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ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア-32


32.レモンちゃんのお願い

もうほとんど理性が無くなっているウェールズは、
アンリエッタに向かって叫んだ。

「君が、君がいけないんだアンリエッタ!君がこんなに可愛いから!だから!」

アンリエッタは嬉しそうに笑っている。口づけを交わした後言った。

「ウェールズさま。好き。大好きですわ」
「僕もだ。愛してる!愛してるよアンリエッタ!まるでオレンちゃんだ!」

オレンのオレンジ。品種改良によりとても良い品質を保っているそれの品名は、
オレン・オレンジ。まんまだが、ストレートな方が覚えてもらいやすいものだ。

「うふふ、オレンちゃんってなぁに?」
「肌がすべすべで、オレンちゃんだ。ああ、ここもオレンちゃんじゃないか」

もう脳内に考えるだけの思考能力は無い。
自分が何を言っているのか、ウェールズ自身分かっていなかった。

「ウェールズさま……すき…もっとキスして」

とろんとした目でアンリエッタは、自分を押し倒しているウェールズを見る。

「ああ、ここなんかもっとオレンちゃんじゃないか。
 ここなんかどうしようもないくらいオレンちゃんだ」

そう言って肌触りの良い胸を触る。そして彼女にキスをした。

「あん……よく分かりませんけど、ほんとにオレンちゃんなのですか?」
「そうだよ。とりあえずオレンちゃん恥ずかしいって言ってごらん」

いや、お前らここにギャラリーがいるんですけど。
もう既に二人の次元は時を突破している。
誰の声も聞こえなかったし、聞く気もなかった。

「オ、オレンちゃん恥ずかしい…」

ルイズの友達。略してルイ友であるアンリエッタも、
根は相当アレである。類は友を呼ぶのだ。
だから言った。とろんとした目で半開きになった口から。
ウェールズの理性が完全に崩壊した。

「可愛い!オレンちゃん本気可愛いよ!さ!じゃあ脱ごう!もうこんな布きれいらないよね!」

そして服をもう力ずくで破りかからんとした時、
周りを取り囲んでいたギャラリー共に対し、爆発が起こった。

「んなっ!」

アンリエッタとウェールズは、抱き合ったまま固まった。
煙が濃すぎて誰かいるのかすら分からない。

「な、なんだ?」


脱力した声でウェールズが言う。
煙が突風で晴れる。そこには笑顔のルイズがいた。

「トリステイン王家に仕える公爵家の娘からお願いがあります」

しかし目が全然笑っていない。何かわたしいけない事したかしら?
とアンリエッタは思う。自重という言葉は彼女の辞書にないらしい。

「いくら何でもまだ夕暮れですわ。更に言うならここは平民の前で、
 しかも外で、もう少々貞操と言う物をご理解下さいまし、姫さま」

二人は顔を見合わせて、恥ずかしそうにウェールズだけ俯いた。

「というか」
「はい」
「オレンちゃんはないです」

ピクっと、アンリエッタは体を動かした。

「今なんて?ルイズ」
「オレンちゃん恥ずかしい」

ん、とアンリエッタは鳴いた。責められるのが気持ちいいらしい。

「オレンちゃん恥ずかしい」
「言って!ルイズもっと言って!」

歓喜の声で喚くアンリエッタの様に、ぷつりとルイズの何かが切れた。
責めてるのよ私。普通そこは恥ずかしがりなさいよ。ああ、この

「ここ、この、へ、へへへへ、変態王子と変態姫がぁああああああああああああ!」

怒りのまま無意識の内に虚無の魔法を発動させる。
爆発は王家の二人を吹き飛ばすと同時に、
その周囲の一帯も吹き飛ばす。
始祖より続く王家の、ペラギウス的な子供達の狂乱が終わると共に、
勝利の宴会も終わった。


「ああ、まったく、まったくありえないわよ。ウェーウェー犬だのオレンちゃんだの何だのと…」

レモンちゃんの癖に随分な言いようである。
ふあぁ、と家の中にいたので難を逃れた連中の誰かが欠伸をした。

「いやはや、すまぬ事をしたなヴァリエール嬢。だが許してやって欲しい。
 息子には苦労ばかり掛けていたからな」

そういって好々爺の格好となったジェームズはニコリとする。
おそらくこの人もそんな経験があるんだろう。

「はぁ。あーもう。私にも誰かマトモな人が現れてくれないかしら」
「一生無理に1000エキュー。オモロ顔なら現れるんじゃないの?」
「表出ましょうかツェルプストー。今なら勝てるわよ私」

負け戦をする趣味は無いわよ。と言ってキュルケはルイズの頭を撫でた。

「な、なにすんのよ」

「べっつにー?ようやく同じラインに立てたのねって思って。
 でも、私たちが敵対する理由は無くなりそうね」

ふあぁ。とキュルケは欠伸した。目をこすり外を見る。

「今日も綺麗な月だこと。それじゃ私はそろそろ寝るわ。
 夜更かしは美容の大敵ですからね。あんたもさっさと寝なさいな」

そう言って割り当てられた自分の部屋に行く。
今まで、ジェームズとティファニアの話を何人かで聞いていた。
王子と姫は同じ部屋で眠っている。ずっとくっついて離れなかったのだ。
ちなみに王子が姫を庇っていた。もう本当に可哀想なくらい愛しているのが、
よく分かる美談である。彼は報われるのだろうか?きっと無理なのではないだろうか。

「こんな老いぼれだが、何か出来る事があるやもしれん。
 すまぬがこの村でやっかいにさせてもらうぞ」

「いえいえとんでもございませぬ。時が来れば是非とも私の屋敷の方に移しますので」

つい先ほどやってきたアストン伯は跪き、深々と頭を垂れている。
彼は本来とても国に、と言うより王家に忠を誓っていたのだが、
マザリーニ反対派である為、というより貴族以外が政治をする事が気にくわないので、
現在の王家に対しあまり良い反応をしない人間である。

「いや、ここで良い。もうきらびやかな生活の裏にあるゴタゴタはこりごりだからな」

そう言って力無く笑う。アストン伯は分かりました。と言って、
部屋から出て行った。

「さてさて、私のその、姪にヴァリエールの娘。
 そなた達が『虚無』とはな…
 伝説を間近に見られるとは、良い冥土の土産となろう」

「そんな事言ったらダメですよ?叔父様」

ティファニアはあんな事があったのに、
王様を許した。本当は許したくなくても、
許そうと思った。そこらの貴族よりよっぽど貴族らしい行為ね。
そうルイズは思う。


「ああ、そうだな。全くだ。魔法の腕はありがたい事に潰えておらん。
 家の一軒や二軒くらい直ぐ建てられるだろう。
 他にも色々出来るだろうしな…」

遠くを見る目になるジェームズ。先ほどからの話を聞いていたマーティンが、
この老人に質問をした。

「始祖の伝説が間違って伝わっているようなのですが、
 何か異端的な書物等は残っていないのでしょうか?」

もしかしたら、それこそが本物かもしれません。
そのマーティンの言葉を聞き、ううむ。と元王は考え始めた。
グレイ・フォックスも考える。先に思いついたのは彼だった。

「いや、えーと。確か…そうだ、『ハイランダー』だ。
 モロウウインドの『アシュランダー』に似てるから覚えていた。
 何か変わった教えを代々守っているとか何とか」

「アシュランダー?」

ハイランダーと言えば、ただでさえ空の上のアルビオンの、
住みにくい北部である高地地方に住むといわれる、野蛮な平民だとルイズは学院で習った。
始祖の教えを聞かぬばかりか、それを異端とする低俗な連中だと。

基本的に、同化政策しか頭の中に無い世界の人々にとって、
異なる宗教と文化を持つ者は皆野蛮であり、
『可哀想だから、私たちが持つ素晴らしい事を教えてあげないといけない存在』である。
一昔前の専門家がよく唱えていた、
一神教こそが素晴らしいとされるこちら側の考え方も、
ただキリスト教等が研究しやすいからそう言われるだけで、
実際の所は多神思想の方が潜在的信仰者は多いし、考えさせられる事も多い。
と個人的には思う。宗教は人それぞれだからどちらが良いかは分からない。

つまりおっきいのを信じてもいいし、ちいちゃいのを信じたって構わないのだ。
何を信じるかは貴方次第であるからこそ、この世は自由に出来ている。

「タムリエルの東方地域、モロウウインドで異端宗教を信じていた民だよ。
 結局そっちの方が正しい事だと分かったけどね」

「じゃ、なに。私たちの所もそんな事がありえるってこと?」

「まぁ、あそこ程のやっかいごとはないでしょう。
 そこに住んでいる定命の存在だった三人のエルフが、
『ロルカーンの心臓』を使って神様になった。というのを隠し続けていたのですからな」

「なんだって!?」

グレイ・フォックスの言葉にマーティンは驚いた。
九大神教団に属するマーティンが、他の宗教の教義に詳しいはずがない。
他国の宗教にまで詳しいのは、サイトのいる島国くらいな物だ。
あくまで噂でそんな話を聞いている。程度しか知らない。

「まぁ、それなりにシロディール以外でも動いておりますからな。
 三神の寺院やその周りにも、ある程度忍び込ませておりまして。
 ネレヴァリンの件も知っておりますよ。もっとも、
 あれを遣わしたのは貴方のお父上様でしたが」

「なんと…そうだったのか。かの英雄は今アカヴィリにいると聞くがどうなのだろうか」
「さて、そればかりは」


おほん。とルイズが咳をして、ああ、すまないと二人は謝った。

「えーと、ロルカーンって創造の神様よね。何でそんな奴の心臓なんてあるのよ」
「神様に怒られたのですよ。それで罰として心臓を地底深くに落とされて死んだのです」

定命の世界であるニルン。それを創った事で罰せられたとされるロルカーン。
彼の心臓や、彼そのものを巡る物語は古今東西どこにでもある。
グレイ・フォックスの様な元貴族でなくとも、
一定の階層以上の帝都市民なら、子供の頃からそれらの物語に慣れ親しんでいる。

「じゃ、ネレヴァリンって?」
「モロウウインドの伝説にある英雄の生まれ変わりだよ。昔はネレヴァルとか言われていたそうだけど」

ふーん。と分かった気になりつつハイランダーの方に戻る。

「ううむ。どうだろうかな。彼らに会うのがおそらく最も手っ取り早いが、
 最近激しくなったレコンキスタの異端狩りで、相当逃げ足が速くなっておるからなぁ。
 基本的に険しい山岳地帯にテントを張って住んでいるし、
 そこらに住むオーク鬼やらトロール鬼の亜人と結託している様でな。
 どこにいるかさっぱりなのだ」

当然、禁書なんて抱え込む理由が無いから持っていない。
とジェームズはきっぱり言った。それもそうか。
とマーティンは思った。

「問題点は、何故邪神が使い魔に変わったか。と言うことなんだ。
 あー…その、デルフ。邪神の名前くらいは…うん、分かった。
 詳しくは聞かないよ」

「あ、いや。待てよ。確か、彼らの一部がトリステインに移住しているはずだ。
 ええと、確か…タングルテールだったかな?私が生まれるよりも前の事だが」

ええっ。と驚きルイズはジェームズを見た。

「ダングルテールだったらもう人がいませんわ。
 だって20年前に異端信徒達が暴走して、それで軍が動いて…
 その、『駆除』したって…」

目線を落としながらルイズは言った。
この駆除の件が虚偽である事を知り、
完全に怒り心頭させたのはやはり『烈風』カリン。
暴走の件が事実無根であった事を知るやいなや、
責任者の特定までは出来なかったが、
アカデミーの体質を文字通り『換気』させた。
アカデミーの乱と呼ばれるその一連の大事件は、
今も酒の肴としてトリスタニアで話される。
言われる話だと、「白い嵐」がアカデミーを建物ごと吹き飛ばしたとの事だ。

現在、アカデミーは研究主任であるエレオノール女史が、運営権を強く握っている。
尚、方向性は病気を治す方法や魔法の治癒力を上げる方法等で、
他国でも類を見ない研究発表等から、
トリステインの魔法学術研究会は一定以上の地位を持っている。


当然ながら、ルイズはダングルテールの件が事実無根であるかどうかなんて知らない。
親として話したい様な事ではないからだ。歴史として習ったに過ぎない。
アカデミーの乱は、そこに入ったエレオノールがその体質、
即ち男性至上主義のやり方にぶち切れたところ、
たまたま通りがかった烈風が手助けをしたと、
一般的に伝えられている。その面もそれなりにある。
というより、むしろそちらの方がエレオノールにとっては大事だった。

「…きな臭いな、調べてみるか。スケイル、頼めるか?」
「了解しましたー。とりあえず王宮の図書館にでも潜り込んで来ますね」

どこからともなく声だけが聞こえた。

「ああ、あんた。どこにいるのよ」

「気配を消して仕事をするのも盗賊の仕事の内ですよー。
それじゃ、また会いましょうミス・ヴァリエール」

そう言って、シャドウスケイルの名からもじった偽名のシエスタは、
夜の闇に消えていった。

シャドウスケイルというのは、生まれつき「闇の一党」に入ることを、
宿命付けられたアルゴニアンの事である。
アルゴニアンの故郷ブラックマーシュ。彼らがアルゴニア王国と呼ぶそこで生まれる、
影座(生まれつき一日一回透明になれる)のアルゴニアンの事だ。

「さてとと、じゃあ寝るか…ん、どうしたマチルダ。それにそのお嬢さん…タバサだったか?」

コキっと首の骨を鳴らしながらフォックスは尋ねた。
先ほどから暇つぶしに聞いていたノクターナルは、
テファの頭を撫で撫でしている。

「いや、マニマルコって名前に聞き覚えあるかなと思って。
 さっきから話すタイミングなかったからさ」

「マニマルコだとぉおおっ!?」

グレイ・フォックスもマーティンも驚いた。
うわーやっぱそっちのかい。とマチルダは思った。

「マニマルコって?」

「ええとね、ルイズ。まぁ何というかな。
 黒魔術とも言われる死霊術の魔術体系を完成させた男だよ」

「女って聞いたよ?」
「あいつだからな。死体に自分の魂入れることくらい訳ないだろ」

いや、どんなんよ?とマチルダはフォックスに聞き直す。

「そうだな。大抵の死霊だとか骨の化け物やらゾンビとかが出る物語には、
 奴の配下の『蠱の僕』か奴自身が関わってるな…だが、
 ヴァロン・ヴァモリは4年前に新しいアークメイジに倒されたと言っていたが…」

ブラヴィルと言う街に住むダークエルフの男、ヴァロン・ヴァモリ。
メイジギルド加入者であると共に、盗賊ギルド員でもある彼は、
メイジギルドのトラブルメーカーであり、ムードクラッシャーである。


「まぁ、あいつだしな。好きな女の杖とか盗むなっつの」
「も、物語なんだろ?そんなヤバイ奴だなんて証拠は…」
「私たちの世界で、魔法を広めたガレリオンという方がいるんだが」

マーティンは嫌そうに言い始めた。タバサは無表情だ。
キュルケなら彼女が相当切羽詰まっていると分かるだろう。

「彼がメイジギルドを創ったのは、マニマルコに対抗する為だとも言われている。
 部下を引き連れて僻地で戦った彼らは、最終的に引き分けに終わった。
 両方とも死んだんだ。その際のガレリオン側の生き残りが『虫の王マニマルコ』
 という本を書いていてね、一度読んだ事がある」

「で、でも生きてるってのかい?」

「正確には蘇った、ですよ。しかし厄介だな。
 かの死霊術の長は、西の歪みの一件にも絡んでいると、
 ジョフリーから聞いたことがある」

グレイ・フォックスはしっかりとマーティンの目を見る。

「何と、あの『平和の奇跡』に!?何があったのか我々にも分からないのです。
 ダガーフォールの件は私が入る前でしたからな。一応その時には活動していた様ですが、
 情報が紛失していまして…」

「西の歪み?平和の奇跡?」

「ああ、ええとねルイズ。今から何年前かな。
私がシロディールからこっちに来たときは第三紀の437年だから…
 約32年前の405年辺りから412年にかけて起こった紛争だよ。
タムリエル北西部で諸侯間の対立関係が激化してね。
 ハイロックと言う地方で少々紛争が起こっていたんだ。
 当時はある問題から、帝国は各地方に恨まれていてね。
 そんな訳で、父は隠密部隊のブレイズを使って、
 それをどうにかしようとした。なにせ紛争地帯のイリアック湾領域には、
 大量の貴族領や小規模王国でひしめき合っていたからね」

「…そこまでさせる問題って何?」

あー…とマーティンはちょっと困った顔をして、言った。

「いやぁ、実は国家転覆を腹心の部下に10年程やられちゃって」
「ダメダメじゃないのっ!」

ダメ皇帝ユリエル七世。彼の話は良く美談として語られるが、
その実、セプティムの血に忠実な放蕩者だったらしい。
妻もその美貌故に決めたとか、決めなかったとか。
そのせいか夫婦仲もすぐに悪くなり、
結果としてマーティンをどこかの誰かに生ませた。

実際のところ、本当に未来を夢で見たのか凄く微妙なのだ。
あれー?この牢屋にいるなんて運命感じちゃった。
とか思ってその場ででっちあげた可能性すらある。
オブリビオンに10年も幽閉されたのだ。
どこかいかれていてもおかしくない。
異端の伝説を信じて、孤児の囚人を派遣して他国の政変を狙うとか、
色々ともうアレ過ぎる人なのだ。元々アレなのは否定しない。


仕方ないのだ。何せ彼らの始まりである聖アレッシアの夫は、
半神の雄牛なのだから。人ですらないから。アレッシアなだけにアレだった様である。
もしかしたら、シロディールのミノタウロスはこの一人と一匹の子供の子孫なのかも知れない。

「まぁ、確かにダメダメだね。うん。話を戻そう。
 で、そこで何かが起こって、最終的に四つの国だけがそこの地域に残ったんだ。
 それの事を『平和の奇跡』と呼んでいるんだよ。または西の歪みとね」

「何かって何よ?」
「いやぁ、それが分かれば苦労しないよ。報告書読んでも何がなんだか」

ルイズはマーティンの首を掴みブンブン前後に振った。

「どういう意味よぉおおおおおおお!」
「いや、落ち着いてルイズ。とりあえず」

ぜぇぜぇ言いながらルイズはマーティンから手を離した。

「ジョフリーはおそらく『ヌミディウム』ではないかと思っていたようだけど…」
「ヌミディウム?」

グレイ・フォックスがまた驚いて叫んだ。

「あのヌミディウム!?タイバー・セプティムが側近の高名なバトルメイジ、
 ズーリン・アルタクスに修理させたと言われるドワーフの巨大人型兵器が…」

「そう。ヌミディウムというのは、
昔ドワーフが造ったと言われる機械の神様の事だ。
彼らは結局それを使う前に滅びてしまったみたいだけれどね。
それを私のご先祖様であるタイバー・セプティムが直させて、
タムリエル統一に大いに役立てたそうだよ。
どうしてかは知らないが、それがハイロックのイリアック湾を中心とした、
ダガーフォールの地に眠っていた。
父はそれを使って紛争地域であるダガーフォール一帯に,
ケリを付けようとしていたらしい」

「んじゃ何で何が起こったか分からないのよ」

もっともな質問だ。ううむ、とマーティンが何か言おうとしたとき、
ノクターナルが欠伸混じりに言った。いつでも眠いようだ。

『アカトシュが介入したのだ。あれは我らの法則まで乱すとな』
「法則?」

『エイドラとデイドラ。つまり霊(et'Ada)の性質…すなわち不死であるということだ。
 故にヌミディウムは使われて後、どこかへ消し去られた。
 というよりだな。勝手に我が末弟を殺すな。死んでいたらお前達は未だ奴隷のままだ』

マーティンとフォックスが大いに驚き、ルイズははぁ?と目を見開いた。


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