夜、いつものようにネットゲームに興じていたこなたの部屋に突如として出現した鏡
のようなものが現れ、女の子が飛び出してきて自分と激突するという異常事態に遭遇し
たこなたは、ルイズと名乗った女の子を連れて、父である泉そうじろうへ相談するべく
部屋を出た。そうじろうは招いた覚えのないルイズの存在とその格好をいぶかしんだが、
ルイズは美少女なので相好を崩して応対した。こなたは父親の様子を生温かく見つめ、
耳打ちする。そのままルイズを置き去りにして密談を始めた。最初は大人しくしていた
ルイズだったが、自分を無視して密談されて面白いはずもなく、無礼を怒鳴りつけよう
とした矢先に密談は終了し、おもむろにそうじろうはルイズに向けて宣言した。
のようなものが現れ、女の子が飛び出してきて自分と激突するという異常事態に遭遇し
たこなたは、ルイズと名乗った女の子を連れて、父である泉そうじろうへ相談するべく
部屋を出た。そうじろうは招いた覚えのないルイズの存在とその格好をいぶかしんだが、
ルイズは美少女なので相好を崩して応対した。こなたは父親の様子を生温かく見つめ、
耳打ちする。そのままルイズを置き去りにして密談を始めた。最初は大人しくしていた
ルイズだったが、自分を無視して密談されて面白いはずもなく、無礼を怒鳴りつけよう
とした矢先に密談は終了し、おもむろにそうじろうはルイズに向けて宣言した。
「あなたは異世界から来たんですよ!!」
「な、なんだってー!?」
「な、なんだってー!?」
そうじろうの叫びに、何故かこなたが応じた。告げられた本人であるルイズは脈絡の
ない台詞に眉をひそめるしかない。
ない台詞に眉をひそめるしかない。
「いきなり何言ってんのよ?」
「だって、ゲームやアニメだとよくあるシチュじゃん」
「いや、だから訳わからないんだけど」
「だって、ゲームやアニメだとよくあるシチュじゃん」
「いや、だから訳わからないんだけど」
ノリだけで言ったそうじろうの言葉だけでわかるはずもなく、三人は仔細にお互いの
出自を紹介し合う。異世界に来たなどと言われても信じられないルイズだったが、テレ
ビや冷蔵庫など、見たこともない道具の数々に加え、一つしかない月を見上げ、取り合
えずここが自分の知らない世界であると受け入れた。
出自を紹介し合う。異世界に来たなどと言われても信じられないルイズだったが、テレ
ビや冷蔵庫など、見たこともない道具の数々に加え、一つしかない月を見上げ、取り合
えずここが自分の知らない世界であると受け入れた。
「はぁ。これからどうしよう…」
「どうするにせよ、しばらくはこっちにいるんだろう? ここに住むといい」
「そうだね。どうせ行くあてもないでしょ?」
「…いいの?」
「もちろんさ」
「…感謝します。ミスタ・イズミ」
「うんうん。よろしくねルイズさん」
「こちらこそ。お世話になるわ、コナタ」
「どうするにせよ、しばらくはこっちにいるんだろう? ここに住むといい」
「そうだね。どうせ行くあてもないでしょ?」
「…いいの?」
「もちろんさ」
「…感謝します。ミスタ・イズミ」
「うんうん。よろしくねルイズさん」
「こちらこそ。お世話になるわ、コナタ」
右も左もわからぬ土地での人情にルイズはおおいに感謝した。泉親子は異世界からの
美少女大歓迎、などと考えていたのは言わぬが華だろう。
それから、風呂の使い方がわからないルイズと一緒に入ったこなたがおっかなびっく
りのルイズに癒され、言葉は通じるのに日本語は読めないルイズに明日かがみとみゆき
に相談しようと思っているうちに夜も更け、就寝の時間となった。こなたの部屋に来客
用の布団を敷き、こなたの寝巻きを借りたルイズが布団にくるまる。
美少女大歓迎、などと考えていたのは言わぬが華だろう。
それから、風呂の使い方がわからないルイズと一緒に入ったこなたがおっかなびっく
りのルイズに癒され、言葉は通じるのに日本語は読めないルイズに明日かがみとみゆき
に相談しようと思っているうちに夜も更け、就寝の時間となった。こなたの部屋に来客
用の布団を敷き、こなたの寝巻きを借りたルイズが布団にくるまる。
「どおルイズさん、こっちの世界は?」
「魔法がないのは驚いたけど、キカイってのにはもっと驚いたわ。凄く便利なのね」
「あたしは魔法に憧れるけどねー。ルイズさんがこっちに来たのも魔法でしょ?」
「ドジ踏んだけどね。…そういえば」
「なに?」
「コナタの部屋に門が開いたってことは、コナタが召喚されるはずだったのかしら」
「え?」
「いつまで経っても出てこないから覗き込もうとしたんだけど」
「あー、あの時か。いやね、最初は驚いたけどさ、ネトゲで狩りしててレアアイテム拾
ったからみんなに知らせてたんだよね。で、そのうちすっかり忘れちゃって」
「魔法がないのは驚いたけど、キカイってのにはもっと驚いたわ。凄く便利なのね」
「あたしは魔法に憧れるけどねー。ルイズさんがこっちに来たのも魔法でしょ?」
「ドジ踏んだけどね。…そういえば」
「なに?」
「コナタの部屋に門が開いたってことは、コナタが召喚されるはずだったのかしら」
「え?」
「いつまで経っても出てこないから覗き込もうとしたんだけど」
「あー、あの時か。いやね、最初は驚いたけどさ、ネトゲで狩りしててレアアイテム拾
ったからみんなに知らせてたんだよね。で、そのうちすっかり忘れちゃって」
あははは、とお気楽に笑うこなた。ルイズは無言で懐から杖を取り出す。
「ねえ、ぱそこんってのはあの箱のことだったわよね?」
「うん」
「魔法に憧れる、とも言ったわね。いいわ、特別に見せてあげる」
「ほんと? 見せて見せてー」
「うん」
「魔法に憧れる、とも言ったわね。いいわ、特別に見せてあげる」
「ほんと? 見せて見せてー」
目を期待に輝かせたこなたに、青筋を浮かべたルイズが応じ、パソコンに向けてルイ
ズは魔法を放つ。
爆音が泉家を揺るがした。
ズは魔法を放つ。
爆音が泉家を揺るがした。