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堕天召喚録カイジ 第1話


堕天召喚録カイジ 第1話「召喚」


トリステイン魔法学院の中庭は、異様な空気に包まれていた……。
使い魔召喚の儀式……それは、自らのメイジとしてのパートナーを決める、最も大切な通過儀礼である。

(やってやるっ……これまで散々……苦渋を舐めてきたっ……こんどこそ……)

生徒たちがつくる輪の中心にいるのは、桃色の髪の小柄な少女だった。名は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。

(ゼロ……ゼロのルイズっ……名門の家に生まれながら、その魔法の才能はゼロっ……!
 そんな汚名をっ……この使い魔の召喚ではらす……それしか……道はないっ……)

「ククク……はやく召喚したら……? ゼロのルイズっ……!」
「どうせ、爆発するさ……結果は明白だ。やるまでもないっ……!」

ルイズに浴びせられる、容赦なき罵声……!
それもしかたないのだ……人間は、結局のところ……孤独にすぎないっ……

(頼む、来てくれ。最強の……使い魔よっ……!)

ルイズは祈るように杖を振った。宇宙一の神聖な使い魔を呼び出すことを念じながら……

が、駄目っ……!
途端に……爆発っ……大爆発っ……!

(また……失敗なのっ……?)

ボロ…… ボロ……

ルイズの瞳から、大粒の涙が零れ落ちる……留年が決定したと思われた瞬間であった。

「まちなさい。あれを見るんだ……ミス・ヴァリエール」
「はっ……煙の向こうに影っ……まさか、私の使い魔っ……!」

駆け寄るルイズ。だが、その顔はその召喚されたものを見た瞬間引きつった。

(ばかなっ……! そんなはずはないっ……! どうしてっ……!?)

そこには、一人の男が気絶していた。頬に傷のある、あごの異様に尖った男っ……まるでナイフっ……!
そして、珍しい黒髪……! だが、所詮は平民っ……ドラゴンでも……グリフォンでもない……!

「まて……ちょっとまってくれっ……! これは何かの間違いだっ……! 無効っ……」

ルイズが叫ぶ。中庭のざわめきはますます大きくなる……!
ざわ…… ざわ……

「平民だ……!」
「どうみても……平民っ……!」
「さすがは、ゼロのルイズっ……!」

はやし立てる声の中、ルイズはミスタ・コルベールに詰め寄る。

「やり直しをっ……やり直しを要求するっ……もう一度サモン・サーヴァントをっ……!」
「ところがどっこい、そうはいきません……!」

ぐにゃあ~

「使い魔は一生のもの……平民だろうが……岩だろうが……ルールはルールっ……! 早くコントラクト・サーヴァントを行えっ……!」

(くっ……キスするのか……この平民にっ……このルイズ・フランソワーズが……!)

そうこうするうちに、平民が目を覚ました。
男の名前は、伊藤カイジ……! 平民……確かに、まごうことなき平民であった。
カイジは混乱していた。いきなり気がついたらここにいたのだ。
周りに立つ、怪しい装束の集団っ……! まるで御伽噺……!

(くっ……どっかの宗教団体か……? なぜ俺を……!)

と、一人の少女が近づいてくる。年は15才といったところだろうか……?

「なんだっ……! てめえらっ……!」
「感謝しろっ……普通なら、ありえぬこと……ありえぬことなのだ……貴族に平民がキスされるなどっ……!」

そう言って、少女は男に唇をかさねるっ……瞬間……焼け付くような痛みっ……! 痛みが走る

「ぐぁあああっ……! 右手の甲がっ……熱いっ……!」
「騒ぐなっ……それは使い魔のルーン……! それが刻まれている、それだけのことっ……!」
「めずらしいルーンだな……ククク……記録しておくぞ……」

(畜生っ……! 一体ここはどこなんだっ……! こいつらは何者だ……!
 いきなり……きたねえっ……不意打ちっ……!)

こうして召喚の儀式は終わった……とにもかくにも、使い魔が召喚されたっ……! これは、前進っ……! そう、前進なのだっ……!


第1話「召喚」終わり


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