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ランス外伝~ゼロと鬼畜な使い魔~-17


リッシュモンの死後。
「国内の法院を調査している途中に賊に襲われた。」
という事で事態は収まった。
トリステインに30年間も仕えていた貴族が、裏切り者といってしまうと、国の権威がガタ崩れになるのである。
ちなみに、アニエスはアンリエッタの魔法により火傷は8割直っていた、元の傷が深かったため、完全には回復できなかったのだ。
そんなアニエスは今ド・ポワチエの前に座っている。

「――えー、そんな訳でだね、君の隊は女王近辺の護衛を任せたいのだ。」
「…。」

アニエスはド・ポワチエ将軍の思惑は既に見抜いていた。
元帥格である自分が戦争に参加されては、ポワチエの昇格は難しくなる。
要するに自身の昇格の為に有能な人材を切り捨てているのだ。

「で、どうだね。」
「…分かりました。」

アニエスはしぶしぶ了承する。

「そうかね、ではランス君達にも君から言っておいてはくれんかね。」
「お言葉ですが、ランス殿やケンシン殿を切り捨てたらこちらに利等ありませぬ。」
「この戦争にランス君たちのような武勲を見せても仕方ないのだ、本当に必要なときだけに出す、秘密兵器なのだ、彼らは。」
「…分かりました、こちらから言っておきます。」

またもしぶしぶ了承する。ド・ポワチエが席を立ちアニエスの肩を軽くたたいた。

「いやー助かるよ、ランス君は女の話しか聞かない女色って聞いてたからな。」

ランスの女好きは既にトリステインでは評判だった。
そして用件を言い終わったポワチエはアニエスの部屋から退散した。
面倒事はとっとと終わらせて今は寝てたいと思っていたので、アニエスは馬小屋へ向かう。

「…そもそもけが人にこんな役目を勤めさせるとはな。」

あんなのが今回の作戦の大将と言うのだから驚きである。
そう考えながら、馬小屋につき、馬に跨りランスの所へ馬を走らせた。

その頃のランスはというと。
ルイズと一緒に学院で授業を受けていた…が、途中で飽きて散歩をしていた。

「あー、暇だ。」
「…あれって、何でしょうか…ランス様。」

見てみるとモンモランシーの寮部屋から煙がもれていた。
そういえば、モンモランシーは今日の授業を何故か休んでいた。

「うぉっ!?」
「は、早く消さないと!!」
「おっおう!」

ランスが驚きながらドアをぶち破る。
中にはモンモランシーが密かに笑いながら煙の原因の中の物を見つめていた。

「出来た!ついに出来たー!」
「…何がだ。」

ランスが呆れながらモンモランシーに問うた。
モンモランシーは突然のその声にびっくりして叫び声を上げ…ようとしたが、反射的に口を閉ざされた。

「む、むぐぅっ!」
「静かにしろ、犯れたくなかったらな。」

モンモランシーが半泣き状態で首を縦に振る。
ランスが手を口から離した。

「で、それはなんなのだ。」
「……秘密。」

ランスが鎧を外そうとしたので、慌ててその物の正体を言う。

「惚れ薬!!惚れ薬よ!!!」
「掘れ…薬。」
「違う違う!惚れる薬よ。」
「掘れる…薬…怖いぞそれ、なんてものを作るのだ…。」
「ヴぁー!もう、だから!これを相手に飲ませて、その相手が最初に見た人を好きになるって言う禁制の薬よ!」
「あー、なるほど。」

モンモランシーががっくりと肩を落とす、ここまで理解力が悪いとわざとなんじゃないかと疑いたくなる。

「ていうか、ドアなんで壊れてるのよ。」
「煙がここから出てたから…危ないと思ったんですよ。」
「あぁ、なるほどね、あーまた窓開けてやるの忘れてたわ。」
「…で、それ作っちゃいけないものなのになんで作ってるのだ。」
「……つ、作りたかったからよ。」
「金は?」
「じ、自分の香水でお金をためて…。」

ランスがさっとその禁制の惚れ薬を手に取る。

「な、何するのよ!!」
「俺様が貰う。」
「もしそれを奪ったら私舌を噛み切るわよ。」
「何故。」
「それを作るためのお金を作るのにどれだけかかった事か…。」

モンモランシーがそう言ってから。
膝と手を床について一つ一つ苦労をお経のようにぶつぶつと言っている。

「分かった、分かった。奪わん、だがそれが本当に効力があるかを試させろ、金も払ってやる。」
「本当に!?試作体がいなくて困ってたのよ!それで、いくら払ってくれるのかしら。」
「こんだけでいいか。」

おおよそ1000エキュー、モンモランシーの作った惚れ薬の費用を大きく上回った。
しかもこんだけもらって効力すら見れるのだから言う事は無い。

「ええ。ただし、私も効力みたいの、ついていっていいかしら?」
「うむ…だが授業は?」
「…まぁ、今日は良いわ、どうせサボっちゃったし、とっとと行きましょう。」

ランスがルイズに一言言って、適当に馬で自宅へ帰る、何度か乗ってるうちに慣れてきたようだ。
馬に乗りながら、モンモランシーとランスが話す。

「ところで、なんで貴方の屋敷の方に向かっているの?」
「アンリエッタちゃんに自由に会えるって言われた何かの紙を家に置いてきたのだ。」
「謁見状?何で貴方が…ていうか女王様に使う気なの!?本気!?」
「いい試験体じゃないか、国も取れるし一石四鳥だな。」

ハルケギニアの全米がひっ繰りかえるような発言をあっさりと口に出した。
その発言にモンモランシーはお祈りをささげた、こいつならやりかねない、むしろやると、そう思っていたからだ。

「あぁ、お許しを…ブリミル様。」
「さ、ついたぞ。」

ランスは適当に馬を従者に繋がせ。
モンモランシーと一緒に自分の家に入る。

「ランス様、客が来ております。」
「?」

執事にそう言われて客室へ向かう。
客室には包帯を外部に巻いているアニエスが謙信と雑談していた。

「お、アニエスちゃんじゃないか、何しに来たのだ?俺様と犯りたくなったか?」
「冗談として受け取っておこう。」
「ちっ、で何しにきたのだ。それと、その包帯は?」
「少し用件を伝えにな…。これは少し火傷を負ってな。」
「ん…、そうか、…ちょっと便所行って来る、シィル。」
「はい?」
「ヒーリング掛けてやれ。」

ランスがそういって部屋を出た途端に良からぬ笑みを浮かべる。
ドアを閉めて、横に居たモンモランシーに問うた。

「この薬、何滴で効く。」
「2・3滴で十分なはずよ、だから最低4人は…。」
「…分かった。」

自分の屋敷の厨房へ全速力で向かう。
いきなり入って来た領主にコック達は驚いていた。
適当な飲み物をコップに注ぎ、その中に惚れ薬を2滴入れる。
そして大急ぎでコップから飲み物を溢さずに客室へ戻った。
アニエスはすでに包帯を解いていた、シィルのヒーリングは基本なんでも即直せるのだ。

「早いな、それと…シィル殿は何者だ?王家の治癒ですらすぐは治らない怪我だったのだが…。」
「シィルだからな、それと、何も無いが、ほら飲み物を持ってきたぞ。」
「おお、ここに来てから何も飲んでなかったな、すまない。」
「いやいや、客には礼をとらんとな、がはは。」

アニエスがそのコップを口に付け…飲んだ。

「む…う?」

アニエスが一時気を失う。
その間にランスが謙信とシィルに部屋を出るよう指示する。
1つ間違えば全部がぱぁになってしまうからだ。
そして、すぐにアニエスが目を覚ます。
アニエスの目の前にランスが立つ。

「大丈夫か。」
「…ん、あぁ………。」
「どうした?」

ランスがすかさず顔を近づける。
アニエスの頬が急激に赤くなる。
モンモランシーがドアを少し開けて様子を伺う。

「…よっしゃ、効き目抜群ね。」
「あのー、何を飲ませたんですか?」
「惚れ薬よ。」
「ほ、惚れ薬?」
「えぇ、ランスに買ってもらったの。」

そういうとモンモランシーがまた中の様子を伺う為にアニエスを観察する。

「あ…その、ランスどのの。」
「ん?顔が赤いぞ、熱か。どれ。」

ランスがデコを近づけ、前からあるような方法でアニエスを攻める。
アニエスの顔が更に赤くなる、どうやら効き目は本当にあったようだ。

「む…少し熱いが大丈夫だろうな。」
「そ、そうか。そ、それは良かった。です。」
「…やっぱり、変だぞアニエスちゃん。」
「ちゃ…ちゃん付けは止してくれないか…は、恥ずかしい、のだ。」

ランスが顎に手をやりながら考える。
そして、何か閃いた振りをして、アニエスに向かって。

「じゃあ、アニエス。」
「ぅ…呼び捨ては…。」
「じゃあ何なら言いのだ。」

ずずいと顔を近づける。
アニエスが比例して頬を染める。

「ち、近づけるな…近づけないでください、呼び捨てで良い、呼び捨てでいいです。」
「かわいいぞ、アニエス。」

アニエスがそのランスの口から出た突然の言葉に頭から煙を噴出した。

「なっなな、何を。」
「かわいいぞ。」

更に煙を噴出し、壊れた機械のように頭から火花を飛ばすと、そのまま気絶した。

「モンモランシー、この薬すごいな。」
「…え、ええ。」

作った本人モンモランシーもこの効力には驚いていた。
正直ランスの最後の言葉にも驚いていた。

「それで、この薬の効力は。」
「…1年間…もしかしたら~1ヶ月?」
「分かった、足りなくなったら作れ。」
「…お金は。」
「払う。」
「分かったわ、じゃあ私は学校戻るわね、効力も分かったし。」
「うむ。」

正直ランスの家にずっと居たら貞操の危機にかかわる。
それだけは避けたいので、モンモランシーはとっとと帰る事にした。
ランスがそれを見送ると、気絶しているアニエスを抱きかかえ。
馬に乗せ、その後ろにランスが手綱を持って乗った。
そして、馬を城へ走らせた。

その道中、アニエスが目を覚ました。

「む…、馬?」
「起きたか、アニエス。」
「な!ら、ランスどの、何故!?」
「お前が気絶してたから、城へ届けようかと思ってな。」
「そ、そうですか。か、感謝します。」
「で、アニエスが俺に話に来たことって何なのだ?」
「今度の戦争は女王様の護衛を勤めろ…と言いに。」
「そうか…俺様は、愛の告白が欲しかったな。」
「ふぇ!?そ、そのそれはどう言う…。」
「何の意味も無いぞ。」

アニエスが少しだけ落ち込む。

「そのまんまの意味って事だ。」

またもやアニエスの頬が染まる。
心臓が体に伝わるほどの振動を発し、息は荒々しい、額は既に熱を帯びていた。

「なっ…なな、か、からかうのは剣技だけにしてください。」
「からかったつもりは無いぞ。」
「なぅ…。」

これ以上ランスと喋るとまた気絶しそうなので、まず自身の体を落ち着かせようと試みた。
しかし、息を整える毎に頭にランスが現れるので、状況は変わらなかった、むしろ酷くなっていた。
既にランスにすら分かるほどの熱を発していた。

「おー、あったけー湯たんぽみたいだ。」
「湯たんぽ…とは?」
「湯たんぽってのは湯を鉄製の器に入れて…まぁとにかくあったかい物だ。」

ランスもあまり原理は分かっていないので、適当に説明した。
やがて、日が落ちた 既にランス達は平原を通過し、街にいた。

「夜の街も…いいもんだな、綺麗だ。」
「そう…ですね。」
「ん…お。」

ランスが馬を歩かせている途中何かを見つけると、さっと馬から下りた。

「ちょっと待っててくれ。」
「あ、あぁ分かった。」

何かの店の中に入り、手早く店から出ると、何かをアニエスに手渡した。
金色に輝いてはいるが、派手な装飾は付いていない、純金のブレスレットであった。

「付けろ。」
「え…でも。」
「いいから。」

アニエスが渋々…しかしどこかうれしそうな気持ちでブレスレットを腕に付けた。

「うむ、似合ってる。」
「あ…ありがとう。」
「さ、いくぞ。」
「は、はい。」

ランスがまた馬を走らせる、しかしもう城の近くなので、時間は掛からない。
アニエスが自分から馬を降りた。

「で、では、私はこれで…シィル殿にお礼を言っておいてください。」
「うむ、元気でな。」

それだけ言って、ランスは馬を自分の家に向けて走らせた。
それをアニエスは頬を染めながらその背中を見つめた。
やがて、完全に見えなくなった、アニエスは我を取り戻し、城の中へ入っていった。

「あら、アニエスお帰りなさい、怪我は?」
「シィル殿が完全に治してくれました。」
「王家の魔法でも直せなかったのに…ですか?」
「はい、全て直してくれました…ですが、ランス様が1つだけ私を壊しました。」
「…何を壊したんですか?」
「私の心です。」


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