あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

サイダー&ゼロ-01


ここ、トリステイン魔法学院で爆発音が響き渡る。
「留年だな」
「まぁ…『ゼロ』だから、予想していたけどな…」
などと言われているが、懸命に爆発させていた。
「はぁ…はぁ…はぁ……ぜ、絶対…せ…成功させるんだから…はぁ…はぁ」
肩で息をする桃色髪の少女は、杖を構え何か呟き出した。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン!我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!」
何回目かもわからないこのセリフを力強く叫ぶ。襲い掛かってくる運命を突き破る様に…
一際大きな爆発が起きたが、《いつもと違う》少女は何かを感じ、一歩も動かなかった。
(な…なんなの?この感じ…睨まれている?…何?)
爆煙が収まる頃には、異変の正体が徐々にだがわかるようになった。
(え?ひ…人っぽいけど…アレは?)
少女に威圧感を与えていたのは、紛れもなく人だった。
長髪で、見たこともない服装おまけに肩にヘビが居る。
(イ…イヤだ…絶対にイヤだ。人なんて、しかも…変)
「メタコ!ここが何所だかわかるか?」
「アララ王国周辺じゃないのは、確かジャン」
(ヘビが喋った…何アレ?マジックアイテムなの?…正直…関わりたくない)
「そうか…好都合だな。メタコ、収納してあるな?」
「ダーリン、バッチリジャン」
男とヘビの会話を呆然と見守る少女にやや禿げた男が話しかけた。
「ミス・ヴァリエール、早く契約してください」
「イヤです」
少女は、即答した。
「いや、伝統ですから…嫌でも契約してください」
「でも…アレ人ですよ」
少女は男を指差す。
「それに、変な服だし、ヘビと会話しているし、関わりたくないです!」
「しかし、これは伝統なのです。仕方が無いでしょう。諦めなさい」
「はい」
クルッと振りかえり、男の方へ一歩、また一歩と近づいた。
「ダーリン、こっちに向かってくる奴がいるジャン」
男は腕を組み、何かを考え始めた。
「アンタ!」
「45点だな…5年後に会おう」
男が立ち去ろうとした時、少女の目付きが変わった。まるでライオンの様に…
「ま…待ちなさいよ。な…何が45点なの?…5年後?一生会いたくない無いのよ!こっちは…」
「あ…いや…それは…うわぁ…(レスカ以上か…厄介だな)あの…だから」
こんな険悪な空気の中、一人の勇者が現われる。やや禿げた男だ。
「こらこら、二人共やめなさい!」
「なんだお前は?この、俺様に何か用でもあるのか?」
「何?俺"様"?…ヘビ連れているからって良い気にならないでよ…」
ライオンの言葉についにヒョウも牙をむく。
「なんだと!ガキだからって偉そうに言うな!この俺様を誰だと思っている!」
「アンタみたいな変人、知らないし、関わりたくないの!!」
「この、ドキドキスペースに、その名を轟かす俺様を知らないだと!?」
「はぁ?ドキドキスペース?何よソレ?」
この時、男はある違和感に気付いた。
(変だな…俺様にここまで言うなんて、レスカか、ラムネスのファンぐらいだ…そうか!)
「お前…ラムネスかレスカのファンだな?」
「らむねす?れすか?誰よ!それ!」
ライオンは一気に戦闘態勢に入る。が…何時までもキリが無いので、勇者が止める。
「ミス・ヴァリエール。早く使い魔の契約をしなさい!
君一人で、どれだけ時間をかける気でし気ですか?」
ストレスがだいぶ溜まってきた、禿げっぽい男の一言。
「で、でも人ですよ?正気ですか?」
「諦めなさい。とにかく契約しなさい」
「わかりました。アンタ!」
だが、男は腕を組み何か苦しそうに悩んでいた。
(ツカイマ…どうすればいい?これは難しいお題だ…)
「ちょっと!どうしたのよ!」
「ツ……ツ……ツカ……ツカイ……ツカイマ……だ…駄目だ…」
「ダーリン??」
心配するメタコ、驚く少女、禿げっぽい男が近づく。
「君、大丈夫かね?」
男の肩に手を置こうとするも、払われる。
「ダーリン。しっかりするジャン」
メタコが懸命に励ます。
「出てこないんだ…もう駄目だ…力尽きた…メタコ…後は、頼む…ぞ・・・」
「ダーーーーリン!!!!」
ガクッとその場で倒れこむ男、それを見る少女と、禿げっぽい男。
少女がゆっくりと口を開く…
「あの…何やってんのよ?」
男が寝ながら答える。
「盛り上がるだろ?」
少女は黙り込み、体が震え始めた…
禿げっぽい男が先に進めようとがんばる。
「名前は、何と言うのですか?」
「何だ?失礼だな。このハゲ、まずは自分から名乗るべきだろう」
『ハゲ』この単語はかなり堪えたが、耐えた。
「失礼、私はコルベールと言う者です。彼方は?」
「ダ・サイダー。勇者ダ・サイダー様だ!」
しばしの沈黙・・・
コルベールと名乗った男が沈黙を無理矢理に破る。
「あ…あの、自称勇者さん…彼方は…えっと…このミス・ヴァリエールによって召喚されたのです。
ですので…使い魔にならなければいけないのです」
「ハゲ!一方的に決めるな!この勇者ダ・サイダー様が奴隷だと!!」
「そうジャン!そうジャン!ダーリンじゃなく『ツルッパゲ』がやるべきジャン!」
ダ・サイダーとヘビ(メタコ)の猛反発は予想していたが、ヘビに『ツルッパゲ』これが効いた。
「グダグダ言わないで、やりなさい!!ミス・ヴァリエールさっさと契約しなさい!!」
「はい。本当はしたくないけど、私の進級も懸かっているし、仕方なくやるんだからね!!」
「あまりにも一方的過ぎだ!少し考えさせてくれ」
(ドキドキスペースを知らないと言っていたな…本当かどうか気になる?
それに、奴隷…か。ロマンを探せないのも問題だな…条件次第か?
それに、いざとなれば…とんずらだな。)
「悪いが、条件を提示させてもらう。居・食・住は有るだろうが、それ以外にも俺様は…」
「なによ!条件なんて、ふざけないでよ!」
少女が怒るが、ダ・サイダーは話を進める。
「俺様は…ロマンを…そうロマンを探し、旅をしているのだ…」
遠い目をしながら語るダ・サイダー。
「はぁ?まあいいわ。早く契約するから、座りなさい」
ダ・サイダーは、その場に座った。
「ああ」
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
 五つの力を司るペンタゴンこの者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
少女が呟き、そして顔を近づけ、そして・・・契約する。
「な…なにをするんだ!」
反論するダ・サイダーだが、直後に額に激痛が走り、のた打ち回る。
「今、ルーンが刻まれているだけ。すぐに終わるから、我慢しなさい」
ハゲ男もとい、コルベールはダ・サイダーに近づき、刻まれたルーンを見る。
「額にルーンか…しかも、珍しい」
そう言うとさらさらっと、額のルーンをメモして、ヘビをよく見る。
「な………これを、貸してください」
「バカな事を言うな!断わる!いくぞ!ガキ」
「ガキって言うな!ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールわかった!」
「・・・長いな、縮めてくれ」
「大きな……お世話よ―――!!!」
ルイズと名乗った少女の蹴りをみぞおちに受けダウンするダ・サイダー。



こうして、無事?にルイズは使い魔召喚を成功させた。
勇者ダ・サイダーは使い魔となり、己のロマンを追い求めて行く。
ルイズはまだ知らない。ダ・サイダーのロマン=禁断の駄洒落だという事も知らずに…


新着情報

取得中です。