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炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-09



次回予告
「スピードルだ! さあみんなでフーケ退治だ……って、ミス・ロングビルがいねえ!? 『何とかしないと』って何とかなるのか?
 GP-09 急襲ゴーレム
 ――GO ON!!」

 出発30分前、ヘルガイユ宮殿広間。
 対巨大ゴーレムの切り札たる第3の蛮機獣が誕生しようとしていた。
「ドリドリクリクリドリクリクリ、ドリルバンキ!!」
 その言葉と共に出現したのは、頭・両手・胸・股間・膝等全身にドリルを装着した蛮機獣。
「ドリルバンキ、我らはこれより『土くれのフーケ』討伐に向かうなり。お前はいざという時の切り札なり」
「かしこまり。しかし……」
「どうしたの?」
 自分の姿を映すモニターを見つめるドリルバンキに怪訝な表情でルイズが問いかけると、ドリルバンキは自分の顔面を指差し、
「鼻がドリルじゃないというのは私の趣味ではありません。付けてください」
「……鼻ドリルなど飾りなり。偉くない者にはそれがわからんなり!」

 ――GP-09 急襲ゴーレム――

 3時間後、8人はロングビルを案内役に出発した。
 蛮ドーマならあっという間なのだが、ヨゴシュタインが「可能な限り手札は見せたくない」と言った事、さらには定員オーバーな事もあり馬車での移動となった。
 馬車といっても襲撃に備えて屋根無しの荷馬車だ。手綱を握るのはミス・ロングビル。
「ミス・ロングビル、手綱なんて付き人にやらせればいいじゃないですか」
「いいのですよ。私は貴族の名を無くした者ですから」
「あら、オールド・オスマンは貴族や平民だという事にあまりこだわらないのね」
「するとミス・ロングビルもメイジなりか?」
 そこに荷台最後部に座っていた3人組の中で、ヨゴシュタインがロングビルに視線を向けて尋ねた。
「ええ。とはいえたいした実力ではありませんし、戦いは苦手なのですけどね」
「じゃあいざゴーレムが出てきたら後ろに下がっていてください、ミス・ロングビル」
「ルイズ、昨日のような無茶はやめるでおじゃるよ?」
「わかってるわよ、ケガレシア。昨日はちょっと頭に血が上ってしまっただけよ」

 森の入り口で馬車を降りてしばらく歩き続けると、一行は開けた場所に出た。森の中にできた広場という感じの場所でなかなかの広さだ。
 中央やや奥にある廃屋が目的地だろう。先頭のロングビルが木の陰に隠れながら振り返り、
「あそこのようですね」
 と告げた。
 全員廃屋を確認し見える程度に距離を置くと作戦会議を開始した。
 廃屋内部にフーケがいれば奇襲すればすむが、外にいた場合無闇に攻撃してはフーケが逃走する危険性がある。建物に攻撃して「ルサールカの鎧」を破壊してしまっては無意味だ。
 最終的にタバサ提案の「囮兼偵察が小屋に接近し中を確認、フーケがいれば挑発で外におびき出し集中砲火」という作戦が取られる事になった。小屋の中に巨大ゴーレムを作り出すほどの土があるとは思えないので、出てきてゴーレムを作るまでの隙を狙うというわけだ。
 囮兼偵察役はルイズ・ケガレシアの2人。
 静かに廃屋内部を確認するが誰もいなかった。床に大きな何かが置かれているのが見えるだけだ。
 地下室への隠し通路でもない限り隠れ場所があるようにも見えないので、とりあえず全員呼び寄せる。
「……罠は無い……」
 タバサが扉に向かい杖を振って言った。
 内部に入って遺留品を探そうという事になって、ルイズ・ケガレシア・キュルケ・タバサ・ギーシュが中に入り、ヨゴシュタイン・キタネイダスが見張りとして外に残リ、コルベール・ロングビルは周辺の偵察と役割を分担した。
「え、ちょっと待って。これって……」
「……『ルサールカの鎧』……」
 どうやら先程覗き込んだ時によく見えなかった何かが、「ルサールカの鎧」だったらしい。2人に近付いて覗き込むとケガレシアも、
「こいつは……。こいつが『ルサールカの鎧』でおじゃるか?」
 それを見て思わず怪訝な様子で問いかけた。それは確かに鎧にも見えるだろうが……。
「ケガレシア、何か知ってるの?」
 ルイズが尋ねたその時、
 ――ズドオオン!
 猛烈な地響きに屋外に出ると、小屋の前に高さ30メイルもあるゴーレムがそびえ立っていた。
「うわあ!? 何だ!? どうした!?」
「フーケよ!!」
「ついにお出ましでおじゃるな!!」
「ミスタ・コルベールとミス・ロングビルは無事かしら?」

 タバサが真っ先に反応し素早く呪文を詠唱、巨大な竜巻でゴーレムを攻撃するがびくともしない。
 次にキュルケが胸に挿した杖を引き抜いて呪文を詠唱する。杖から伸びた炎がゴーレムの上半身を包み込むが、ゴーレムの腕の一振りで全て消し飛んだ。
「……無理……」
 走ってゴーレムから離れる5人の元に、キタネイダス・ヨゴシュタインが駆けつける。
「ルイズ、出発前に準備しておいた切り札を出す時なり」
「ええ!」
「あいつを出すでおじゃるな」
「待ってましただ!」
「出番なり、ドリルバンキ!」
 ヨゴシュタインの声に応えるかのように7人に接近するゴーレムの間の地面が盛り上がり、
「かしこまり!!」
 ドリルバンキはその声と共に飛び出し……、
 ――ズウウウン……
 ……あっさりゴーレムに踏み潰された。
『………』
「あら、負けちゃったわね」
「大丈夫ぞよ、元々等身大の蛮機獣であのゴーレムの相手になるとはヨゴシュタインも思っていなかったぞよ」
「……見るなり! これがドリルバンキの切り札たる所以なり! ビックリウムエナジー発動!!」
 次の瞬間、周囲一帯が激しい地震に揺さぶられる。
「な、何!? 何がおこってるのよ!?」
「落ち着けキュルケ。僕にもはっきりわからないが……、ヨゴシュタインが何かした事は確かだ」
 そしてゴーレムが足元をすくわれたかのように大きくのけぞったかと思うと、
「サンギョーカクメーイ!!」
 なんと踏み潰されたはずのドリルバンキがゴーレムと遜色無いほどに巨大化して、復活を遂げたのだ。
「弾ける……、力が弾ける……」
「えっ!? ミスタ、急に本気モードじゃないの」
「……下がらないと……」
 そう告げて駆け出したタバサを先頭とする一行が広場を囲む森に入った時には、既に巨大ドリルバンキ・ゴーレムの戦端は開かれていた。
「………」
「ふん! 痛くも痒くもないわ!」
 ゴーレムが渾身の力を込めて放った拳は胸のドリルにあっさり砕かれた。
「今度はこちらの番だ!」
「………!!」
 お返しとばかりくり出したドリルバンキの右腕のドリルが、ゴーレムの胸に風穴を開ける。
 再生はしているものの流石に大穴だけあって時間がかかっているようだ。

「状況は不利か……。さて、どう出るか」
 小屋のある広場から少々離れた場所にそびえる大木。その樹上からフーケはゴーレム・ドリルバンキ戦の様子を見ていた。
「ここまで厳しくなるとは予想外だね」
 状況ははっきり言って不利の一言。ゴーレムの攻撃はことごとくドリルバンキのドリルに打ち砕かれ、逆にドリルバンキの攻撃は一撃でゴーレムの体に風穴を開ける。何か突破口は無いものか……。
 そう考えていたフーケの視界にドリルバンキの中でただ1ヶ所、ドリルの無い部分が入った。 
「あそこを狙いな」
 その声に答えるかのように、体勢を立て直したゴーレムはドリルバンキの顔面に拳を叩き込んだ。
「ぐわあっ!」
 大きくよろめくドリルバンキ。すかさず追撃をかけようとするゴーレム。
 間一髪体勢を立て直して、全身のドリルを駆使しゴーレムの体を削り取っていく。
 2体の巨人の戦闘は防御を無視した殴り合いと化していた。
 そしてそれにもやがて決着の時が訪れる。
 数度に渡る殴り合いの末、ドリルバンキは両腕のドリルを使いゴーレムの胴体に今までに無い大穴を開けた。そのまま崩壊するゴーレム。
「やったわ!」
 思わず歓声を上げたキュルケ。
 しかしドリルバンキの方もそこまでが限界だったようで2~3歩大きくよろめき、
「だから顔にもドリルを付けてくださいと言ったのです……」
 そう言い残して大爆発してしまった。
『………』
「……共倒れ……」

「それより土くれのフーケはどこだ?」
「……それに、ミスタ・コルベールとミス・ロングビルは?」
 ギーシュの言葉にルイズもそれに気付いた瞬間、一行は自分達の足が動かなくなっているのに気付いた。
 いつの間にか足元の地面が異常に盛り上がり足に絡まっている。
「さて、そのまま土に埋もれて死にたくなかったら、全員杖を投げ捨ててもらいましょうか。それとあなた達は得物を捨てなさい」
 背後から声がした。振り返るとミス・ロングビルがそこにいた。
 ルイズ達は仕方なく杖や得物を投げ捨てた。これでメイジは呪文を使う事ができないのだ。
「ミス・ロングビル……、まさか……?」
「そう、私が『土くれのフーケ』。さっきのあれは凄かったわね。私のゴーレムを打ち破るなんて。でも、こうなるとあなた達も手も足も出ないでしょう?」
 フーケは、先程小屋に残してきた「ルサールカの鎧」を背負っている。
「どうして!?」
 ルイズがそう怒鳴るとフーケは、
「そうね、説明してあげる。この『ルサールカの鎧』を盗んだはいいけど、使い方がわからなかったの。持っていても、使い方がわからないんじゃ宝の持ち腐れじゃない。そうでしょ? そこで魔法学院の者に教えてもらおうと思って一芝居売ったってわけ」
 ルイズがフーケを睨みつけるが、フーケはそしらぬ顔で視線をケガレシアに向けた。
「そこのお嬢さん? この鎧について何か知ってそうだったわね? 教えてくれない?」
「教える事など何も無いでおじゃる」
「それに私達にはもう1人仲間がいるのよ」
「ふふふ、あのコッパゲならそこで足止めされてるわよ?」
「どこを見ているなり? もっと近くなり」
 ヨゴシュタインの声に後方を振り返ったフーケだったが、先程の自分の言葉通り足を固められているコルベール以外には投げ捨てられた杖・鞭・大剣といった得物以外無かった。
「ハッタリはそのくらいにし――っ!」
 向き直ったフーケがその言葉を最後まで言い終わらないうちに、彼女の腹部を激痛が襲った。 
 大剣形態のデルフリンガーが背後からフーケの腹を貫いたのだ。
 フーケは命に別状は無かったものの、そのまま為す術も無く取り押さえられたのだった。


蛮機獣ドリルバンキ
【分類】害地目
【作成者】害地大臣ヨゴシュタイン
【作製モデル】ドリル
【口癖】「ドリドリクリクリ」
【身長】211cm(産業革命時31.7m)
【体重】236kg(産業革命時350t)
「ドリル」をモデルとして製造された蛮機獣です。
 ドリルとは、土砂や岩石を掘り取って穴を開ける事のできる道具です。
 ドリルバンキは、頭・両手・胸・股間・膝等、全身にドリルを持っています。
 このドリルを利用して地中を掘り進む事で、危険な地盤沈下を招く地下空洞や地下水脈・溶岩等を都市に送り込むトンネルを簡単に作る事ができます。
注)ドリルを付けるよう請願したものの却下された顔面にはドリルがありませんのでご注意ください。



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