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ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア-31


31.アンアン猫とウェーウェー犬

ディナーもメインディッシュが終わり、出されたデザートを食べ終わる者が出だした頃、
アンリエッタはつい欠伸をした。何とも始終和やかな雰囲気で、
どういう訳かいつもの社交会の様な緊張感を感じなかったからだ。

「おや、お眠いのですかな姫殿下?」

笑顔で語りかけるアルブレヒト。
ああ、いけないいけないとアンリエッタは緊張感を取り戻す。
マザリーニもどうやら最近の疲れが現れつつあるようだ。

「まぁ、もうしばらくお待ち下さいアンリエッタ姫。
 そろそろディナーが終わります故、貴女様をベッドまで案内しましょう」

それから20分程経ってディナーは終わった。
本来ならこの後から色々と楽しみな「ディナー後の宴」がある訳だが、
アンリエッタはまだ結婚前である。故にこれでお開きとなった。

「さようなら未来の皇后陛下。何か美しい装飾細工がご入り用でしたら、
 是非この『高名なる』シュペーにご相談を…ああ、失礼ダドリー伯爵。
 それではまたいつの日か、ヴィンドボナでお会いしましょう!」

褐色の肌に黒めの赤髪の伊達男が去り、また他の客人が彼女に別れの言葉を言う。
40人を見送った後、本格的に睡魔が襲ってきた。
近くの窓から夜空を見る。綺麗な二つの月がよく見えた。

「ああ、アンリエッタ姫。いやはや、美しい月夜ですな」

最後の一人を送りに出ていたアルブレヒトが戻ってきた。
アンリエッタはぼうっとしたまどろみの中、月を眺める。

「ううむ、絵になりますな。これは全くもって。
 画家がいるならこの幻想的な場で一枚描いて欲しいものです…
 ああ、失礼しました。ベッドへ案内します」

階級的には彼女の方が上である。故にアルブレヒトは丁寧な口調だ。
アンリエッタはコクリと眠たそうに頷き、アルブレヒトの隣に行く。
アルブレヒトが杖を振って杖先に明かりを付けると、二人は歩き出した。

「枢機卿猊下はもうお休みになられました。
 長旅で疲れていたのでしょう。老骨に鞭打って国の為に働くとは、
真に政治家の鑑でございますな」

アルブレヒトはそう言って笑う。優しい笑顔だった。
アンリエッタはウトウトしながら隣を歩く。
とりあえずこのまま倒れてしまわない様に何か話しかけないと。
そう思って先ほど見た神像について話す事にした。

「先ほど、貴男様への謁見の途中で変わった像を見たのですが、あれは一体何なのでしょうか?」
「あれは、その、ええと。まぁ何ですかな。私の信仰している神々ですな」

アンリエッタはそう言って、頭を軽く掻くアルブレヒトを驚いて見た。
彼女からしてみれば、いくらゲルマニアとはいえ、
皇帝ともあろう者が始祖以外を信仰するなんてありえないことだからだ。


「ああ、落ち着いて下さい姫殿下。ただ私が信仰しているだけです故、
 貴女様に無理矢理改宗させようなぞ、これっぽっちも思っておりませぬ」

さっきの一言で眠気が吹き飛んだ。アンリエッタはその神がどの様な存在かを聞いてみた。
単純な興味本位である。実際彼女はあんまり神を信じてはいない。
もしいたら私は既にウェールズさまと一緒にいられる様にするのが、
神の使命というものでしょうに。

流石にそこまで面倒見きれないです。と愛の女神マーラは思う。

「ええ、そうですな。まず…ああ、丁度良かった。この二つの像ですな?」

先ほどの場所に出た。二つの神像の前にアルブレヒトが立ち、
しゃれこうべを踏む男を指差す。

「まず、これが『サングイン』と呼ばれる神様でございまして。
 神といっても、始祖ブリミルに力を与えたと言われている神の様に万能ではなく、
 何らかの事象に関わる神様なのです。そして彼は喜び…まぁ、物事全般の『快楽』。
 それを司っているのです」

快楽と言っても種類がある。そしてその中には相容れない相性の快楽も当然ある。
例えば人に優しくする事で快楽を得られる人間が、人をナイフか何かで滅多刺しにして快楽を得られるだろうか?
もし可能ならそれは狂人の域だ。普通は無理である。

サングインもそこら辺は理解しているらしい。彼の領域はいくつもの「プレイルーム」の集合体であり、
数千にも及ぶそこは各々が独立し、互いに干渉しない様な造りになっているそうだ。
では何故マーティンにあんな事をしたのか?マーティンは自分が「食べてはいけない物」を食べたと思っているが、
サングインは材料を聞かれたときに

「俺が踏んでる物」

としか言っていない。それを早とちりしたマーティンがレヤウィン伯爵夫人アレッシア・カロの如く感情を露わにし、
その場で食った物を吐き、持っていたサングインのバラを返し何処かへと去ったのだ。
看板を持っている信者が像の裏で待機中だったのだが、ネタばらしをする前に行ってしまったのだ。
実際の所、牛の肉に特殊な調理法をすることによって、食べてはいけない物の味に仕立て上げただけだ。
尚、調理したのはサングイン。美味しいと言って食べられるのって快感じゃね?との事だそうな。


「快楽…ですか」

「そう。気持ちよい事は皆好みますからな。私にとって不快でも、
 もしかしたらそれを好む者もいるかもしれませぬ。
 人の上に立つと言うことは、そういった者達への配慮も考えねばならぬのです」

かの神はそういった事も教えてくれるのですよ。そう言って彼は笑った。
しっかりしているのですね。とサングインの裏の意味を知らない彼女は皇帝を立派な人物だと思った。


サングインには、一般的に二つの意味がある。
一つは『陽気に楽観的』。バカ騒ぎを何より好むこのデイドラ王子は、
シシスの子供達の中でも一番放蕩者である。
それ故九大神の一神であり、一般的な愛の女神であるマーラの信奉者とも敵対している。
マーラ本人は、案外彼のプレイルームで色々楽しんでいるかも知れない。

サングインは酒池肉林を好み、いわゆる「サバト」の様な事をするのも大好きな事の一つだそうだ。
そんな快楽の神は、タムリエルだと歓楽街にある、娼館の看板に描かれていたりもする。
多分マーティンは女目当てに入信したのだろう。セプティムの血がそうさせたのだ。
むしろ改心しただけ今までの皇帝に比べて、随分マトモと言えるだろう。

では、裏の意味とは?それはすなわち『血みどろ』である。
サングインの像はジョッキが陽の快楽を表しているとすれば、
彼の足に踏まれる骨は陰の快楽を表していると言える。
つまり快楽殺人や死体愛好、そして人食い等一歩踏み出してしまった快楽である。

もちろん、サングインはこれを信者に強制したりはしない。
快を求めに来て段々とハマらせるのは良いが、いきなりそんな事をしても、
普通、誰も気持ちは良くならないことは、長年の経験から知っている。
信者がいなくなると困るので、冗談がてらに試しながら、
段々と深入りさせるのが彼のやり口である。

尚、そんな訳で彼は「闇の一党」と多少関係がある。
闇の一党の関係者に夜の色は何色かと聞けば、「サングイン 我が同士よ」
と返ってくる事だろう。いや、同士じゃないよとかは言わないこと。
彼らが本気で消しにかかるからだ。


「なるほど。では、こちらの四つの腕の女性の像は?」

「ああ、それはメファーラと言いましてな。その、あー、
 これは個人的な趣味なのですが、その、性愛を司っていましてな」

アンリエッタの顔が赤くなる。気まずそうにアルブレヒトは苦笑した。

「いやはや、変なことを言ってしまい申し訳ありませぬ。
 されど、いまだ子宝に恵まれぬ身故、そういった神にお願いをしておかないと、
 その、いつ『そういった事』が出来なくなるか分かった物ではありませんしな」

あんたなら死ぬまでヤレそうだけどー?ま、もっと良い感じにしたいなら、
いくらでもやったげるけどね。とはメファーラの談である。
殺し程ではないが、性愛も好きなメファーラ。
いわゆる「トイレで教育」や、「中庭で目隠し」はもちろんの事、
「反省文を読み上げながら」って羞恥心煽って良いなとか思っていたりする。
「三人で」も良いなぁ。そこに「縄で」とか「ろうそくで」とかを足したらどうなるかなー?
デイドラの思考は、色々と理解しがたい物だ。


「フフッ」

コロコロと態度が変わるアルブレヒトがおかしくなってしまい、
アンリエッタはつい笑ってしまう。

「ああ良かった。ご婦人方にするようなお話ではございませんから、どうなるかと思いましてな。
 ささ、ベッドはこちらですぞ」


アルブレヒトに着いていく。魔法の薄明かりはなかなかロマンチックな物で、
何となく、相手はこの人でもいいかしらね。とアンリエッタは思ってきた。
顔つきも女に好まれる顔で物腰も丁寧である。その上口も上手く配慮もする。
体つきも逞しい御方だし、きっと私が生む子は元気な子になるのでしょうね。
なんて事を頭の中で想像する。考えてみれば魅力的な御方だわ。
出来ればウェールズさまがいてくれるともって良いけれど…

そもそも、あの方の事は確かに好きだけれど、助けた後どうすれば良いのかしら。
トリステインで匿う?私はこっちに行くわ。きっとショックで死んでしまうでしょうし、
ではゲルマニアに…夫がいるところに初恋の人を連れて行くのもいかがなものかしら。
ああよわったわ。よわりましたわ。

今更そんな事を考えるなよ。と思うようなことで頭を悩ませるアンリエッタ。
うん?と思い振り向いたアルブレヒトが頭を抱えてどーしましょどーしましょと、
小声で呟くアンリエッタを見て言った。

「どうかなさいましたかな?姫殿下」

「いいえ、なんでもございませんわ。それと…出来れば名前で呼んでいただけませんか?
 わたくしたち、その、婚姻を結ぶのですから…」

少々顔を赤らめてアンリエッタは伏し目がちに言う。
おお、とぽんと手を叩いてアルブレヒトはにこやかに言った。

「全くですな。それでは参りましょうか。アンリエッタ」
「ええ、アル」

うん?と彼はアンリエッタを見つめる。ああ、心を許してくれたか。
そうアルブレヒトは思い、親しげに話しかけた。

「素敵な名をどうもありがとう。アン」

アルブレヒトの二つ名は『巧妙なりし』。その口の上手さと聡明な頭脳で、
神に頼ったり己で頑張ったりしながら今の地位を得た男である。
子供一人くらい騙すのは訳もない。『育てる』のもなかなか面白そうな娘じゃないか。
そんな腹づもりで彼女と共に歩いている。


「死んでやる!死んでやる死んでやる死んでやる!」

またウェールズが暴れ出した。完璧に逝っている。
てい。とアンリエッタは笑顔でウェールズの鳩尾を穿ち黙らせた。
こほん、と咳をしてアンリエッタは話を続ける。

「そこからアルと呼ぶようになった訳ですわ。ウェールズさま。私のことはお嫌いですか?」

げほげほと咳き込んでいたウェールズが、しどろもどろに言い始めた。

「好きだ。愛してる。でも、でも」
「でも、何ですの?」

それ言わせんのかよ、おい。ともう男性陣はウェールズに同情する他無かった。

「君の事を愛するからこそ、その、ええと」


こういう経験が無いのだろう。ウェールズは何と言うべきなのか分からなかった。
おそらく何か言うべきなのだろうが、それが何か分からないのだ。
そんなウェールズにアンリエッタが抱きつく。
女の子特有の甘い匂いがウェールズを包み、
思考停止を引き起こしそうになる。

「お酒臭いウェールズさま。とってもとっても愛しいお方。
 どうしてお死にになろうとするの?わたくしがいるのに。
 先に逝って待っているから、君もおいでとでも言うのですか?」

優しい言葉使いとは裏腹に、アンリエッタの目には少々悲しみの涙が浮かぶ。
ウェールズは慌てて弁明した。

「そんなんじゃない!そんなんじゃないんだ!
 でも、そのええと、一人の男の人は、やっぱり一人の女の人としか、
 そういう事しちゃいけないと思うんだ」

真っ当な意見だ。むしろ普通すぎておもしろみに欠ける。
お国柄的に、もうちょっとスキャンダラスな発言をして欲しいところだ。

「ふっるいわねぇ王子様。言っとくけど今回の件はお姫様の方が正しくってよ」

最初から話を聞いていたキュルケが言った。
ルイズがいや、ちょっと待ってよ。ね?と言ったが気にせず続ける。

「だいたい。何で勝手に死ぬの?好いてる人がいるのに死にに行くとかバカじゃないの?
 せめてその人とやっちゃうことやっちゃってから行かないと、
 残った方は死んだって死にきれないわよ?」

「ちょっとあんた!いくら何でもそんな言い方…」
「事実よ。本当に、死にきれないんだもの」

ルイズは、何となくキュルケがいつもと違う事に気が付いた。
あれ、まさかこいつ。いやいや、それならもう少し貞操を気にするはず。
けど、まさか色々な男と遊んで誰か一人に縛らないのって…

「たいせつな何かがいなくなるってね、とっても悲しい事なのよ。
 あなたはそれをしようとしたの。しかも自分の意志で。
 この罪を償うには、一生かけてたいせつな人を愛さないといけないと思うけど?」

たいせつな人を作るのが面倒だからと思っていたけれど、
きっといなくなってしまったのね。その大切な人が。
ルイズはそう思い、キュルケを優しく見た。

「ああ、私のカボチャ…どうして逝ってしまったの?」
「カボチャ?」

ルイズは聞いてみた。ペットの名前だろうか。
だが、ならやっちゃう事とは何をするつもりだったのか。

「ええ。私のペットだった犬よ。バターが大好きな犬だったわ。
 お母様が教えたんだけどね。お父様が良くお出かけになるから暇になったのよ」

フォックスや盗賊一同、そしてマーティンが吹き出した。
いや、ちょっと待てと。だがルイズやその他には分からない。

「何でバター?」

ルイズが聞いてみる。いや、待って。とマーティンが言おうとしたが、
それより先にキュルケがルイズに耳打ちで教える。


「ごにょごにょごにょ」

「……塗って!……舐めさせて!………てあんたぁあああああ!
 動物に何させてんのよぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

「だって気持ちいいらしいし。それに結婚した後で他人に手を出すよりはマシじゃないの?
 それに私はやってないわよ。やりたかったけどその前に死んだの」

いや、やるなよ。と一同は突っ込んだ。
ま、まさかちぃねえさまも……まさかね。ええ、ありえないわあのねえさまに限って。

「あんたのせいで変な想像しちゃったじゃないの!どうしてくれんのよぉおおおおお!」
「あーはいはい。どうももーしわけございませんでしたー。これでいい?」
「良いわけないでしょうぐわぁあああああ!」

きゃいきゃいと姦しく娘達が騒ぐ。はぁ。とマーティンはため息を付いた。
サングインがここにもいるだと?いや、そう言えばノクターナルは滅多に来ないと言った。
逆を言えば稀に来ると言うことか。今のところはあまり本性を見せていないようだが。
しかし、さてどうしたものか……


マーティンが思案に暮れる中、ウェールズは自分を抱きしめているアンリエッタを見た。
美しい。可憐なこの美の女神は、
この世の全ての美を表す形容詞で飾ったとしても、
その美しさを表現する事は叶わないだろう。
ウェールズはラグドリアンの湖で会った時、べた惚れしたのだ。
だからこそ言えなかった。言うとその勢いで襲っちゃいそうだったから。

実を言うと今も様々な意味でマズイ。自分の腕が彼女を抱きしめ始めたら、
そのまま押し倒して、理性を崩壊させて突き進むだろう。
冷静になる為にクールダウンする必要があった。
だから冗談半分でこんな事を言った。

「僕って犬と等価値なのかい?アンリエッタ」

アンリエッタはウェールズの顔に当たりそうなくらい顔を近づけて言った。

「もしそうなら私は猫ですわ」

意味が分からない。ウェールズは小首をかしげた。
アンリエッタが人なつっこい顔で笑う。

「ウェーウェー犬はアンアン猫が大好きなのです。
 アンアン猫もウェーウェー犬が大好きです。
 けれどウェーウェー犬はあっちへフラフラこっちへフラフラ」

「ぼ、ぼくはフラフラしたりなんか」

むしろ君のほうがフラフラしてる。と言いたかったが、
無視して話を続けられた。歌うように話す彼女は楽しそうだ。

「アンアン猫が書いたお手紙を無視して、あっちへフラフラこっちへフラフラ」
「違うよ!返したら迷惑になると思ったんだ。本当だよ!」

ふーん。とアンアン猫は小首を可愛らしくかしげながらウェーウェー犬を見る。
ぐ。とウェールズは視線を逸らした。


「ウェーウェー犬は嘘つきです。アンアン猫は悲しみました」
「その…ごめん。でも、返したら君と僕の関係がレコンキスタに…」

さて、どうだか。とアンリエッタは思いながら、まだ話を続ける。

「レンコン馬鹿に負けそうになったウェーウェー犬。
 アンアン猫は困ってしまったのでグレグレ狐に助けを求めました」

「ええと。その、ありがとう」

「助けられた事を知ったアンアン猫は喜びました。
 けれどアンアン猫は仲間を助ける為に、
 アルアル虎のお嫁さんにならないといけません。
 アルアル虎は優しいので、ウェーウェー犬を連れて来ても良いと言いました」

アンリエッタが体勢を変える。正確に言えば彼女がウェールズを押し倒した形だ。
そして全体重をウェールズにかける。アンリエッタの胸がウェールズの胸に当たる。
ありえないくらい柔らかい。ここからがウェールズの生涯を賭けた正念場だった。

「なのにウェーウェー犬はさっきから死にたがってばかり。
 アンアン猫はとっても悲しんでいます」

「ええとねアンリエッタ。そうじゃないんだ。そのね。ええとね」

上手く言葉に出来ない。というより女の子に押し倒されて、
胸を当てられているにも関わらず、まだどうにか正気を保っているあたり、
流石は王子と言ったところか。

いつごろ落ちるよ?俺5分後に4ドニエ。俺7分後に2ドニエ。
盗賊が賭をし始めた。いつの時代でも色恋沙汰は見ていて面白い物である。

「だからアンアン猫は魔法を使います。でも危ない水の魔法じゃありません。
 とっても安全な魔法の言葉を使います」

魔法の言葉って何だろうか?そうウェールズが思った時、
不意にアンリエッタが顔を近づけてキスをした。
さっきのキスより随分と濃厚なやつだった。

「ぷは」

アンリエッタは顔が真っ赤で、ウェールズはもっと赤かった。
うふふ。とアンリエッタが笑う。アルの言ってたやり方って本当に効くのですね。
後は魔法の言葉を使うだけ。そしてアンリエッタは言った。
ただ色っぽく、あり得ない程艶やかに。

「今日からあなたがご主人さまにゃんっ!」

ウェールズの理性は崩壊した。いや、せざるを得ない。

「アンリエッタァアアアアアアアアアアア!!!」
「きゃー!」

はい落ちた。俺の勝ちだから金寄こせ。
5分後に賭けた男が34ドニエの儲けを得た。



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