あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの社長-11


「ふん…みすぼらしい格好だな、ルイズ。なぜそんな格好をしている。」
「みみみみ…みすぼらしい…。だ、誰のせいだと思ってんのー!!!」

これでもかというくらいの大声で怒鳴りつけてくるルイズ。
流石の海馬もこれには気圧されたようだ。
ふん!と腕を組み原因を告げるルイズ。

「どっかの誰かさんが呼び出した巨大竜の攻撃のおかげで、周りを囲んでいた生徒及びいっしょにいたミス・ロングビルが
爆風で吹っ飛ばされたのよ!
私やシエスタ、ミス・ロングビルはまだ良い方よ!大怪我ってほどの子はいないけど、今医務室は大混雑よ!大流行よ!大集合よ!」

ぜー…ぜー…と肩で息をしながら叫ぶルイズ。
それにミス・ロングビルが言葉を繋いだ。

「結果、怪我人多数。医務室の在庫では薬が足りず、現在町へと使いを出しています。
今ここにはありませんが、苦情が、ミスタ・海馬およびその主人であるミス・ヴァリエールと、学校側へと多数寄せられています。
学院長室の机の上にはその苦情文と薬を手配するための請求書。および、ヴェストリの広場修復のための請求書。
その他、本来今のうちに片付けなければならかった書類もろもろ含めて乗っかっています。
オールド・オスマン。これを今日中に片付けなければならないのに、貴方はどっかへといなくなる。
どうするんですか!?まったく!」

ロングビルもルイズに負けない声量で、オスマンに説明した。
だが、海馬とオスマンはといえば

「ふん、先に決闘などと言い出したのはあのボンクラだ。
俺に非など一切無い!よってそんな苦情など無効だ!」

と、海馬は一切聞く耳を持つ気が無く

「あれ…わしなんでこんなところにおるんじゃろー??ほほー」

などと、オスマンはボケた振りで逃げ切ろうとしていた。


だが、そうは問屋が卸さない。
ミス・ロングビルはオスマンの耳を引っ張り

「都合が悪くなるとボケた振りしないでください!さっさと書類片付けるんですからさっさと来てください!」
「痛っ!痛たっ!年寄りを虐待する気か?」
「知りません!さっさと来なさい!」

と、強制的に学院長室という名の死刑執行室へと連行していった。

「さて…部屋に戻るわよ。話はそこで聞くわ。」

むっとした顔でルイズは言った。
だが海馬は

「悪いが、これからコルベールと少し話がある。話は帰った後で…」

と、言いかけたところで強引に腕をとられ強引に部屋まで引きずられた。

「いいから!あんたは私の使い魔でしょう!さっさとこっちに来る!」
「ぬおっ!なにをする!?」

本当はさっきのロングビルのように耳をつかんでやりたかったが届かなかった。
一体あの小さい体のどこにこんな力が隠れているのだか。
そうして引きずられていく二人を、コルベールはただ見守るしかなかった。



バタン!
せっかく治ったばかりの扉だというのに、早速壊れるんじゃないかというような強い力で扉は閉められた。
ルイズはベッドに腰掛け、口を開いた。

「とりあえずはお疲れ様。まぁ、あんたが負けるとは思ってなかったけど。」
「当然だ。あのぐらいの相手なら造作も無い。」

ふふん、鼻を鳴らす海馬。
その対応にむっとするルイズ。

「で・も!少しは回りのことを考えなさい。あの真っ白なドラゴンのブレスのおかげで、被害甚大なんだから!」

ブルーアイズのブレスは、周囲に抉った地面の破片を飛ばし、爆風の勢いをプラスしたその土は、一部の生徒に怪我を負わせた。
もっとも、ドラゴンが現れた時点で、危険を感じていれば…さっさと逃げておけばそんな被害を受ける事も無かったのだが。


「ブルーアイズ・ホワイトドラゴンだ。」
「え?」
「俺のデッキの中で、俺がもっとも信頼する、白く美しく、史上最強のドラゴン。
それが、ブルーアイズ・ホワイトドラゴンだ。
名前くらいは覚えておけ。」
「へぇー…ちょっと見せ―――」
「だめだ。レアカードに傷がつく。」

あれだけ勢いよく引き抜いたり、バシッと音が出るくらいに叩きつけるようにデュエルディスクに入れたりしているのに傷とか…
などとはつっこんではいけない。

「……まぁ、いいわ。それで?先生達とは何を話していたの?」
「じじいの昔話だ。どうやらこの世界には、俺以外の俺の世界の住人が流れ着いた事があるらしい。」
「……?どういうこと?」
「30年前、じじいを助けた奴は、俺と同じデュエルディスクを持っていて、モンスターを召喚して助けたらしい。
そのデッキとデュエルディスクが、この宝物庫にしまわれていた。」

淡々と話す海馬に対し、聞いているルイズはとても驚いていた。

「ええっ!?じゃあ、それをつかえば、誰でもセトみたいにモンスターを召喚できるの?」

ルイズは、デュエルディスクを装着し、ブルーアイズホワイトドラゴンを召還して、
その上に乗っかり『なぎはらえー!』と叫んでで敵を一掃する自分を妄想した。
が、その妄想は即無効化される。

「いや。どうやらデュエルディスクによる召喚には相性と言うものがあるようだ。
結果、そのデュエルディスクとデッキはコルベールが預かる事になった。」
「え、コルベール先生に…?」
「不服か?」

んー…と納得のいかない顔をするルイズ。

「なんて言うか…微妙な人選と言うか…。ん?と言う事は、デュエルディスクがらみのテストなんかは、
コルベール先生のところでやるの?」


「そうだな。一人より二人の例があったほうが、より正確にルールがつかめる。
…と言っても、直接デュエルするわけではないがな。
この世界でそんなことをしたら間違ってどちらかが死ぬ可能性だってある。」
「…その可能性を考えてた上で、ギーシュとの決闘を受けたの?」
「当然だ。あの時は向こうからわざわざ実験台になりに来てくれたのでな。
奴が死んでも、向こうが勝手に吹っかけてきた事だと言い切れる。
まぁ、思ったほど芳しい成果は無かったがな。」

と、言いつつも、ギーシュに降参を持ちかけた辺り、無益な殺生は望んでいないんだろうな、などとルイズは内心思った。

「さしあたっては、これからデッキの説明なども踏まえてコルベールの部屋に行こうと思っていたのだが。」
「その前に、そろそろ夕食の時間よ。コルベール先生も食堂に来ているでしょうから、まずはそこからよ。」



そして、その日の夜。
コルベールと海馬のデュエル研究会に気づいたら混ぜられていたルイズは、朝まで徹夜となり、
早朝の時点での睡魔の襲撃に耐え切れず授業を欠席する事となった。



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