あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

日本一の使い魔-08


ルイズは夕食はここで取ると言って、早川が持ってきた食事を食べだした。
「食堂には行かなくてもいいんで?」
「いいの!せっかく使い魔がご主人様の為に気を利かせたのに、それに応えるのが
主人の務めでしょ?」
「そーいうもんかね」
「俺はちょっと夜風にでも当たってくるかな」
テンガロンハットを被りギターを担ぎ、ふらりと外へ向かう。

ヴェストリの広場、あまり学院の中に詳しくない早川は自然とここに向かった。
木の幹にもたれかかると、ギターを弾きだす。

赤い夕日に 燃えあがる♪
君と誓った 地平線♪
ああ 「きゅいー!」

早川が一本のギターでツインギターの音色を奏で歌っていると、
「きゅいきゅい(綺麗な歌なのね。一緒に歌うのね。でもそれ程上手って訳じゃないのね)」
「ゲロゲロ(もっと聴きたいな)」
と風竜やらカエル、モグラなど色んな使い魔と思われる動物がやって来た。
ニコリと笑う早川。夜の路上ライブは奇妙な観客と盛り上がる。


早川は満足し部屋へ帰ろうとすると、一匹のサラマンダーがこちらへ来いとばかりに袖を引っ張る。確かフレイムって名前だったな。
「なんだい?俺を呼んでいるのか?」
「(確か、ここはキュルケの部屋じゃなかったか)」
部屋の中は暗く、フレイムの尻尾に灯る火だけが光源となる。
「扉を閉めて頂けるかしら?」
「何の用だい?」
「いいから、扉を閉めて欲しいの。話はそれから」
扉をしめると、キュルケはパチンと指をならしランプに明かりを灯す。
ベットには悩ましげなベビードールを着たキュルケが座り悩ましげな目線で早川を捕らえる。
「ほぉー、こいつは」
「あなたは、あたしをはしたない女だと
「そんな格好だと、風邪を引いちまうぜ。どうやら部屋を間違えたようだ、邪魔したな」
懐からタバコを取り出し、一本咥え火を付ける。
「フレイムさんよ、火ー借りるぜ、じゃあな」
「もー!ダーリンってばぁー!」
そんな声を無視して部屋を出ると、ルイズと鉢合わせとなる。声をかけようとす
る早川をルイズは鬼の様な形相でこちらを睨み杖を突きつけ、
「ケン?ツェルプストーの部屋で何をしてたのかしら?」
年頃のルイズは思春期に付き物の、あられもない想像をしながら早川に尋ねる。
「何って、部屋を間違ってね。ついでにフレイムに火を借りたって訳さ」
タバコを吸い込み杖めがけ煙を輪にし吹き付ける。
「ツェルプストーとなんかとは口きいたらダメなんだからね!」
部屋に帰りヴァリエール家とツェルプストー家の因縁が長々と語られる。
要はツェルプストーの人間がヴァリエールの人間を寝取ったりで、中が悪いって話なのだが。
そろそろ就寝の時間になり二人は寝ようとした所
「明日虚無の曜日だから、街に買い物に行くわよ。だから早く起こしてね。」
虚無の曜日と言う物は日曜日のようらしい。街ではどうやら荷物持ちでもさせようという腹だろう。

翌朝
「もう朝よ!使い魔が主人より遅く起きるってどういう事?」
早川は自分で起きれるなら普段もと思ったが口するのは止める。
二人は準備を済ませ、馬を借りようとするのだがルイズはどうしてもズバッカーで
街まで行くと言って聞かない。
仕方なく、エンジンに火を付けると光源を感じ、この世界は太陽も二つあるのかと思ったが
違うらしい。嬉々とした顔でコルベールがやって来る。
コルベールという教師は魔法を使わず、馬よりも早く走りおまけに空も飛べるこ
の乗り物に興味を持ち、色々と聞いてくる。コルベールの質問攻めにあい時間が
取られ、次第にルイズの機嫌が悪くなる。しかも相手は教師なので言う訳にも
いかずイライラが溜まるのが早川には手に取るように解った。
「コルベールの旦那。レディを待たせてるんで、また後でな。」
名残惜しそうにするコルベールを尻目に二人は街へと出かける。

「余計な時間を食ったわ。急ぎましょう!」
「あの先生悪い人じゃないんだろ?そんなに言うなよ。さてと行きますか。」
「フライトスイッチ!オーーーーーーーン!」
「ねぇ、叫ばないといけない訳?」


キュルケはルイズの部屋をノックする。目的はもちろんルイズではない。
「ダーリーン。あなたのキュルケが来たわよー」
部屋からは返事が無い。
「いないのかしら……」
校則で禁じられている『アンロック』を唱え中に入る。
外からは早川の声が、
「フライトスイッチ!オーーーーーーーン!」
二人が出かける事を知ったキュルケは、急いで親友タバサの元へと向かいノックする。
扉を開けたタバサはどこかへ出かけるようだ。
「あなた、珍しいわね。虚無の曜日はいつも本を読んでるんじゃなかったの?」
タバサは簡潔に
「ルイズとケンが街に行く。」
「どうしてタバサが?」
「ケンという使い魔気になる。」
「ふーん……そう。ついでに私も乗せてってよ。」


ルイズ達は街外れにズバッカーを停め、店を巡っていた。
初めて見る街並みに早川はキョロキョロしていると、懐かしい物が目に入る。
「へぇー。紙芝居なんて、こっちにもあるんだな。」
「何?ケンの所もあったの?」
「ああ、ところでアレは何をやってるんだ?」
「あれは、勇者に助けられる囚われのお姫様の話よ。ケンの所は?」
「そうだな、仮面ライダーV3とか、ジャッカー電撃隊ってヒーロー物だな。」
子供が夢中で紙芝居を見ている。その光景を微笑ましく見ていた。しかし、平穏は破られる。

「おいコラ!どこ見て歩いてんだぁ、人にぶつかっておいて何だその態度。」
バキッ、ドカッと気の弱そうな男をゴロツキが殴る。
「す、すいません。」
「あーあー、骨が折れちゃったかもなー。」
「そ、そ、そんな……」
「あんまりふざけてると俺のボウガンが黙っちゃいねーぞ!」
そういうといかにもと言う見た目のゴロツキは、紙芝居を見ている子供が
手にしていたリンゴめがけボウガンを放ち自慢げに顎髭をなでる。
その様子を見ていたルイズは杖を構え
「あのゴロツキ許さない。子供に向かってあんな事して。」
早川は子供の所へ行き怪我が無いかを確かめ、無事であった為安堵する。
その様子にゴロツキは
「なんだてめえ!」
と決まり文句を吐く。
「早川健。お前のようなウジ虫を退治して歩いている男さ。お前さんのボウガンの腕、大したもんだな」
「ハッハッハ、俺よりボウガンを上手く扱える奴なんて、いやしねえ」
「大した腕だが、見た所日本じゃ二番目のボウガン使い。」
早川は指を二本たてる。
「なんだと俺より上手い奴がいるってのか?誰だ!?」
「フッフッフッ、チッチッチッチッチッ」
指を振り、テンガロンハットのつばを上げ自分を指差す。
「なら、やってみろ!」
ゴロツキはボウガンを手渡すが、早川は拒否する。子供の持っているリンゴから
矢を抜きギターを弾く。矢は男の方へ飛び髭を落とす。
「や、やるじゃねぇか。だが、俺に歯向かった事をあの世で後悔するんだな!お前らやっちまえ!」
と言うと、ゴロツキの手下が現れ早川をボコボコにする。
「はっはっは、前にも俺に歯向かった学者だっけか?ブチ殺してやったよ」
ルイズはゴロツキに向かって
「ちょっ、アンタそれ死亡フラグ……」
ルイズに視線を向けたゴロツキが早川を見ると
「い、いねえ!どこ行ったんだ?」

遠くからエンジン音が響く
「フライトスイッチ!オーーーーーーーン!」
ズバッカーが空を飛ぶと、紙芝居屋の親父が歌う。
ベン、ベベンベベン♪ベン、ベベンベベン♪
タタタタータタ♪タタタタータタッターン♪
ズバッカーから飛び立ったズバットは民家の屋根に着地する。

「ハッハッハッハッハッ。」
「ズバッと参上!」紙芝居屋の親父が絵を捲るとズバットの左顔が
「ズバッと解決!」右顔が
「人呼んで、さすらいのヒーローーー!快傑ズバァァァーーット!!」
ズバットの正面が描かれた紙を前後させる親父。
唖然とするゴロツキ達、額に手を当てるルイズ、テンションMAXの子供達。

「善良な市民に暴力を振るい、あまつさえ罪も無い子供に手を出すとは言語道断!」
ズバットは鞭を振るい手下達に天地投げをかます。
逃げようとするゴロツキに飛び降り、ブン殴る。
「お前が殺したと言う学者、飛鳥五郎と言う名前か!?」
「し、しらねえ。」
更にぶん殴る。
「2月2日、飛鳥五郎と言う男を殺したのは、お前かー!?」
「し、しらねえよ。本当だ!」
逃げようとするゴロツキの首に鞭を巻き付け投げ飛ばす。
壁に叩きつけ数回殴る。蹴る。
「嘘をつけー!」
また殴る。
「ほ、本当だ。2月2日俺は魅惑の妖精亭で呑んでた」
「ズバァァーット・アタァーーーーーック!」
雄叫びを上げ高速ひねり前宙をしゴロツキの顔面を蹴り飛ばす。
「飛鳥……お前を殺した男はこいつじゃ無かった」

衛兵が駆けつけると『Z』の文字をモチーフにした赤いマーク、
そして日本語で『この者、暴力殺人犯人!』と書かれたカードが置かれていた。

紙芝居の親父が言う。
「ちびっ子の皆さん。ズバットの真似は絶対にしないで下さい。マネをするととても危険です」



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