族なのだ、ヒューは男である、女ならもしかしてありえたかもしれないが、ギーシュが平民の男に世話を焼くとは到底思えない。
そういえば私はヒューがどういった経緯で“貴族の親切”とやらを受けるようになったのか知らない。嫌な予感がする、片や貴族を敬わない平民、片や女好きの貴族(手形付き)。意を決したルイズは恐る恐るヒューに尋ねてみる事にした。

「ね、ねぇヒュー?そういえば私、貴方に色々と教えてくれるっていう貴族の事を何も聞いていないんだけど…。
 どういった経緯でそうなったのか教えてくれる?」
「ん?ああ別に大した事じゃない。
 落ちていた香水壜を製作者に渡したら、それが元で持ち主の二股が発覚してね」
「あー、もう良いわ大体分かったから」
「そうかい?それは良かった、じゃあ行ってくる。」
「ちょ!ちょっと待ちなさい!
 いい?平民は貴族に決して勝てないの、悪い事は言わないから謝りなさい。何なら私も一緒に謝ってあげるから、いい「それはだめだ」 何でよ、主が謝れって命令してるのよ?いいから謝ってきなさい。」
「ルイズお嬢さん、お嬢さんは自分が悪くないのに謝れるのかい?それが君がいう貴族ってヤツなのか?」
「それとこれとは「違わないね」な!」
「俺はこの間までロクでもない生き方をしていた、ちょいとした薬を手に入れる為にまともなフェイトじゃあ引き受けない仕事も引き受けた、真っ暗な道を明かりも無しで歩いているようなものだったよ、そんな時一つの事件を解決したのさ。
その事件の最中、1人のイヌ…ここらでいう騎士とか衛視みたいなもんだが、ソイツとソイツの部下達が犠牲になった。まぁソイツも大概な悪党だったんだが最後に真実ってヤツを明かす為に自分のスタイルを貫いたのさ。」
「で?何が言いたいのよ。」
「ここで謝ったら俺のスタイルを貫けなくなるって事さ、ついでに言えばあの世で旦那に焼かれちまう。」

ルイズはヒューの言葉を考えた、スタイル…多分これは生き様という意味だろう。それを自分に当て嵌めてみる、自分は貴族だ。確かに魔法は使えないだろう、だけど生まれてから今まで“貴族たれ”と育てられたしそう生きてきた、これからも“貴族として”生きるだろう。
ならば“貴族らしく”生きる事が自分のスタイルだ。例え魔法が使えなくても、例えゼロと馬鹿にされても自分はこの道を歩くだろう。ならば私はヒューの生き方を、スタイルを妨げる事はできない。

それは、ある意味自分に貴族である事を辞めろと言う事に繋がるだろうから。

「分かった、もう止めないわ。
 けど死にそうになったらアンタの意見なんて聞かないわよ、何としても止める。それが私のスタイルだから。」
「そいつはニューロだ。
 じゃあ俺もゴーストステップのハンドルに相応しく、2秒で片付けてくるさ。」


そう言うとヒューは、3人から離れて広場に向かう。目の前には恐らくバサラであろう少年、周囲には笑いを浮かべた魔法学院の坊ちゃん嬢ちゃんといったエキストラがひしめいている。トーキョーN◎VAから遠く離れた異界で、ヒュー・スペンサーはスタイルを貫く為の舞台に立つ。



時間を少々巻き戻し、所を変えてここはトリステイン魔法学院の学院長室。オールド・オスマンなる老メイジの執務室。
しかし、今この場で繰り広げられている光景は、そういった重々しい外聞とはかけ離れた光景だった。

「痛い!ごめん!許して!もう、もうしませんから!」

情け無い老人の悲鳴と共に、重々しい打撃音が響き渡る。打撃音を出しているのは妙齢の美女の手足だった、その両手両足はオスマンの身体の急所を的確にかつ、仕事に支障が出ない程度に痛めつける。しかも服に隠れて見えない部分ばかりを狙うという周到さだった。

「あたた、ひどいのうミス・ロングビル。いたいけな老人にここまでの暴力を振るうとは。」
「セクハラが酷いようだと王宮に報告すると以前から言っているのに、収まる気配が無いからですわ。」
「はっ!王宮が怖くてセクハラが出来るか!
 そんなんじゃからミス・ロングビルは婚期を逃すんじゃ!」

そう言いつつオスマンがロングビルの腰に手を伸ばそうとした瞬間、足から駆け上ってきた激痛に悶絶し足を凝視する。見てみると、ロングビルの踵がオスマンの布靴に包まれた足の小指を踏みつけている。しかも、ゆっくり捻る様に踵を捻っているのがオスマンの目に飛び込んできた。
最早、オスマンには悲鳴を上げる程の余裕も無く。ただただ、激痛に身悶えるしかなかった。

そんな時、慌てたようなノックの音と共に1人の教師が学園長室に入って来る。

「オールド・オスマン!大変です!」
「何じゃね、ミスタ…あーミスタ…「ミスタ・コルベールですわオールド・オスマン」おおう、すまんすまん。
 ミスタ・コルベール、慌しい。もうちっと落ち着かんか。」

コルベールが学園長室に入室した時、オスマンとロングビルはそれぞれの仕事に就いていた。

「こ、これは申し訳ない。しかし、一大事なのです!」
「そういう風にしておっては全てが大事じゃ、まずは落ち着いて説明せい。」
「ではまずこれをご覧下さい。」
「これは…『始祖ブリミルの使い魔たち』ではないか、またぞろ古臭いものを持ち出して来おったのう。で?これがどうかしたのかの?」
「では次にこちらのスケッチをご覧下さい。」

いぶかしげな表情のオスマンに一枚のスケッチを差し出す。

「ミス・ロングビル。少々席を外しなさい。」

ミス・ロングビルが席を外した事を確認すると、オスマンは改めてコルベールに問う。

「ミスタ・コルベール、どういう事か説明してくれんかの。」


そうして大体ヒューとルイズがヴェストリの広場に着いた頃。
コルベールは前日に行った、使い魔召喚の儀式から始まる一連の流れを説明し終わった所だった。

「ふうむ、君はその“ヒュー・スペンサー”なる人物に刻まれたルーンが気になって調べてみた所。始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に行き着いたと…。」
「ええ、そうです。これは一大事ですぞ学院長!現代に蘇った『ガンダールヴ』!早速王宮に知らせて指示を「それには及ばん」は?
 な、何故ですか。」
「ルーンだけで決め付けるというのは早計というものじゃろう。」
「そ、それはそうですが…。」
「この件に関しては、一時ワシが預かる事にする。よいな、他言無用じゃぞ。」
「了解しました、オールド・オスマン」

そうして、ヒューに刻まれたルーンの一件に決着が付いた頃。執務室の扉からノックの音が響いた。

「誰じゃ」

オスマンの言葉に応えたのは先程、この部屋を出て行ったミス・ロングビルだった。

「私です、オールド・オスマン」
「ミス・ロングビルではないか、何事じゃ?」
「ヴェストリの広場で決闘騒ぎが起きています。
 教師達が止めに入ろうとしているようですが生徒の数が多く止められない様です。」

ミス・ロングビルの報告にオスマンは苦虫を噛み潰した様な表情になる。

「全く、貴族の糞ガキ共が。暇を持て余した貴族程、度し難い生き物はおらんわい。
 で、騒ぎを起こしておるのは誰じゃ。」
「1人はギーシュ・ド・グラモン」
「グラモンの所の馬鹿息子か、大方女絡みじゃな?
 で、もう1人は」
「ミス・ヴァリエールの使い魔の男性です。
 いかがいたしましょう、教師達は“眠りの鐘”の使用を要請しておりますが」
「いや、ここは監視に留めておくように。
 広場の様子はこちらで確認しておく、生死に関わるとワシが判断したら秘宝を使う事とする。」
「承知しました。」

そうしてミス・ロングビルの気配が離れていく、恐らく教師達に一連の報告をしに行ったのだろう。
オスマンとコルベールが顔を見合わせた後、部屋の隅にある大きな姿見に向かってオスマンが杖を振る。
するとどうであろう、そこにはヴェストリの広場の状況が映し出されたではないか。

「伝説が蘇ったか、それとも唯の偶然か見てみるとしようかの。」




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