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ゼロの黒魔道士-05


…ルイズおねえちゃんのために、がんばろうって思ってたんだ…
…それなのに…
「…よろしい、ならば決闘だっ!!」
…どうしてこんなことになったのかなぁ…?
「え、え、け、決闘!?」
…使い魔って、ホントに大変だなぁ…

―ゼロの黒魔道士―
~第五幕~ローズ・オブ・ギーシュ


…教室のお掃除も終わって(高いところは2人とも背が届かなかったから諦めたけど)、
また食堂に来たんだ…そしたら、ルイズおねえちゃんがこう言ったんだ…
「あ、朝は少なかったでしょうから、昼は厨房でまかないでももらって食べなさい!ちょっと、そこのメイド!」
「あ、はい!なんでございましょうか?」
…あ、シエスタだ…すごいなぁ…ずっと働いてるんだろうけど、笑顔のまんまだ…
「私の使い魔に厨房のまかないでも食べさせてあげなさい!…ビビ、ちゃんとお礼は言うのよ?」
「はい、分かったよ…」
「はい、かしこまりました!ビビさん、こちらですよ♪」
うん、ルイズおねえちゃんに笑顔が戻ってきた…やっぱり、教室で言ったことは良かったんだよね?

「ほぅほぅ、お前さんかー、貴族の使い魔になっちまったていうチビ助は!」
「よ、よろしくお願いします…」
…「厨房とはこれすなわち戦場アルヨ!炎の中を、刃が肉を切り刻む中を駆け巡るまさに戦場アルヨ!」っておじいちゃんが言ってたなぁ…
…うん、すっごい迫力だ…場所も、人も…
「っかぁ~!こんな小さいナリで…泣かせるねぇっ!!よし、何か困ったことがあったら何でもいいな!このマルトーが力になってやるからよっ!」
「あ、う、うん…あ、ありがとうございます…」
…炎みたいに熱い人だなぁ…ちょっと怖いけど…暖炉の炎みたいにあったかいや…
「…よーし、飯はここにおいておくから、好きなだけ食いなっ!おかわりもできるからなっ!たっぷり食ってでっかくなんなっ!貴族どもを見下ろすぐれぇになっ!」
「あ、ありがとうございます…いただきまーす…」
…貴族の人たちと仲が悪いのかなぁ…?
…あ、このシチューすっごくおいしいや…


…3回もおかわりしてた…クイナやおじいちゃんぐらい料理がおいしかったもんね…
……エーコみたいに山ブリ虫も入れないしさ…
「ビビさん、まだおかわりいります?」
「ううん、もうおなかいっぱい…マルトーおじちゃん、おいしかったです、ごちそうさまでした」
「いいってことよぉ、平民は助け合わなきゃな!」
助け合い…か…うん、そうだよね…
「あ、それじゃぁ、ボク、何か手伝うよ…助け合いで…」
「お?お?いい心がけだなぁ~!くぅ~!ますますこんないい子が使い魔なんて泣けてくんぜっ!!よっしゃ、そんじゃ手伝って…と言いたいところだが、厨房は力仕事ばっかりだからなぁ…」
「あ、それじゃぁ私たちのデザートの配膳ではどうでしょうか?」
「お、シエスタ、そんじゃ頼めるか?」
「はい♪ビビさん、がんばりましょうね?」
「はいっ!」
…いつか、力仕事が任されるようにもなりたいけど…でも、「できることから」だよね?ジタン…

「ちょ、ビビ!あんた、何メイドの真似事してるのよっ!?」
…ルイズおねえちゃんのところまで来たときにそう言われたんだ…
「あ、うん…ご飯のお礼に、って思って…ダメだったの?」
シエスタがケーキをワゴンから出して皿に載せて、ボクがそれを配っていく…
…ときどき、学生さんたちがクスクス笑うのが気になったけど…一生懸命やってたんだ…
「あ、そ、そう…まぁ、いいけど…迷惑かけないようにね?あんたは私の使い魔なんだからね?」
「はい、気をつけるよ…」
…そろそろ「返事は『はい』」も慣れてきたかなぁ…

しばらくそうやって配ってると…大きなグループのところまで来たんだ…
「ん?誰と付き合ってるかって?おいおい、僕は薔薇だよ?薔薇は多くの人を楽しませる為にあるんだ、誰か特定の人なんて、考えられないねっ!」
…そんなことを言う男の子を中心としたグループ…うーん…バラって、そういう花なんだっけ…?
…そんなことを考えつつ、ケーキを配ってると…ちっちゃな瓶が転がってきたんだ…
…エリクサーの瓶よりも見た目が豪華な瓶が…
「…落し物、かなぁ…?」
…落し物なら…届けるのが一番いいよね?
「あのー…すいません…」
帽子をきゅっとかぶりなおして、グループにいる人たちに聞いてみたんだ…全然気づいてくれない…
「あのー、すいませんっ!」
ちょっと大きな声を出してみると、さっきのバラの男の子が不機嫌そうにこっちを振り向いたんだ…
「なんだい?大きな声を出して…」
「えっと…これ…落し物だと思うんだけど…誰のかなぁ…って…」
「おい、それモンモラシーのじゃないか?」
「あ、ホントだ…ん?ギーシュ、まさかお前が付き合ってるのって…」
「い、いや違う!彼女の名誉のために言っておくがね…」
「ギーシュ様…」
…いつの間にか、ボクの後ろに女の子が来ていた…なんか、目に涙をためている…
「か、彼らは誤解してるんだケティ…これh」ペシィンッ!
…それは鞭みたいな速さだったんだ…女の子は走って去っていってしまった…
そしたら、また別の女の子がやってきて…
「モ、モモ、モンモラシー、誤解だ、これは…s」ズバシィィンッ!
「嘘つき!」
…うーん…こーいうのを「三角関係」って言うのかなぁ…?お芝居でよくある設定って聞くけど…ホントにあるんだなぁ…

「ハ、ハハハ…彼女達は薔薇の意味を理解してないんだね…あ、おいそこの君っ!!」
…静まり返った食堂の中で、その男の子はボクを指差して叫んだんだ(うー…ほっぺがすごく痛そう…)…
「え、ぼ、ボクですか?」
「そうさ!君が軽率に瓶を拾ったおかげで、可憐なるレディ達を傷つけてしまったよ!どう責任を取るつもりだね!!」
「えぇっ!?」
…な、なんだろう…ボクには話の流れがまったく分からなかったんだ…だから…こう聞いちゃったんだ…
「あのぅ…」
「何かね?言い訳かね!?」
「…『三角関係』って…この場合、ボクは入るの…?」
…そのとき、確かに「ストップ」みたいに時が止まった気がしたんだ…

「ブワハハハハハハハハハハハハ!!!」
「へ、平民、お前ナイス!すっごくナイス!」
「ギーシュ!そこの平民は関係無いぜ!お前のせいだろ!」
…え?え?…ボク、おもしろいこと言ったのかなぁ…?
…あ、シエスタも口をおさえて笑いを必死にこらえてる…
…ギーシュっていう男の子はプルプル震えてるし…
…全然分からないや…
そうしていると、ギーシュって男の子が口を開いたんだ…
「君は…ルイズの使い魔だったね…」
「え?あ、はい、そうです…ルイズおねえちゃんの使い魔のビビです…」
「そうか…ならば、貴族に対する礼儀をしつける必要があるな…」
…ゆっくり息をすったギーシュは、その後こう言い放ったんだ…
「…よろしい、ならば決闘だっ!!」
「え、え、け、決闘!?」

「ちょっと待ちなさいよっ!!」
…ルイズおねえちゃんが駆け寄ってきて、ボクとギーシュの間に入ってこう叫んだんだ…
「あんたねぇ、みっともないでしょ、二股がバレて八つ当たりで決闘だなんて…大体決闘は禁止されてるでしょ!?」
「最後の質問から答えるが、決闘が禁止されているのは貴族間のみっ!しかも、こいつは僕の名誉を汚した!決闘をするに値する!それとも何か?主としての責任をとって君が決闘をするというのか!ゼロの君が!」
…ルイズおねえちゃんの握ったコブシがプルプル震える…
…周りの学生さんたちが「そうだそうだー!」「おもしろいぞー!」「ゼロのくせに!」ってはやしたててる…
…なんだか…すっごい嫌な気分だった…
「というわけで、だ!諸君!ヴェストリの広場へ向かうぞ!!」
「おう!おもしろい物見せてくれよ!」
「ほら、お前も来いよっ!」
「え、ちょ、m首はくるs!」
…こっちの貴族の人って、ボクのことを首根っこひっつかんで引きずるのが当たり前なのかなぁ…
…ボクはギーシュのグループにいた人に引きずられて連れて行かれたんだ…

…後ろではルイズおねえちゃんが人ごみを抜けようとしながら「ビビー!」って叫んでるし、
…シエスタは「ビビさんが殺されちゃう…」って泣いている…

…ボク、これからどうなっちゃうんだろ…

ピコン

~おまけ~

ATE ―調べ物―

「ふむ…『しかるに、月食の影などから…この大地は球形であると推察される…』か…眉唾ものですなぁ…」
頭も寂しくなる今日この頃、コルベールはフェニアのライブラリーで調べ物をしていた。
…元々は手元のスケッチ、あのミス・ヴァリエールが召喚した使い魔のルーンの詳細を調べるはずだったのだが…
「は!いかんいかん、ついつい脱線してしまった…」
…はかばかしく進んでいないらしい。
「うぅむ、いかんですなぁ…ついついおもしろい記述を見つけてしまいます…」
『ガイア理論』と題される本を本棚に戻し、次に取った本は『始祖ブリミルの使い魔』
なんのことはない、ただ隣にあったという理由だけで手に取った本だが、
自身の描いたスケッチと見比べ、どんどん顔色が変わっていく
「た、大変だっ!学院長に知らせねば!」
…慌てて走ろうとしたため、本棚の角に小指をぶつけ、スタートが5秒ほど遅れたとか…


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