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ランス外伝~ゼロと鬼畜な使い魔~-14


そして、戦勝パレードが始まる。

その列に群がる人の数の凄い事、そしてその歓声の大きさ。
パレードという事で、街の人々や兵の人等が一致団結し。
姫様とその英雄が称えられる。
ランスはがははと腰に手をやり笑っている。
謙信は表情を変えず、ただ前に進んでいた。
だが、それがとても凛々しかった。
ロングビルは、元盗人で顔は知られてはいないとしても、もし知っている人がいたら大変な為。
ローブを被っていた、後はアニエスやらむっさいおっさんが続いたりしている。
平民達は「あいつぁ誰だ。」「やっぱメイジか。」「でも帯剣してるぞ?」等噂話をしている。
そりゃ、いきなり見もしない奴が手柄を上げたのだから有力なメイジと思いたくもなる。
だが、正体は豪傑以上の腕を誇る剣士と盗人である。
そんな、観客達の中にルイズ達がいた。

「…なによ、使い魔の癖に生意気よ!」
「あら、ミス・ヴァリエール、嫉妬?そういえばここはトリステインだったわね。」

キュルケ達も、直ぐに取り返したと言う情報を聞いて、また戻ってきた。
家にいても暇だし、学院がまだ楽しいのだ。

「キュルケ!いつのまに!」
「にしても、ランスかっこいいわ~、金も使わずに自分の腕だけで登り詰めたのよ?すこしは誉めなさい。」
「はっ、どうせ平民は平民よ!」
「あらら、聞いてなかったのね、城の前ボードを見てきたら?」
「…。」

ルイズが走って城の前まで行く、ボードには人だかりができていた。
ちなみにこのボードは城で何があったかをいち早く知らせる為の…。
つまり、新聞を貼り付けたような物である。
そこに、今回の戦果と、活躍に関してが書いてあった。

ランス・ド・シュヴァリエ 元女王の命の危機を助ける。撤退中の隊のしんがりをケンシンと勤める城への2番槍
ケンシンとだけで城の制圧を了す。
これによって従軍を基としていた為子爵の爵位を襲名する。
裏切り者であるワルド元子爵を倒した為、これをランスが領土を統括す。

「…は。…は?」

とにかくルイズはこれを見ると走った。そう、事情を聞くために。
物凄いスピードで、キュルケの元に着く。

「どうだった?」
「な…なによあれーーー!」
「すごいでしょ、子爵ですって。」

確かに、公爵よりも3つ劣る子爵であるが、十分凄い。
何が凄いって、平民が一気にそこまで出世した所である、しかも領地まで貰って。

「な…何よ、生意気な…。」
「まぁ、そりゃあんたの所になんか何年もいたら精神を病むわ。」
「どういう意味よ。」
「さぁね。」
「…。もういい、学院に戻るわ、いくわよシィル!!」
「はい。」



「がはは、これはいい気分だ。」
「にしても…まっさか領地までくれるなんてねぇ。」

領地までくれるという事はそこまで信頼してくれているという事と…。
国に確実に従わなければならない…という事である。
まぁ、金があるならその限りではないが。

「にしても、本当に貴族にもどれるなんてね~。」
「その貴族とやらになるのはどれ位大変なのだ?」
「んー、平民でトリステインの国で、前国王の時代なら無理0%ね。」
「でも俺様貴族は貴族になった。」
「そりゃ、あんだけ働いたし、前国王じゃないし、可能性は10%にあがってたんじゃない?」

アンリエッタは、これからのトリステインを作るには、強い人材と優秀な人材が必要と考え。
それを作るにはまず競争率が上がるように活躍次第で貴族になれるようにした。
伝統を誇るトリステインに新たな風が入り込む…そういう感じである。

「ほぉ、観衆の中に可愛い子が結構いるな…後で誘っとくか。」
「ちょ、ちょっとー私がいるじゃないの~。」
「がはは、俺様は全ての美女を抱かなければならんのだ、フーケちゃんも抱いてやるから安心しろ。」
「…私がいっても無駄か。」

フーケは、もうランスの性格を理解している為、諦めた。
戦勝パレードとは言え、ただ街の全体を廻るだけなので、あっという間に終わっていた。

「ありゃ、これだけか。」
「そうみたいね。」
「…緊張した。」

パレードが終わってから、やっと謙信が口を開いた。

「何だ、緊張してたのか。」
「皆様お疲れ様です、貴方がたには感謝しきれません。」
「では、各自一週間後に備え気を養いなさい。」
「一週間後に何かあるのか?」
「アルビオンに攻め込みます。」

艦隊も、人材も大量に敵から手に入り、その敵から奪った艦隊だけでアルビオンは倒せると予測。
予備の為に今も造船所にて大量の艦を作っている。

「それはまた急だな。」
「無傷で手に入れたレキシントン…それに屈強なアルビオンの竜騎士を手に入れたのです、艦対戦において負ける事はないでしょう。」
「今回の戦は地にはおりたたぬ、ありったけの風石を使い、一気に城を落とす…それだけで済む。」
「その風石はどうするんだい?」
「自軍の全滅した艦隊から風石を取り出す。それと、何故か知らんが、ガリアが風石を大量に輸出してきたのでな。」
「まぁ、今日は解散しよう、仔細は後で通達する。」
「…分かった、じゃあ俺は学院に戻るとするか…。」
「学院?屋敷ではなくて?」
「取り忘れた物があってな。」
「そうですか、貴方がたの領地はここです…もう知らせてありますが、一応この状をもって置いてください。
 本当は…ワルドは伯爵の位に上げるつもりだったのですが…あの結果になり…ランス殿には家系も無く…
 という事でワルドの爵位を受け継ぐ形になりました、次の戦争に出れば何とか伯爵にします。ご了承くださいね」
「うむ、ややこしいけど次の戦争には出てもらうって事だな。」

アンリエッタに何かの状をもらう…多分領地の権利とかそういう関係だと思われる。
こうして3時間後、学院に到着、そしてランスが向かう所は…。

「おーい、シエスタちゃーん、いないのかー。」
「…。」

そう、厨房である、が何故かこちらへの視線が何か冷ややかである

「おう、マルトー、シエスタちゃんを知らないか?」
「ふん、誰が貴族野郎になんか教えるかぃ!」
「…??」
「シエスタはなぁ、お前等貴族のなモット伯って糞野郎にとられちまったよ!」
「何時だ。」
「さあな、そんな事まで教える義理はねーさ!」
「…マルトー。」
「んだよ!」
「私達が貴族だから、態度が豹変したのか…。」
「あぁ、元から貴族はでぇ嫌いだからな!!」
「私が貴族じゃなく平民に戻ったら…また美味しい飯を食べさせてくれるのか?」
「ちょ、ちょおま。待て!分かったよ…全く馬鹿な奴だぜ、折角貴族になれたのにわざわざ捨てる奴があるかい!」
「…なら。」
「あぁ、あぁ来たら食わせてやるよ、鱈腹な!」
「…良かった。」
「で、シエスタちゃんは?」
「はぁ…お前等にゃ負けるぜ…。さっき言ったがモット伯に今朝取られたよ…まったく。」
「モット伯…どこだ?」
「ここから結構近い、お前さんなら出来るだろう、シエスタによろしくいっといてくれ。」
「うむ、分かった。」

モット伯爵とは、メイドを自分の夜の相手も兼用する為に買ってる度畜生の事であると、マルトーに教えられランスが憤怒。
急いで馬にて謙信の後ろに乗り、モット伯へ急行する。

「平民の為にここまでねぇ…。」
「俺様以外に女を取ろうとしてる不届き者は懲らしめてやらんとな!」
「にしても…モット伯ねぇ…、確か私一回そこで盗みを働いたわ。」
「何を盗んだ?」
「さぁ、おぼえてないね。」
「おっ、あの屋敷か。」

モット伯爵の屋敷を見つけるとすぐさま馬から降り、屋敷に突撃する。

「女の事になると本当に凄い身体能力になるわね。」

屋敷の前の衛兵を吹っ飛ばしてその屋敷に入り、突然の出来事に驚いているメイドに
モット伯爵の居場所は何処だと聞きだし、モット伯爵がいるという部屋に乗り込む。
モット伯が驚き、剣を持ってる所を見て賊だと思い込み、杖を出す。
が、詠唱が間に合わず、ランスに切られた。

「ぎゃー。」

深手だが、致命傷にはならず、自分で自分の傷を癒す。

「い…命だけは。」
「知らん、シエスタちゃんは何処だ。」
「あ…あの村娘か…、あの子なら…部屋で待機させておる…。」
「そうか、じゃ、命が欲しいなら金寄越せ。」
「いっいくらだ。」
「そうだな…1万だな。」
「そ…そんな大金!!」
「あ?」

ランスが横たわってるモットの上に指先だけで支えているカオスをぷらぷらさせる。

「わ…わかった、払うから命だけは!」
「いいから出せ。」
「ぐっ…。」

この一万エキューモット伯爵が持っている全財産の内の2分の1で年金の10倍近くという破格の大金である。
本当はモット伯爵はもっとお金を持っているはずなのだが、書物やらメイドを買い、とある酒場に通っているので、金がどんどん減っていた。

「くっ…今月はもう何も買えないよ、ちくしょう。」

そう言ってランスに無理やり立たされ、金庫の場所を案内する。
謙信はこの行動を見、上を見て毘沙門天にお願い事をしていた。

「いつっつ…、ここだ。」
「開けろ。」
「けが人に――。」

そう言ったモット伯爵を後ろから蹴飛ばす。

「分かった!開けるから!もう乱暴しないでくれ!」

しぶしぶ金庫を開ける、中から半分取り出し、ランスに差し出す。
ランスは、ここで全部取るか。と思うのだが、量のせいで流石に無理がある。
そしてそれを取ると、さっさと屋敷へ出ようとする。
しかし、このままではつまらないと、フーケが良からぬ事を企む。

「儲かりましたね【子爵】。」
「何っ!!?」
「ん?」
「貴様、貴族か!?こんなまねして済むと思うなよ!!」
「姫は悲しむだろうなー、国の土である国民の女性にこーんな酷い事してな、これがばれたら、信用失くすんだろうなー。」
「ぐっ…、貴様どうせ姫と謁見できる立場でもあるまい!」
「これは何かな。」

ランスがモット伯爵に見せた物…それは謁見証であった。

「貴様…いや、貴方は何処でそれを!?」
「決まってるだろ、姫から貰った。」

それだけ言うと、シエスタの元へ向かう。

「シエスタちゃーん。」
「……あ、ランスさん!!」
「久しぶりだな。」
「助けに…来てくれたんですか?」
「おう、という事でお礼に犯らせろ。」
「ええっ!ま、まだその…こ、心の準備が…。」

シエスタがモジモジしながら頬を染める。

「む、分かったじゃあどうやったら犯らせてくれるのだ。」
「…結婚。」
「むー、結婚はなー、それ以外。」
「そ、それ以外ですか!?」
「うむ、それ以外。」
「…考えておきます。」
「えー。」

なるべく和姦をモットーにしているランスはしぶしぶ屋敷から出て行く。

「ところでフーケちゃん、何であんな事を?」
「暇だったからよ。」
「そうか、じゃあ帰るか。」
「学院?新しい我が家?」
「まず学院でシィルを返してもらう。」
「じゃ、行きましょうか。」

そこにシィルがいるという確証は無かったが、馬に乗り、学院に戻る。

「おっ、ルイズ発見。」
「あんたディテクトみたいなもん内蔵されてるんじゃないの?」

ルイズもこちらの方を向き、ランスが来た事に気づく。
そして、こちらに全力で走ってきて、ランスに思いっきりドロップキックをかます。
その拍子でランスが倒れて、一万エキューの入った袋を地面に落とす。更に、倒れたランスの胸倉を掴み、睨む。

「ぃつつ、何しやが――。」
「ふざけんじゃないわよ!何勝手に貴族になってるのよ、ししししかも領地まで貰って!何、それで私を見返してやろうとでも考えてたの?馬鹿じゃないの!?」

そこに、ランス達がモット伯を成敗している時に帰ってきていたキュルケとタバサが通りかかる。
他の生徒もこちらの様子を伺っていた「貴族?あいつが?」「まさか」「でも領地がなんたらって…。」と嫉妬深いトリステインの貴族は
戦勝パレードにて英雄を称える気持ちなんか無いのだ、姫様だけ一目見て帰る…そんな生徒が多かった。

「あらあら、嫉妬はみっともないわよ?」
「嫉妬じゃなくて!使い魔の!勝手な!行動が!」
「私の使い魔だって、私の命令には忠実だけど、命令していなかったら自由に遊んでいるわよ?ねぇタバサ。」

タバサは本を読みながら頷く、聞いてるようには見えない。

「限度って物があるでしょ!!平民が!貴族になるなんて!」
「いいじゃないの、ゲルマニアじゃぁお金があれば――。」
「蛮族の国なんてどうでもいいわ!」
「ふふ、いつまでも伝統をしょってるから国力が弱くなるのよ、その点姫は利口ね。」

ルイズがここで言葉に詰まる、姫様を悪く言ってないし言ってる事が正しい。
悔しそうな顔をしながら、ランスから手を離す。
場が落ち着いたように見えた生徒のうちの1人ギーシュとマリコルヌがルイズに近寄る。

「ルイズ、ランスが貴族になったってのは?」
「紛れも無い事実、城の前に行けば分かるわ。」
「な…しかも、領土を?」
「裏切り者の元ワルド子爵の領土と財産を全部引き継いだわ。」

ワルドは国も無く親ももう先立たれているので、このような処置になった。

「「「「なっなんだってーー!!!」」」」

生徒の殆どが驚く、それもそうだろう。
ワルド子爵の領土は公爵家までは行かないが、それでも大きい上魔法衛士隊の隊長。
しかもあの性格なので大金を使うような真似はしないはず。
つまりお金は大量にあるのだ。

「じゃ…じゃあ落としたときにじゃらじゃらいっていたこの大きな袋の中って…。」
「うむ、モットから頂戴した1万エキューだ。」
「い…1万エキュー…?」

モンモランシーの喉が鳴る。
1万エキューなんて大金があれば、どんな秘薬でも作る事が出来る。
そして、ギーシュの喉が鳴る。
1万エキューなんて大金があれば、大量の女の子に持てるだろう。
更に、マリコルヌの喉が鳴る。
理由は上と同じである。
そして、謙信の腹がなる。

「おぉ、そういえばまだ飯食べてなかったな、そうだ、ルイズ、シィルは?」
「部屋で待機させてるわ、勝手にもっていきなさいよ、でも貴方達は私の使い魔ってことは忘れないで!」
「あいあい。」

ランスがルイズにそう言うと急いでルイズの部屋に駆け込む。

「シィルー!」
「あ、ランス様どうなされたんですか?」
「行くぞ!」
「え、あっ、はい!」

ランスがそれだけ言うとシィルは着いて来る。

「何処に行くんですか?」
「ここでの我が家だ。」
「??」

訳が分からなかったが、まぁとりあえず着いていき馬に乗る。
謙信が地図を見ながら馬を走らせ、目的地まで急ぐと。そこにはモット伯爵の屋敷に劣らない位の屋敷があった。

「ここが俺様達の家だ。」
「大きいですねー。」
「うむ…。」
「これは4人で住むにはちょっと余るかしらね。」
「4人と俺を入れて4人と1個だ。」

そんな事を話していると、屋敷の周りに立ててある家々から人がでてくる。

「新しい領主様で?」
「うむ、そうだ。」
「おー!おめぇら!失礼の無いようにしろよ!!」
「あいさー。」
「噂に聞いたんですが元平民で?」
「うむ、俺のようになりたかったら、1週間後にある戦争で活躍するんだな、さぁ屋敷までいかせてくれ。」
「1週間後にあるんですか!訓練しないと、てぇへんだ!さ、馬はこちらへ。」

領民に案内され屋敷の中へ。

「お待ちしておりました、新領主様。」
「うむ。」
「お食事は?」
「してない。」
「左様ですか、急いで作らせますので食堂の方へ。」
「頼む。」
「変わりましたね、ランス様。」
「いや…後であいつは解雇するけどな。」
「でも、あの人結構有能そうよ?解雇はやめたら?」
「む……、じゃあ解雇はやめるか、俺様達も、この屋敷ほったらかしにしたら見てくれるだろうし。」

そして食堂に掛けてある椅子に座ると、既に飯が並んでいた。

「はやっ!!」
「えぇ、事前に用意させて置いたので。」
「いや、そっちじゃなくて…物理的な…。」
「プロですので。」
「そーかー、プロなら…って違うでしょ!」
「速く食べないと冷めますよ。」

完全に執事のペースに乗せられていた。
着々と、出された飯を食べ、謙信はおかわりをしまくる。
そして完食。

「もう3時半か…どうする?ランス。」
「暇な時間はなるべく潰したい、という事で街にいって暇つぶしだ、いくぞシィル。」
「私は…領民と仲良くなってくる。」

元国主だから分かるが、民に優しくしないと軍も何もかもが巧く機能しない。

「じゃあ…私はー…ランス300エキュー頂戴。」
「うむ、いいぞ。」

1万エキューの入った袋から300枚の金貨をシィルに取り出させる。
そして300枚数えると、フーケに渡す。

「袋あるかしら。」
「はっ、ここに。」
「気が利くわね。」
「でなければ執事等務まりません。」
「確かにね、じゃあ私ちょっと行く所あるから多分明後日か明日帰ってくるわ。」
「…いってらっしゃい。」

謙信がそういうとフーケが食堂から出る。

「金庫は?。」
「はい、こちらに…。」

執事に案内され、さほど遠くない金庫が置いてある厳重な部屋に着く。
執事が一つ一つ鍵で開ける、部屋を開けると、そこには大量の金銀銅貨が積まれていた。

「おー、凄いな。いくらある?」
「数え切れないほど…どれくらい入れましょうか。」
「1000枚あれば色々できるかな。」
「1000枚あれば8年は暮らしていけますよ。」
「む、なら500でいいか。」
「分かりました。」

そういって袋にあった金貨を入れ、丁度500枚が残った状態で袋を閉める、さながら職人芸である。

「じゃ、留守頼む。いくぞシィル。」
「はい、ランス様!」

シィルは久しぶりにランスと二人きりで出かけるので、うきうきしている。
シィルが馬の前に乗る。
そして、街に着くと適当にぷらぷら歩く。
街道を堂々と歩く団体が見えた、先頭にはアニエスがいた。

「おっ、アニエスちゃん。」
「…あぁ、ランス様か。」
「様はつけなくていいぞ。」
「で、何かようでしょうか。」
「暇だっただけだ。」
「左様で…そうだ、紹介しておきます、近衛隊の銃士隊です。」

全員が最新鋭のマスケット銃を引っさげて、剣を腰に見につけている。
が、ランスにはそこはどうでもよかった。

「可愛い子が多いな。」
「決して趣味ではありませんので。」
「…聞いてないのだが。」
「……そうだ、部下に稽古を付けていただけませんでしょうか。」
「何の?」
「いえ、なんのと言われても…剣のです。」
「あぁ、別にいいぞ。」
「感謝します、ではこちらへ。…いくぞ!」

ランスがアニエスに付いて行く、シィルは折角のデートを…と少し落ち込んでいた。
アニエスが連れてきた場所は城の外にある軍の訓練所であった。
少し離れた所では空海軍が訓練をおこなっている。
アニエスがランスに訓練用の剣を渡す。左手が光るのをアニエスが不思議がる。

「?…では、ここにお願いします。 まず、貴様からだ!」
「はい!!」

1人の部隊員が勢いよく返事をして、ランスの前に対峙する。

「始め!」

その始まりの言葉で両者の剣と剣がぶつかる…が、ランスの腕力に腕が耐えられなくなって頭に剣を受ける。

「下がれ!貴様はあそこで腕立て100回だ!次!!」
「はい!」
「次も?」
「はい、お願いします。」
「…いつお――。」
「はじめ!」

相手がでやぁっ!!と気萎えしないように叫びながら剣を振りかぶる、その振りかぶっている剣に思いっきり叩き込む。

「貴様!死にたいのか!貴様もあそこで腕立て!!次!!」

次々と女兵士が掛かってくるが、ランスに敵う訳も無く、次々と倒されていく。
既に夕時になっていた。

「では、次は私が相手を務めます。」
「うむ、掛かって来い。」
「始め!」

試合の合図をアニエスの代わりに部下が言う。

両者まず睨み合い、動きを見ているのである。
これでは始まらないと思い、ランスがまず仕掛ける。
それを軽く避け、反撃する。が、ランスはそれを剣で受け止める。
ランスは思いっきり剣で薙ぎ、アニエスを引き離す。
ここでまたランスが距離を取る、そこで取った行動は…。

「とぉっ!」
「くぁっ!!」

思いっきり練習用の剣を投げる、アニエスは驚きその剣を薙ぎ払う。
その薙ぎ払うという動作によって一瞬だけランスを見逃す。
周りを見渡してもいない、上かと思って急ぎ見たが、間に合わず、腕に一撃を食らい剣を手放す。
そう、その飛んだ剣をランスは空中で掴み、そのまま振りかぶり、アニエスに突撃していたのである。

「勝負あり!!」
「お見事です…。今のはいいお手本だ、戦場では何が起こるかわからない、全ての戦場、任務において臨機応変に対応するように!!」
「はっ!」
「手間を取らせてすいません、もう帰ってよろしいですよ。」
「そうか。」

空を見ると既に日は沈んでいた。
シィルは憂鬱な気分になっていた。

「どうしたシィル、いくぞ。」
「…はい。」

ふらふらと立つ、その様子に気づいたのか。
ランスが手を貸す。

「いくぞ。」
「はい。」


場は飛びルイズの寮へ。

「何よ…何よ何よ!使い魔の癖に使い魔の癖に!これじゃ私の出番がゼロのルイズじゃない!!」



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