あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの旅人

 少女が使い魔召喚の魔法を唱えると案の定爆発が起こりました。
 さすがゼロのルイズ! と級友たちは囃し立てましたが、その爆煙の中から現れたものを見て目を剥きます。
 現れたのは、鉄の馬に跨った旅人でした。
 足の代わりに二つの車輪を持つその鉄の馬はドルンドルンと低く嘶き、あまつさえ「あれ、ここはどこだろう?」などと言葉を話します。
 いったい何物なのか、見たこともない生き物でした。
 鉄の馬に跨っていた旅人は、精悍な顔つきをした少年のような少女でした。
 皮製のジャケットに皮製のパンツを履き、腰には二つの筒を差しています。
 貴族の少年の一人が言いました、「あれは銃だ」

「あれ、おかしいな。さっきまで街道を走っていたはずなのに。エルメス、ここがどこか分かる?」
「わかんないよキノ。でも周りには人がいるみたいだし、聞いてみたら?」
「ああああ、あんたたち、一体なんなのよ? というか誰なのよ?」
「ああ、ちょうどいい。そこのお嬢さん、ちょっとお伺いしたいんですがね」

 声をかけた少女に応じる旅人と鉄の馬。
 しばしの事情説明の後、満足の行く食事と寝床の提供と引き換えに使い魔になる件を承諾した旅人は、少女と契約のキスを交わします。
 契約を承諾したとはいえ、まさかキスされるとは思っていなかった旅人は、何故かは不明ですがちょっとだけショックを受けたようでした。

「うわあ、やったねキノ。ちょっと人より遅いかもしれないけどファーストキスおめでとう」
「エルメス、うるさい」

 それに問題はそこでもありません。
 ともあれ、こうしてルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは念願の使い魔を手に入れたのでした。






 そしてその三日後、使い魔は国を出て行きました。
 当然です、使い魔である旅人は同じ国には三日以上留まらないというルールを自分に定めているのですから。
 使い魔に逃げられた情けないメイジというレッテルを張られた少女は、使い魔の後を追って旅に出ました。
 こうして後に「ゼロの旅」と名づけられることになる物語は始まったのです。

 ちなみにトリステインはゲルマニアとの同盟が破綻してアルビオンに滅ぼされました。

 おわり。

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