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ニニンがゼロ伝・音速の使い魔-02


第二話 ルイズ、怒るの巻

ここは学校の正門。
二人の少女がたどり着いた。
一人はマントを羽織った学園のメイジ。
もう一人はピンクの服を着た黒髪の少女。
二人とも服は破れ体中傷だらけ。一言で言えば『ボロボロ』だった。

「はぁ、はぁ・・・やっと着きました~いい汗かいた~」
達成感に満たされた表情でピンクの服の少女、忍が爽やかに言った。
「あ゛ー・・・死ぬかと思ったわ・・・」
もう全てに疲れたと言った表情のメイジの少女、ルイズが呟いた。
「途中、森に落ちて大変でしたね~」
「途中じゃなくて学園飛び越えたじゃないの・・・狼にも襲われるし・・・」
ジト目で忍を睨むルイズ。
「えっと、その、良い思い出はお金じゃ買えないですよね、えへへ!!」
「どこがいい思い出よーーーっ!!」怒鳴るルイズ。
「ごっ、ご免なさい・・・」しゅんとする忍。
「えっ、あっ、その・・・は、反省してるみたいだから今回は許してあげるわ!今度失敗したら許さないんだから!」
「ありがとう!ルイズちゃん!忍はアナタの優しさに感動です!!」ルイズの手をとり瞳をキラキラさせる。
「うっ・・・」頬を赤らめるルイズ。
(だっ、ダメよ、甘やかしちゃ!貴族と平民・・・コイツらニンジャとか言ってたけど、ちゃんと躾て差を思い知らせてやらなきゃ!だけど・・・だけどっ)
「あの、どうかした、ルイズちゃん?」
ニコッとして首をかしげる忍。
(だっダメだぁ・・・・)
ルイズの表情はふにゃりとなった。

正常な思考をなんとか取り戻したルイズは忍と話しながら自室へと向かった。
「良い?もうあの『ムササビの術』は使っちゃダメ!使う時は一人でやんなさい!解った?」
「は~い、これからはちゃんと気を付けま~す」
(ホントに解ってんのかしら・・・)

ブツブツ良いながら自室のまえにたどり着く。
扉の鍵を開けようとするが・・・
あれ?鍵が掛かって無い?
おかしい、鍵は掛けたハズなのに。
ノブを回し扉を開ける。
がちゃり。

「おい遅ぇぞルイズ何処をほっつき歩いていやがった!」
テーブルの上で黄色い生物が鎮座していた。
「お邪魔してまーす」
「ルイズちゃん、忍ちゃん、お帰りーっ」
忍者たちがテーブルの周りでくつろいでいた。

   ○| ̄|_   <ルイズ

「・・・てけ・・・」
何か良いながら、ゆらりと立ち上がるルイズ
「出てけぇぇぇぇぇぇ!」
怒り狂い音速丸を追い回し始めるルイズ。
「大変だ、音速丸さんを助けなきゃ!」
「音速丸さん!今助けます!」
がしっと二人の忍者が音速丸を確保する。
「ルイズちゃん、はいコレ」
一人の忍者が鞭をルイズに手渡す。
「テメェら見事なフォーメーションでオレ様に何しやがる!っていうかその鞭は何だオイ!?」
「やだなぁ、気のせいですよ。偶然ですよ偶然」
「嘘付け!ぜってぇワザとだろうが!」
ジタバタ藻掻く音速丸。
「あら・・・気が利くじゃない・・・ウフフフフ・・・」
完全にイッちゃった目で鞭を受け取るルイズ。
「イヤーッお止めになってぇー!」
「バカな使い魔には・・・お仕置きよ!!」

ビシーン、バシーン
「アヒーーーッ!!、ウヒィーーーッ!?」
鞭の音が音速丸の尻に響き渡った。

時間が経過して・・・
「アンタたちソコに並びなさい」
音速丸の尻を鞭でたたいてストレスを発散したルイズはいくらか落ち着いて忍者たち目の前に整列させていた。
ちなみに音速丸の尻が素敵な事態になっていた為、まだ倒れたままだ。
(羨ましい・・・)
(なんて羨ましい・・・)
(自分が女の子だからって、なんて羨ましい・・・)
「・・・と、言うわけでアンタ達には使い魔をやって貰うわ。ちゃんと私の命令に従うのよ。解った?」
音速丸の尻を鞭でたたいてストレスを発散したルイズはいくらか落ち着いて忍者たちに言い放つ。
だが忍者たちの耳には届いて居なかった。
何が羨ましいのか?
ルイズの後ろで忍が後ろからルイズを抱きしめるように立っていた。
むにっ。
忍の胸に埋まるルイズの後頭部が羨ましくてしょうがない。
「何よ、アンタたち聞いてるの?」
「ズルイ!ズルイですよルイズさん!何ですかその後頭部に押しつけられたシロモノは!?」
「見せつけられる我々の身にもなって下さいよもう!!」
「コレは何かの罰ゲームなんですか!?いや、ボーナスゲーム!?一体どっちなんだーっ!?」
身悶え、興奮し、混乱する忍者たち。
「うっさいわね!話聞けって言ってんでしょ!良いのよこれは使い魔に対するご主人様の特権なんだから!」
いや、契約したのは音速丸だけなのだが・・・
あんなヤツ、使い魔にするなんて願い下げよ!
ごもっとも。
どうせならこっちの忍みたいに・・・その・・・
はいはい。

「なんか自己完結してるところを悪いんだけどルイズちゃん」
頭の上から声がした。
「ん?なーに?シノブ」
ちょっと甘えたような声になるルイズ。
「えっとね、使い魔さんってのをやるのは良いんだけど、何をすればいいのかしら?」
「んっとね、使い魔は主人の目となり耳となる・・・感覚の共有が出来るハズなんだけど・・・出来ないみたいねー」
契約は音速丸としかしていないから当たり前なのだが、当の音速丸とも出来ていない。
それ以前に音速丸と感覚の共有など以ての外。論外。
「諜報活動ですね、忍者のお仕事の基本です!何処でも忍び込んでヒミツを探っちゃいます!」勘違いする忍。
「ちょっと違うんだけど・・・ま、良いか」
「次は~?」
「あとは主人の為に望む物を探してくるの。秘薬の材料になる薬草とか鉱物とか・・・」
「それなら大丈夫です!忍者はお薬を作るのもお仕事のウチですから!」
「あら、なかなか役に立つじゃない。見直したわ。」
「へへへ、任せてください!」
この忍者たちは誰も『コチラの世界』の薬草や鉱物を知らないのだが。
「最後に、ご主人様を危険から守る事よ」
「もちろん!影ながら君主を守る事こそ忍者の本分!忍者の指命!」
拳をグッと握り目をキラキラさせる忍。
(うっ、ちょっと心配かも・・・)
ムササビの術のトラウマがちょっと心をよぎる。
「まぁ、とりあえず洗濯とか掃除をとか、雑用をして貰うから」
「了解致しましたっ」シュタッと敬礼する忍。
「はぁ・・・怒ったり、話したりしたら疲れたわね・・・もう寝るわ・・・」
そういうとルイズはブラウスのボタンに手を掛け外していく。
「「「うぉぉぉぉぉ!?」」」
忍者たちから歓声が上がる。
「・・・・・。」睨むルイズ
「「「(どきどき・・・)」」」
目が合う忍者たち。
「アンタ達は外よ!!」
「ええっ!これからイイとこなのに!」
「ヒドイや、ヒドイやルイズさん!」
「お願いです!もうチョットだけでイイから!」
「うるさい!出てけーーー!」
ゾロゾロと出て行く忍者達。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ふぅ・・・、ねえ忍、着替えさせて」
「はぁい。」
てきぱきとルイズを着替えさせる忍。
「ねえ、ルイズちゃん。」
「何?」
「ベッド、一つしか無いんだけど、私は何処で寝れば・・・」
「使い魔はゆ・・・」床と言おうとして止めた。
「い、イイわ、私と一緒のベッドで寝ることを許してあげる。感謝しなさいよねっ」
「えへへ、ありがとうルイズちゃん」頭なでなで。
(あぁぁぁ、良いわ~)ふにゃりとするルイズ。
だがルイズの心の平穏が打ち砕かれた。
「あーもう!何ですかアナタ達!女の子同士でフトンに入るときは服を脱ぎなさい服を!お父さんこれ以外認めませんよ!あ~柔らけぇ、柔らけぇ」
ガラガラッ、窓を開け、むんずと音速丸を掴むルイズ
「死ねぇぇぇぇぇっ!」
ごしゃっ、
「うぼぁ!?」

ルイズに蹴り上げられた音速丸は天空にある双月に向けて一直線に飛んでいった。

たぶん、つづく。


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