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ランス外伝~ゼロと鬼畜な使い魔~-13


そんな訳で、姫と父上に駄目といわれて今回もお留守番のルイズは…。

「うー…。」
「戦争には父上が行くのですから、安心しなさいな。」

ルイズはカトレアの部屋にいた、しばらくカトレアがルイズをなだめていると…。

「やっぱり、いてもたってもいられないわ、軍に紛れ込んでくる!!」
「あっ!待ちなさいルイズ。」

カトレアが引きとめようとするが無視、そしてドアノブに手を掛けて、ドアを開けて外に出ようとすると。
そこには壁があった。正確に言うと壁ではなかった。

「いたっ!」
「…何をしてるの?ルイズ。」

その壁の正体はエレオノールであった、ルイズの顔が見る見るうちに青ざめる。
そして言い訳を考えた。

「そ、そのトイレに…。」
「聞こえましたよ、私も軍に紛れ込んでくる。」

その言葉にルイズの顔が更に青ざめる。
ルイズが思ったとおり、エレオノールが次にとった行動は、ルイズの頬を思いっきり抓って怒鳴った。

「ちびルイズ!あんたまだ魔法つかえないんでしょう、そんなんじゃ足手まといよ!足手まとい!」

実はもう使えるのだが…、虚無という重大な魔法の為ここでは教えられない。

「えうー、姉さま痛い、とてもいたいでう。」
「物分りの悪い子には罰が必要でしょうが。」

そんな事をしてるルイズ達を余所に…。


アンリエッタは短い演説をしていた。


「全勇敢なる兵士よ、この戦は全国民の一致団結が勝利をもたらします、そしてこの戦争は歴史に残るでしょう…。
 私はまだ若輩の身…ですが、皆さん国民と貴族が支えてくれた為にこの国はできたのです。
 私達の帰る場所である、その家を皆さんで取り返しましょう!」

余り長いと作戦に支障をきたすので、早々に止める。
演説が終わる事を確認すると、マザリーニが進軍を下す。

「王国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ、全軍突撃!」

兵士達が気合溜めしながら走る、こんだけ多い数の兵士を屋敷付近でまとめる事は無理で。
ヴァリエール領内の最先端に置いておいたのだ、後はグリフォン隊副隊長とそれぞれにに姫とマザリーニ
ランスと謙信、フーケを乗せて本隊に合流させる。そうすると短時間で軍の支度が済み
短時間で城に着くことができる。ちなみに城に出る前にシィルにヒーリングをかけさせておいた。
これで、フーケの精神力と謙信とランスの疲れを癒した。
隊の一番前には幻獣と竜騎士が高機動で移動している。
そしてそれに続くのが馬、そして普通の歩兵。
ランス達はグリフォンに乗せてもらっていた。

「おー、速い、馬よりも疲れないしな。」
「顔を横に出すと落ちるかもしれませんよ。」

グリフォン隊の隊員にそういわれて顔を引っ込める、こんな速度の中落ちたら怪我じゃ済みそうに無い。

「城が見えてきたぞ!」

城を確認すると、隊が2つに分裂する、そう城の制圧をする部隊と、空の要塞レキシントン号の制圧の部隊である。
街にそのまま到達できれば危険は薄くなる、街に難なく行けたという事は相手側の殆どが起きてないのである。
見張りもいるだろうが、高く作った見張り台は街にはないのだ。
そのまま難なく街に突入…と思ったら、やはり気づかれてしまった。

「全軍応戦せよ!」

マザリーニの言葉で戦闘に入った。
しかし、敵は数十人の疲弊している傭兵達、隊の一番前に張った竜騎士隊に蹂躙される。
ランスと謙信がこの戦闘中に、グリフォンから落ちて、一気に城を目指す。
それを見てフーケが、勇敢なんだか馬鹿なんだか…。と呆れてランス達を追う。
フーケが走りながら自分の体力を確認する、疲れを感じてはいない。
あのシィルって子は水系統のメイジなのか、疲れまで取る水系統なんてあったか…。
と思いをめぐらせた、貴族じゃない事情に関しては自分みたいな感じなのだろう、と思って聞かなかった。
フーケがランス達を追いかけていると、ランス達の周りに兵が来る、しかし疲れが無いランス達には足止めにすらなってない。

「なんつー強さよ…、いやそりゃ…人の強さはそれぞれでしょうけど…ただの剣士にしちゃ異常よ…私すら簡単に…。」

といっても、惚れた自分が自滅しただけなのだが。
そしてそのまま走っていると城の直前にまで着く、しかし気づかれてから大分経った為か、大分敵兵が集まってきていた。
フーケがやっと私の見せ場キター!と思いながら、呪文を唱えて、杖を振る。
20メイルのゴーレムを呼び出して、兵士達を蹴散らす。

「あんた達は速く城内に行ってきな!」
「フーケちゃん!大丈夫か?」
「すまない…では。」
「私がこんな下衆共に負けるような女だと思うかい?」

そういいながらフーケはゴーレムを操り兵達を遠くにぶっ飛ばす。

「ある程度片付けたら、追いつくからさ、私の手柄分残しててよね!」
「うむ、分かった、じゃあな。」

そういい残してランスは城に入る。

「いよっしゃー!掛かって来いやー!」

と、フーケが言ってもゴーレムに怖気付いて兵士達は怯えながら立つだけである。
そりゃ切っても切っても再生して本体に手が届かないのだから、どうすればいいのかわからないのである。

「なんだい、こないのかい。…なら、こっちからいくよ!」


「死ね、雑魚共ー!」

城内では酒が転がってたり寝転がってる兵がいたり、宴か何か始まってたようだ。
もちろん寝転がってる兵には永眠してもらった。
貴族達にもあったが、魔法なんて物はあたらなければ恐くない。
そして、謙信を先頭にどんどん切り進む。
謙信がとあるメイジを見つけて、これに切りかかり、振り下ろす…とそこには刀ではなくただの砂の棒があった。
咄嗟にメイジが次の魔法の呪文を詠唱しだした為、すぐ後ろに下がる。

「くっ…。」

そして、もう一つの剣のデルフを持つ。
少し日本刀と重いし、あまり使い勝手の良さを感じられない。

「ようやく俺を使ってくれたんだね!相棒。」
「…よろしく頼む。」
「あぁ!おれぁ感動だぜ!」

謙信がまた走りそのメイジに切りかかる、相手が咄嗟に呪文の詠唱を違う物に変えて杖を振る。
しかし、デルフには効果が無い、魔法を吸収する能力がついているからである。
そのまま剣は振り下ろされ、メイジに直撃、倒れこむ。

「しまった…。」
「どうしたね。」
「衝撃を受ける切り方をしてしまった…。」
「おれぁそんな事で折れるようなへぼじゃねぇから安心しな、次来るぞ!」

そういわれて、咄嗟に反応する。
多数の兵を切り崩し、広い城内をたった2人で8割制圧。
後は王座とか色々である、城に篭っていた兵は酒飲みが大方だった為、大した戦力にはならなかった。
普通の状態だったとしても変わらなかっただろうが…、この2人の強さに、傭兵も闘わずして逃げる。
結果、マザリーニと姫率いる援軍が到着する前に城を制圧した。

「…驚いたな、まさか2人でこの広い城を…。」
「マザリーニか、広いのは外見だけだな、中はただの通路の重なり合いだったし。」
「さすがね、ランス。」
「おー、フーケちゃん。無事か?」
「なんかとても弱かったわ。」
「それはきっと指揮官が一緒に来てなかったのじゃろう。」

もちろんレコン・キスタ最高主のクロムウェルは自分から危険な地に入り込むような輩ではなく。
きっと、トリステインに侵攻せよ。と命令しただけで後の事は特に命令していなかったのだろう。
で、士官と下士官が、ここまで制圧できたら、敵も攻めちゃこないさ。という事でクロムウェルが来るまで宴をしていよう。
と、大方こんな所であろう。

「ほー、さて、まだ攻めるんだろ?」
「いやその必要は無くなった、いい知らせを教えてやろう。」
「む、良い知らせ?」
「艦隊を率いてた空海軍がどこかに潜んでたらしく、我等の侵攻を見たと同時に行動を開始してな、思っていたより速く制圧できたのだ。」
「じゃあレキシントン号の制圧は?」
「数を見て中にいた副艦長が頑なに交戦しろと言っていた艦長を殺して降伏しおったようだ。」
「む、じゃあ他にする事は無いのか。」
「あぁ、だが君達は姫と言う国の象徴を守り、たった2人でその王の椅子たる城を奪還したのだ、この上ない貢献だと思うが。」
「にしても、案外あっさりだな。」
「命令を受けない軍なんてただの人の集まりにしか過ぎんよ、空の脅威のレキシントン、地の脅威のトリステイン城を制圧して。
 多数の戦艦は降伏しておる、で逃げ場が無い地上の兵も降伏しか手は無いわけだ。」

マザリーニの言うとおり、航空艦隊は今も次々と降伏し、地上の兵達も白旗をかざしていた。
この戦により、ほぼ無傷のレキシントン、他にも数々の航空戦力を手に入れて
そして捕虜の中から多数の熟練兵が手に入るであろう。
自国から金を出さず、即出撃できる戦艦が大量に手に入る、これほどの利益がこれまでの戦争で出ただろうか。
否、いつもは兵も多数失い戦艦も失うだけ、領土も勝っても微々たるもの。

「さて…、私は明日、戦果の高い兵への恩賞を考える為に部屋に戻ります。」
「…枢機卿…貴方は国の英雄です…、この若輩の姫を…まだ支えてくれますか?」
「もちろんでございますとも、私にはトリステインの未来を考える事しかできませぬ。」
「…ありがとう…ございます、私に何か出来る事はありますか?」
「では、姫様直々に兵に休養を取るように言って置いてくださいますかな?」
「分かりました…では。」

アンリエッタが城外へマザリーニの言ったとおりの事をする為に出る。

「俺等は?」
「そうだったな、城内のこの空き部屋で休むと良い、恩賞は明日教える。」
「おう、分かった。」

ランス達も眠そうに与えられた部屋に向かった。

「そこの君。」
「はっ!何でしょうか枢機卿!」
「各隊の貢献した物の名前を集めてくれないかね、詳しい戦果も聞きたい。」
「分かりました、私の隊で集めても…?」
「うむ、構わん。」


そして少し経って。

「各部隊の戦功者の名前、挙がりました、数人怪しいのもおりましたが…。」
「うむ、ご苦労でその怪しいと言うのは?」

これとこれです。とその兵士は言ってリストの名前欄を指差す。

「確かに、対した敵部隊よりも多い人数を殺傷してる兵もあるな…、まぁ、予測はしてたがな。」
「困った物です。」
「戦果が怪しい者に関しては私がまた色々と集める、君はもう休みなさい、真にご苦労だった。」
「はっ!」

その隊長は枢機卿から労いの言葉を受け取ると、部屋を出た。

「ふむ…確かに、怪しいのが数人いるな…、こいつらは後で調べるか…。」

と言ってそのリストに怪しい者にチェックを入れる。
流石に30人以上殺傷というふざけた値もある。
ランスと謙信の戦果は城内に倒れていた兵士達で少なく見積もっても。
メイジ10、傭兵100、フーケは一方的にゴーレムで攻撃をしていた為周りで死んでいた兵30人以上
兵の全体の4割をこの3人で倒しているのだ、マザリーニが勤めていらい、こんな事ははじめてである。
そしてどんどんリストを捲って行くと女性の名があった。

「ほぉ…女性の兵か…街の開放後、砦の開放に1の貢献か…。」
その女性の名前はアニエスと言われる者であった。
~~を殺傷より、~~に貢献の方が情報の信頼度は高い。
何故なら、前者は本人が言う場合が多く、後者は他方からの発言の可能性が高いからである。
そうやってリストを見ていると、マザリーニ枢機卿の部屋のドアが叩かれる。

「開いております。」
「枢機卿。」
「おや、姫様、こんな夜中まで起きてますと美容と健康に悪いですぞ。」
「その…相談したい事がありまして…。」
「ふむ、何ですかな?」
「その…私、色々な事があったでしょう…それで…貴族が段々信用できなくなってきたのです…王の子として恥ずかしい限りです…。」
「いえいえ、あのような事もあります…他にも色々ありましたし…気持ちは良く分かりますぞ。」
「…で、貴族がいない、いえ、貴族ではない人を…私の近辺の護衛に回す事は出来るでしょうか…。」

姫の気持ちも分かる…いきなり一番の精鋭部隊である魔法衛士隊の隊長からいきなり首を狙われたのだ…。
不信に陥る気持ちは十分わかる…が、もし平民を近衛隊の隊長にしてしまうと風当りが厳しいだろう…。
この風当りに耐えれる人物がそうそういるかどうか…。

「ランス殿や、謙信殿は…。」
「彼等はルイズの使い魔です、勝手に私の傘下に加える事を許すでしょうか…。」

確かにメイジと使い魔は一心同体、姫の近衛に置くという事はまだ学生であるルイズと引き離す事になる。
そして一々会うために何時間も掛けて移動しなければならない…。
正直言うとランスとかなら普通にそれで言いと言ってしまいそうなのだが…。

「わかりました…明日、女性から志願を募ってみます…。それと一つ…。」
「はい、何でしょう。」
「本当にランス殿達にシュヴァリエの称号を渡して、貴族にしてもよろしいんでしょうな?」
「えぇ、よしなに。」
「わかりました。」

姫は部屋を出る。
平民の部隊の事だけの為に、部屋へ来たのだから、メイジに対する疑心感はもう溢れんばかりなのだろう。
急いでこの問題も解決せねば…とマザリーニがため息を吐く。



「はー…、なんか。」
「どうしたの?ランス。」
「おかしい、何かがおかしい。」
「何がおかしいのよ。」
「俺様がこんな事で手伝いなんかするか…。」
「確立した地位が欲しいんじゃないの?」
「地位なんかどうでもいい、俺様は犯れればそれでいいのだ。」
「…じゃあなんで?」
「それが分からんのだ。」

謙信の腰に刺さっているデルフがその話し合いに参加する。

「たぶんよぉ、使い魔になったからじゃないか?」
「使い魔になったから?意味が分からん。」
「使い魔になると色々と見えない絆とも契約する事になる…この世界に順応する為かもしれんね。」
「ふーん、それで?」
「その中でもし、ルイズとの意思の浸透化があったとしたら、国に貢献したいって意思がランスに気づかない内に入り込んでるとしたら。」
「つじつまは合うわね。」
「ンナ迷惑な、他人の意思なんて入れたくないわ!」
「んな事いわれてもなぁ…てか謙信ちゃんそろそろ落ち込むのよそうぜ、俺がいるじゃん。」

謙信はずっとその元刀だった砂達を見て正座している。
日本刀は武士の魂、その魂がたった一撃で砂になったのだ、傷つくのも無理は無い。
しかもここの製鉄技術なんて武器屋で見せてもらった物位、日本刀のような高度の技術を使った物は作れないだろう。

「なぁ…相棒が悲しい顔してると俺まで悲しくなるぜ…。」
「…すまない。」
「いや…分かるぜ…相棒がいなくなった時の悲しさ…。」
「…うむ。」
「…まぁ、もう寝たほうがいいぜ、明日も色々忙しそうだしな。」
「そうだな、俺様も寝る。」

いつも藁で寝ていた為、布団が数倍気持ちよく感じる。
こうして、ランス達が眠りにつく。

そして朝8時 日光がランスを照らし、その光に目が覚める。
そして謙信は腹が減り、腹を鳴らして起きる。
その音にフーケが起きる。
こうして一気に3人が起き上がった。
ベッドが1つだった為、真ん中にランス、両端に謙信とフーケ。
正に両手に花である。

「おはよう。」
「…おはよう。」
「おはよー、ふぁ。」

適当に謙信が部屋を出る、学院にいた時と同じ感覚で朝食を食べに出る。
がここは城の中、迷路だった。

「謙信ちゃん、ここは城だぞ。」
「…。」
「謙信ちゃんもドジな所あるのね。」

いつの間にかフーケも謙信にちゃん付けしていた。
そんな3人がいる廊下にマザリーニ枢機卿が通り掛かった。

「これから朝食にいくんですが、貴方達さては迷いましたかな?」
「…うむ。」
「はっはっ。まぁ私も来た頃は迷いましたよ。さ、一緒に行きましょうか。」
「俺様達の飯も用意されてるのか?」
「もちろん、英雄ですからな。」

少し返答になっていない。
が、ランスは気にせず枢機卿に着いて行く。

「にしても、城を奪還してからここまで機能をよく回復できたわね。」
「別に主要の貴族達や召使やらをまた城に戻せば普通に機能しますぞ、城が原型を留めてればの話ですがな。」

こうは言うが、確実にマザリーニの手腕のおかげである事は誰もが知っていた。
マザリーニは城を奪還した後の手配も全てヴァリエール領内で終わらせていたのだ。
そして、すぐさま国民達に取り戻した事を報告し、それぞれの領にもどさせる。
後は、復興作業やら色々をすればよい。
あの戦も100%勝てると思ったのだろう。
まず空戦で使うべき竜騎士を地上にて高速運用した事幻獣を兵達の盾に置いたことがあの戦争の勝敗を決したと言っても過言ではない。

「…さて着きましたぞ。」
「おー、これは美味そうだ。」

学院の比じゃない料理が所狭しとならんでいる。
席が数人分ある、多分戦果を上げた者が座る席なのだろう。
何時もの戦争なら恩賞だけなのだが、今回の戦はトリステインの存亡を賭けた戦なのだ。
まさに国を救った英雄としてもてなす気なのだろう。
ちなみにもう姫が座っていた、後は4人くらいむっさい男が座っていて食事をしていた。
そして、ランス達が腰をかけて残り3人の席、マザリーニ枢機卿が座り、2人の席になり。
1人金髪ショートの女性が座り残り1、後はまたむさい男がすわった。

「おー、かわいこちゃんだ。」
「…美味い。」
「確かに…ぬす…普通の生活じゃ食べれないわねこんな豪勢な飯は。」

アンリエッタが全員揃った事を確認すると、話始める。
それを全員が注目する。

「今回この場に集まっていただいたのは、この国の存亡を賭けた戦に貢献をし、国に最大の忠誠を誓った者を称える為です。
 この姫が直々に感謝申し上げます。」

そう言っておじぎをして、更に話を続けた。

「そして、国力の低下の原因である、王の不在…この問題に対し、私が王女になるという事を決意しました。
 貴方方には先に話しておきます。」

周りから拍手がされた、ランス達も吊られて拍手をする。

「そして貴方方英雄には、この朝食が終わった後に、恩賞を授け、その後にパレードをおこないたいと思います。
 別に強制ではありませんので参加したくない者は手を挙げてくださいな。」

誰も手を挙げない、名誉な事を自分から破棄する人等いないのだ。
そして、そのまま全員が御飯を食べ終え、王座の間に案内される。
その部屋では、アンリエッタが王座の席に座り部屋の横には立派な席が朝食に参加した英雄達に合わせておいてあった。
形式上ではあるが、大事な式である。
まず最初にランスの名がマザリーニ枢機卿に呼ばれる。
ランスが席を立ち姫の前に立つ。
マザリーニが功績を読み上げた。

「現女王の危機を救い、裏切り者であるワルド子爵を倒し
 後、戦域離脱をする兵の為しんがりを勤め、奪還の際城への2番槍を成し遂げ、上杉謙信と共に城を奪還した功績により。
 ここにシュヴァリエの称号を与える、それに加えワルド子爵の所有していた領地を譲与する。名前をここに
 ランス・ド・シュヴァリエと改名する事。」

本当はこの領地を3人で分ける…という事にしようと思ったのだが。
謙信は要らないといってフーケは領地を貰うのはめんどくさい。と言うのでランス1人(実質3人)の土地になった。
しかし、普通の人にとってはこれは破格の出世と言う言葉でかたずけられる言葉ではない。
姫が許可したとは言え、マザリーニがランスに、当たり風が強くなるぞと警告はしたが大丈夫だ、といったのでこのようになった。
名前は聞かれたときに、ランス・スーパーキングと名乗っては見たがさすがにキングをつけては駄目だろうという事でランス単体になった。
そして、適当に忠誠の事に了承し。
ランスが自分の席に戻って座り、今度は謙信が呼ばれる。

「次、上杉謙信殿、汝も、しんがりを勤め、城への一番槍を果たし、一番戦果を上げた者とし、ここにシュヴァリエの称号を……。」

このような感じで、恩賞の授与を進めて、金髪ショートの女の人の番になった。

「えー…アニエス殿、君は街の開放、砦の制圧に1の功績を挙げた者とし。
 …提案なのだが、アニエス殿王女の近衛部隊の隊長にならぬかね。」
「喜んでお受け致します。」
「よろしい、ではアニエス殿には、シュヴァリエの称号を与え。
 姫の近衛部隊を指揮する事、名をアニエス・ド・シュヴァリエ・ド・ミランに改名する事を任ず。」
「ありがたき幸せ…。」

こちらも破格の出世では言い表せない出世であった、平民の志願兵がたった一回の戦で元帥並の権限を持つ事になったのだから。

「うむ、ではこれで…終わりですな各自私に付いて来てくれますかな?パレードの準備をしたい。」

マザリーニ枢機卿が英雄達を引き連れ、部屋を出る…前にランス達とアニエスを呼ぶ。

「…恩賞とは関係ないですが…これを。」
「…なんだこれ。」
「これは、そうですね、簡単に言うなら私の部屋に予約無しで入れる書みたいな物です、何かあったとき、私が困っている時来て下さい、でもあまり乱用されても困りますよ?」
「む、分かった。」
「…陛下一つ聞きたい事がございます。」
「何です?アニエス。」
「私等はあの方々のようなメイジではありません、何故只の平民たる私達を貴族に?」

トリステインではメイジ以外が貴族になるなんてのは本当に前例が無かったのだ。

「私は、この国を裕福にしたいと思い…裕福な国を作るには才のある人が必須…
 有能たる人にはそれに見合った位が必要と考えているだけです、国の秩序が乱れようと、私に反論が来ても大丈夫です。私は王女ですから。」
「…分かりました、では戦勝祝いのパレードが何かあるそうなので…。」
「えぇ、急いでくださいまし。」

アニエスは枢機卿達に着いて行く、それを他人事のように見ていると、姫が貴方達もですよ?。と言ったのでランス達も慌てて付いて行く。

「面白い方々…。」


そんな訳で、マザリーニ枢機卿に身だしなみを整えてもらわねばな!と言われてから。
専属のその道のプロが全ての人の身だしなみを整え、女性には化粧を施していた。
フーケ…改名後はロングビル・ド・シュヴァリエになったロングビルと謙信は元から美人である為化粧によって更に美しくなっていた。
アニエスは必要無いと言って既に支度できていた。ロングビルが鏡を見ながら、感嘆する

「あらあら、本当にさすがね。」
「…、化粧というのはあまりしないから、少し緊張するな。」
「したことなかったの?まぁ元から美人さんだものねぇ、必要がないわ。」

こちら男領。

「うおー!!あっちの部屋、あっちの部屋にいかせてくれーーー!!ここは地獄ジャーーーーー!」

ランスが叫び、周りのむさい男の貴族達が止めにはいる、そのせいで更に叫び暴れる。

「はっはっは、ランス殿は面白いな、暴れててもしょうがないぞ、ここはとっとと終わらせてこの部屋を出るのが先と思うが。」
「む…。」

そのマザリーニのいう事は確かに正しかった。
今はすぐおわらせてここから逃げるべきなのだ。

そんな訳で色々ごたごたがあったが、双方の支度が出来たという事で、自分達の乗る馬の方に向かう。

「謙信ちゃん、いつも異常にかわいいぞ。」
「…。」

そのランスの褒め言葉に謙信が頬を染める。
ロングビルがその謙信に嫉妬して、ランスに詰寄る。

「私は?」
「うむ、フー…ロングビルちゃんも凄く可愛いぞ。」
「でしょー、謙信ちゃんとどっちが上~?」
「両方。」
「つまんない返答ね。」

そうやってロングビルが口をへの字に曲げる。
馬が連なっている小屋に入り、マザリーニがその英雄達に話しかける。

「さ、各々方には馬で王女の馬車に付いてって手を振ったり愛想を振りまいたりしてもらいたい。」
「馬かぁ…。」
「馬はお嫌いかな?」
「いや…走らないなら別にいいが…。」
「歩くだけですぞ。」
「まぁ…それならいいぞ。」


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