「はい、『第二回ルイズちゃんの使い魔を召喚してみよう大会』ー どんどんぱふぱふー」
「・・・・・・・・一応試みに聞くのですがね、マダム・セト」
思わず頭を抱えるあたしに代わってギーシュが質問してくれる。
「なーに、ギーシュちゃん」
「なぜに突然そのような事をされるのか、宜しければ説明していただけますか?」
「ええ、いいわよ」
と、どこからともなく白い板と妙なペン(らしきもの)を取り出す。
白衣と妙に細くてキツい眼鏡は常識とのことだ。
「まずは現状ね」
きゅっきゅっきゅーとペン(らしきもの)にインクもつけず白い板になにやら書き始めるセト。
「あたしたちは無事アルビオンから帰還。
アルビオンの王党派はロンディニウムを守りきり、結果幾人もの貴族が王党派に帰順」
「恥知らずなことよね」
「そんなこといっちゃ駄目よ、ルイズちゃん。
クロちゃんがとあるマジックアイテムで洗脳してたのが原因だったんだから。
まあそんな訳で王党派は『レコン・キスタ』はほぼ互角になるまで勢力を持ち返したわ」
「で、ウェールズ殿下は自力で国を復興させんとし、正式にアンリエッタ王女殿下との別れを決意、と」
「おいたわしい・・・・・・」
「で、一念発起したアンリちゃんはウェールズちゃんとの結婚は諦めたものの自力で国を守るため改めてアルビオンとの同盟を宣言。
政略結婚も断り朝な夕なに政治のお勉強してるそうよ」
「結局あたしたちのやった事って何だったのかしら」
「無意味じゃない」
「で、無事学園に戻ったのだけどこーいったイベント起こしたのにルイズちゃんにイマイチパワーアップが足りない、と考えたのよね」
「ぶっちゃけ騒ぎ足りなくて退屈ってコトでしょ」
「そんなワケでルイズちゃんに使い魔を召喚してもらおう!と考えたのよ。
どんどんぱふぱふー」
「いや、セトさん?
ルイズにはもう貴方がいるんじゃないのかしら?」
「まだ『コントラクト・サーヴァント』してないし。
それにあたしなにもかもルイズちゃんの手助けするってワケにいかないしね」
その言葉に、一同は押し黙る。
単身一軍を圧倒した彼女の力を自在に借りれる・・・・それはおそらくルイズの成長を著しく阻害するだろう。
手を貸し力を貸してもらう、肩を並べて歩く対等の存在が彼女には必要なのだ。
「わかったわ、始めましょう」
「あ、ちょっと待って。準備してくるから」
「・・・・・・・・一応試みに聞くのですがね、マダム・セト」
思わず頭を抱えるあたしに代わってギーシュが質問してくれる。
「なーに、ギーシュちゃん」
「なぜに突然そのような事をされるのか、宜しければ説明していただけますか?」
「ええ、いいわよ」
と、どこからともなく白い板と妙なペン(らしきもの)を取り出す。
白衣と妙に細くてキツい眼鏡は常識とのことだ。
「まずは現状ね」
きゅっきゅっきゅーとペン(らしきもの)にインクもつけず白い板になにやら書き始めるセト。
「あたしたちは無事アルビオンから帰還。
アルビオンの王党派はロンディニウムを守りきり、結果幾人もの貴族が王党派に帰順」
「恥知らずなことよね」
「そんなこといっちゃ駄目よ、ルイズちゃん。
クロちゃんがとあるマジックアイテムで洗脳してたのが原因だったんだから。
まあそんな訳で王党派は『レコン・キスタ』はほぼ互角になるまで勢力を持ち返したわ」
「で、ウェールズ殿下は自力で国を復興させんとし、正式にアンリエッタ王女殿下との別れを決意、と」
「おいたわしい・・・・・・」
「で、一念発起したアンリちゃんはウェールズちゃんとの結婚は諦めたものの自力で国を守るため改めてアルビオンとの同盟を宣言。
政略結婚も断り朝な夕なに政治のお勉強してるそうよ」
「結局あたしたちのやった事って何だったのかしら」
「無意味じゃない」
「で、無事学園に戻ったのだけどこーいったイベント起こしたのにルイズちゃんにイマイチパワーアップが足りない、と考えたのよね」
「ぶっちゃけ騒ぎ足りなくて退屈ってコトでしょ」
「そんなワケでルイズちゃんに使い魔を召喚してもらおう!と考えたのよ。
どんどんぱふぱふー」
「いや、セトさん?
ルイズにはもう貴方がいるんじゃないのかしら?」
「まだ『コントラクト・サーヴァント』してないし。
それにあたしなにもかもルイズちゃんの手助けするってワケにいかないしね」
その言葉に、一同は押し黙る。
単身一軍を圧倒した彼女の力を自在に借りれる・・・・それはおそらくルイズの成長を著しく阻害するだろう。
手を貸し力を貸してもらう、肩を並べて歩く対等の存在が彼女には必要なのだ。
「わかったわ、始めましょう」
「あ、ちょっと待って。準備してくるから」
「全宇宙のどこかにいる私の使い魔よ!
この世で最も強く、賢く、美しい存在よ!
わが呼び声に答え我が元に来たれ!」
この世で最も強く、賢く、美しい存在よ!
わが呼び声に答え我が元に来たれ!」
例によって例のごとく何十回と唱えられる『サモン・サーヴァント』の呪文。
ギーシュはワルキューレ達をよりよく扱えるべく自主トレを行い、タバサは使い魔を枕に何十冊もの本を読みふけり(青い竜は幸せそうだ)
キュルケは用意したクックベリーパイを食べつくした後お昼寝としゃれこんでいる。
「どうだい?」
タオルで汗を拭きながら用意した水を飲むギーシュの問いかけに、タバサは「これが二十九回目」と答える。
「こんどこそ! うにゅうにゅむにゃむにゃ・・・・・・我が運命の使い魔よ!今こそこの場に!おいでませ!」
ギーシュはワルキューレ達をよりよく扱えるべく自主トレを行い、タバサは使い魔を枕に何十冊もの本を読みふけり(青い竜は幸せそうだ)
キュルケは用意したクックベリーパイを食べつくした後お昼寝としゃれこんでいる。
「どうだい?」
タオルで汗を拭きながら用意した水を飲むギーシュの問いかけに、タバサは「これが二十九回目」と答える。
「こんどこそ! うにゅうにゅむにゃむにゃ・・・・・・我が運命の使い魔よ!今こそこの場に!おいでませ!」
どっかーん
壮絶な爆発の煙の中、なにやら影が。
「起きたまえ、キュルケ。
どうやら進展があったようだよ」
一同が見守る中、煙の中にいたのは
「人間?」
「あきれた、あんたつくづくイロモノ特性なのね」
ひとりの、自分達と同じくらいの年頃の少年だった。小脇に薄い銀色の細い板を抱えている。
「ここは・・・・・・どこだ?」
しかし誰もそれを平民だ何だと侮辱しようとしない。
既にルイズは、究極のジョーカーとでもいうべき存在を召喚しているのだから。
「アンタ、名前は?」
「俺の名前?才人。平賀才人だけど」
「起きたまえ、キュルケ。
どうやら進展があったようだよ」
一同が見守る中、煙の中にいたのは
「人間?」
「あきれた、あんたつくづくイロモノ特性なのね」
ひとりの、自分達と同じくらいの年頃の少年だった。小脇に薄い銀色の細い板を抱えている。
「ここは・・・・・・どこだ?」
しかし誰もそれを平民だ何だと侮辱しようとしない。
既にルイズは、究極のジョーカーとでもいうべき存在を召喚しているのだから。
「アンタ、名前は?」
「俺の名前?才人。平賀才人だけど」
(まあ、才人ちゃんじゃない あのコって確か天地ちゃんらと一緒に遙照ちゃんが鍛えてたコよね)
「ふんふん、なるほど。
お前が魔法使いで、俺を使い魔として召喚した、と」
「あたしが言うのもナンだけど、アンタ納得できるの?」
「ニッポンのオタクを舐めるなよ。
実体験したのはそう多くないだろうがちこっと漫画やアニメみりゃそんなんゴロゴロしとるわ。
で、何か。『どうしようもなくなった弱小勢力が最後の望みをかけて』英雄か勇者か呼ぼうとして俺呼んだってところか?」
「・・・・・・・・間違いね 失敗よ キャンセルだわ キャンセル料払うからチェンジお願い」
「失礼なヤツだな、チェンジでもなんでもいいから早く俺元の所に返せよ」
「無理 送迎呪文なんて知らないもの」
ここで平賀君、怒髪天をつく!とばかりに激怒します。
「無責任じゃないか!さっさとあの夢の理想郷、秋葉原に俺を帰せよ!」
「知らないわよなによ秋葉原って!」
「俺の住んでるあたりはなぁ・・・・・住んでるあたりは・・・・・・NHKと教育除けば二つしかチャンネルないんだ!
県内にと○のあ○は勿論まん○らけもメ○ンブック○もありゃしない!
そんな怒田舎に住んでる(金無いからネットでDLも無理)のを我慢して山田先輩の家でバイトして
天地先輩の神社で働き親から頼まれたお使いの時にはお釣りを誤魔化し
ためた金でやってきた理想郷から引き剥がしておいて『知らん』たぁ福○をも上回る無責任じゃないか!」
「知らないわよチンパンなんて」
「うるせぇ!とっとと俺を秋葉原に帰せ!聞け都会の民よ地方人のこの嘆きを!」
お前が魔法使いで、俺を使い魔として召喚した、と」
「あたしが言うのもナンだけど、アンタ納得できるの?」
「ニッポンのオタクを舐めるなよ。
実体験したのはそう多くないだろうがちこっと漫画やアニメみりゃそんなんゴロゴロしとるわ。
で、何か。『どうしようもなくなった弱小勢力が最後の望みをかけて』英雄か勇者か呼ぼうとして俺呼んだってところか?」
「・・・・・・・・間違いね 失敗よ キャンセルだわ キャンセル料払うからチェンジお願い」
「失礼なヤツだな、チェンジでもなんでもいいから早く俺元の所に返せよ」
「無理 送迎呪文なんて知らないもの」
ここで平賀君、怒髪天をつく!とばかりに激怒します。
「無責任じゃないか!さっさとあの夢の理想郷、秋葉原に俺を帰せよ!」
「知らないわよなによ秋葉原って!」
「俺の住んでるあたりはなぁ・・・・・住んでるあたりは・・・・・・NHKと教育除けば二つしかチャンネルないんだ!
県内にと○のあ○は勿論まん○らけもメ○ンブック○もありゃしない!
そんな怒田舎に住んでる(金無いからネットでDLも無理)のを我慢して山田先輩の家でバイトして
天地先輩の神社で働き親から頼まれたお使いの時にはお釣りを誤魔化し
ためた金でやってきた理想郷から引き剥がしておいて『知らん』たぁ福○をも上回る無責任じゃないか!」
「知らないわよチンパンなんて」
「うるせぇ!とっとと俺を秋葉原に帰せ!聞け都会の民よ地方人のこの嘆きを!」