あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

サイダー&ゼロ-06


ルイズがヴェストリの広場に到着した時、全て遅かった。
ダ・サイダーがピクリとも動かず、そしてサーベルにもひびが入っていた。
「あ……間に合わなかった……」
ルイズは、ただ立ちすくむだけだった。
「やあ『ゼロ』のルイズ、使い魔をこの僕が処刑させてもらったよ」
ギーシュ・ド・グラモンが、ルイズに話しかける。
「ちょ……!?処刑?何よそれ…アンタ…」
「ルイズ…君もこの男の事が邪魔なのだろ?」
「ちが」
ルイズの反論を許さないギーシュ。
「『違う』とでも言って、偽るつもりかい?」
「何を根拠にそんな事言うのよ!」
「あの使い魔を召喚して以来、君は恥をかかされ続けてきただろ。貴族として君のプライドは、ボロボロなはずだ」
「それは、そうだけど…でも、アイツは私の使い魔よ!アンタにあれこれされたくないの!」
必死に反論するルイズ。だがギーシュも言葉を返していく。
「ルイズ…君は知らないから、そんな事を言えるのだ。あの男の罪を……」
「罪?罪って一体何よ!」
「あの男は、貴族であるこの僕に逆らったのだよ…これは重罪だよ…この罪は、主の責任でもある。償ってもらうぞ」
ワルキューレがルイズの方向に向きを変える。ルイズも杖を抜き戦闘体制に入った矢先の出来事だった。
ワルキューレにサーベルが飛んでいき、金属音がヴェストリの広場に響き渡り、サーベルが折れた。
皆サーベルが飛んできた方向を見た。そこには、ダ・サイダーがフラフラになりながら立っていた。
「はぁ…はぁ…まだ、女に…はぁ…牙を向けようとするのか…はぁ…はぁ」
「フフフ…ハーハハハ!君は、何て愚かなんだ!そのまま寝ていれば良かったものを!」
ダ・サイダーの行為によってギーシュは、完全にその身を悪意に任せた。
「何かを守ろうとする君の行ないは立派だ…だが相手を選んだ方が良い…まあ…もう、遅いがな」


ワルキューレが、ダ・サイダーに右ストレートを放つ。
ダ・サイダーは身を屈め、攻撃をかわしそしてバックステップで距離をとった。
「メタコ…はぁ…状況分析結果は?…はぁ」
「ダーリン、ワルキューレが動かす時にアイツの薔薇が動くジャン。それを封じるジャン」
「薔薇か……ワルキューレの方はわかるか?」
「関節部分に隙間があるジャン。多分そこが弱点ジャン」
メタコの分析結果を聞き、勝機を見出すダ・サイダー。
「使い魔…話しは終わったか?…終わらせてやる…何もかも、全てなーー!!」
ギーシュが、薔薇を振る体制に入った。
「メタコ!ピンポイントで攻撃する。日本刀!」
ダ・サイダーも新たな武器を出させる。
「ダーリン……それが……無いジャン」
「は?」
「入ってないジャン…どっかに置いてきたジャン」
ワルキューレが攻撃を再開した。攻撃をかわしながら話すダ・サイダーとメタコ。
「どこかって…うわ!…どこだ…よっと!…メタコ…ほっと!」
「たしか……ダーリンの寝室だったと思うジャン」
「俺様の…あぶね!…寝室?…タイム!…アララ王国のか!」
ギーシュは、一瞬の隙を見逃さなかった。ダ・サイダーの顔に強烈なストレートを叩き込んだ。
「フッ…次は、ルイズお前だ…」
ルイズは、ただ呆然としていた。
「覚悟は出来ている様だな…」
ワルキューレが、ゆっくりとルイズへ歩みを進めていく。
ルイズはこの時、ダ・サイダーのことを考えていた。
(アイツには色々聞きたい事があんのよ!それなのに、問題を起こして…今度は私のせい?ふざけないでよ!)
「ダ・サイダー!!!アンタには色々聞きたい事があんのよ!!!」
「フフフ…ルイズ、気を失っている奴に何を言っても無駄だよ」
「何時まで、こんな奴に手間取ってんのよ!!!さっさと倒しちゃいなさいよ!!!この………スカポンタン!!!」
「フフフ…恐怖で、気が狂ったか?」
この場にいた、キュルケとタバサが敏感に反応した。
「ギーシュ…どうやらまだ、終わってないみたいよ」
「何だと!」
(ギーシュは気付いていないみたいだけど…ダ・サイダーだっけ…さっきと全然違うわね…)
そこには、ダ・サイダーの姿があった。
「メタコ…武器を出せ」
「わかったジャン、ダーリン!ラムネスの独楽と…兵から奪ったハルバード、二つあるジャン」
「独楽なんて使えるか…ハルバードを出せ!」
「わかったジャン」


メタコはハルバードを吐き出し、地面に刺す。
「よし!」
ダ・サイダーは、ハルバードを両手で持ち頭上でクルクルっと回し、そして構えなおす。
「やーーーってやるぜーーー!!!」
ダ・サイダーの中に眠るヒョウ、パンサーが目覚めた。
「重量武器のハルバードか…そんな物で、僕のワルキューレを倒せると思うな!」
ワルキューレが、ダ・サイダーにまた襲いかかる。
「ダーリン!」
「てやあーーーーー!!!」
ダ・サイダーもまた、ワルキューレに立ち向かう。あの『漆黒の騎士』の様に。
ダ・サイダーのハルバードは、ワルキューレに防がれ、空いた懐に潜り込まれた。
「使い魔!これで寝ていろ!!」
ワルキューレから放たれた、アッパーによりダ・サイダーは後方に吹っ飛び、動かなくなった。
「チッ…使い魔の分際のくせに手間取らせやがって…」
そして、ギーシュはルイズの方向を見る。
「だいぶ時間を取られたな…ルイズ…もう良いだろう」
その刹那…ワルキューレは真っ二つに切り裂かれ、ギーシュの顔すれすれに炎が飛んできた。
「何だ?まだ、邪魔をするつもりか?」
「ギーシュ…みっともないわよ…止めなさい」
キュルケが止めに入った。
「キュルケ!何故止める?コイツを…コイツを今ここで…」
「メイドと主を守ろうとしたのよ。彼とアナタとじゃどっちが正しいと思うのよ?」
「メイドは、この僕の服を汚した。この男は貴族に逆らった罪もある」
「服なんて洗えば良いでしょ。彼…何時貴族に逆らったの?教えてほしいものね」
キュルケの真っ当な意見にギーシュも返す言葉も無くなった。
「そ…それは…」
「『それは』まだ何かあるの?なんだったら、私が決闘の相手になってあげましょうか?」
「わかった………終わりにしよう」
こうして、ギーシュVSダ・サイダーの公開処刑(決闘)が終わった。
ダ・サイダーは待機していた水のメイジ達によって治療を受け、ルイズに説教を受けた。
その時に、ここが『トリステイン』という国、そして『トリステイン魔法学院』だと言う事も始めて知った。


学院長室では………
コルベールと老人もとい学院長が話していた。
「ミスタ・コルベール、彼は『ミョズニトニルン』なのじゃろ?」
「おそらく………」
「見事に負けたのう?」
「ええ…」
コルベールは、ダ・サイダーが勝つと思っていたため、予期せぬ出来事に混乱していた。
「たしか…『神の頭脳』と言われているんじゃなあ?」
「まあ…」
「あてにならんのう…まあ良い、ミスタ・コルベール、考えたい事が有るので退室してもらえるかな?」
「はい」
コルベールは、学院長室を去って行った。
(ダ・サイダーか…この本のキャラと類似する点が多い…ダ・サイダーか…様子を見てみるべきじゃな…)
学院長の視線の先には、一冊の本が置かれていた。
『ラムネスと聖女の冒険記』とかかれた本が………




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