あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの使い-02



一瞬で自室に到着した彼女はまさに開いた口が塞がらなかった。

「さて、ここなら落ち着いて話も出来よう。まずはここがどういう世界で、お前が何者かを聞かせてくれ。」

唐突に出た使い魔の言葉を聞き、ようやく彼女は我に返った。
普段なら「使い魔の分際で~」となる所だが、せっかく呼び出した虎の子の超強力メイジ。
せいぜい機嫌を損ねまいと、彼女は「通常より」丁寧に返事した。

「この世界はハルケギニア。そしてここはトリステイン国の魔法学院よ。」
「ほう・・・やはりここは異世界であったか・・・」
「私はルイズ・h・・・」
「なるほど、ルイズか。」
「ちょっと!最後まで聞きなさいよ!!」
「長くなりそうなのでな。で、何の用で私を呼び出した。」
「むぅ・・・使い魔とするためよ。主人と感覚を共有したり、秘薬の材料を探したり、主人を守ったりするの存在よ。」
「そうか。で、契約の期間は?」
「使い間か主が死ぬ時まで。」
「つまり永久にお前の手足となるわけだな。」
「そういう事になるわね。他に質問は?」
「いや、今はそれ以外に聞きたい事は無い。」
「じゃあ、今度は私が質問する番ね。まずは・・・」
「私の名はメディルの使い。長ければメディルで結構。肉弾戦はともかく、知能や魔術ならばその辺の者には劣らぬ。」
「そ・・・そう・・・それはそうと、あんたさっき異世界って・・・」
「そうだ。信じられぬだろうが、私は異世界から来た。」

メディルが先ほどから妙に大人しいのには理由があった。
一つは彼らの間で取り決められている掟だった。
それは「魔法により召還された場合、いかなる場合であっても召還者の命令は絶対である」というものだった。
たとえば「どうくつまじん」という同胞が彼の者より明らかに格下の存在に従っていたのはこの掟のためである。
これが只の掟ならば、従う必要は無かったのだが、彼が崇拝してやまないかつての主君の作った物であれば話は別だ。
もう一つは今すべきことがないからだ。
本来なら、生き残った以上すぐにでも彼の主君を蘇らせたい所だが、その方法は1つしかなく、この世界はおろか、あちらの世界でも不可能な方法だった。
忠誠を忘れたわけではないが、いつまでも死人(?)に義理立てしてても仕方がない。
彼は忠義には篤かったが、不可能なことはあっさりと切り捨てるタイプだった。

「何か証拠があるの?」
「これでどうだ?」

メディルが杖を振るうと、床に魔法陣が現れ、そこに青いゼリー状の生物が出現した。

「私の世界のスライムという生き物だ。この世界にはいないであろう?」
「ええ・・・こんなの初めて。」

もう一度メディルが杖を振るうと、スライムとか言う生き物は霧のように消えていった。

「あ・・・」
「心配するな。元の場所へ戻しただけだ。」
「そう。あ・・・そうそう。」
「何だ?」
「これ・・・洗濯しといてくれる?」そう言ってルイズは自分が今しがた身に着けていた物をメディルに投げてよこした。

「・・・よかろう。」
「そう。じゃ、お休み。」

そう言い残して、メディルの新しい主は驚くべき速さで眠りについた。
メディルは大渦を起こす呪文・メイルストロムを最小限の規模で発動させ、そこへ衣類を放り込んだ。
かつては魔王配下最強の呪文の使い手として名を馳せた自分が、今では人間の小娘ごときの使い魔として洗濯までやらされるとは・・・
つくづく皮肉なものだな・・・彼は心の中でそう愚痴った。
次回へ続く




新着情報

取得中です。