あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ランス外伝~ゼロと鬼畜な使い魔~-15


シィルはランスに手を引かれ、自分達の領内に帰宅する。
そこには、なんと領民に回りを囲まれ崇拝されている謙信がいた。
領民がランス達に気づき、道をぞろぞろと開ける。
謙信に現状を問う。

「何があったのだ。」
「民に仲良くしようと、訓練を付けて、昼食を共にしていたら…いつの間にかこうなっていた…。」
「なるほど。」

領民達は領民達で更に熱を上げている。
夜なのにきもち暑い。

「ケンシン様ぁ俺等の神様だぁ。」
「ケンシン!ケンシン!ケンシン!」
「神格化までされてるな。」
「…どうすればいい。」
「そのままでいいと思うぞ。」
「だが…、帝になった時よりもなんか、熱い。」
「ほっとけ。」

ケンシンという言葉が絶えず繰り出される。
流石に謙信は居心地が悪くなったのか屋敷に戻ろうとする。
結局謙信が屋敷の中に見えなくなるまで、謙信の名前は絶えなかった。

「大変な目にあったな、姫様のパレードより熱狂的だったぞ。」
「うむ…、まずいかな…。」
「多分、大丈夫だ。」

流石のランスでも少し不安を覚える。
デルフは何故ここまで謙信が慕われたか、なんとなくわかっていた。
そこに、1人執事がやってくる。

「お疲れのご様子、夕食は用意しておりますので、どうぞこちらへ。」
「うむ。」

こうして、また豪華な夕食を食べる。

「明日はどうするのですか?ランス様。」
「そうだな、狙ってたカトレアちゃんの所にいってみよう。」
「…分かりました。ところでルイズ様の使い魔としての…。」
「適当でいい、謙信ちゃんはどうするのだ?」
「…外に出れない。」
「そうだったな。」

謙信が一回でも出れば、あれだけの民衆が集まってしまう。
しかも、姫を崇めてるというLvじゃない、あれは神を崇めているに近い。
何がそうさせるのかは分からないが、数日は出ない方がよさそうである。
そんな訳でシィルと数発やり就寝。
翌日早朝にシィルにお弁当を作らせてヴァリエール家へ出発。
そして、到着する頃には既におやつの時間を超えていた。
もちろんこの日は学院でルイズはいない。

「おお、ランス子爵かね。」
「態度がいいな。」
「貴族には礼を尽くさねばならないのでな、いくら平民上がりと言えどもな。」
「そうなのか、貴族というのは便利だな。」
「だが、平民上がりで爵位まで貰うと言うのはどれだけ風当りが強いかは私でも予測できぬ。」
「そんなもん知らん。」
「そうか、で、何の用できたのだ?」
「カトレアちゃんに会いに。」

その単語にヴァリエール公爵の目が光る。
恐い、色々と恐い。目の中にいる何かがいる。
そんな父の目でランスを睨んでいた。

「娘に…何の用かね?」
「…その、会いに。」
「残念ながら、今は散歩中でな、おら――。」

公爵にとって最悪なタイミングに、エレオノールとカトレアが現れてしまった。

「ランスさんじゃないですか、どうしたのですか。」
「これは?」

ランスが美人姉妹に指をさす。
公爵が顔に手をやり、俯く。

「くっ…。」
「?」
「カトレアちゃん、街にいこう!街!」
「…街、ですか。」

カトレアが俯く。
ランスの疑問を公爵が解く

「いかん、カトレアは未知の病なのだ、だから領内からは出せんのだ…。」
「ふむ…それなら、だが…カトレアちゃんと…。」

顎に手をやり、ランスが悩む。
少し考えてから、頭に豆電球を浮かべる。

「決めた、俺様がこの世界を全て征服して良い治療師を見つけてやろう。」
「「はぁ?」」

エレオノールと公爵のおっさんが、その突飛なアイデアに驚く、というか呆れてる。

「征服って、そんな簡単にいく訳がない、それに、未知の病なのだ、ハルケギニアを統一しても見つかるかどうか…。」
「ならハルケギニアの外に行けばいいじゃないか。」
「んな…聖地へ行くつもりかね!?」
「聖地?そんな物知らんが、そんな名前してる土地があるなら、そこにカトレアちゃんの病を治す物があるかもしれんじゃないか。」
「…聖地にはな、私達よりも数倍強いエルフがいてだな…先代の王達もそれに敗れていったのだよ…。」
「先代の王は弱かったんだな。」

ハルケギニア中の住民がぶっ倒れそうなワードを平気で口に出す。

「いや、昔の方が比べ物にならないほど強かったはずさ。」
「じゃあ、簡単だな。」
「…何がだ?」
「征服。」
「…勝手にやってくれたまえ。」

所詮、若者の戯言と言い聞かせて、流す。
エレオノールが、公爵の肩を持って自室に戻る。

「…ランスさん、少し歩きませんか?」
「ん、分かった。」

カトレアに誘われ、庭を歩いていく。

「…冗談でしょうけど、嬉しかったです。」
「なにがだ?」
「私の病の事…心配してくれて。」
「美人がこんな若く死ぬのはもったいないしな。それと、冗談じゃないぞ。」
「そんな…ハルケギニアを統一するって言葉のどこらへんが冗談じゃないんですか?」
「全部冗談じゃない、俺はカトレアちゃんの為に、ハルケギニアを統一してやる。」

カトレアがそのランスの目を見て、冗談じゃない事を理解する。
顔こそおちゃらけてはいるが、目は真直ぐだったのだ。
冗談でないと分かった瞬間に頬が染まり、少し胸が熱くなる。
それが恋と分かるまでに、さほど時間は掛からなかった。
こんな簡単な事だが、病弱な嫁にも貰えない自分にここまでしてくれる人なんていなかったのだ。

「…ありがとうございます、こんな私の為に…。」
「礼なんていらん、それでお前の心が買えるならな。」

その言葉にカトレアが突然笑い出す。
原因のランスは訳が分からなかった。

「どうしたのだ?」
「い、いえ。とてもとても想像し難い台詞がでたので…その、失礼しました。」
「む…やはり、今の台詞はかっこよくないか。」
「カッコいいとかそういうのじゃなくて…その…少し、父クサイというか…なんというか…。」
「がーん…。」

ランスが背景に出るほど落ち込む、そして思いだす。
てばさき牧場にいたもっこちゃんのことを、あの時も同じ事を言われてた気がする。

「その…ごめんなさい。」
「いい、気にするな。」

そして、カトレアとその後もどうでも良い話から真剣な話まで、ずっと語っていた。
その間シィルはヴァリエール家の手伝いをしていた。
ずっと話している間、公爵とエレオノールがずっとこっちを見ていたのだが、ランスが気にするはずも無い。

「へー…ジャパンとかゼスなんて国があるんですか…それで魔人なんて人たちを倒したりしてるのですか。」
「そうそう、儂でずぶっと。」
「黙ってろ。」
「あい。」
「カッコいい形の剣ですね。」
「触ってみるか?」

カオスの周りに少しオーラが纏っている。

「やめとけカトレアちゃん、こいつ相当なスケベだからな。」
「あら、いけない剣ですわ。」
「さて…そろそろ暗くなるな…、じゃあ俺帰るわ、じゃあなカトレアちゃん。」
「はい、楽しいお話また聞かせてくださいね!」
「うむ、また来るぞ。」

ランスがシィルを大声で呼ぶと、すぐさまシィルが飛んできた。

「何でしょうかランス様。」
「帰るぞ。」
「分かりましたー。」

馬を連れて、ランスがその馬に後ろ向きに乗り、こちらに手を振る。
カトレアもおしとやかな動作で振り返す。
そしてシィルが馬を急に走らせた為、ランスが落ちそうになった。
どうやら、手が狂った ようだ。
そして、ランスが見えなくなると、エレオノールと公爵が近づいてきた。

「まさか、貴方のタイプがあんな人なんてねぇ…。」
「お父さんはみとめんぞ!!」
「…あの人は私と結婚なんてしませんよ。」
「何で分かるのよ、話の盛り上がりからして…。」
「なんとなく、ですよ。」
「何よそれ…。」


ランス達が家に帰ってきたときには既に深夜だった。
執事に色々させ、椅子に座る。
そして数分後、フーケ帰宅。

「ただいまー。」
「おう、フーケちゃんおかえり。」

そのランスの眼光に危機感を覚えたのか、すぐにその場から退散しようとする。

「じゃ、おや――。」
「やるぞー。」

フーケはそのままランスの部屋にお持ち帰りされてしまった。

いくら2日間の長旅で疲れていようと、ランスには関係ない。
そんな訳で翌日、余りの疲れのせいで熟睡しているフーケと執事に留守を任せ。
謙信を崇める民を掻き分け、たまにはルイズの近くにいないとウルサイ、という事で学院へ。
適当にそこらへんの生徒に聞いて(脅しに近い)ルイズの元へ。
道中成り上がりだとか子爵をコシャク=小癪と言ってる生徒がいた為、剣を握って追いかけた。
が、ガンダールヴを上回る速度で逃げていった。

「行きましょう、ランス様。」
「うむ。」

そんな訳でルイズを見つけた。

「ルイズちゃん久しぶり。」
「あによ、なにしに来たのよ。」
「たまにはお前の使い魔にならないと うるさいし。」
「別にいいわよ、領主らしく領に篭ってなさいよ!」
「あらあら、また嫉妬かしら?いやねぇ空気が黒くなるわ。」
「嫉妬なんかじゃないわ!」
「どう見ても嫉妬よ、ダーリン剣と女はゲルマニアに限るわよ?」
「ゲルマニアの女は可愛いのか?」
「肉付きもいいし、美人だし、好色よぉ~。」

ランスは、ゲルマニアに興味を持った。
そう、肉付きの良い女性が大好きなのだ。
こうなればもうハルケギニア統一しかない…と、ランスの決意が固まった瞬間である。

「それは中々興味深いな。」
「でしょ?今度の休みの日、私と来ない?」
「いや、後のお楽しみにしておく、ぐふふ。」
「そう、来たい時いつでもいってね、タバサの風竜ですぐ連れてくわ、ね?タバサ。」

タバサは静かに本を読んでいた、キュルケがその本を上に持ち上げると頷いた。
キュルケがまた本を返すと、すぐさまその本を読む。

「…コント?」
「コントよ。」
「あ!そろそろ授業が始まっちゃうわ、急ぐわよ!」

ルイズにそういわれてキュルケが気づく、全員がルイズの後について行き。
教室の中に入る、シィル以外は全員貴族なので椅子に座れるようになった。

「座っても、面白い事なんかないんだがな。」
「私達には重要なのよ、いいから座りなさい…といっても…今日はギトー先生なんだけどね。」
「あぁ、あいつか。」

ランスがそう言いながら腰に手をやる。

「いっとくけど、貴族同士の決闘は禁止されてるわよ。」
「ちっ…。」

ルイズが溜息をついて、やれやれといった感じで首を振る。
それと同時にミスタ・ギトーが教室に入ってくる。

「では、今日の授業を始めよう…む?」

ギトーがランスの方を向くと、微笑する。

「おやおや、今日はコシャク…あ、いや子爵殿もご出席かね。」
「…。」
「まったく…お姫様にも困った物だ…使える者だからって適当に貴族にされちゃぁ国力を落としてるような物じゃないか。」

その言葉に、ルイズが怒りに震えて立ち上がる。

「それは…姫と私の使い魔への…侮辱でしょうか。」
「侮辱じゃぁない、ま、一つの意見として捉えて欲しい。」
「では、意見は貴方自身で直接言うべきでしょう、ここで話すべきことではありませんわ。」
「ふむ、そうだな。」
「でも、貴方に直接言う事なんてできないでしょう?」
「…何故だね、理由を聞こうか。」

だんだんギトーの声が真剣になっていく。
人に侮辱を言っときながら、自分が侮辱されると怒る、正に典型的な人間である。

「何故なら、貴方のオーラが臆病風に吹かれて見えるからですわ。」
「その言葉、訂正するなら今だけだ、ミス・ヴァリエール。」
「訂正するのは貴方の人格ですわ。ミスタ・ギトー。」

その教室だけ、緊張という糸が張り空気が凍り、部屋に風は吹いてなかった。

「…よろしい、ここに来なさい、君には特別授業を与える。」

ルイズが静かに教室に下りてくる、ランス達も下に降りようとしたが、ルイズが止めた。

「特別授業の内容はこうだ、30秒やる、私はその間何もせん、その間に倒して見せろ。」
「分かりました。」

ルイズが距離を取る、教室のふちの方に立つと、ギトーが開始の合図をする。
まずルイズが取った行動は杖を引き抜き、誰も聞いた事が無い呪文を詠唱する。
そして、約15秒を使って呪文の詠唱を完成させると、杖を上に向ける。

「…どうした?とっとと振り下げたらどうだ?ま、どうせ失敗だがね。」

ルイズが目を瞑り、自分の使い魔が侮辱された事、姫への侮辱をゆっくり思い出す。
感情によって魔力は時として実力以上になる時がある…と母カリーヌから聞いた事があったのだ。
そして、そのまま目を瞑っていると丁度30秒になった。

「折角のチャンスを無駄にしたな、どうする降伏するかね?」
「それには…。」

狙いを定め、虚無の準備を完成させ、杖を振り下ろした。

「およびません!!」

虚無の呪文 エクスプロージョンはギトーの杖に命中した。
ギトーの杖は持つ部分以外が全て消えていた。
そう、消えていたのだ。

「な…。」

おおー、と大きい歓声が教室からあふれんばかりに轟いた。
ルイズは颯爽と自分の机に戻り、椅子に座る。

「あれって、秘密じゃなかったっけ。」
「いいのよ、失敗したのが命中しただけって言えば。」
「なるほど。」

ギトーは一体何が起こったのか理解できなかった。
4系統の呪文なら、避けれた。
何故なら魔法は空間を飛び越える訳ではなく。
音のように空気に伝って来るのだ、だから見切れば避けれる。
が、中間を通らず、この魔法は空間を飛び越えてきたのだ。

「…くっ、今日の授業は補習だ。」

ギトーがそういって教室から退散する。
すると、ルイズの周りに人だかりが出来る。

「おいおいおい、何だあの魔法!すかっとしたぜおい!」
「失敗した魔法が命中しただけよ。」

こんな会話のやりとりだけで、授業の時間は終わった。
そして、くたくたに疲れながらルイズ一行は寮に戻った。
あの授業で今日は終わりだったのだ。

「はー…なんであいつら同じ質問ばっかすんのよ…。」
「そりゃぁなぁ、お嬢ちゃん、物事が把握できなかったら何度でも聞くもんだぜ、人間は。」
「確かにそうだけどさ…理解して欲しいわ。」
「ルイズ…。」
「何?ランス。」
「アニスみたいにはなるなよ。」
「は?」


新着情報

取得中です。