時刻は夜。ここはルイズの部屋。
主である、ルイズは不機嫌な顔をしながらテーブルに肘を付きパンをかじっている。
今日ここに来た、ダ・サイダーとヘビのメタコは月を眺めていた。
「アンタ…何時までそうしてるつもりよ」
「ここは、月が2つか……」
「当たり前でしょ!月は二つなの!」
ルイズにとって、当たり前の答えだ。だが、ダ・サイダーにとって違った。
「少しは、理解をしたと思えば…ハァ…この程度か…」
ルイズは嫌な予感がした。
「この俺様の美しさを彩るのに、たった2つだけとはなぁ…」
「そうジャン、そうジャン。月の奴バカジャン」
嫌な予感は当たった。
「よし!俺様を華麗に彩る月を作りに行くぞ!」
「行くジャン、行くジャン!」
「ちょ!ちょっと!待ちなさいよ!」
召喚した時あれだけの人数の前で恥をかかされたのだ、これ以上は絶対に許さない。
そんな思いが、ルイズを動かした。
「なに!するつもりよ!」
「ん?月を作りに行くんだが…何か?」
ダ・サイダーの意味不明な回答にルイズが怒りだす。
「どうやって!そんなの出きるわけ無いでしょ!」
「いやできる。これを使ってな…メタコ!出せ!」
ダ・サイダーがメタコに命じて出させた物は、紙とハサミと糸だった。
「これで、月を最低8個作る…手伝うか?」
「誰がそんなもん手伝うか―――!!!」
ルイズのキックがダ・サイダーの横腹に決まる。
「アンタねぇ…いきなりここに来たのよ!普通だったら『ここ何所ですか?』とか、
ご飯も食べてないんだから『ご飯を下さい』とか言うでしょ!」
しばしの沈黙…そして、ダ・サイダーは、真面目な顔で言う。
「お前…『パン』ばかり食べていて、お腹『パン』『パン』だろ?」
ダ・サイダーの禁断の力が発揮された。
ルイズの部屋が凍りつく。
ダ・サイダーは素早くマシンガンを取り出し、天井へ向け乱射する。
「笑えーーーーー!!!!!!」
「きゃーーーーー!!!!!!」
頭を抱え丸まるルイズ。騒動を聞きつけ、やってくる他の生徒達。
「な…何だ?」
「こ…これは?何の騒ぎだ!!」
「と、とにかくアイツを何とかするぞ!!」
1時間後………ルイズとダ・サイダーは、コルベールに説教を受け、ようやく騒動が収まった。
「ったく、何で私まで説教を受けなきゃいけないの?元はといえば、アンタが悪いんだから…」
「あのハゲ、理解に苦しむな。この俺様に説教とは一体何を考えている…」
「アイツ、バカだからツルッパゲになったジャン」
ただでさえ不機嫌なルイズは、ますます不機嫌になる。
「ア…アンタが悪いのよ!理解はしているわよね!」
「何のことを言っているんだお前は?」
当たり前の様に答えるダ・サイダーにルイズは、何も言えなかった。
(コイツ…ここまでバカなの?どうやったらここまでバカになれるのよ??)
「アンタは私の使い魔よ、わかってるの!」
「奴隷だろ…で、どうした?」
カクッと肩を落とすルイズ。
「人聞きの悪い事言わないでよ!わかった?」
「だが、やっている事は同じだろ?」
こんな、時に限って正論を言うダ・サイダー。
ダ・サイダーはアララ王国の親衛隊長なので、以外とこんな事は詳しい。
「で…奴隷となっている以上何かするのだろう?」
ダ・サイダーの意外な一言。
「えっと…まずね…使い魔は主人の目となり耳となる能力が与えられるの」
「そうか…だが、俺様は、何にも変わらないぞ?もっと頑張れ!」
「逆よーーー!!!」
怒るルイズを優しく見つめるダ・サイダー。
「ギャグが聞きたいのか…仕方が無い奴だな…」
「やめんか―――!!!」
横腹に2回目のキックを放ち、尚も話を続ける。
「主人の望む物を持ってくるのよ、たとえば薬とか」
「グゥ…店に行けば、売っているだろ?…ハァ…ハァ」
「売ってないし…仮に売っていても、高いでしょ?」
「悪いが…勇者として、店を襲うという行為はできないな…」
「そ…そんな事…望んでな―――い!!!」
3回目のキック。
「アンタは、弱し、頭悪いから雑務よ。わかった!!」
「ダーリンに何て事するジャン、この『ヒス板女』お前が雑務やるジャン!」
ルイズの視線が、鋭くそして…ゆっくりとメタコの方に行く。
「ヒィーーー!!!」
メタコはダ・サイダーの肩に有るパットの中に隠れた。
「明日、起こしなさい!それと、これ洗濯しときなさい!わかったわね!!」
そして、ルイズはサッサと着替え、明かりを消し、眠りに着こうとした。
ダ・サイダーは夜空に浮かぶ双月を見上げていた。
いつも一緒だった一人の女性の事を思い浮かべながら…
「レスカ…お前………大丈夫だよな?お前なら……きっと」
そんなダ・サイダーの独り言をルイズが聞いていた。
(レスカ??誰かしら?…無理して、明るく振る舞っていたのコイツ?明日詳しく聞いてみよう…)
そんな思いでルイズは、眠りに着いた…
そしてダ・サイダーもまた、眠りに着いた。
明日、ルイズをどうやって起こすかと考えながら…
主である、ルイズは不機嫌な顔をしながらテーブルに肘を付きパンをかじっている。
今日ここに来た、ダ・サイダーとヘビのメタコは月を眺めていた。
「アンタ…何時までそうしてるつもりよ」
「ここは、月が2つか……」
「当たり前でしょ!月は二つなの!」
ルイズにとって、当たり前の答えだ。だが、ダ・サイダーにとって違った。
「少しは、理解をしたと思えば…ハァ…この程度か…」
ルイズは嫌な予感がした。
「この俺様の美しさを彩るのに、たった2つだけとはなぁ…」
「そうジャン、そうジャン。月の奴バカジャン」
嫌な予感は当たった。
「よし!俺様を華麗に彩る月を作りに行くぞ!」
「行くジャン、行くジャン!」
「ちょ!ちょっと!待ちなさいよ!」
召喚した時あれだけの人数の前で恥をかかされたのだ、これ以上は絶対に許さない。
そんな思いが、ルイズを動かした。
「なに!するつもりよ!」
「ん?月を作りに行くんだが…何か?」
ダ・サイダーの意味不明な回答にルイズが怒りだす。
「どうやって!そんなの出きるわけ無いでしょ!」
「いやできる。これを使ってな…メタコ!出せ!」
ダ・サイダーがメタコに命じて出させた物は、紙とハサミと糸だった。
「これで、月を最低8個作る…手伝うか?」
「誰がそんなもん手伝うか―――!!!」
ルイズのキックがダ・サイダーの横腹に決まる。
「アンタねぇ…いきなりここに来たのよ!普通だったら『ここ何所ですか?』とか、
ご飯も食べてないんだから『ご飯を下さい』とか言うでしょ!」
しばしの沈黙…そして、ダ・サイダーは、真面目な顔で言う。
「お前…『パン』ばかり食べていて、お腹『パン』『パン』だろ?」
ダ・サイダーの禁断の力が発揮された。
ルイズの部屋が凍りつく。
ダ・サイダーは素早くマシンガンを取り出し、天井へ向け乱射する。
「笑えーーーーー!!!!!!」
「きゃーーーーー!!!!!!」
頭を抱え丸まるルイズ。騒動を聞きつけ、やってくる他の生徒達。
「な…何だ?」
「こ…これは?何の騒ぎだ!!」
「と、とにかくアイツを何とかするぞ!!」
1時間後………ルイズとダ・サイダーは、コルベールに説教を受け、ようやく騒動が収まった。
「ったく、何で私まで説教を受けなきゃいけないの?元はといえば、アンタが悪いんだから…」
「あのハゲ、理解に苦しむな。この俺様に説教とは一体何を考えている…」
「アイツ、バカだからツルッパゲになったジャン」
ただでさえ不機嫌なルイズは、ますます不機嫌になる。
「ア…アンタが悪いのよ!理解はしているわよね!」
「何のことを言っているんだお前は?」
当たり前の様に答えるダ・サイダーにルイズは、何も言えなかった。
(コイツ…ここまでバカなの?どうやったらここまでバカになれるのよ??)
「アンタは私の使い魔よ、わかってるの!」
「奴隷だろ…で、どうした?」
カクッと肩を落とすルイズ。
「人聞きの悪い事言わないでよ!わかった?」
「だが、やっている事は同じだろ?」
こんな、時に限って正論を言うダ・サイダー。
ダ・サイダーはアララ王国の親衛隊長なので、以外とこんな事は詳しい。
「で…奴隷となっている以上何かするのだろう?」
ダ・サイダーの意外な一言。
「えっと…まずね…使い魔は主人の目となり耳となる能力が与えられるの」
「そうか…だが、俺様は、何にも変わらないぞ?もっと頑張れ!」
「逆よーーー!!!」
怒るルイズを優しく見つめるダ・サイダー。
「ギャグが聞きたいのか…仕方が無い奴だな…」
「やめんか―――!!!」
横腹に2回目のキックを放ち、尚も話を続ける。
「主人の望む物を持ってくるのよ、たとえば薬とか」
「グゥ…店に行けば、売っているだろ?…ハァ…ハァ」
「売ってないし…仮に売っていても、高いでしょ?」
「悪いが…勇者として、店を襲うという行為はできないな…」
「そ…そんな事…望んでな―――い!!!」
3回目のキック。
「アンタは、弱し、頭悪いから雑務よ。わかった!!」
「ダーリンに何て事するジャン、この『ヒス板女』お前が雑務やるジャン!」
ルイズの視線が、鋭くそして…ゆっくりとメタコの方に行く。
「ヒィーーー!!!」
メタコはダ・サイダーの肩に有るパットの中に隠れた。
「明日、起こしなさい!それと、これ洗濯しときなさい!わかったわね!!」
そして、ルイズはサッサと着替え、明かりを消し、眠りに着こうとした。
ダ・サイダーは夜空に浮かぶ双月を見上げていた。
いつも一緒だった一人の女性の事を思い浮かべながら…
「レスカ…お前………大丈夫だよな?お前なら……きっと」
そんなダ・サイダーの独り言をルイズが聞いていた。
(レスカ??誰かしら?…無理して、明るく振る舞っていたのコイツ?明日詳しく聞いてみよう…)
そんな思いでルイズは、眠りに着いた…
そしてダ・サイダーもまた、眠りに着いた。
明日、ルイズをどうやって起こすかと考えながら…