あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

異世界使い魔學院紀-03



Scene.2

ようやく教室の片づけを終わらせた二人は、教室を出る、
時間はすでに昼休み、昼食の時間だ。
甲太郎は大きくあくびをするとふらりとその場を立ち去ろうとする
「ちょっと、どこ行くのよ」
「どこって、昼寝するんだよ、メシ抜きなんだろ? 無駄なエネルギーは使いたくないんでね」
じゃあな、と言い残し立ち去ろうとする甲太郎をルイズは引き留める
「ま…待ちなさい、か…片づけを手伝ったご褒美に食事を許可してあげるわ、ついてきなさい」
「へいへい、ありがたいこったな」
顔を赤らめながらそう言うルイズに連れられ、甲太郎は食堂へと向かった。

一方その頃、図書館ではコルベールが資料を読み漁り
甲太郎の左手に刻まれたルーンの調査を行っていた
今まで確認されていない珍しいルーン、はたしてどういうものなのか?
今までに前例はあるのか? それがどうしても気になっていたのだ。
その中である歴史が記された書物に目を通しているとようやく該当するルーンが見つかった、
それを読んでいたコルベールの顔が見る見る青くなった。
そのまま跳ねるように立ち上がりその書物を抱え図書館から足早に出ていった

「オールド・オスマン! 大変ですぞ!」
と本塔の最上階にある学院長室にコルベールは転がり込む、だが学院長であるオスマンの姿が見えない。
部屋には険しい表情で荒く肩で息をしているオスマンの秘書、ミス・ロングビルの姿だけがあった
なぜか正拳突きの構えを取っている。
「ミス・ロングビル、オールド・オスマンはご不在ですかな?」
「オールド・オスマンはおりません、だったものならそこにいますけど」
コルベールはロングビルが指さした方向を見ると、壁にめり込んだオスマンがいることに気がついた
「またですか…オールド・オスマン…」
「な…なんじゃミスタ・コルベールか…」
「そんなことより大変ですぞ!」
「なんじゃやかましいのぉ」
そう言いながら壁にめり込んだオスマンを救出する
「これを見てください」
コルベールはオスマンに『始祖ブリミルの使い魔たち』と書かれた書物を先に見せる。
次にコルベールの描いた甲太郎の左手に現われたルーンのスケッチを見せた。
それを見たオスマンの顔は急に真面目になり、秘書のロングビルに席をはずすように言った。
「詳しく説明するんじゃ、ミスタ・コルベール」

「へぇ、こりゃすげぇな」
甲太郎は『アルヴィーズの食堂』へ足を踏み入れ思わず感嘆の声を上げる。
「ちょっとあんまりきょろきょろしないで、みっともないわ、平民は本当なら入る事すら許されないのよ」
そんな甲太郎にルイズは声をかけ、テーブルへと向かった。
テーブルには豪華な料理がずらりと並んでいる、どれもこれもうまそうだ、
だが甲太郎はなにやら納得のいかないような表情をしている。
そんな事を気にも留めずに着席したルイズに甲太郎が声をかける
「おい、ここは食堂なんだよな? もちろんカレーはあるんだろうな?」
「カレー? なによそれ? なんかの料理? 聞いたことがないわ、
そんなものあるわけないじゃない、それよりあんたはそこ、それがあんたの食事」
そう言うとルイズは床を指さした、そこには堅そうなパンとスープが並んでいる。
「冗談じゃねぇ…」
「なによ? 文句あんの?」
「なんでカレーがねぇんだ!? ここは食堂だろ!? そんなことが許せるか!」
「へ…? だからカレーって何よ?」
ルイズは甲太郎が突然怒鳴り始めたことに驚いた、どうやらルイズが用意させた食事のことで怒っているわけではないらしい
カレーという食べ物が存在しない、それが原因で怒っているらしい
「おい、厨房はどこだ?」
「何する気よ?」
「ちょっと文句言ってくるだけだ、材料があれば俺が作る」
「ちょちょちょちょ! 待ちなさいよ! 今は忙しいんだから後にしなさいよ!」
そういいながら今にも駆け出しそうな甲太郎を必死で抑えつける、
甲太郎の眼は本気だ、ここのままでは本当に厨房まで殴りこみに行くだろう。
「クソッ! 離しやがれ! カレーも作れねぇ料理長なんざ蹴り入れてやる!」
「なんで食事でそこまで本気になってるのよ!」
「うるせぇ! カレーがない生活なんて考えられるか!」
そこまで言うとルイズを突き飛ばし厨房へと走り去って行ってしまった

「あら? コータローさん、どうしたんですか?」
「シエスタか、料理長はいるか? ここの責任者を呼んでくれ」
甲太郎が厨房に入ると、今朝知り合ったばかりのメイド、シエスタが現れる。
何やら雰囲気の違うコータローに少々戸惑いを覚えつつ料理長を呼びに行った
「おう、兄ちゃん! なんか用か? 俺がここの料理長、マルトーだ」
「あんたがそうか、とりあえず、厨房の中に入らせてもらうぜ」
マルトーを横目で見るとずかずかと厨房の中へと入って行く。
「お、おい! 勝手に入ってもらっちゃ困るぜ!」
マルトーの制止も聞かずに甲太郎は厨房の中に入ると周囲を見渡す、
「おい、調理用のスパイスはどこにある」
「それならそこの棚…っておい! 勝手に開けるな!」
そんな言葉もなんのその、棚をあけ全てのスパイスやハーブを引っ張り出し、そのにおいをかぎ始めた
「(俺の世界にあるものとは少々違うな…だがこの香り、これなら…)」
甲太郎は恐ろしいほど手際よくスパイスやハーブ、香辛料を振り分けていく
その手際の良さ、そしてあまりの真剣さにマルトーも言葉を失いそれを呆然と見ていることしかできなかった。
そんなマルトーに甲太郎が声をかける。
「マルトーさんよ、聞くが≪カレー≫って料理を知ってるか?」
「いや? 初めて聞く料理だな、俺も料理作って長いが、そんな料理は聞いたことがねぇな」
「そうか、口の中に広がるほどよい辛さとスパイスの香味、そして下の上でとろける肉と野菜のハーモニー、
これこそが究極の料理だ、どうだ? 作り方、知りたくはないか?」
不敵な笑みを浮かべ甲太郎はマルトーを見る。
「…興味深いじゃねぇか、兄ちゃん、じゃあ教えてもらおうじゃねぇか
そんなに自信満々ならさぞかしうまいんだろうな?」
「あぁもちろんだ、食ったら病みつきだぜ?」
そう言うと、甲太郎はハーブとスパイス、香辛料の調合法、数週間熟成させる旨を実演を交え徹底的にマルトーに教え込む。
「よし、調合はこんなもんでいいだろう」 
甲太郎自身が作り上げた特性カレー粉が完成し、後は熟成させるだけとなった、マルトーは熱心にメモを取っている
「あとはライスがあればいいんだが…、そういった類のものは…」
甲太郎がそう呟き、料理人たちにその特徴を伝え探させる。
しばらくすると、シエスタが脱穀された米が入ったボウルを差し出しながら甲太郎に話しかける。
「そう言えば、最近東方から≪コメ≫と呼ばれるものが大量に届いてますよ、これなんですけど…
とても安くて美味しいので取り寄せたんですけど…貴族の方にはあまり人気がなくって…」
これぞ神の啓示! これならば最低でも数週間後にはカレーライスが完成する!
「よし、これならカレーが完成できる、マルトーさんよ、ここまではいいかい?」
「あ…あぁ、しかし本当にこれでいいのか?」
数多くのスパイスやハーブ、香辛料の中から彼の世界のカレーに近いものを確実にチョイス、的確な分量を見極め調合する。
カレーが存在しない世界でゼロの状態からカレー粉を再現させる程この男のカレーに対する情熱は本物だ、マルトーのその言葉にニヤリとわらう
「俺が言うんだ、間違いねぇよ。熟成したら続きを教えてやる…さて、戻るとするか、邪魔したな…」
甲太郎はそれだけ言い残すと厨房を後にした。
ルイズの元に戻ると、既にルイズは昼食を食べ終えており、甲太郎の食事はすべて片されてしまっていた、
それを見てカレー作りに没頭するあまり昼食を食べ損ねていたことにようやく気がつき、溜息を吐く。
「本当に厨房にいくとは思わなかったわ、今まで何してたのよ」
「何…ちょっと厨房の連中にカレーの作り方を教えてやったまでだ」
「そう、普段無気力なあんたがそんなにまで情熱を注ぐってどんな食べ物なのよ…」
「完成したらお前にも御馳走してやるよ、俺の特製カレーだ」
「べっ…別にいらないわよ、平民の食べ物でしょ? 貴族はそんなもの食べないわ」
アロマをふかしニヤリと笑う甲太郎を見て、ルイズは顔をそむけた
「ふん、そうかい、その時になって欲しいって言ってもやらねぇぞ?」
そう言いながらちゃっかり椅子に腰かけあたりを見渡す、するとシエスタがデザートを配っている姿が目に入った。
「(仕方ない、デザートでも貰って腹に入れとくか…夜まで待つのがつらいぜ…)」
がっついて取りに行くのもみっともない、ここまで来るのを気長に待つか…
そう思いながらデザートを配るシエスタを見る。何を配っているのだろうか?
「デザートのオレンジスコーンでございます」
シエスタが配っているのはどうやらオレンジスコーンらしい、
それを受け取った数人の男子生徒が突如泣き崩れた
「ヒナ先生ッ!! 畜生! どこで間違えたんだ!!」
「俺はッ! 俺はァァ!! ヒナ先生ッ!!」
そんな声まで聞こえてきたが気のせいだと聞き流す、気のせいかシエスタの笑顔もどこか黒い
「(オレンジスコーンか…そういやずいぶん前に九龍が泣きながら食ってたが…ありゃ何があったんだ?)」
そんな風景を見ながら昔あったことをふと思い出した甲太郎であった。
しばらくそんな風に時を過ごしていると、一角から話し声が聞こえてくる。
金色の巻き髪に、フリルのついたシャツを着、そのシャツのポケットに薔薇をさした学生が数人の友人たちと話しながら食堂を歩いていた。
「なあ、ギーシュ!お前、今は誰とつきあっているんだよ!」
「誰が恋人なんだ?ギーシュ!」
「つきあう?僕にそのような特定の女性はいないよ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」
そんな会話をしながらルイズ達の横を通り過ぎようとする。
「どこの世界の学校も、こういう会話はするもんなんだな…」
「何ブツブツ言ってるのよ」
「別に…」
その様子をみて、ガキの会話はどこも同じだと考えながらアロマを吸う、
すると、ギーシュと呼ばれた学生のポケットから壜が転がり落ちた。
コロコロと転がったそれは甲太郎の足もとで止まる、それを拾いギーシュに話しかける。
「おい、なんか落としたぞ?」
「君は何を言ってるのかね? それは僕のじゃないよ」
「そうかい…」
甲太郎はそう呟くと、食堂の隅にあるゴミ箱へと投げ入れる、
壜は相当距離があるにも関わらずきれいにゴミ箱のなかへと吸い込まれていった。
「へぇ、やるじゃない」
「だろ?」
それを見ていたルイズが甲太郎と会話する横でギーシュが目を白黒させている。
「きっ! 君はなんてことをっ!」
「お前のじゃないんだろ? なんか問題でもあるのか?」
「いっ…いや…そのっ・・・と…特に問題はないがっ…」
ギーシュがそこまで言うと、その態度に疑問を持った生徒がごみ箱に壜を拾いに行き、声を上げる
「これは…モンモランシーの香水じゃないか?」
「ギーシュ、お前のポケットから落ちてきたってその平民が言ってたぞ? つまりお前は今、モンモランシーとつきあっているんだな!?」
「ちっ違うよ、いいかい? 彼女の名誉の為に言っておくが……」
その時、後ろのテーブルに座っていた、栗色の髪をした少女が立ち上がり、ギーシュの席に向って、コツコツと歩いてきた。
「ギーシュさま……」
そして、ボロボロと泣き始める。
「やはり、ミス・モンモランシーと……」
「か…彼等は誤解しているんだよ。ケティ、いいかい、僕の心の中に住んでいるのは、君だけ……」
バチーン、と気持ちいい音が響く。ケティと呼ばれた少女は、思いっきりギーシュの頬をひっぱたく。
「その香水が証拠ですわ! さようなら!」
ケティは怒りの歩調で去っていく。すると、それと入れ代わるような形で、巻き髪の女の子が歩いてくる。
「モ…モンモランシー、ごっ…誤解だ! 彼女とはただいっしょに、ラ・ロシェールの森へ遠乗りをしただけで……」
「やっぱり、あの一年生に、手を出していたのね?」
「お願いだよ。『香水』のモンモランシー。僕を信じてくれ!」
ギーシュの必死な叫びへの返答として、モンモランシーはワインの壜を掴むと、中身をどぼどぼとギーシュの頭の上からかけ、
「このうそつき!」
と、怒鳴って去っていった。
「ご愁傷さん…」
頬杖を付き、欠伸をしながら甲太郎が呟く。
ギーシュは茫然とした表情だったが、ハッと我に返り
「なんて事をしてくれたんだ!」
甲太郎の言葉に食って掛かる様に顔を赤くして声を荒げる。
「別に何もしちゃいねぇよ」
そんなギーシュに取り合おうともせずに気だるそうに頬杖を突く。
「君が軽率に香水を拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉が傷ついた! どうしてくれるんだね?」
「どーもしねぇよ、二股かましたお前がバカだっただけだ、
女ってもんは面倒な生き物だからな…、ま、次は精々うまくやるんだな…」
そう言いながら手のひらをひらひらと振る。
その言葉に逆上したのかギーシュは顔を真っ赤にして甲太郎を怒鳴りつけた。
「なっ! きっ…君は貴族に対しての礼儀を知らないらしいね!」
「あぁ、知らないね、ついでに言うと覚える気もねぇよ」
「ちょっと!なに挑発してんのよ!」
「別に挑発なんかしちゃいねぇよ、思ってる事を素直に言っているだけだ…」
険悪な空気についに横からルイズが口を挟む
「君は黙っていてくれたまえ、≪ゼロ≫のルイズ、僕は君の平民の使い魔に用があるんだ」
「なっ…!」
その言葉にルイズは少し悲しそうな表情を浮かべる。そんなルイズを尻目にギーシュは甲太郎にビシッ! と杖をつきつけた。
「よかろう! 君に貴族に対する礼儀というものを教えてやる!」
「いーよ、別に教えてくれなくたって…」
甲太郎は気だるそうにアロマを吸った。
「いいや! 君に決闘を申し込む!」
「嫌だね、面倒くせぇ」
そう言いながら大きくあくびをする。
「無駄なことに体力なんて使うなよ…それより新しい女でも捜したらどうだ?
そのほうがよっぽどお前のためになると思うぜ…?」
そう言うとうーん…と背伸びをし、「あ~…腰が痛い…」と呟くと机に突っ伏してしまった。
その態度についに堪忍袋の緒が切れたのかギーシュは叫び出す
「もう我慢ならない! 決闘だ! ヴェストリの広場で待つ! 逃げることは絶対に許さない!」
甲太郎の返事を待たずくるりと体を翻し、コツコツと歩き出す。
ギーシュの友人たちや周りの貴族たちが、わくわくしながらギーシュの後を追った。
数人の貴族たちが残り、甲太郎が逃げ出さないように目を光らせている。
「ちょっと! どうするのよ! 決闘になっちゃったじゃない!」
「…………」
「コータロー!聞いてる!?」
「…………」
甲太郎からの反応はない、ルイズが甲太郎を覗き込むと静かに寝息を立てていた
「起きなさいこのバカーーー!!」
「んだようるせぇな…」
どこまでも緊張感と気力がない使い魔である、ここまでくると頭痛がしてくる。
「あのね、平民はメイジに絶対に勝てないの! それなのに決闘になっちゃったのよ!?」
「おー、そりゃ怖い、怖いから俺は昼寝するわ…」
「だから寝るなーーーーっ!!」
「そうだ平民、僕たちはお前が逃げ出さないようにここにいるんだ、決闘には来てもらうぞ」
取り巻きの一人がそう言うと、ようやく甲太郎は重い腰を上げる。
「はァ…だりぃ…んで俺がんなことしなきゃならねぇんだよ…」
そう言うと大きく伸びをし肩を回した。
「ちょっと! 行く気なの!?」
「めんどくせぇけどな、こうでもしなきゃ昼寝させてもらえんらしい」
そんな様子の甲太郎を見てルイズはあわてて引きとめる。
「今からでも遅くないわ、ギーシュにあやまってきなさい、私も一緒に行ってあげるから」
「そうかい、ならそうさせてもらうかな、んで、どこで待ってるって?」
「こっちよ」
その言葉にルイズは安堵したのかギーシュが待っているであろう広場へと案内した。
ヴェストリ広場、普段日も差さないことから人の行き来も少ない中庭である。
しかし、どこから噂を聞きつけたのかすでに広場は野次馬でいっぱいになっていた
「諸君! 決闘だ」
ギーシュがきざったらしくバラの造花を掲げると、周りから歓声が巻き起こる。
普段娯楽の少ないトリステイン魔法学院の生徒にとって決闘はある意味最大の退屈しのぎなのかもしれない。
「ギーシュが決闘するぞ、相手はルイズの平民だ!」
ギーシュと20メイルほど距離をとったところに甲太郎が気だるそうにアロマを吸っている。
その様子を見たギーシュが甲太郎に声をかけた。
「とりあえず、逃げずに来たことは、ほめてやろうじゃないか、ルールはどちらかが負けを認めるまで続ける、
それと僕はメイジだ、杖を落としたら負け、というルールも…」
「あー、その件なんだけどよ、めんどくせぇからやめようぜ…、こっちは腹減って眠いんだ…」
「何だい? 今更怖気ついたのかい? そうだね、君が謝罪の態度を示せば許してあげないこともないよ?」
そう言った甲太郎にギーシュは余裕の表情を浮かべる。
「そうかい、んじゃ、俺が悪かった、はい、これで終わりな、んじゃぁな、俺は向こうで昼寝するわ…」
「「んな謝り方があるかーーーーっ!!!!」」
やる気なさげにひらひらと手を振りながら広場を後にしようとする甲太郎に思わずルイズとギーシュが突っ込みを入れる。
「はぁ? 謝ったろ?」
まだやんの?といった呆れた表情でギーシュを見る。
「あんたねぇ! そんな謝り方で納得する奴がいると思ってんの!? あんな無気力極まる謝罪なんて見たことないわよ!
むしろ逆に挑発しちゃってるわよ!!」
「んなこと言ったってよ…」
「ふっ… 謝罪の仕方も分からないとはね…、両膝をついて地に額をこすりつけて
『貴族様、わたくしの軽率な行いで二人のレディの誇りが傷ついたことをここに深くお詫び申し上げます』と言えばそれで手打ちにしてやろうじゃないか」
ギーシュは額に青筋を浮かべながら必死に冷静を装い、甲太郎に話しかけた。
「…わりぃな、言葉じゃうまくやり方が伝わらん、ちょっと実際にやってみてくれ」
「しょうがないね、こうするんだよ…」
そう言うとギーシュは両手両膝をつき地に額をこすりつけ懇願するように叫び出した
「私の軽率な行いで二人のレディの誇りをいたく傷つけてしまったことをここにお詫び申し上げます!! 本当にすいませんでしたァーーーー!!」
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「へぇ…やりゃできんじゃねぇか、一応良心の呵責はあったみたいだな」
重い沈黙、甲太郎がぽつりと呟くと周囲が爆笑の渦に巻き込まれる
その笑い声にハッ! と我に返ったギーシュは完全に怒りで顔を真っ赤にした。
「もっ…もう許さん! こんな屈辱! 生まれて初めてだ! 決闘だ!」
「結局こうなるのかよ…、わかったからやるならさっさとしろよ」
甲太郎はアロマに火をつけぷかーっと煙を吐き出す。
「ちょっ! なに勝手に受けてんのよ!」
「ま、お前は下がってろ」
「何よもう! 勝手にしなさい!」
ルイズも完全に呆れてしまったのか、もう止めることをあきらめ二人から距離をとった。

To be continued...



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