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ルイズと剣狼伝説第二部-3

2つの月が夜空で輝いている
ルイズはというと部屋でブツブツ呟いていた
「全く、大切な式典の前にあんな騒ぎを起こすなんて・・・・、何をやってんのよあんたは!」
そして怒鳴る。怒鳴った先に居たのはあまり元気が無いロムである
「先生には使い魔の管理不全で怒られて他の皆から笑われちゃったのよ!
あ~も~王女様の前であんな失態!ど~してくれるのよ!」
ルイズの脳裏には厳しい母親達が浮かんでいた
もしこの事が耳に入ればどんなに恐ろしい事か
「あれはすまなかった。久々に友人に会えて嬉しくてな・・・・」
「そのちんちくりんな車が友達だなんてあんたの世界の住人はどうなっているのよ!」
「初めて来た時に言ったはずだ。俺達の世界の住人はマシン生命体といって・・・・」
二人が夕食を終えてから大体こんな感じの会話が続いていた
「妹が心配だからしばらく旅をさせて欲しい?そんなのダメに決まっているでしょーがーー!」
「そこをなんとか頼む」
「ダメって言ったらダメー!私があんたの主なんだから!使い魔は従わなきゃいけないの!」
そして夜はさらに深くなる・・・・
「取り敢えず、今日はこの位にして寝るわよ。着替えるわよ」
「・・・・・・」
「お仕置き」などで心身共々疲れたロムは首を振ってルイズの着替えを取りに行く
(こうしている内にレイナは無事なのだろうか・・・・)
心の中で不安を呟く、兄なら妹は愛するものなのだ・・・・


そんな風にしているとドアがノックされた
「誰だ?」
ノックは一定のリズムで叩かれている
それを聞いたルイズの顔がはっとした顔になった
急にブラウスを着て立ち上がり、ドアを開いた
そこに立っていたのは真っ暗な頭巾をすっぽりと被った少女
辺りを見回すとそそくさと部屋に入ってきて後ろ手で扉を閉めた
「・・・・あなたは?」
ルイズは驚いて声をあげる
頭巾を被った少女はしっと言わんばかりに口元に指を立てた
そしてマントの隙間から杖を取り出し、軽く振ると同時にルーンを呟く

光の粉が部屋に舞う
「・・・・ディティクトマジック?」
ルイズが呟くと少女が頷いた
「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね」
少女は黒頭巾を取った
現れたのはなんとアンリエッタ姫であった
「ひ、姫殿下!」
ルイズが慌てて膝をつく
アンリエッタは涼しげな声で答えた
「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」


アンリエッタ姫は感極まった表情を浮かべ膝をついたルイズを抱きしめた
「ああ、ルイズ、ルイズ!懐かしいルイズ!」
「姫殿下、いけません。こんな下賎な場所へ」
「そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだいルイズ!私達はお友達だったじゃない!」
ルイズは思い出していた
今ではそれぞれの立場が違うが幼い時、確かに自分はアンリエッタと友達であった
あの時は楽しかった
泥だらけになりながら蝶を追いかけ共に侍従に叱られたこと
ふわふわのクリーム菓子を取り合って掴み合いになったこと
『宮廷ごっこ』をしてどっちがお姫さまになるか取っ組み合いをしたこと
幼いながらも楽しい日々を過ごせた事、全てが懐かしかった
二人が昔の思い出を笑いながら語り合っている様子を見てロムが尋ねた
「二人はどんな知り合いだったんだ?」
ルイズは懐かしむように目をつむって答えた
「姫様がご幼少のみぎり、恐れ多くもお遊び相手を務めさせていただいたのよ」
「あの頃は毎日が楽しかったわ。なんにも悩みがなくて」
アンリエッタ姫が深く潤んだ声で答えた
「姫様?」
ルイズが心配そうな声をあげる
「ごめんなさい。急にこんなこと言っちゃって。ところで・・・・」
アンリエッタ姫は先ほどから横で一部始終を見ていたロムに顔を向ける
「貴方はひょっとして・・・・ロム・ストール?」
「はい」
アンリエッタ姫の問いかけにロムが答えた
「歓迎式典の時に貴方がジムと話していられたのでひょっとして知り合いかと思っていましたが・・・・」
「姫様、なぜこいつの事をご存知なのですか?」
ルイズきょとんとした顔で尋ねた
「ジムから聞いたのですよ。武に優れ勇敢な人だと聞いています。まさかルイズ、あなたの恋人だったなんて」
するとルイズの顔は真っ赤になった
「姫様!こいつはただの使い魔です!恋人だなんてご冗談じゃないわ!」
ルイズは首を思いっきり振って否定した
「使い魔?人にしか見えまえませんが・・・・?」
「人です姫様」
ロムはルイズが傷ついたと思って深く一礼した
「そうよね。ルイズ・フランソワーズ。あなたはいつもどこか変わっていたけど、相変わらずね」
「好きであれを使い魔にしたわけではありません」
(お似合いだと思いますけどねぇ)
憮然とするルイズの前でアンリエッタが深いため息をついた
「姫様、どうなさったんですか?」
「いえ、なんでもありませんわ。いやだわ・・・わたくしってば・・・」
「おっしゃって下さい。何かお悩みがおありのようで・・・・」
少し暗い顔でアンリエッタは長考した
「・・・・本当に、聞いてくれますか?」
「もちろんです!昔は何でも話し合ったじゃございませんか!」
ルイズがそう言うとアンリエッタは嬉しそうに微笑む
「ありがとうルイズ・・・・、嬉しいわ・・・・」
そしてもの悲しい調子で語り出した・・・・
アンリエッタはまずハルケギニアの政治状態から説明した
アルビオンの貴族たちが反乱を起こし、今にも王室が倒れそうなこと
もし反乱軍が王室を倒したら次にその牙を向けるのはトリステイン
それに対抗する為に帝政ゲルマニアと同盟を成立させる事
同盟の為にアンリエッタはゲルマニア皇室に嫁ぐ事になった事
当然反乱軍はこれを只黙っ見過ごす訳にはいかない
反乱軍は婚姻を妨げる材料を血眼に探しだし、同盟を解散させようと企んでいる
「その・・・・姫様の婚姻を妨げる材料とは?」
ルイズが緊張しながら聞く、アンリエッタは呟いた

「手紙?」
「そうです。その手紙がアルビオンの貴族達に渡れば・・・・、彼らはすぐにそれを皇室に届けるでしょう」
「どんな内容の手紙ですか?」
「それは言えません。・・・・もしあの手紙が渡れば婚姻は潰れ同盟はなかった事に
そうなればトリステインは一国であの大国アルビオンに立ち向かわなければ・・・・」
ルイズは息せきってアンリエッタの手を握った
「その手紙は今どこに!」
「・・・・アルビオンの王家のウェールズ皇太子が・・・」
「プリンス・オブ・ウェールズが?」
アンリエッタはのけぞるとベッドに身体を横たえた
「ああ!もしウェールズ皇太子が囚われ、あの手紙が反乱軍に渡れば争いが始まり、トリステインは終わりです!」
ルイズは息をのんだ
「では姫様、私に頼み事とは」
「無理よ!わたくしは混乱しているのだわ!考えてみれば貴族と王党派が争いを繰り広げているアルビオンに赴くなんて
危険な事を頼めるはずがありませんわ!」
「何をおっしゃいますか姫様!」
ルイズは膝をつけ頭を下げた
「『土くれ』のフーケを捕まえたこのわたくしめにその一件、お任せくださいますよう」

「マスター、俺もその一件についていくぞ(レイナの行方の手がかりが見つかるかもしれん)」
ロムがそう言うとルイズが言った
「当然よ、あんたは私の使い魔なんだから!」
ルイズはまたアンリエッタの方に向き、彼女の手を握った
「このわたくしの力になってくれるというのルイズ!」
「もちろんですわ姫様!このルイズ!いつまでも姫様のお友達であり理解者であります!
あなたに誓った忠誠を永久に忘れることがあったでしょうか!」
「ああ、忠誠。これが真の忠誠なのですねルイズ!私は感動しました!!」
熱の後には二人の少女が手を握りあって見つめ合っている
その様子を隔離された空間で見ていたロム・ストールは、「成る程、これが貴族と王族というものか」と頷いていた

「ではロム・ストールさん」
アンリエッタがロムの方に向く
「私の大事なお友達を宜しくお願いします」
そう言ってアンリエッタは自分の手を前に出す
(これは確か・・・・)
ロムはそのままアンリエッタの手に自分の手を添え唇をつけた
「姫様・・・・、何も使い魔にそんな事を」
「いいのですのよ、この方はわたくしのために働いてくださるのです」
「姫様、このロム・ストール、必ずこの任務をこなしてみせます」
するとドアの向こうから声が聞こえてきた
「すいぶん、良い身分じゃないか、ロム・ストール・・・・」

部屋の中にいた人間がドアの方に向く、すると何故か「いつものBGM」が聞こえてきた
「優雅に咲く一輪は
人を引き付け華麗に輝く
人、それを『薔薇』というんだ・・・」
「誰だ?」
「君に名乗る名前は無いよ!」
ドアが開くと、その先に居たのはギザっぽく薔薇を加えてギザなポーズを決めた
好きなドールは赤の子、ギーシュであった
「ふっ・・・、今日は何時もと違った登場をしてみたよ・・・・」
「ギーシュ!あんた今の話ずっと聞いていたの!?」
ルイズが焦りながら尋ねる
ギーシュはアンリエッタの前で膝を付けた
「姫殿下!その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せ付けますよう」
「え、あなたが?」
「ロム!こいつをつまみ出して!」
「ああ」
ロムがギーシュに近づいていく
「ちょっと待ってくれ!僕も仲間に入れてくれ!」
「どうしてだ?」
するとギーシュは顔を赤らめた
「グラモンの息子として、姫殿下のお役に立ちたいのです」

(惚れているな)
(惚れているわね)
ロムとルイズがそれぞれ心の中で呟く
「グラモン?あの、グラモン元帥の?」
「はい、任務の一員にくわえてくださるなら幸せでございます」
「ありがとう。お父様も立派で勇敢な貴族ですが貴方もその血をを受け継いでいるようですね
お願いしますギーシュさん」
「姫殿下が僕の名前を!こんなに嬉しいことは無い!」
ギーシュは感動のあまり失神してしまった
(・・・・大丈夫なのか?)
ロムは不安だった

「では明日の朝アルビオンに向かいます」
「ウェールズ皇太子はアルビオンのニューカッスル付近に構えていると聞きます」
「了解しました」
「それと・・・・この手紙を」
アンリエッタはそう言うとルイズに自分の名前が書かれた手紙を悲しげな顔をして渡した
「これを・・・・ウェールズ皇太子に・・・・」
「王子様に?」
アンリエッタは小さく頷く
「そして・・・・これは母君から頂いた『水のルビー』です。せめてもの御守りです・・・・アルビオンの猛き風からあなたがたを守りますように・・・・」
ルイズは深々と頭を下げた




オマケ
コンコン
ジム「あれ、珍しいなこんな時間に。は~い」
ガチャ
シエスタ「あの、ロムさんのお知り合いと聞いてきたのですが・・・・」
ジム「は、はぁ、確かに私はロム様に仕えていたものですが・・・・」
シエスタ「あの・・・・こんな事聞くのも変なのですが・・・・(モジモジ)」
ジム「何か・・・・私がお役に立つことがあればどうぞ」
シエスタ「本当ですか!?では・・・」
数分後
シエスタ「本当にありがとうございました!それでは御休みなさい」
ジム「はい、御休みなさい」
バタン
ジム「変わった人だったなぁ、あんな事聞いて何をするつもりなんだろう?」

・・・・成る程
妹萌えか・・・・・・・・

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