「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!!」
私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!!」
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの詠唱に応え、眼前に
鏡のような門が開いた。彼女の魔法は成功したのである。後はこの門をくぐり、召喚に
応じた使い魔が現れるのを待つのみ。ルイズは期待に満ちた目で門を見つめる。周囲の
生徒と教師も、彼女が初めて成功させた魔法の結果が出るのを固唾を飲んで見守ってい
る。
待つ。変化なし。
まだ待つ。さらに変化なし。
まだまだ待つ。やはり変化なし。
まだまだまだ…。
鏡のような門が開いた。彼女の魔法は成功したのである。後はこの門をくぐり、召喚に
応じた使い魔が現れるのを待つのみ。ルイズは期待に満ちた目で門を見つめる。周囲の
生徒と教師も、彼女が初めて成功させた魔法の結果が出るのを固唾を飲んで見守ってい
る。
待つ。変化なし。
まだ待つ。さらに変化なし。
まだまだ待つ。やはり変化なし。
まだまだまだ…。
「あーもう! さっさと出てきなさい!!」
いつまで経っても出てこない使い魔にルイズは癇癪を起こし、つかつかと門に歩み寄
っていく。門を覗き込もうとして、地面の窪みに足を取られた。
っていく。門を覗き込もうとして、地面の窪みに足を取られた。
「えっ!? ちょっ…!」
慌てて持ち直そうとするがすでに遅い。ルイズは頭から門に飛び込んでしまった。門
はルイズを飲み込んで、すぐさま消えてしまう。
残された生徒と教師は茫然とルイズの消えたあたりを眺めていた。
はルイズを飲み込んで、すぐさま消えてしまう。
残された生徒と教師は茫然とルイズの消えたあたりを眺めていた。
「うきゃあああああぁぁぁぁぁっ!!」
「ふぎゃっ!?」
「ふぎゃっ!?」
誤って門に飛び込み、どこまでも落下する感覚を味わい、最後に何かに激突して止まっ
た。誰かの悲鳴が聞こえる。頭をさすりつつ周囲を見渡す。どこかの部屋の中なのだろう
が、見たこともない調度品ばかりだ。
た。誰かの悲鳴が聞こえる。頭をさすりつつ周囲を見渡す。どこかの部屋の中なのだろう
が、見たこともない調度品ばかりだ。
「いたた…一体ここはどこなのよ…?」
「あのー、どちら様か知りませんがどいてくれると有難いんですけど」
「あのー、どちら様か知りませんがどいてくれると有難いんですけど」
声は自分の下から聞こえた。さっきぶつかった際に下敷きにした人間の声らしい。長い
髪にどこか眠そうな目をした女の子だった。乗っかっているのも何なのでさっさとどく。
髪にどこか眠そうな目をした女の子だった。乗っかっているのも何なのでさっさとどく。
「わ、悪かったわね。ところで、ここはどこ?」
「んー、あたしん家のあたしの部屋。それで、どちら様?」
「人に名前を訪ねるときはまず自分から名乗るものよ、平民」
「ををぅ、マンガやアニメ以外でそんな台詞を言う人初めて見たよ。やー、失敬失敬」
「んー、あたしん家のあたしの部屋。それで、どちら様?」
「人に名前を訪ねるときはまず自分から名乗るものよ、平民」
「ををぅ、マンガやアニメ以外でそんな台詞を言う人初めて見たよ。やー、失敬失敬」
平民?の少女は訳のわからないことを口走り、何故か関心したように頷いた。
「あたしは泉こなた。よろしく」
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」
オタク少女とゼロのメイジ、出会うはずのない二人は、こうして出会った。