あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

日本一の使い魔-04


二人が部屋に戻るとルイズの癇癪はさらに爆発する。
「キィィィ!何なのよ、何よあの女!自分がサラマンダー召喚したからっていい気になって!」
「まぁまぁ、そんなに怒りなさんな。こう見えても俺は色々できるしな。」
「なによ。所詮平民でしょ!それにあんたも、あんたよ!ツェルプストーなんかにデレデレしちゃって!このエロ犬!」
テンガロンハットを目深にかぶり我関せずを決め込む事にした早川。
「(やれやれ、触らぬ神に祟りなしってね。)」
「ケン。ほら。」
「何してるんだ?」
早川がルイズの方を向くと、何かを待ってるかのように立っている。
「着替えに決まってるでしょ?貴族は従者がいる時は自分で着替えないの。
ほら、さっさとしなさい!使い魔の仕事でしょ?」
それを聞いた早川の雰囲気が変わるのをルイズは感じた。


実は早川健という男、キザで正義感の強い男だが強引で情け容赦ない男である。
飛鳥の仇を探す際、悪人とは言え、

ギリギリギリ
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様だな!?」
鞭で首を絞めながら問いかける。
「違う!」
バキッ!懇願する相手を無情にも殴ると、壁に思い切り叩きつけもう一度聞く。
「本当のことを言え!」
「し、知らん!」
バキッ!
更にねじ上げるズバット。
「貴様だなぁ!」
「ほ、ほ、本当に知らないんだ、信じてくれ!」
「嘘をつけぇ!」
バキッ!
 ↓
「ズバァァァット!アタァーーーック!」
「飛鳥の仇は、この街にはいなかったようだ。」


そんな男が奴隷扱いされようとして黙っているはずもない。
ルイズは悪寒が走り、とっさに
「ふ、ふ、普通の貴族はそ、そんな事を言うけど私は自分の事は自分でするんだから、か、か、感謝しなさいよね。」
と取り繕い、、そそくさと着替えを済ませる。
「(なんか、嫌な予感がしたわ。あっ朝食、、、)」


この後朝食に向かうのだが、朝食のメニューが問題なのである。
自分の優位性を満たすためのメニュー。本来召喚されるべき者にだったら効果はあったのかも知れない。相手は早川である。
「さてと朝食に向かうわよ。そう言えばあんたの食事だけど、まさか人間が召喚されるなんて想定外だから用意出来ていないのよ。
悪いけど、厨房で何か貰ってくれる?」
「ああ、出来たご主人様でよかったぜ。さてと飯にしますか。」
うまく地雷を回避出来たルイズと早川は食事へと向かう。

「あんた食事済ませたら、授業があるからここで待ってなさいよ。」
二人は別れ、それぞれ食事を済ませる。


食堂では貴族の食事を出し終わりコック達が一息ついている。
話題は貴族に召喚された平民、早川の事だった。
「へー、シエスタ。貴族の嬢ちゃんに召喚された平民の男と会ったってのか?」
「ええ。ケン・ハヤカワさんって言うんですって。」
「そいつは災難な事だな。シエスタ、その男が困った事あったなら助けてやんな。これから貴族にこき使われるんだ。」
「そのつもりです。それにハンサムだったし。」
早川に抱きかかえられた事を思い出し、頬を赤らめるシエスタであった。

「厨房ここでいいのかい?」
入り口に立つ見慣れない男に厨房の人間の注目が集まる。
「あんたは、貴族に召喚されたケン・ハヤカワかい?どうしたんだ?」
「ちょいと飯でも分けて貰おうと思ってね。俺の分は無いんだってさ。」
「そいつは災難だったな。申し訳無いが俺らも食事を済ませちまって、もう無いんだ。」
申し訳無さそうにマルトーは頭を掻く。何か作ってやろうかと考えている所に、
「チッチッチ、気にしなさんな。ちょいと食材と厨房借りるぜ。」
「ああ、そいつは構わねえが、、、」
その言葉を聞き早川は、もの凄い速さで料理を作り上げていく。作業のスピードも手際も尋常じゃない。マルトーは唖然とした。
「こいつは並のコックじゃあ足元に及ばねぇ、、、」

出来上がった料理はフレンチ、中華、和食など見たような料理から、マルトーですらまったく見た事も無いような料理が出来上がっていた。
「ちょいと、作りすぎちまったみたいだな。よかったら、お礼も兼ねてどうだい?」
どれも旨い。見た目、味どれを取っても完璧だった。マルトーは驚愕した、
厨房の皆も味見程度の気持ちだったが、自分達が食事をした事すら忘れていた。
「う、うめえ」
「ケンさん、おいしいです。」
「そうかい?そいつは良かった。この程度ならいつでもどうぞ。」
マルトーは自分より旨い料理を作る早川にいつかギャフンと言わせようと誓った。食事の時間はあっという間に過ぎ、早川は席を立つと
「そろそろ行かないとな、ご主人様を待たせてるんでね。」
ふらりと帰っていく。
「ぜ、絶対来いよ!絶対だからな!今度は俺の作った料理も食ってくれ!」
振り向きもせず手をヒラヒラと振り早川は去っていった。
この一件をきっかけにマルトーは研究をかさね、学院の料理はさらに美味しくなる事になった。学院の人間はこの事は知らないが。



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