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ゼロの使い-01



「ここは・・・何処だ・・・」

先程まで、彼は確かに、漆黒の闇に浮かぶ玉座の間にて、主君と共に最終決戦に臨んでいたはずだった。

「何故・・・私は生きている・・・!?」

そして、戦いの終盤、肉体が崩れかけた主が最後の力を振り絞って放った究極魔法。
大陸一つを消し飛ばすと言われた禁忌の一発を、四精霊の武具を身に着けた人間の少年に、
こともあろうに弾き返され、主共々、自分は塵となったはず・・・だった。

にも拘らず、自分は生きていた。先程の戦いで受けた傷も、消耗した魔力も全て回復していた。
主君も、忌まわしい怨敵の姿も、先程まで周囲に存在していた無限の闇も無い。
あるのは晴れ渡った空と、魔術師と思われる人間の一団。
今彼を包んでいる空気がまるで馴染みの無いものだった事から、ここが異界であり、自分が何らかの召還魔法で呼び出された事は分かった。
恐らく、目の前で歓喜に震える桃色の髪の少女によって。

―皮肉なものだ。人間によって滅ぼされかけた自分が、人間の手によって命拾いするとは。

「・・・信じられない・・・これ程の使い魔が来るなんて・・・」

桃色の髪の少女が白煙の中から現れた白面の魔導師を見て言葉を漏らした。
メイジの最高位といわれるスクウェア・・・その中でも最上級・・・
否スクウェアという次元にすら収まらぬであろう強大な魔力が彼から溢れ出していた。
今日に至るまで、一度として魔法に成功した事のない彼女でも一発で見抜けた。
思わず飛び上がりそうだったが、少女はぐっとこらえ、儀式の第二段階を行うべく、白面の男に近付いた。
しかし、それは思わぬ形で挫折する。

「・・・この仮面・・・取りなさいよ・・・」
「・・・残念だがそれは無理だ。この仮面は私の肉体の一部だからな。」
「ミス・ヴァリエール、無理に唇にする必要はありませんよ。」

光り輝く頭の男が少女に優しく助言する。

「そ・・・そうね・・・」言うが否や、少女は彼の右手に接吻する。

まもなく、彼の右手に光り輝くルーンが現れた。

「ほう・・・これは珍しいルーンだ・・・」

言葉と共に、禿頭が彼のルーンを手帳に書き記す。

「それでは儀式は終了だ。各自寮へ帰るように。解散。」

その言葉を合図に、周りの人間達は各々様々な生き物を引き連れて、飛んでいった。
只一人を除いて。

「飛ばぬのか?」
「うるさいわね!!飛べないからこうして・・・」
「ならば私が送っていくとしよう。お前の行きたい場所を頭の中に強く思い浮かべろ。」
「う・・・うん・・・」

言われたとおり、彼女は魔法学院の寮の自室をイメージした。

「ルーラ。」

その言葉と共に、二人の姿は掻き消えた。



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