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ルイズと剣狼伝説第二部-4

朝霧の中、ルイズ、ギーシュ、ロムは出発前に馬に鞍をつけていた
「相棒、危なくなったら俺を使えよな。剣狼もいい剣だけどなぁ、俺だって負けてないんだぜ?」
「わかった、その時は宜しくなデルフリンガー」
腰に携えたデルフリンガーの要望にロムが答える
そしてルイズが二人の顔を見る
「じゃあ出発するわよ。道案内は私がするんだから二人ともちゃんとついて来なさいよ」
「ああ」
ロムが頷く、しかしギーシュはというと何故か困ったような顔をしていた
「お願いがあるんだが・・・・」
「何?」
「僕の使い魔をつれていきたいんだ」

第7話 出発!嵐を切り裂く冒険

「君の使い魔?」
ロムが頭の上に疑問符を浮かべるような声で言う
「そういえばあんたの使い魔って今まで見たことがないわね。どこにいるの?」
ルイズはそういうと辺りをキョロキョロ見回した
「ここ」
ギーシュが地面に指を差す
「いないじゃないの」
ルイズが澄ました顔で言うとギーシュはニヤリとした顔なった
そして足で地面を叩くとモコモコモコと地面が浮き上がり、茶色い大きな生き物が顔を出した
「な・・・!で、デカイモグラ!?」
「ジャイアントモールじゃない!」
ロムが驚きの声を上げた後ルイズが目を大きくして言った


確かにそれは一言でいうなら大きなモグラだった。
そしてギーシュは嬉しそうな顔で膝を地に付けモグラを抱きしめた
「ヴェルダンデ!ああ、僕の可愛いヴェルダンデ!いつ見ても可愛いねぇ君は!
どばとばミミズはいっぱい食べてきたかい?何、そりゃよかった!」
嬉しそうに鼻をひくつかせるモグラにギーシュは頬を擦り寄せている
そんなギーシュにルイズは呆れた感じで言う
「ねぇギーシュ?そのモグラ土の中を進んで行くんでしょう?」
「そうだ、ヴェルダンデはなにせモグラだからな」
「そんなの連れて行けないわよ。私達馬で行くのよ」
「モグラって、地面を掘って進むの結構速いんだぜ?」
ギーシュが得意そうな顔で言うとモグラもうんうんと頷く
「私達アルビオンへ行くのよ、モグラなんて連れていけないわよ」
ルイズがそう言うとギーシュは地面にガクッと膝をついた
「お別れなんてつらい・・・・、つらいよヴェルダンデ・・・・」
そしてモグラにまた抱きつく

「俺は連れていってもいいと思うぞマスター
俺の仲間にも地面を掘って進めるのがいて何度もその能力に助けられた事がある」
ロムがそう言うとギーシュはまた明るい顔になった
「そうだろそうだろ!君もモグラの良さが分かるのか!」
「いや、そういうわけじゃないが・・・・」
「あんた達ねぇ・・・・、いい?アルビオンは・・・・」
ルイズが何かを言う所で急にモグラが鼻をルイズに近づけてきた
「な、何よこのモグラ。ってわぁ!」
モグラにつきたおされたルイズは鼻でつつきまわされ地面をのたうち回る
「ちょ、それは姫様からお預かりした『水のルビー』!ギーシュ!今すぐ止めさせて!!」
「あっはっは、ヴェルダンデは宝石が好物だからね」
「成る程、鉱物が好物なのか」


そんな風にルイズに暴れていると・・・・
「ビュウゥ!」という音が鳴り、一陣の風が舞い上がるとルイズに抱きつきモグラを吹き飛ばした
「誰だ!」
ギーシュが激昂して喚く
「貴様に名乗る名は・・・・じゃなかった。」
兄さん何を言おうとしたんですか
朝靄の中から一人の男が現れる
ギーシュは男に杖の代わりにしている薔薇を向けるが、薔薇はあっという間に男が起こした風で吹き飛ばされた
「僕は敵じゃない。姫殿下より、君たちに同行することを命じられた者だ」
長身の貴族は帽子を取って一礼した
「女王陛下の魔法衛士、グリフォン隊隊長ワルド子爵だ」
ギーシュは文句を言おうとしたがその名を聞いたとき、そのまま開いた口が塞がらなかった
何故なら魔法衛士隊といえば貴族の憧れである存在だからだ

「すまない。婚約者がモグラに襲われているのを見て見ぬふりはできなくてね」
「婚約者?」
ロムはワルドの言葉を聞くと同時にルイズの方を向いた
「ワルドさま・・・・」
ルイズは少し震えた声で言った
「久しぶりだな!僕のルイズ!」
ワルドが人なつっこい笑みを浮かべるとルイズに駆け寄り抱き上げた
「お久しぶりです!いつこの学院に?」
ワルドの方からグサッという音がしたが今は気にしないでおく

「・・・・ははは!君も相変わらず軽いね!」
「お恥ずかしいですわ・・・・」
「彼らを紹介してくれ」
ワルドはそう言うとルイズを降ろしてギーシュとロムの方を向く
「ギーシュ・ド・グラモンと・・・・」
ルイズは次に言うべき名前を言おうとしたが、何故か突然いつかの夢の事を想いだし、ワルドの顔をチラリと見た
「使い魔の、ロム・ストールです」
「君がルイズの使い魔かい?人とは思わなかったな」
ワルドは気さくな感じでロムに近寄った
「僕の婚約者がお世話になっているよ」
「それはどうも」
「君とは気が合いそうだな、宜しく頼むよ」
「こちらこそ、宜しく」
ルイズは背丈が大体同じ二人が並んだ様子を見て、逞しく感じた
幼い頃の憧れの人と強い力を持った使い魔
この二人がいれば旅は無事、成功するだろう。そう思った
ワルドが口笛を鳴らすと彼の使い魔、幻獣グリフォンが現れる
ワルドはヒラリとそれに跨がるとルイズに手を伸ばしす
ルイズは顔を紅潮させ躊躇うが結局ワルドに抱き抱えられグリフォンに跨がった
「いいよね~彼女は、グリフォンに乗れて。君もそう思わないかい?」
ギーシュが同意を求める為にロムの方を向く


ロムは小難しい事を考えている様子でグリフォンに跨がるワルドを見ていた
「ど、どうしたんだ?そんな顔して」
「あ、いや、何でもない」
ロムはブンブン首を降った
(気のせいか?)

ワルドは手綱を握り杖を掲げて叫んだ
「では、出撃だ!」

所変わってここは学院長室
アンリエッタが出発する一行を窓から見つめていた
「彼女たちに加護を、始祖ブリミルよ・・・・」
その時ドアがドンドンドンとノックされる
「ふわ~、入りたまえ」
机に座ったオスマンがあくびを一つ出すと、非常に慌てた様子のコルベールが入ってきた
「一大事ですぞオールド・オスマン!」
「なんじゃ、朝から騒がしい」
「城からの知らせです!昨晩、チェルノボーグの牢獄からフーケが脱獄したそうです!」
「ふむ・・・・」
「門番のほとんどがまるで恐いものをみたかのように唸っているといいます!
この話から、脱獄を手引きしたのですぞ!」
アンリエッタの顔が徐々に青くなってきた
「オールド・オスマン・・・・これは・・・・ひょっとしてアルビオンの貴族の暗躍では・・・・」
「そうかもしれませぬな」
アンリエッタとは対称にオスマンの態度はのんびりとしたものだった
「トリステインの未来がかかっているのに何故そのような余裕が・・・・」

「なあに、彼ならば困難を切り開くでしょう」
「彼とは?あのギーシュが?それともワルド子爵が?」
オスマンは首を振った
「ならばロム・ストールですか?確かに彼は勇敢であると聞きますが・・・・」
「魔法が使えない・・・・と言いたいのですか?」
「はい・・・・」
「それは心配には及びませぬぞ」
アンリエッタは横に首を傾げ、オスマンは言葉を続けた

「姫様。『ガンダールヴ』の伝説をご存知ですか?」
「あの伝説の使い魔ですか?、まさか!・・・・彼は平民では!?」
「えー、おほん。とにかく彼はガンダールヴ並に使えるということです。ただ彼は異世界から来たといいます」
「異世界?私の小間使いも異世界から来たと言いますが・・・・本当に?」
「そうですじゃ。ハルケギニアではない場所から来た者。ワシは彼を信じてみたいと思っているのです」
「そのような世界があるのですか・・・・」
アンリエッタはルイズの部屋でロムと会ったことを思い出していた
ロムの目は一寸の曇りもなく、例えるならば勇者の目であった
アンリエッタはロムの唇がついた手を撫でて微笑んだ
「ならば祈りましょう、異世界から吹く風を」
悪を切り裂く正義の風を



再び所を変えてここは港町ラ・ロシェール、ルイズ達が最初に目指すアルビオンの玄関口である
狭い山道を挟むようにしてそりたつ崖の一枚岩に旅籠やら商店が並んでいる
立派な建物の形をしているが、土のスクウェアメイジたちが一つの岩を削り、そして切り開いて作り出した芸術品とも言うべきものである
その一角で、昼間でも薄暗い場所に居酒屋『金の酒樽亭』があった
あらゆるならず者や傭兵達が集まる場所
椅子には『人を殴る時はせめて椅子をお使いください』という張り紙が、ここが喧嘩が絶えない場所だと言うことを教えている
今日も彼らは乾杯しあって自分たちの仕事について語っていた

そんな中、二人の客が入店した
一人は小柄、もう一人は一回りも二回りも大きい大柄
そんなアンバランスな組み合わせな二人に共通していた点は、二人共体を被い尽くすようなローブを着ていたことである
他の客達はめずらしがって席についた二人の顔を覗こうとする
小柄の方は目深までフードが被さっていたが、顔の下半分を見る限り女、しかもかなりの美人のものに見えた
一方大柄の方は何故かフードの奥が暗くて顔が見えなかった
店中の注目は二人、特に小柄の方に集まった


「お嬢さん。一人でこんな店に入っちゃいけねぇよ」
「そそ。あぶねえ連中がいるからな。でも安心しな、俺達が守ってやるからよぉ」
男たちが下品な笑い声を浮かべて二人の席に近づく
そして小柄な方のフードを上げてみると、かなりの美人が現れた
女は『土くれ』のフーケであった
「ひゃあ!こりゃ上玉だ!」
男が声を上げるとナイフを取りだしフーケの頬にナイフを当てた
他の男たちもそれを見て笑う
「俺達についてこねぇか?悪くしねえからよぉ」
すると大柄の方が立ち上がりフーケにナイフを当てている男に近づく
「なんだ?おめぇは」
男が大柄に向かって睨みをきかすと大柄は男の頭を掴んで持ち上げた
「な、何すんだおめぇ!」
男は慌てるが大柄はそのまま勢いよく男投げた
ドンっ!!!
男は店の奥の壁に叩きつけられ、鈍い音が鳴った後、そのまま体は地に付いた
「な、なにをしてくれてんだてめぇ!!」
他の男たちが騒ぎ出す、すると
「姐さんに手ぇ出したらお前等全員死んでもらうで!!」
大柄が大きな声で言った
「き、貴様!」
男達は後ずさる
「やめときな、私達はこんな事しにきたわけじゃないわよ」
フーケが大柄に向かって言った

「へぇ、すんません姐さん」
「わかればいいんだよ、後、姐さんって言うのはやめて」
「いや~それはワイらのポリシーですからなぁ」
「はぁ・・・・まあいいわ、それより本題に行くわよ。あんた達、傭兵でしょ?」
店の男達が呆気にとられて各々の顔を合わせる
「そ、そうだがあんた達は?」
「誰だっていいじゃない。取り敢えずあんた達を雇いに来たのよ」
「俺達を雇う?」
男達は当惑して顔でフーケを見つめた
「傭兵を雇うのがおかしい?」
「そ、そうじゃねえけど。金はあるんだろうな?」
フーケは金貨の詰まった袋をテーブルに置いた
男の一人が袋の中身を確認してニンマリ笑った
パタンという音がすると白い仮面にマントの男が現れた


「おや、早かったね」
「連中が出発したぞ」
「こっちもあんたの言う通り人を雇ったよ」
白仮面の男は傭兵達を見回した
「所で貴様ら、アルビオンの王党派に雇われていなかったのか?」
「先月までな、でも負けるような奴等は主人じゃねぇ」
傭兵達が笑うと白仮面も笑う
「さて、手駒は揃った。お前達もちゃんと働いてもらうぞ」
白仮面の男がそう言うとフーケは相方の大柄な方を向いた
「いいかい?あんた達が頑張らないと『あいつ』にやられちまうからね」
「へっへっへ、まかせといて下さい姐さん」
大柄は不気味に笑った
「じゃあ、行くわよ」
「レコン・サー!!」
「・・・その掛け声なんとかならないの?」
「いやぁ、ワイらのポリシーですからなぁ」

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