あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの黒魔道士-04


…ルイズおねえちゃんの杖先に魔力がこめられる…
「え、この魔力の流れって…」
周りの空気がざわめいて、小石に急激に流れ込む、そしてそれはすべてを飲み込んで…
ドッカァァァァァァァァンッ!!!
「…フレアアァァァァァァッ!!?」ゴスッ
…ルイズおねえちゃんの唱えた呪文は、フレアそっくりだった…って考えたのはホントはもっと後で…
爆風に吹き飛ばされて…グルグルと回転しながら教室の壁に頭を打ち付けて…
「…ちょっと失敗しちゃったみたいね」
「いい加減にしろ!」
「さすがゼロのルイズ!」
「ぼくのつ、つかいまが~…」
…色んな声が聞こえてくる中…
「きゅぅ…」
意識を失っちゃったんだ…

―ゼロの黒魔道士―
~第四幕~笑顔の魔法 後半

…トリステイン魔法学院は、教室もやっぱりすっごくおっきかったんだ…
「わぁ~…ひろいなぁ~…」
「ほら、キョロキョロしないっ!」
もう教室には学生さんや(みんなこっちを見てクスクス笑ったりしている…何でだろ、感じ悪いや…)
いろんな使い魔がいる(さっき見た子やそうでない子もいる…まだまだたくさんいるのかなぁ?)
…あ、キュルケおねえちゃんだ…いっぱいの男の人に囲まれてる…「モテモテ」ってこういうのを言うんだよね?
あ、フレイムもいつの間にか来てる…キュルケおねえちゃんの足元で寝むそうにあくびしてる…いや、くしゃみかもしれないなぁ…香水のにおいがいっぱいするから…
…さっきのドラゴンは…いないなぁ…あ、でも大きすぎるから、きっと無理なんだよね?
「だーかーらっ!キョロキョロしないっ!!」
「あ、ご、ゴメンなさい…あ、イスひくね…」
うーん…怒られてばっかりだなぁ…使い魔って色々やることがあって大変だなぁ…あれ?でもフレイムとかはどうやってイスひくんだろ…
「…ルイズおねえちゃん、ボクはどうすればいいの?」
…「学校」って、たしか学生さんは席について「先生」の「授業」を聞くはずなんだけど…ボクは学生さんじゃないしなぁ…
「ん?そーね…後ろの壁にでもよっかってればいいんじゃないかしら?」
「あ、はい…じゃ、行ってるね?」
壁際では、黒いアーリマン(後で聞いた話では、バグベアーっていう生物らしい)がフヨフヨと浮いていた…こっちに興味あるのかじっと見てる…
学生さんたちの笑い声や、使い魔たちの視線が気になって、帽子をきゅっとかぶりなおしてると、「先生」(ブラネ女王より痩せてるけど太ったおばさんだった)が入ってきた
「みなさん、春の使い魔召喚は大成功のようですね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、 様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」
ゆったりとした声で「先生」が言う…なんか授業って、キンチョーするなぁ…
「まあ、とっても変わった使い魔を召喚した方もいるのですね」
「先生」がそう言うと…何人かの学生さんがボクやルイズおねえちゃんを見てクスクス笑う…なんだろ…気分が悪いや…
「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺の平民の子供をつれてくるなよ!」
「なっ! 先生、風邪っぴきが私を侮辱しました!」
「だ、誰が『風邪っぴき』僕は『風上』だぁっ!」
…喧嘩がはじまっちゃったんだ…それにしても…『ゼロ』とか『風邪っぴき』って何だろ…?
そんなことを考えていると、先生が杖をひょいって振ったんだ…そしたら『風邪っぴき』って呼ばれた学生さんと、
ルイズおねえちゃんの口の中に土の塊が押し込まれてたんだ…おもしろい魔法だなぁ…
「お友達を侮辱してはいけませんよ」
…そう言って、先生はポケットの中から小石を取り出して…また杖をひょいって振ったんだ…
…小石が、金色の金属に変わってる?すごい魔法だなぁ…ボクらの魔法とは全然違うみたいだ…
「ゴ、ゴールドですか?ミセス・シュヴルーズ!」
キュルケおねえちゃんが身を乗り出してる…そういえば女の人って、きれいなモノに目がないって聞いたっけなぁ…
「残念、これは真鍮ですわよ、ミス・ツェルプストー…ゴールドが「錬金」できるのはスクウェアクラス、それも潤沢な精神力を必要とするでしょう。
私は…トライアングルですから…」
「錬金」?「スクウェア」?「トライアングル」?うーん…分からない単語がいっぱいだなぁ…あとでルイズおねえちゃんに聞こうっと…
「さて、改めまして自己紹介いたしますわね。私の二つ名は赤土。赤土のシュヴルーズです。これから一年皆さんに『土』系統の魔法を抗議します。魔法の四大系統はご存知ですね? ミスタ・マリコルヌ」ポスン
小さな音とともに、さっきおねえちゃんと喧嘩してた学生さんの口から土の塊が消える…うーん、やっぱりこの世界の魔法っておもしろいなぁ…
「は、はい。ミセス・シュヴルーズ。『火』『水』『土』『風』の四つです!」
学生さんの答えに先生は満足したみたいにうなずいた
「今は失われた系統魔法である『虚無』を合わせて、全部で五つの系統があることは、皆さんも知ってのとおりです。その五つの系統の中で『土』はもっとも重要なポジションを占めていると私は考えます……」
そこから授業は進んでいった…ボクらの魔法と違って、ここの魔法って生活にすっごく役立つみたいだ…
…ここの魔法使いの人たちって、とっても働き者なんだろうなぁ…


「さてと、それでは、誰かに実演してもらいましょうね…ミス・ヴァリエール、あなたやってみなさい」ポスンッ
授業に集中して忘れてた…ルイズおねえちゃん、まだ土の塊が口の中にあったんだ…うー、想像しただけで苦しそう…
「ケホッ…わ、私ですか?」
「そうです。ここにある石ころを、あなたの望む金属に変えてごらんなさい」
「先生っ!」
「なんです?」
「やめといた方がいいと思います……」
「おや、どうしてですか?」
「危険です」
…あれ?キュルケおねえちゃん、どうしたんだろう…?他の学生さんたちも慌ててる…?
「危険? どうしてですか?」
「先生はルイズを教えるのは初めてですよね?」
「ええ。ですが彼女が努力家ということは聞いていますよ。気にしないでやってごらんなさい。魔法の得手不得手は誰に出もあるのです、失敗を恐れていては、何もできないのですよ?」
あ、いいこと言う先生だなぁ…そうだよね?失敗を気にしてちゃ何もできないんだよね?
「ルイズ、やめて」
「やります」
…でも、なんだろう…この緊迫した空気…まるで…そう…ボムに攻撃しちゃって自爆寸前!…ってときみたいな…
「ミス・ヴァリエール。この石をどのような金属に錬金したいのか、強く心に思い浮かべるのですよ」
…ルイズおねえちゃんの杖先に魔力がこめられる…


まだ頭がクラクラするや…
ルイズおねえちゃんと一緒に箒をもって教室の掃除をする…
先生によると「魔法を使わずに掃除する罰」なんだって…魔法で掃除までできるって便利だよね…
ルイズおねえちゃんはずっと黙ったままだ…失敗するって、そんなに悪いことなのかなぁ…?
確かに、すっごい爆発だったけど…あれなら、てつきょじんも瀕死になりそうだけど…
「…いっつもこうなのよ…」
「え?」
ルイズおねえちゃんがポツリポツリとしゃべりだしたんだ…くやしそうに、悲しそうに…
「どんな魔法も爆発して失敗してしまう、魔法の使えない貴族、それが私、「ゼロのルイズ」なのよっ!!」バンッ
…ルイズおねえちゃんが箒を投げ捨てる…また、怒ってる…?今度は…自分に…?
「あんたも、バカにしてるんでしょ?ねぇ、みんなみんな私をバカにしてるんでしょっ!?」

…あ、なんとなく分かった…

…ルイズおねえちゃん、エーコに似てるんだ…
…さっきみたいに、みんなにクスクス笑われて、喧嘩して…友達がいなかったんだ…
…しかも、いつも失敗して…どんどん孤独になって…悲しかったんだ…寂しかったんだ…
…それで、エーコみたいに、意地をはって、背伸びをして…
…うまく言えないけど…そう、素直になれないんだ…

…ボクは、使い魔として何もしてあげられてない…
…感覚のきょーゆーも…
…薬の素材探しも…
…だから、ルイズおねえちゃんを守ることぐらいはしなきゃいけないって思ったんだ…
…敵からじゃない、ルイズおねえちゃん自身から…うまく言えないけど、多分そういうことだよね…?

「ねぇ、ちょっと、何か言ったらどうなのよ!」
「え、あ、うん…」
…ジタンなら、何て言ったかなぁ…?

…あ…そうだ…
「―『できることからやればいいさ』―かなぁ…」
「え?」
ルイズおねえちゃんがきょとんとした顔をする
「うーんと…ボクの憧れの人…ボクが一緒に旅をした仲間の人なら、なんて言うかなって…」
「できることから…」
…あぁ、そうだ…ジタンならこう言うよね?
腕っ節も無いし、勇気も無かったボクに、きっとこう言ったよね?
「あと…多分、こう言うと思うよ…―『何があろうとルイズおねえちゃんはルイズおねえちゃんだ』―って…」
…それは、南ゲート脱出のときに聞いた言葉
…ボクは、あの言葉に救われた気がしたんだ…
…あの言葉も、きっと「笑顔にする魔法」だったんだよね…

「…ふんっ!貴族でも無いあんたに何が分かるのよっ!」ペシッ
「あたっ!?」
…うーん…やっぱりこういうのはジタンが言わないとダメなのかなぁ…
箒ではたかれちゃった…
「…でも…その…うー…」
「…ルイズおねえちゃん?」
怒ってるのかなぁ…
「な、慰めようとするその気持ちは褒めてあげるわっ!!さ、さっさと片付けて昼食にするわよっ!!」
「え…あ…はいっ!」
…褒めてあげるって…うーん…結局、さっきので良かったのかなぁ…?
「(…ありがと、ビビ)」
「え?」
「な、なんでもないわよっ!ほらっ!手を動かすっ!!」
…やっぱりエーコみたいだ…素直じゃないんだなぁ…
言葉は怒ってても、顔はほんのり笑顔なのに…

ジタン…ボクにも、「笑顔にする魔法」、使えたよ…

「…掃除しないと、昼食抜かせるわよ」
「は、はいっ!?」
…うーん…でも「怒らせない魔法」って無いのかなぁ…


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