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ランス外伝~ゼロと鬼畜な使い魔~-09


姫訪問から3日後。
アルビオン王家崩落。
アルビオンの女子供を乗せた脱出船は難民として、トリステインに迎えられる事になった。
アンリエッタはその難民の1人に、ウェールズはどうだったかを聞いていた。

「…そう、ウェールズ様は勇敢に戦ったのですか…。」
「はい…前日のパーティーでは、臆した所も一切無く…。」

もちろんこの女性に勇敢に戦ったかどうかなんて分からない。
だが、ウェールズの名誉に関わるので適当な事を言った。

「ありがとう…、下がっていいわ。」
「はい。」

アンリエッタがその女性の背を見送る。
そして、女性が部屋を出て行くと、アンリエッタは泣き崩れた。

「…ウェールズ様、のこされた…残された私はどうすればよいのでしょう。」

そうやって泣いていると、姫の部屋のドアがノックされた。

「………開いてます。」

アンリエッタは、私には泣く時間すらないの…と考えながらそう言うと
ドアが開いた。
そこには、冷や汗を掻いているマザリーニ枢機卿であった。

「…姫、不味い事になりました。」
「……何でしょうか。」

もしや、手紙のことでは…という予感がアンリエッタの心拍数を上げる。

「ゲルマニアとアルビオン新政府が昨日アルビオンにて会談をし、トリステインとの同盟を断つと…。」
「何ですって!?」
「ゲルマニアに潜ませた間諜によりますと、会談が終わった後のゲルマニア皇帝は何やらとりつかれたような顔をしていた。との事…。」
「とりつかれたような顔…? 魔法…かしら?」
「その可能性が高いでしょうな、もしやアルビオンの貴族の中にエルフがいるのやも…。」
「先住魔法…。」
「そうやもしれません。」
「…では、何故協力してトリステインを倒す事をしないのでしょうか…。」
「国民が認めないからでしょう、アルビオン新政府も不自然すぎると怪しまれる事を分かってるからでしょうな。」

そう、アルビオン新政府は全てのハルケギニアの国を征服しようと企んでいる。
それなのにゲルマニアと協力する事がおかしい。
しかし、同盟を断つというだけなら、まだ自然の内なのだ。
そう、アルビオンは空中に浮いている為戦艦による攻撃によって多くの勝利を収めた。
が、トリステインの国土を入れて陸地で戦うならゲルマニアが勝利を収めれる。
ゲルマニアの国にとって、トリステインとの同盟はほぼ意味がなく、自国の損害の方が大きくなると予想して、同盟をきった。
と言えば、国民は納得するのである。

「まさか…そんな…。」
「姫には選ぶ権利が3つございます。」
「…なんでしょう。」
「1つ目総力戦を予想し、街それぞれに関を構え、兵器の製造を急がせ、国民に軍事訓練をさせる。」
「…。」
「2つ目、逃げる準備をする。」
「3つ目は?」
「…3つ目、アルビオンに降伏する」

3つ目…これはアンリエッタの恋人の復讐を断念する事になる。

「国は国民を守り、国民は国を支えるのが国家…私は王家の人間です。」

マザリーニが頷く。

「3つ目も…亡きウェールズ公への冒涜です、それに国民も認めないでしょう。」
「それでは戦に詳しい者を集めて軍議ですな。」
「…お願いします、私も呼びたい者がおりますので…。」
「分かりました、フクロウを呼びましょう。」



場は変わり、トリステイン学院へ。


「はぁー、暇ね。」

ルイズが机に肘を付いて暇そうにため息をつく。
その暇という願いを聞き届けたのか、教室のドアを開けコルベールが入ってきた。

「えっと、ミス・ヴァリエール王室から君あてに手紙だ。」

王室!?と周りの生徒が騒ぐが、ミス・シュヴルーズ先生がそれを押さえる。
ルイズはその手紙を急いで開き、中身を見る。
ルイズが急いでシュヴルーズ先生の元による。

「姫殿下が急用で私を呼んでます、早退していいでしょうか。」
「アンリエッタ姫殿下が?何があったんでしょう…分かりました、気をつけていってください。」
「ランス!謙信!シィル!ついてきなさい!」

ルイズが自分の使い魔に対して怒鳴る。
その声にシィルと謙信はすぐそばによるが
ランスはしぶしぶ寄っていく。

「今から王室に行くわよ。」
「おー、姫に会いに行くのか。」
「えぇ、急ぎましょう。」

そう言いながら、小走りで学院の馬を止めている所へ向かう。


「また馬か…。」
「ぐずぐずしないの!ほら、乗って!」

ランスは乗馬が下手である為、乗る気が起きない。
数学苦手だから数学したくない。見たいな理屈である。
こうして約3時間半馬をかっ飛ばし続けて、王宮へ付いた。

「アンリエッタ姫!ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが参上しました!」
「おぉ!良くおいでになられました!」
「姫様、何故私を呼んだのでしょうか。」
「それはこれから話します、使い魔達もいますね?」
「はい、この通り。」

アンリエッタが3人を見ると、少し頷く。

「では、こちらにいらっしゃってください。」

アンリエッタが案内した場所には、既に有力貴族と将官が集まっていた。
ルイズが驚いて姫に尋ねる。

「姫様…ここは?」
「今から話します。」

そう言うと、アンリエッタは長いテーブルの一番奥へ行く。
そこにはマザリーニ枢機卿、グラモン元帥がいる、その手前にド・ポワチエそしてアンリエッタの後ろにはワルドもいた。
またその手前の手前位にはラ・ヴァリエール公爵がいた。
ルイズを見ると、驚いた顔をするが、すぐに顔を背ける。
ここで親子話をするわけにもいかないのだ。

「おーおー、こりゃすげぇ面子だな。」
「おー、何が始まるのだ。」
「…多分、軍議だと思う。」
「軍議?何で?」
「分からない。」

そうひそひそ話をしていると、マザリーニ枢機卿が立った。

「今回皆に来てもらったのは他でもない、ゲルマニアとの同盟が反故された事だ。」

突然の話に、全員が驚く。

「原因は詳しくは分からない、が、ゲルマニア皇帝が何者かに操られている事が有力だ。」
「操られる?そんな魔法聞いた事無いぞ!」
「予想しているのは、アルビオンに先住魔法を使える者がいるかもしれないと言う事だ。」
「先住…エルフの魔法ではないか!!」
「いかにも、だからこうして集まってもらったのだ。多分相手は2・3日後には準備を整えてこちらへ侵攻してくるであろう、
 それの対抗策を考える為に集まってもらった。」
「なるほど…、アルビオンからここはほぼ下り…戦艦も通りやすい…。」
「ふむ、それならまず空の脅威を取り払わなければな。」
「いやまて、2・3日後…国民を何処に避難させる。」
「これは総力戦だ、国民全員には槍をもたせるべきでは?」
「いや、それでは国に対する信頼が――。」
「守れなかったら信頼も何も無いのだぞ!」

わいのわいのと話し合いが段々白熱していく。
そう、アルビオンの艦隊はトリステインの艦隊では足にも付かない位に強いのだ。
小型戦艦製造に3月中型なら5月大型で半月の時間が掛かる。
これだけ時間が掛かり、国力を浪費するなら、陸の守りを固めた方が…というマザリーニ枢機卿の考えである。
トリステインは小国なので、この判断は正しかった…が、今回の場合裏目にでてしまったのだ。

「――地から空へ撃てる大砲?そんな物ができても空からの砲撃でつぶれてしまうわ!」

もちろん竜騎士もアルビオンの兵には負ける、つまり制空権は奇跡がおこらない限り取られる。

「地上に降りてきた制圧兵を迎え撃つべきか?」
「空の砲撃で易々侵攻されるだろうな。」
「…なら、地下を掘って…。」
「馬鹿を言うな、火使いのメイジがいる事をお忘れかな?」

地下壕等ほってもメイジの前では無力、そう火炙りにされてしまうのだ。

「なら、どうすればいいんだ…。」

室内に沈黙が流れる。
謙信がハルケギニアの地図や船の図面をずっと見ている。
JAPANに船は無いのだ、興味があるのだろう。
まぁ大陸でも造船所はあってもそう見られる物でもない。

「…少し、いいだろうか。」

謙信が手を挙げる。
皆が謙信を見る、アンリエッタが頷いた。

「ええ、どうぞ。」
「こういう船で攻めてくるのか。」
「うむ。」
「後ろからの攻撃は手薄のように見えるのだが…。」
「――結論を言えい!結論を!」
「…で、この地図を見てみると…そう、この辺りに兵を置いておくといいと思う。」

マザリーニ枢機卿がその地域を確認しに近寄ってくる。

「どれどれ…ふむ、なるほど、通り過ぎた時にそこから竜騎士隊と小型艇をだせば…。」

奇襲というのは恐ろしい、それはランスも身にしみている。
そのランスが謙信に問う。

「驚いたな、愛ちゃんが隣にいた影響か。」
「確かに私は1人で突撃していたが、多少の兵法だって、心得ている。」
「まぁ愛はJAPAN一の軍師だからな、無理も無い。」
「うむ。(貴方を守る為に勉強してたなんて言えない…。)」
「顔が赤いぞ、大丈夫か?」
「…なんでもない。」
「ランス様…。」
「どうしたシィル。」
「まだ続いてるようですので…その…。」

その言葉に周りを見ると大勢がこちらを睨んでいる。
ランスも謙信も静かになる。そう、ただでさえ平民なのに私語までぺらぺら言われたのではたまったもんじゃないのだ。

「では、空に対してはここに竜騎士と小型艇で奇襲を行う、大きく期待はしては駄目だ、指揮系統を多少混乱させる程度でよい。」
「…地上に降りてきた敵に関しては…。」
「その点は大丈夫だ。船に乗ったまま陸に下りて、万全の体制で戦える兵等おらん。」
「そうですな、一つの船を動かすのに必要な兵も引いて…さしたる影響は無いでしょう。」
「……そうだな。では今回の軍議は解散、軍には訓練を国民にも警戒するようにいっておくように。」
「…そうだ…ガリアに援軍を求むことは?」
「多分無理かと…。」
「そう…。」
「それと所々の街には土系統のメイジを呼んで防壁に固定化を掛けさせるように。」
「分かりました。」

マザリーニが1人の将官に命令をするとその将官は急いで室内から出る。

「先程行った奇襲地点には火と風の竜に選りすぐりの竜騎士隊を置け。」

また将官の1人が室内から出る。
各担当の長なのだろう。
こうして、軍議は解散した。
ぞろぞろと部屋を出る貴族達の顔には汗が浮かんでいた。

「…姫。」

ここまで何も喋ってなかったルイズが喋った。

「なんでしょう?」
「戦争…なんですか?」
「…はい、時期が早まりました。」
「そう、ですか。」
「貴方には一番にこの事態を知って欲しかった…。」
「姫…。」

そんな会話をしていると、ヴァリエール公爵がこちらに近づいてくる。

「ルイズ…学院は危ない、家に帰ってきなさい。」
「…はい。」

ゲルマニアのすぐ隣にあるヴァリエール家はアルビオンから最も遠い。
つまり、戦火が飛びにくいのだ。
学院は危ないので、多分全ての生徒が実家や色々な地方に移るだろう。
姫の後ろにいたワルドが。顔を俯けたルイズに微笑みながら話しかける。戦争の事で心配しているのだろう。と思ったらしい。

「大丈夫だよルイズ、この戦争は勝てる。」
「!…お久しぶりですワルド様…貴方が言うなら…そうなんでしょう。」
「ワルド君…頑張りたまえ。」
「はい、義父さん。」
「まだ結婚はしてないんだから義父はやめてくれたまえ。」

そんな冗談を言い、ヴァリエール公爵とワルドが豪傑笑いをする、2・3日後には戦というのに。

「さ、明日には学院の生徒ともしばしの別れだ、帰りたまえ。」
「わかりました。」

ルイズがそう言うと、部屋を出て城を出て、休憩させてた馬に乗る。
見ると、兵が大量の紙をもって走っていっていた、戦争を知らせる為だろう。

「さて、帰るわよ。」
「馬…。」
「ほら、ぐずぐずしない!」

こうしてトリステイン魔法学院に戻る。
既に戦争の事を聞いたのか生徒がざわざわしている。

「あら、ルイズ。帰ってきてたのね。」
「えぇ。」
「で、本当なの?戦争の話。」
「本当よ。」
「そう、本当なのね。じゃあ私実家に帰ろうかしら。」

そういってキュルケはタバサを連れて自分の部屋に向かう。

「何でタバサちゃんまで?」
「たぶん事情があるのよ。」

シエスタが走ってこっちへ向かってきた。

「ランスさん、戦争が始まるんですか!?」
「うむ、らしい。」
「あわわわ、大変だー。実家に行かないと!」

シエスタがそう言うと、早速メイド用の部屋に駆け込んでいった。

「…皆、忙しいな。」
「えぇ、こちらが受ける側の戦争だからね。」
「ふーん。」
「……さて、私達も荷造りしないと。」

ルイズは自分の部屋に戻り、自分の荷物をまとめていく。
シィルも手伝っていた、…にしても服の多さだけはゼロじゃない。


「さて…できたわ。」
「カバン7個分…よくロッカーだけで収まってたなぁ…。」
「後は…無いわね。」

部屋は既に藁とベッド以外何もなくなっていた。

「戦争かー、いやだねぇ人間は。」
「剣がよく言うわ。」
「なんだとぅ、6000年生きるこのデルフ様から見れば人間なんてちっちゃいもんだ。」
「…6000年?」
「あれ?………6000年…あ、そーか。思い出した。」
「何を思い出したのよ。」
「俺ぁガンダールヴに使われてたのよ、昔ね。」
「はぁ?ボケた?」
「ひでぇ…。まぁボケてはいるけどさ。でも本当さ。」
「ふーん。で、それがどうしたのよ。」
「いやね、ランス。お前左手見せろ。」

ランスは目何処だ。と思いだから左手をデルフに近づける。

「あぁ、やっぱりだ、何か引っかかってると思ったら。お前ガンダールヴだよ。」
「はぁ?ランスが?何で?」
「俺様がどうかしたか。」
「ランスよ、お前カオスを持つと体軽くなったりするだろ。」
「おぉ、良く分かったな。」
「それだ、それ。武器を持つと左手のルーンが光って色々効果が出る。」
「使い魔と契約した時の特殊な効果みたいな?」
「おう、そうだ。」
「へー…で、それ本当?」
「本当。デルフ嘘つかない。」
「じゃあ何で私に伝説の使い魔が召喚できたのよ。」
「さぁな。」

その疑問は突然扉を開けた人によって解決された。

「それは主が虚無の担い手だからかもしれんのぅ。」
「オールド・オスマン!」
「戦争が始まってしまうとはのう…あぁ、嫌じゃ嫌じゃ。」
「で、虚無の担い手かもとは?」
「伝説の使い魔ガンダールヴは虚無の使い手ブリミルの使い魔、ならそれが召還されたと言う事は君が虚無の使い手という事かもしれん。」
「ですが…虚無は御伽噺では?」
「いやいや、火の無い所に煙はたたんよ、ミス・ヴァリエール。」
「…では…。」
「うむ、君が虚無の使い手かもしれん…そういうことでこれを君に届けに来たのじゃ。」
「…なんですか、それ。」
「始祖の祈祷書らしい…が、何も書いてないんじゃ。贋作の可能性もあるが虚無の使い手が触れると現れるかも試練と思ってな。」
「何も書いてない…?」
「そうじゃ…結婚式が間近に迫っていたから取り寄せたんじゃが…まさかこんな風に渡す事になるとはのぅ…。」
「いえ、ありがとうございます。」
「うむ…では、わしもまだ学院生徒への呼びかけがまだなのでの…長く話ができんくてすまんの。」
「お気になさらずに…。」

そういってオスマンは部屋を出る。
ルイズが始祖の祈祷書を眺める。

「……本当に真っ白ね。」
「日記にでもすればいいんじゃないか?」
「それもいいかも…ってちがーう。」
「もしかしたら…何か特別な物がないと文字がでないとか…。」
「…そうね、でも考えるの疲れたわ、明日は早くに出発よ、もう寝ましょう。」
「はーい。」


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