場所は変わって、トリステイン魔法学院の学院長室では決闘の一部始終遠見の鏡で見ていたオールド・オスマン学院長とコルベール先生がいました。
「伝説の【ガンダールヴ】か・・・」
オールド・オスマンは目を瞑り深いため息をつくと徐にコルベールに尋ね直しました。
「ミス・ヴァリエールの使い魔のルーンと伝説の記録に間違いは無いのじゃな?」
「はい、オールド・オスマン学院長。私もこの決闘を見るまでは半信半疑でしたが・・・」
額に光る汗を拭きながらコルベールは続けます。
「あらゆる武器を使いこなし、無敵の鎧を身に着け・・・巨人にもなったと言われております・・・。これは早急に王室に連絡した方がよろしいかと思われますが」
「いや、それには及ばんじゃろう」
コルベールの言葉にこう答えたオールド・オスマンは水パイプを手に取ると口へ運びながらこう続けました。
「王室貴族の阿呆どもにこの事を知らせればどうなるか・・・わかるじゃろ?」
コルベールは「あっ!」と気がつき再び汗を拭い始めました。
「どうせ研究と称して王室に連れ去り戦争でもおっぱじめるに決まっておるわい。そうなれば未来あるうちの生徒も悲劇に見舞われるじゃろうて」
苦々しく語るオールド・オスマンにコルベールも同意しました。
「まぁ、王室貴族連中なぞ煙に巻くのは慣れておるわい。それに・・・」
遠見の鏡を見ながらオールド・オスマンは呟きました。
「心優しき使い魔にはワシもちと興味あるしのう」
「伝説の【ガンダールヴ】か・・・」
オールド・オスマンは目を瞑り深いため息をつくと徐にコルベールに尋ね直しました。
「ミス・ヴァリエールの使い魔のルーンと伝説の記録に間違いは無いのじゃな?」
「はい、オールド・オスマン学院長。私もこの決闘を見るまでは半信半疑でしたが・・・」
額に光る汗を拭きながらコルベールは続けます。
「あらゆる武器を使いこなし、無敵の鎧を身に着け・・・巨人にもなったと言われております・・・。これは早急に王室に連絡した方がよろしいかと思われますが」
「いや、それには及ばんじゃろう」
コルベールの言葉にこう答えたオールド・オスマンは水パイプを手に取ると口へ運びながらこう続けました。
「王室貴族の阿呆どもにこの事を知らせればどうなるか・・・わかるじゃろ?」
コルベールは「あっ!」と気がつき再び汗を拭い始めました。
「どうせ研究と称して王室に連れ去り戦争でもおっぱじめるに決まっておるわい。そうなれば未来あるうちの生徒も悲劇に見舞われるじゃろうて」
苦々しく語るオールド・オスマンにコルベールも同意しました。
「まぁ、王室貴族連中なぞ煙に巻くのは慣れておるわい。それに・・・」
遠見の鏡を見ながらオールド・オスマンは呟きました。
「心優しき使い魔にはワシもちと興味あるしのう」
その日の夜、ルイズはベッドの中で今日の事を思い出していました。
失敗魔法で落ち込んでいた所を慰められた事
おとーさんの比類なき強さ
決闘相手だったギーシュさえ傷つけなかった優しさ
ギーシュが傷つけた二人と私へギーシュに謝罪させた思いやり
手を繋いだ時のぬくもり・・・
おとーさんの比類なき強さ
決闘相手だったギーシュさえ傷つけなかった優しさ
ギーシュが傷つけた二人と私へギーシュに謝罪させた思いやり
手を繋いだ時のぬくもり・・・
ルイズは部屋に帰った後、おとーさんに明日の虚無の曜日に街へ出て武器を買い物する事を提案しました。
今日の出来事でルイズとしては何かおとーさんに買ってあげたかったのです。しかし、おとーさんは武器は要らないと断ったのでした。
たしかにあれだけ強いおとーさんですから必要ないかとルイズは考えしょげていました。
そんなルイズを見ておとーさんは少し考えると明日自分のうちに招待したいと言ってきました。突然の申し出に戸惑いましたがルイズは行くことにしました。
今日の出来事でルイズとしては何かおとーさんに買ってあげたかったのです。しかし、おとーさんは武器は要らないと断ったのでした。
たしかにあれだけ強いおとーさんですから必要ないかとルイズは考えしょげていました。
そんなルイズを見ておとーさんは少し考えると明日自分のうちに招待したいと言ってきました。突然の申し出に戸惑いましたがルイズは行くことにしました。
「使い魔の家に行ったメイジなんて私が初めてだろうなぁ~」
すでにおとーさんが家に帰った部屋でポツリとそう呟くと、ルイズは何故だが可笑しくなってきて一人でクスクス笑い始めました。
その時、扉をノックする音が聞こえました。扉を開けるとそこにはキュルケとタバサが立っていました。
「ななな、なにしに来たのよ」
「別に~、ちょっとあなたの使い魔に興味があったから来たのよ」
「私も興味ある」
あからさまに嫌そうにしているルイズをよそにキュルケとタバサはズカズカと部屋に入ってきます。
「ちょ、ちょっと勝手に入らないでよ」
「いいじゃない。使い魔は・・・おとーさんだっけ?どこよ?」
部屋をキョロキョロさがすキュルケとタバサに諦めたルイズはため息をつくと正直に言いました。
「おとーさんなら帰ったわよ」
きょとんとするキュルケとタバサ、その直後キュルケは吹き出しました。
「アハッ!あんた使い魔に逃げられたの?」
ムッとするルイズはキュルケの言葉を否定しました。
「ちち、違うわよ!!毎日家に帰ってるの!明日の朝にはまた来るのよ!!」
ルイズの言葉に「へっ?」と間抜けな顔をして答える二人でしたがすぐに興味津々な顔をして根掘り葉掘りきいてきました。
結果、部屋についているもう一つのドアについて詳しく説明する事になりました。
説明の後、どういうわけかキュルケは中を覗くと言い出しました。
タバサはプライベートを理由に、ルイズはいつしかの夢の事が頭によぎり止めようとしましたがキュルケは聞かずにドアに手をかけました。
「ちょっとだけ。ちょっとだけだから」
キュルケがドアを少し開けて中を覗いていました。すると、ドアの向こうで誰かがくしゃみをするのが聞こえました。
「ななな、なにしに来たのよ」
「別に~、ちょっとあなたの使い魔に興味があったから来たのよ」
「私も興味ある」
あからさまに嫌そうにしているルイズをよそにキュルケとタバサはズカズカと部屋に入ってきます。
「ちょ、ちょっと勝手に入らないでよ」
「いいじゃない。使い魔は・・・おとーさんだっけ?どこよ?」
部屋をキョロキョロさがすキュルケとタバサに諦めたルイズはため息をつくと正直に言いました。
「おとーさんなら帰ったわよ」
きょとんとするキュルケとタバサ、その直後キュルケは吹き出しました。
「アハッ!あんた使い魔に逃げられたの?」
ムッとするルイズはキュルケの言葉を否定しました。
「ちち、違うわよ!!毎日家に帰ってるの!明日の朝にはまた来るのよ!!」
ルイズの言葉に「へっ?」と間抜けな顔をして答える二人でしたがすぐに興味津々な顔をして根掘り葉掘りきいてきました。
結果、部屋についているもう一つのドアについて詳しく説明する事になりました。
説明の後、どういうわけかキュルケは中を覗くと言い出しました。
タバサはプライベートを理由に、ルイズはいつしかの夢の事が頭によぎり止めようとしましたがキュルケは聞かずにドアに手をかけました。
「ちょっとだけ。ちょっとだけだから」
キュルケがドアを少し開けて中を覗いていました。すると、ドアの向こうで誰かがくしゃみをするのが聞こえました。
その後、ルイズとタバサは気絶したキュルケを部屋まで運ぶのでした・・・