時間ですね 始まります 今までありがとうございました
とりすていん大王 13回目
「あなたは誰?」
タバサの詰問はいい加減な答えは許さないと暗に言っていました
たまらずキュルケがみんなの代わりに答えます
「な・何言っているのよ?この人はモンモ「違う!!」って?」
鋭く、強く、タバサは否定しました そして静かに語り始めました
タバサの詰問はいい加減な答えは許さないと暗に言っていました
たまらずキュルケがみんなの代わりに答えます
「な・何言っているのよ?この人はモンモ「違う!!」って?」
鋭く、強く、タバサは否定しました そして静かに語り始めました
「思えば、最初っから変だった・・・何故私は初対面の人を見て級友の父と判断したのか」
その言葉に一同の心臓がどくりと鳴ります
「それだけじゃない 何故、彼の魔法は杖無しでも疑われない?」
一同の顔が一斉にお父さんに向きます
お父さんはただ黙ってぷかぷかと浮いているだけです
「そしてこれが決定的・・・」
タバサがゆっくりとお父さんを見て次にモンモランシーを見ました びくりとモンモランシーが震えます
そしてタバサは静かに最後の証拠をお父さんに突きつけました
「あなたは猫なのになんでモンモランシーは猫耳じゃないの?」
その言葉に一同の心臓がどくりと鳴ります
「それだけじゃない 何故、彼の魔法は杖無しでも疑われない?」
一同の顔が一斉にお父さんに向きます
お父さんはただ黙ってぷかぷかと浮いているだけです
「そしてこれが決定的・・・」
タバサがゆっくりとお父さんを見て次にモンモランシーを見ました びくりとモンモランシーが震えます
そしてタバサは静かに最後の証拠をお父さんに突きつけました
「あなたは猫なのになんでモンモランシーは猫耳じゃないの?」
「「「「あ、アホかぁーーーーーー!!」」」」
ルイズの部屋にみんなの渾身のツッコミが木霊しました
「あのねぇ・・・いくらなんでもそれはないでしょ」
ルイズが呆れたように天を仰ぎます
「ねぇ、タバサ、疲れてるなら良く眠れる香水、調合しようか?」
モンモランシーが部屋に戻ろうとした時です、お父さんが笑い出したのです
「ははははは」
その笑いで空気が一変しました ただ笑っているのに何か重厚な雰囲気です
「お、お父さん?どうしたの?」
心配そうにお父さんに近寄るルイズをタバサが止めます
「何するのよ!?」
「待って」
ひとしきり笑い終えるとお父さんはぽんぽんと拍手をしながら前に少し進み出ます
そのお父さんの一歩で自分が一歩さがった事にタバサは気がつきました
「よく、気がついたね・・・確かに私はモンモランシーの父ではない」
その言葉にルイズの部屋が凍りついたのでした
ルイズの部屋にみんなの渾身のツッコミが木霊しました
「あのねぇ・・・いくらなんでもそれはないでしょ」
ルイズが呆れたように天を仰ぎます
「ねぇ、タバサ、疲れてるなら良く眠れる香水、調合しようか?」
モンモランシーが部屋に戻ろうとした時です、お父さんが笑い出したのです
「ははははは」
その笑いで空気が一変しました ただ笑っているのに何か重厚な雰囲気です
「お、お父さん?どうしたの?」
心配そうにお父さんに近寄るルイズをタバサが止めます
「何するのよ!?」
「待って」
ひとしきり笑い終えるとお父さんはぽんぽんと拍手をしながら前に少し進み出ます
そのお父さんの一歩で自分が一歩さがった事にタバサは気がつきました
「よく、気がついたね・・・確かに私はモンモランシーの父ではない」
その言葉にルイズの部屋が凍りついたのでした
「え、ええ!?お父さんはお父さんであって?ええ?」
突然のお父さんの告白にモンモランシーがパニックに陥ってしましました
「モンモランシー、思い出しなさい」
お父さんがぽわっと光る指先をモンモランシーの額にかざすとパニックに陥っていたモンモランシーが落ち着きを取り戻しながら
何事かをうわ言の様に呟きます
「そうよ・・・思い出した、水の精霊が頼んだのよ・・・そう水の精霊とそれとお父さんが一芝居うって来るべき日の為・・・」
ぶつぶつと呟くモンモランシーを心配してギーシュがお父さんに尋ねました
「いったい彼女に何をしたのですか?」
「心配しなくてもいい 彼女は思い出しただけだ」
そうこうしているうちにモンモランシーが正気に戻り、
「思い出したわ、その人の正体 その人は・・・」
モンモランシーの次の言葉を一同が固唾をのんで待ちました そして
「その人の正体は・・・」
ごくりとルイズが喉を鳴らします
「正体は・・・」
ギーシュがモンモランシーの肩を抱き寄せます
「正体は・・・」
タバサの杖を握る手に汗が、キュルケも不安そうに事の行く末を見守ります
そしてその時は来ました ついにお父さんの正体をモンモランシーが言う瞬間が
「その人の正体は・・・お父さんよ!!」
「「「おんなじやないかーーい!!」」」
見事なハーモニーのツッコミが入ったのです
突然のお父さんの告白にモンモランシーがパニックに陥ってしましました
「モンモランシー、思い出しなさい」
お父さんがぽわっと光る指先をモンモランシーの額にかざすとパニックに陥っていたモンモランシーが落ち着きを取り戻しながら
何事かをうわ言の様に呟きます
「そうよ・・・思い出した、水の精霊が頼んだのよ・・・そう水の精霊とそれとお父さんが一芝居うって来るべき日の為・・・」
ぶつぶつと呟くモンモランシーを心配してギーシュがお父さんに尋ねました
「いったい彼女に何をしたのですか?」
「心配しなくてもいい 彼女は思い出しただけだ」
そうこうしているうちにモンモランシーが正気に戻り、
「思い出したわ、その人の正体 その人は・・・」
モンモランシーの次の言葉を一同が固唾をのんで待ちました そして
「その人の正体は・・・」
ごくりとルイズが喉を鳴らします
「正体は・・・」
ギーシュがモンモランシーの肩を抱き寄せます
「正体は・・・」
タバサの杖を握る手に汗が、キュルケも不安そうに事の行く末を見守ります
そしてその時は来ました ついにお父さんの正体をモンモランシーが言う瞬間が
「その人の正体は・・・お父さんよ!!」
「「「おんなじやないかーーい!!」」」
見事なハーモニーのツッコミが入ったのです
お父さんはぷかぷかと宙に浮きながらルイズに質問します
「ルイズ、君は使い魔が欲しいのか?」
その問いかけにルイズは戸惑いながらも答えました
「え、ええ、欲しいわ」
「そうか」
お父さんは大きく息を吐くと窓からふわふわと空に向かって飛び始めました
「実は私はルイズ、君の使い魔じゃない」
「「「「いや、それは知ってるけどさぁ・・・」」」」
「ルイズ、君は使い魔が欲しいのか?」
その問いかけにルイズは戸惑いながらも答えました
「え、ええ、欲しいわ」
「そうか」
お父さんは大きく息を吐くと窓からふわふわと空に向かって飛び始めました
「実は私はルイズ、君の使い魔じゃない」
「「「「いや、それは知ってるけどさぁ・・・」」」」
二つの月の光に照らされてお父さんが神々しく輝いています
「さらに言うと私はこの世界の人間じゃない」
流石にこの告白には誰もが驚きました タバサも少し震えています
「私は、私の場所に帰る 君達は十分学んだはずだ」
お父さんがどんどんと空に昇って行きます それをみんなが見守っています
「ルイズ、君は君の使い魔を探すんだ」
「わ、私の使い魔って!?」
ルイズの質問に空に上昇を続けるお父さんは小首をかしげ、
「そんな事、わたしに聞かれてもなぁ~」
「えええ~」
そしてお父さんは空の彼方へと消えていきました
「さらに言うと私はこの世界の人間じゃない」
流石にこの告白には誰もが驚きました タバサも少し震えています
「私は、私の場所に帰る 君達は十分学んだはずだ」
お父さんがどんどんと空に昇って行きます それをみんなが見守っています
「ルイズ、君は君の使い魔を探すんだ」
「わ、私の使い魔って!?」
ルイズの質問に空に上昇を続けるお父さんは小首をかしげ、
「そんな事、わたしに聞かれてもなぁ~」
「えええ~」
そしてお父さんは空の彼方へと消えていきました
「で、結局、誰だったの?」
タバサの空しい問いかけがすきま風の吹くルイズの部屋に響くのでした
タバサの空しい問いかけがすきま風の吹くルイズの部屋に響くのでした
後日・・・
お父さんがルイズ達の目の前から消え、初めての春が来ました
「・・・いでよ、使い魔!!」
かってルイズ達が使い魔召還の儀式を行った草原で再びルイズは儀式をしていました
お父さんがルイズのもとから消え、暫く塞ぎこんでいたルイズでしたが、多くの友人達の励ましで立ち直りました
始祖の祈祷書の使い方を偶然知り、自分の属性、『虚無』にも目覚めました
様々な人と出会い、多くの事件を仲間と解決して一回り大きくなったルイズは今日、完全にお父さんから独り立ちします
多くの仲間がルイズの召還を見守ります
召還時の煙が薄れて魔方陣の中心には
「ガウウウウ・・・・」
ちょっとトリステイン周辺では見られない茶色に黒の斑点が特徴的な山猫が威嚇しています
「怖くないから、おいで」
しゃがみこんでおいでおいでするルイズに警戒しながらも山猫は近づいていきます
そしてルイズはそっと山猫を抱き寄せて・・・
「我の使い魔となせ」
契約のキスをしたのでした
トリステイン大王~エピローグに続く~
お父さんがルイズ達の目の前から消え、初めての春が来ました
「・・・いでよ、使い魔!!」
かってルイズ達が使い魔召還の儀式を行った草原で再びルイズは儀式をしていました
お父さんがルイズのもとから消え、暫く塞ぎこんでいたルイズでしたが、多くの友人達の励ましで立ち直りました
始祖の祈祷書の使い方を偶然知り、自分の属性、『虚無』にも目覚めました
様々な人と出会い、多くの事件を仲間と解決して一回り大きくなったルイズは今日、完全にお父さんから独り立ちします
多くの仲間がルイズの召還を見守ります
召還時の煙が薄れて魔方陣の中心には
「ガウウウウ・・・・」
ちょっとトリステイン周辺では見られない茶色に黒の斑点が特徴的な山猫が威嚇しています
「怖くないから、おいで」
しゃがみこんでおいでおいでするルイズに警戒しながらも山猫は近づいていきます
そしてルイズはそっと山猫を抱き寄せて・・・
「我の使い魔となせ」
契約のキスをしたのでした
トリステイン大王~エピローグに続く~