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ゲーッ!熊の爪の使い魔-11


ゲーッ!熊の爪の使い魔 第十一話 使い魔のお披露目

さて、とうとう使い魔のお披露目の日がやってきた。
学園の生徒たちも普段と違い、緊張したり湧き立ったりしていた。
そしてそんな中、トリステイン王女アンリエッタが学園に到着した。
そして生徒達からのお披露目がはじまった。
アンリエッタは今日この日に喜びを感じていた。
多くの使い魔を見れるから、というわけではない。
自分にとっての親友、大切な幼馴染に会えるからだ。
幾人かの紹介が続く中、ついに待ち望んだ人物が現れた。
ああ、久しぶりだけどあなたは変わっていない。
あのころのままね、ルイズ。
……でも、どうして心なしか顔が引きつっているのだろう?
そんな疑問をよそに、先に上がってきたルイズは続いて使い魔の紹介を行う。
「えー…、その、私の使い魔の、ベ、ベルモンド、です……」
「くうーん」
そして現れたのは、大きなクマちゃんだった。
「まあ、かわいいクマちゃん!」
アンリエッタはその姿に感嘆の声を上げた。
それを聞いたルイズはさらに顔を引きつらせ、歯切れ悪く続けた。
「で、では…、この、ベ、ベルモンドが、踊り、を、披露します…」
そうして使い魔のクマちゃんが踊り出す。
クルクル回ったり、手を振ったり、それはとても可愛らしく、楽しい気分になるものだった。
「まあ、なんて素敵なんでしょう!」
自然とアンリエッタは拍手をしていた。
ただ、こんな素敵なのになんで周りの生徒たちも顔が引きつっているんだろう?



お披露目が終わった後、少し離れた庭でルイズは頭を抱えていた。
「ああ、私はなんてことを…」
「あれ、どうしたの、ルイズ?」
「どうしたの?じゃないわよ!姫様を謀るようなことをしちゃうなんて!」
「まあ、そこまで気にしなくてもいいんじゃないかな?」
「気にするわよ、って言うかその話し方やめなさいよ、ウォーズマン!」
「えー、でも今の僕はベルモンドだし」
「おかしいわよそれ!」
前日、姫様に見せられるようなマイルドな芸が思いつかなかったルイズに対し、ウォーズマンが提案したのだった。
「よし、俺はベルモンドになろう」
立派な貴族らしさ、などと言っている割には姿を変える、言ってみれば正体をごまかすこと、
に対してウォーズマンは全く抵抗がないようだった。
これもひとえに旧友の前にでもオーバーボディをまとって現れた経験によるものだったが、ルイズには知る由もなかった。
結局他にいい案も浮かばず、その案を採用したのだった。
しかし罪悪感は消えない。なんだか話も通じないのでベルモンドからも離れてうんうん唸っていたが、
それが一気に吹き飛ぶようなことが起きた。


いきなり巨大なゴーレムが現れて塔を殴りつけ始めたのだ。肩には何物かが乗っている。
確かあそこは宝物庫のはず、じゃあ、こいつは賊!
そう考えるとルイズはゴーレムに対す呪文を唱える。
しかし起きるのは爆発だけ、しかもゴーレムではなく宝物庫の壁が。
このとき賊は見ていた。固定化のかかった壁が傷ついたことに。
同時に、それで存在に気付かれたルイズに対してゴーレムが手を伸ばす。
「え、きゃあぁぁ!」
そしてそのままなす術なく掴み上げられる。
ああ、殺される、そう思ったとき、
「スクリュードライバー!」
ベルモンドの腹を突き破り、ウォーズマンが爪を突き出し回転しながら突っ込んできた。
ガガガッ!!
そしてそのままルイズを掴むゴーレムの腕を穿つと、放り出されたルイズを抱えて着地した。
だが、ゴーレムは腕を飛ばされたというのに気にしたそぶりもなく
二人が離れた場所に降りたのを見ると宝物庫に向き直り、
ある一点、ルイズの爆破で傷がついた場所を殴り抜いた。
そのまま賊は空いた穴に入ると目当てのものを奪い、ゴーレムに乗って去って行った。
そしてあとには、秘宝である「破壊の爪」を奪ったという巷を騒がしている盗賊、フーケからの犯行声明と、
「賊が押し入ったって、大丈夫ですか?ミスヴァリエール、ウォーズマンさん」
「ああ、俺たちは無事だ、シエスタ。やつは逃がしてしまったがな。
ところですまないが頼みがある、もう一度こいつを直してくれないか?」
またしても破れたベルモンドの着ぐるみが残ったのだった。


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