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ゼロの黒魔道士-07


「…ボクたち、黒魔道士は…そうやって生まれたんです…」
…オスマン先生は長いお髭しきりにさすっていたんだ…
…コルベール先生は口をポカンとあけてしまっているし、
ルイズおねえちゃんはあまりのことに口元をおさえている…
…そうだよね、ボク自身最初は信じられなかったんだ…

「ふむ…すると、君は戦のための兵器であった…ということか…」
「…はい…試作品…だそうですけど…」
…ボクは、『作られた存在』だった…

―ゼロの黒魔道士―
~第七幕~ときには昔の話を

…「サンダガ」の後…着地失敗して…まだすることがあったんだ…
…立ち上がって…服についたホコリをはらって…帽子をしっかりかぶりなおす…
…そして、腰を抜かしている…「対戦者」のところへ向かったんだ…

「ひ、く、くるなっ…くるなっ!」
…怯えた目でボクを見てくる男の子…ギーシュ…
…花びらの散ったバラを必死に振り回してる…
…その目は、ボクがリンドブルムで向けられたものと似ていたたんだ…
…壊す者への恐れ…癒えぬ恨み…石を投げつけられたこともあったっけ…
「あのぅ…ギーシュさん…」
ゆっくりと、言葉を作っていく…ホントに…ボク…
「あの…ゴメンなさいっ!!」
…決闘なんて、したくなかったんだ…
「ひぃぃぃっ!…へ…?ご、ゴメンって…え?」
「ボ、ボクが変な質問をしちゃって、ギーシュさんが笑われて…ゴメンなさいっ」
…まだまだ色んなことが分かってないボクなんだ…あの質問、きっと変だったんだと思うんだ…
「あと…それと…お願いがあるんです…」
…そして、これはルイズおねえちゃんの使い魔としての希望…
「お、お願い?」
「あの…ルイズおねえちゃんは…確かに、失敗もするけど…すっごい頑張り屋さんです…バカにしないであげてください…お願いします…」
…頭を下げて、そうお願いする…野次馬の歓声が遠く、遠く聞こえる…

…しばらく、時間が経ったんだ…
「は…ははははははははは!!」
「?」
…ギーシュが、突然笑い出したんだ…
「…君には、色々教わった気がするよ…」
「え?い、いや、ボクは何も…あの…その…」
…ボク、また何かやっちゃったのかなぁ…?
「使い魔君…君の名前は?」
「え、あ、あの…ビビって言います…」
「ビビ君、か…いい名前だ…よいしょっと…」
…ギーシュはそのまま立ち上がって、服についた泥も気にせずこう言ったんだ…
「諸君っ!!見てのとおり、この決闘はゼr…いや…ミス・ヴァリエールの使い魔、ミスタ・ビビの勝利をもって終了とするっ!!」
…また、歓声と拍手が巻き起こる…いや、どこかで「ふざけんなー!」とか「賭けてた金返せーっ!」という声も聞こえるけど…
…ギーシュは、どうしてこんなに爽やかな笑顔をしているんだろう…?
「ビビ君には、貴族としてのあり方を学んだ気がするよ!」
…?ど、どういう意味だろ…?ボクにはよく分からなかったんだ…

ギーシュの言葉の意味を考えていると…

ゴチィンッ

…目から火花が飛び出そうなくらい強い力で頭を殴られたんだ…
「こ…このバカ使い魔っ!!勝手に決闘してっ!勝手にボロボロになってっ!!」
…ルイズおねえちゃん…ボクは帽子をきゅっと深くかぶり直して…
「ルイズおねえちゃん…ゴメンなさい…」
…今日何度目になるか分からないけど、また謝ったんだ…謝ってばっかりで、ゴメンなさい…
「あぁ~…その…ミス・ヴァリエール?その辺にしてあげてくれないか?」
ギーシュが頬をかきながらそう問いかけたんだ…
「何よっ!元はといえばあんたが私の使い魔をこんなに…」
「いや、本当にすまなかった!今までの数々の非礼、特に君と、ビビ君をバカにしたことについて深く謝罪する!!すまなかった!!」
…優雅な、貴族の人っぽいお辞儀の仕方でギーシュが謝罪したんだ…ルイズおねえちゃんがきょとんとした顔をする…
「…あんた、さっきの雷で頭打っちゃったの?」
「あぁ…打たれたんだろうね、僕の心を!君の使い魔は素晴らしいねっ!」
「え?あ、あんた本当に大丈夫?」
「いやいや、君が心配すべきは君の使い魔君だよ…さて、敗者はこの辺で失礼するよ…レディーを待たせているのでね…」
…既に散ったはずのバラを嗅ぐフリをしながら、ギーシュが去っていく…

うーん…なんなんだろう、ホントに…
「なんなのよ、ホント…あんた貴族だったのっ!?」
「えぇっ!?ち、ちがうよ、ボクは貴族じゃないよ?」
「じゃなんで魔法を使えんのよ!?あんな雷、ギトー先生でも無理よっ!?貴族でも無いならなんで魔法が…」
「え、ちょ、ちょっと待って…貴族の人と魔法って関係あるの…?」
…貴族って、お金持ちな人で権力がある人ってことじゃなかったのかなぁ…?
「はぁ!?あんた何寝ぼけたこと言って…」

「ミス・ヴァリエール!」
「ミス・ロングビル!?」
…女の人がルイズおねえちゃんの名前を呼ぶ…
緑の髪の、メガネをかけた女の人…
「オールド・オスマンがお呼びです。至急学院長室まで…そちらの使い魔さんも一緒に…」
「が、学院長室?」
…うーん、響きからするととっても偉い人がいるところだよね?…ボク、何か怒られるのかなぁ…
「分かりました、すぐ参ります!…あ、その前にミス・ロングビル!」
「何でしょうか?」
「…水メイジの手配をお願いできませんでしょうか、ビビが…あの私の使い魔は怪我をしているんです!」
…ん?そういえば…あれだけ殴られたり斬られたりしたのにあんまり痛く無い?
…一番痛いのはさっきルイズおねえちゃんに殴られたところかなぁ…
「あ、あのぼ、ボク平気です!早く行った方がいいんですよね?」
「…あんた、ホントに大丈夫?具合悪かったらいつでも言いなさいよ?」
「う、うん…ルイズおねえちゃん…」
…あ、「返事は『はい』」って忘れてた…うーん…やっぱり調子悪いのかも…
「それでは、参りましょう、ミス・ヴァリエールと…ミスタ・ビビ」
「み、ミスタ!?」
…聞きなれない呼ばれ方をしつつ…学院長室ってところに向かったんだ…

「さて、ミス・ヴァリエールと…ビビ君、と言ったかのぅ?」
「は、はいっ!」
…学院長室には立派な机と、それ以上に立派な髭のおじいさんがいたんだ…
オスマン先生って言うらしい…なんか、真面目で立派でえらそうな人だなぁ…
「オールド・オスマン、いい加減にしろ、と言いましたわよね?」
…ロングビルおねえさん(ジタンが「これぐらいの女の人に『おばさん』って言うなよ!」って言ってたなぁ)がネズミを一匹握り締めてた…すっごく怖い笑顔だったんだ…
「おぉ、ミス・ロングビル…モートソグニルをいじめんでやってくれ…ぬぅ…またしてもパンツは無理じゃったか…」

…えーっと…なんて言うんだっけ…こういう人…「ダメな大人」…?うーん…なんか違うような…当たってるような…
「コホン、オールド・オスマン…早く、本題に…」
…あ、昨日の頭が太陽のおじさんだ…コルベール先生って言うんだって…室内なのに、なんでこんなに光るんだろう…?
「おぅおぅ、そうじゃったそうじゃった…ビビ君、すまぬが『ディテクト・マジック』をかけてもよろしいかな?」
「ディテクト・マジック?」
「なぁに、魔力探査のじゃよ。害は無いでな…ミス・ヴァリエール、かまわんかな?」
「え、えぇ…」

…あ、『ライブラ』みたいな魔法なのかなぁ…?でも魔力だけなんだ…
オスマン先生が杖を振ると、光のつぶつぶがボクの周りを踊りだす…うーん…害は無いんだろうけど…ちょっとくすぐったいかなぁ…

「ふむぅぅぅぅ…」
…ディテクト・マジックが終わったら、オスマン先生が黙り込んじゃったんだ…
「…ビビ君………君は『何者』……いや、違うかのぅ…」
深く、深く考えるようにオスマン先生は言葉をつむぎだす…なんだろう…すっごく緊張する…

「君は『何』じゃ?」

「オールド・オスマン?どういうことですか?ビビは…私の使い魔は…」
「ふむ…君達の決闘は見させてもろうとったよ…あぁ、いやいや、それについてはおとがめはありゃせんよ、ビビ君以外にケガ人はおらんようじゃしな…」
…ルイズおねえちゃんのホッという声が聞こえたけど…ボクは全然ホッとできなかった…
「さて、決闘を見とって考えておったのは…ビビ君が異国のメイジであるという可能性…何しろ『時を止める』魔法なぞ、聞いたことも無いからのぅ…」
…あ、そうなんだ…じゃぁ『スロウ』とか『ヘイスト』とかも無いのかなぁ…?
「しかし、じゃ…今ディテクト・マジックをして分かったことじゃが…ふむ…何と言おうかのぅ…」
「何だと言うんですか、オールド・オスマン!何が見えたのですか!!」
…コルベール先生が興奮してる…なんとなく、輝きが増した気もする…
「例えて言うならば…『布にくるんだファイア・ボール』かのぅ…強力な魔力が、薄皮一枚にくるまれて押し込まれている感覚…それも系統が絞れんほど色々な魔力が混ざって、じゃ…」
…あ…そうなんだ…ボクの魔力ってそうやって見えるんだなぁ…
「…通常のメイジならば、例え強力な魔力を持っていたとてそこに『肉体』の存在を認めるじゃろうし、何よりこれほど強力な魔力にも関わらず系統がここまで混在しておるとは…」
「ビ、ビビ…どういうこと?」
…『肉体』…か…やっぱり、そう見えるのかなぁ…
「改めて聞こう、ビビ君、君は『何』じゃ?」
…多分、嘘をついてもしょうがないと思ったんだ…
…オスマン先生はみやぶっちゃうだろうし…
…ルイズおねえちゃんを裏切る気がするし…
…何より、ボクは嘘がすっごく下手なんだ…

…だから…全部…話したんだ…

…ボクは「ガイア」って呼ばれる星から来たこと…

…ボク達は、その星のいたるところを旅したこと…

…「テラ」って星の人たちがずっと大昔から「ガイア」を狙っていたこと…

…そのために、「ガイア」の「魂の循環」をテラの「魂の循環」にしてしまおうとしてたってこと…

…そのために、大きな戦争を起こして、たくさんの「魂の循環」をワザと起こしてたってこと…

…歪んだ「魂の循環」で「霧」が発生したってこと…

…そして…その「霧」を…より大きな「魂の循環」を引き起こすために…

「ふむ…すると、君は戦のための兵器であった…ということか…」
「…はい…試作品…だそうですけど…」

…ボクたち黒魔道士は…戦争のための兵器として生み出された…
兵器だから…感情を持たせないただの動く人形として作られたはずなのに…
何故か、何体かが感情をもって動き出して…でも…兵器だから…短い寿命しか与えられてなくて…
…ボクらは…そのために…あがいたんだ…

「…そうか…少々、辛い話を聞いてしまったようじゃのぅ…」
「…いいえ、いいんです…ホントのことなんだし…」
…しんみりした空気になっちゃって…帽子をきゅっとかぶりなおす…
…ルイズおねえちゃんの、ボクを見る視線が変わったような気がしたのが…痛かった…
…コルベール先生も…目頭をおさえていた…
「そうか…お主は…強いのぅ…」
「え、いえ…そんな…
…もし、ボクが強いとしたら…
…それは、一緒に旅をした、みんなのお陰なんだ…

「さて…今の話が全て真として…あぁ、いやいや。もちろん嘘は無いと思うとるよ?なぁに、多くの嘘つき生徒どもを見ておるんじゃ!それぐらい分かるわい!」
…しんみりとした空気を吹き飛ばそうと、オスマン先生が元気な声を出す…
「…今の話を他言することはできん…理由は…世界を旅したというお主なら分かるな?」
…なんとなく…だけど分かったような気がしてうなずく…
「お、オールド・オスマン、それでは王宮への報告はっ!?」
「何を言うておるかコルベール君!!これほどの魔力を持つ兵器…いや、ビビ君すまんのぅ…の存在を王宮のバカ共に知られてみぃ!喜んで戦を始めよるわっ!!」
…こっちでも…戦争ってあるんだ…ボクは…悲しくなった…
「…そのとおりですね…私の思慮が浅はかでした…」
「…というわけで、ビビ君は異国…ふむ、東方がよかろう!ともかくそこから来たメイジとして扱うぞ!よいな、ミス・ヴァリエール?」
「…………はい」
…ルイズおねえちゃんが、消え入りそうな声で答える…
「ふむ、もうこのような時間か…長く引きとめてすまなんだの…あぁ、ミス・ヴァリエール、救護室には既に話を通しておるから、ビビ君をつれていってあげなさい。無事じゃと言うても念のためにの?」
「…………はい……失礼いたします…」
…ルイズおねえちゃんの声は沈みっぱなしだった…


…水メイジっていう人に見てもらって(ポーションみたいなのをふりかけて呪文を唱えるんだ…白魔法も全然違うものみたいだ)
…ルイズおねえちゃんの部屋に戻るまで…二人とも、ずっと無言だった…

…部屋に戻って…ルイズおねえちゃんが寝る支度をして…(昨日みたいに脱いだものを投げてこなかった)
…ずっと無言で…そしたら、ルイズおねえちゃんがゆっくりと口を開いたんだ…
「…あんた…ずっと平民って嘘ついてたんだ…」
「…ゴメンなさい…」
…嘘をついてたつもりは無いんだけど…兵器だったって知られるのは嫌だった…怖かった…
…旅の仲間はみんなボクを認めてくれたけど…ここの人はどうだったか分からなかったし…
「…魔力をもった、人形…」
「うん…そうなんだ…ゴメンなさい…」
…怖かったんだ…リンドブルムの人たちの視線が…石を投げてくるときの顔が…とても、怖かったんだ…


ボフッ
「あたっ!?」
…石じゃなくて、枕が飛んできた…ルイズおねえちゃんがボクをキッとにらみつける…
「あんた、昼間こう言ったわよね!?『何があってもルイズおねえちゃんはルイズおねえちゃんだ』って!!」
「え、う、うん…」
…ルイズおねえちゃん…?
「…あんたは…あんたも…あんただって!『何があってもビビはビビ』なんだからね!!私の…私の使い魔なんだから!!!」
…そう言って、シーツを被って寝てしまったんだ…

 …
  … ルイズおねえちゃん、やっぱり、素直じゃないけど…

「…ありがとう…ルイズおねえちゃん…」
とっても…優しいや!
「うるさーいっ!もう遅いんだから寝るわよっ!」
「う、うn「返事は『はい』!」は、はいっ!!」

…灯りが消えても…なかなか寝付けなかった…

「…ねぇ、ビビ…」
あ、ルイズおねえちゃんも眠れないんだ…

「…何、ルイズおねえちゃん?」
「…あんた、元の世界に帰りたい…?」
…帰りたい、か…うーん、確かに黒魔道士村のことも気になったりするけど…でも…
「…もう、ボクの『いつか帰る場所』はここなんだと思うんだ…だから…平気だよ…」
…ルイズおねえちゃんが、死ぬはずだったボクに新しく、「生きる意味」をくれた…だから、ここが今の『いつか帰る場所』なんだと思うんだ…
…意地っぱりで、怒ると怖いけど、とっても優しいルイズおねえちゃんのために、なりたい…それが今のボクの「やりたいこと」なんだ…
「そう…」

「…ねぇ、ビビ…」
「…何、ルイズおねえちゃん?」
「…あんた、色んな所を旅してたんでしょ?」
「…うn…はい…」
「…そんときの話、聞かせなさいよ…」
「う、うn…はい…」
「…と、ときどきなら返事は『うん』でもいいわよ?…言いにくそうだし…」
「… ……うんっ!」

…ボクは、話をはじめた…

…ボクの子供たちに何回も聞かせた寝物語…

…ボクと、ボクらの恩人と、ボクらの仲間の物語…

…それは、国を救おうとしたお姫さまと、お姫さまを誘拐しに来た盗賊と、臆病だった男の子の物語からはじまる…

「むかしむかし、あるところに、とっても臆病な男の子がいました。
 その男の子が、ある日街までお芝居を見に行くところから、物語ははじまります…」





ピコン
~おまけ~

ATE ―今宵ガリアに風は無く―

           双月の 照らせし王居は ガリアにあり
           名をグラン・トロワ 主はジョゼフ
           今宵ガリアに風は無く

「ほう、風韻龍を召喚したか!我が姪ながらよくやる!これで任務を申し付ける足も速くなるな」
「…イザベラが喜びそうだな」
「あぁ、我が姪を喜んでこきつかうだろう、我が娘は」

           双月の 照らせし王居に 影二つ
           一人はエルフ 一人は蛮王
           手紙の中身は召喚の儀

「そうそう、今日はトリステインからの報告はもう一つあってな?こっちはどうにも奇妙なんだが…」
「奇妙、というと?」
「あぁ、なんでも、『人形みたいな平民みたいな精霊』呼び出したそうだ…しかも左手のルーンが光ったそうだぞ!」
「ほう…ガンダールヴか…しかし『精霊』とは…しかも、人形みたいな、だと?」
「あぁ、しかも召喚しt「僕にもその話、聞かせてもらえないだろうか?」あぁ、ミョズニトニルン!」

           双月の 照らせし王居に 影三つ
           一人はエルフ 一人は蛮王
           残る一人が歩み入る

「ミョズニトニルンよ、もちろんいいとも!虚無の使い魔同士、正体が気になるのは当然だからな!あぁ、ビダーシャル、こやつが余のミョズニトニルンだ!」
「ほう、こいつが…お前達蛮族の…『神の頭脳』か…」
「虚無の使い魔?…ふんっ、所詮、始祖の遊戯の駒…そちらの肩書きには興味は無いよ…それよりも、『人形みたいな』だって?」
「あぁ、なんでも『とんがり帽子に青き衣、顔は見えぬが金色の瞳。時を止め、動くゴーレムを石にし、雷を呼んだ』だそうだ…心当たりでも?」
「ク…ククク…アーハハハハハハハハハハハハハ!!!」

           双月の 照らせし王居に 妖艶の笑み
           銀(しろがね)の髪に 真白なる肌
           異界の男が嘲笑う

「おいおい、どうしたミョズニトニルン、そんなにおかしいことでもあったか?俺にも教えろよ!」
「あぁ、いやいや、すまないね…始祖も粋なことをするじゃないか!僕の作った駒まで参加させるとは!」
「…お前が作った、だと?虚無の使い魔よ、どういうことだ?」
「ん?もっと詳しく聞かせろよ、ミョズニトニルン!お前が始祖を褒めるなんて珍しいじゃないか!」
「始祖よ!感謝しよう、この異界の舞台に特別な出演者まで招待してくれて…ジョゼフ王、あぁ始祖に挑みし偉大なる遊戯者様、その『人形』の対戦者には僕をご指名いただきたい!」
「おぉ?やる気だな…だが、この遊戯は俺のゲームだぞ?お前はあくまでも俺の駒だからな?だが、最大限優先してやろう!」
「フフフ…それで構いませんよ…あなたの舞台で踊ってあげましょう…ただ、少々ハプニングが多くなりそうな舞台だ…役者のアドリブも混ぜさせていただきましょう…」
「…おい、ジョゼフ、こいつは信用なるのか?」
「あぁ…少なくとも、『神の頭脳』の知識は間違いない。我がガーゴイル軍団の強化もあっさりこなしおったしな…よかろう、ミョズニトニルン、存分に踊ってみせろよ?」
「フフフ…ジョゼフ王よ、もちろん最高の舞台をお届けいたしますよ…最初の幕はアルビオンから…」

           双月の 照らせし王居は ガリアにあり
           始祖に挑みし 野心の炎
           今宵ガリアに風は無く

「このクジャめが…『神の頭脳』とやらを用いた極上の演出、とくとご覧あれ…フフッ…」

           双月の 照らせし王居に 妖艶の笑み
           額にありしは 始祖の刻印
           今宵ガリアに風は無く



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