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ゼロの使い魔は魔法使い(童貞)-03


このトリステイン魔法学院には宝物庫というものが存在する。
その中ある宝物を盗もうと企んでいる盗賊がいた。その名も『変わり身のフーケ』
彼女からトリステイン学院に予告状が送られてきたのが先日の話だ。
『あなたの学院の宝物庫からあるものを盗みます フーケ』
変わり身のフーケという二つ名は周りの人物が畏怖をこめてそう呼んでいるものだ。
彼女は戦闘中にある姿に変わりその姿を見たものの命はないという。

「ねえ……どっかで聞いたことある事と思わない?」
「……っえ?」
ルイズとエイジは宝物庫の見張りをしていた。
二人して扉の前に座り込み、ルイズはフーケによる被害状況がかかれた紙を眺めていてエイジにそんな質問をしたのだ。
「あんたの"魔法"と似ている気がするのよ。戦闘中に姿を変えるとか、魔法を見たものの命はないとか。」
「気のせいじゃないんですかね……ハハハ……」
エイジは空笑いをするしかなかった。自分と同じ"萌"属性の魔法使いなどこの世界にはいないと思っていたのに。
萌属性の魔法使いが俺一人だったら、姿はあれだけれども
俺TUEEE状態になってモテモテになって王侯貴族になって、ハーレム、ハーレム、ハーレム! ……なのにっ! なのにっ!!!
「なんで俺の邪魔をするんだよおおおお」
「ってあんた、煩悩丸出し。まだフーケが"萌"属性の魔法使いって決まったわけじゃないのに。」
「すいやせん。取り乱してしまいやした……」
そのままエイジは黙り込んでしまった。ルイズもつられて黙り込んでしまう。
ずっとそんな状態で朝まで迎えるのだろうか。と思ってたらエイジの目がカッと開いて急に立ち上がった。
「どうしたの!?」
「何かが…来やす」
はたしてそれは窓から急にやってきた。
「危ない!」
エイジはガラスの破砕からルイズをかばい、目の前の敵を見定める。
目の前の敵は茶色いフードを被っていて姿を確認することは出来ない。しかし、わずかに見えた口元がにぃ…と歪むのが見えた。
「パソピア!!!」
ボンという爆発。これは"萌"属性の魔法使いの特徴。もはや決定的だった。
「変わり身のフーケ」その正体は"萌"属性の魔法使いだったのである。

「マジカルチェーンジ!!!」
彼女は手に持っているステッキを一振りさせて自分自身を眩い光に包ませる。
「なっ、なによこれ!? 全然前が見えないじゃないのよ!」
エイジはその光をものともせずただじっと見つめていた。
「……確かに全然見えやせん。朝アニメでももうちょっと見えるんですがね。」
つまり彼女が変身している間二人は一切の攻撃をする事が出来なかったのだ。
「何っ!」
彼女の姿は全身を紺色のスクール水着で覆い、頭には小学生とかが被る黄色い帽子をしており、下は白いストッキングを履いていてなぜか右足のほうだけずり落ちていて生足を露出させていた。
よくみると背中にはランドセルを背負っておりオレンジ色のカバーをしたリコーダーがはみ出している。
これが変身した「変わり身のフーケ」であった。
「……あんた何よ、その格好! 年ってものを少し考えなさいよ!!」
「うっさいわね! これが一番最適な衣装なのよ!」
「どこがよ! ただの年増女が無理して変な服を着てるだけじゃない!」
「変な服って言うなぁ!!!!」
ルイズが顔を真っ赤にしながら突っ込んだ。フーケも羞恥で顔を真っ赤に染める。
「はぁはぁ………」
「とぁっ!」
「はうっ!」
そんな様子のエイジを見てルイズは喉元にチョップを食らわせた。エイジは悶えながら床を転げまわった。
転がりまわったところでふと地面を見るとフーケの素足が見えた。
そして、改めて変身姿のフーケを眺める。そして一言
「キレイだ………」
エイジはすっかりフーケに見とれてしまっていた。そしてフーケから追い討ちをかける一言が
「エイジ君………きれいなおねえさんって、好き?」
「うん。ぼくちんきれいなおねえさんだいしゅき!」
いつの間にか赤ちゃん言葉になっているエイジが彼女に感じている"萌え"という名のエナジーは臨界点を突破しつつあった。
おねえさん、ランドセル、スク水、通学帽、たてぶえ、処女、羞恥、羞恥、羞恥、羞恥………そして手に持っているステッキ……ステッキ!?
「死になさい」
フーケがにやりと笑うと見る見るうちにステッキが光り始めた。
「マジカルコケティッシュウェーブ!!!!」
「!!!!」
ステッキから鋭い光線のようなものが放たれた。エイジは直下でもろに食らってしまいたちまち吹き飛ばされた。
「ぐわぁっ!!!!」
「エイジっ!」
あの魔法使いであるエイジを子ども扱いしたのだ。到底ルイズに敵う相手ではなかった。
「エイジ、あなたには"萌"が足らないのよ」
フーケはそう吐き捨てた。エイジもルイズも動くことが出来なかった。
「この"萌"パワー(略称:MP)は自分から補給するだけではない。他者から得た"萌"の感情もパワーに変えることが出来る!
私にやられたやつらもみんな私に萌えて死んだ。文字通りの『萌え死に』だったのよ!!」
「くっ………」
エイジは舌打ちした。いくら年上とはいえまだ20代前半の若くて綺麗なおねえさんだ。そんなお姉さんがあんなロリロリした衣装を着てたりなんかしたら……
「自分、もう辛抱なりませ(ドゴッ)ぐはぁっ」
「だから煩悩をそのまま口に出すなぁ!!」
思わずルイズは突っ込みを入れてしまった。それに気づいたルイズははっとなり杖をとってフーケのほうに向けた。
「ほう……あんただけは私と戦う気かい? でもね狙いはあんたなんかじゃないんだよ!」
そしてフーケはどこからともなく特大注射器を取り出した。
「よっ、よせっ!! やめろっ!!!」
ドスッ
「ぎゃああああああああ!!!!!」
エイジの尻に特大の注射器が差し込まれた。エイジの体から魔法力がどんどん吸い取られていく。
「ああああああっ!!!!」
きゅぽん。
注射器が抜かれた。エイジが「パピコン!」と唱えても、もうステッキが出ることは無い。
「魔法の使えないあなたは変態……いいえただのド変態よ!」
フーケの体が光りだす。どうやら先ほどの一言によってまたパワーアップしたようだ。
「これで死ねっ! マジカルコケティッシュウェーブ!!!!」
フーケの魔法が放たれたその時、一頭の竜がルイズの前を掠めていった。
大きな爆発の後、そこには何も残っていなかった。
「………消えた!」
目の前の獲物が消えたのにどこか嬉しそうに微笑むとフーケはゴーレムで宝物庫の壁を壊しにかかった。

「間に合ってよかったわ………」
ルイズ達をドラゴンに乗せた彼女は思わず息をついた。
「何のつもりよキュルケ! これから私があのフーケをけちょんけちょんに倒してやるところだったのに……」
「お嬢さん……」
「何よ! この使い魔だってなんか変なものに刺されてたし、
あんたじゃあの『変わり身のフーケ』に勝てるわけ無いじゃない! せっかく助けてやったんだから少しは感謝しなさいよ!」
「べっ、別に好きで助けてもらったわけじゃないんだから!! ……でもちょっと感謝してるわ。
えっ、ええ!ちょっとだけ、ちょっとだけ感謝してあげるわ。これでいいかしら?」
「最高です!」
「あんたは黙ってなさい!」
ルイズが暴れようとしてるところを慌てて取り押さえるキュルケ。
一方竜の持ち主である彼女はただ前を見つめて小さくこう言った。
「学院長室へ向かうわ。スピードをあげるからしっかりつかまってて。」
スピードがあがってルイズもキュルケも竜にしがみついている中で、
ずっとエイジは自らの傷だらけになった右手を見つめていた。


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