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ゼロのぽややん 外伝2

「オールド・オスマン!」
 学院長室の扉が開き、神妙な面持ちでコルベールが入ってきた。
「なんじゃ騒々しい」
 オスマン氏は、ミス・ロングビルに顔を踏まれながら答えた。
 例によってセクハラ報復折檻の真っ最中である。
 ミス・ロングビルは散々ストンピングで打ち据え、とどめに踵落しを決めた後、肩で息をした。
「失礼します」
 さわやかな笑顔で言って、ミス・ロングビルは部屋を出ていった。
「……何をしたんですか」
「いや、彼女ってばいつもパンストじゃろ? たまにはこんなのどうよ、と薦めたんじゃがの~」
 コルベールは、机の上の袋から白い何かがはみ出ているのを見て、首を振る。
「で、尻を撫でたと。その気持ちは、痛いほど良くわかります。わかりますが」
 ドンと、机を叩く。
「尻を撫でる必要はないでしょ! あと、ミス・ロングビルに似合うのは黒です!!」
「なんじゃと!!」
 オスマン氏の目が見開かれる。
「孤独な老人のお茶目なスキンシップの何が悪い? 挨拶みたいなもんじゃろうが!! それと白の良さもわからんで、短絡的に決め付けるでないわ、この未熟もん!!!!」
「わかってないのはオールド・オスマンです! そもそも……」
「なっとらん、なっとらん! それこそ……」
 どうでもいい議論が、小一時間続いた。

「ゼエゼエ……で、何の用じゃったんじゃ」
「ハアハア……か、彼の事で報告が」
「彼? ……おおミス・ヴァリエールが召喚したという平民の少年の事じゃな」
「違います」
「あれ? 違うの?」
 コルベールは呼吸を整えると、静かに言った。
「そうです。マスターS」
 オスマン氏の顔から表情が消えた。
「何があった。ファイア」
「どうも授業中に一悶着あったようです。幸い、うやむやになりましたが」
「そうか……我らは影。歴史の影。けっして表の舞台に出てはならんというのに」
 水ギセルの煙を吐き出しながら、オスマン氏が苦悶の表情を浮かべる。
「いかが致しましょう」
「彼は覚醒して日も浅い。やはり我々で導いてやらねばならんな」
「では」
「うむ」
 オスマン氏が頷いた。
「彼、ミスタ・マリコルヌに、

 正しい靴下の使い方を教えてやってくれ。

 頼んだぞ、ソックスファイアよ」
「はは」
 コルベールは、禿げた頭を靴下で拭きながら、深々と下げる。
 オスマン氏は厳しい表情をゆるめ、笑ってみせた
「なんかこう、奴を先頭に新しい時代の波が押し寄せてくるのを感じるようじゃわい。かっかっかっかっ!」

 どんな時代だ。

~ゼロのぽややん外伝~ソックスハンター異聞録

 閑話休題 

         完           

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