あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

風船の使い魔-04


ギーシュとルイズの使い魔クラウドの決闘はルイズの妨害で引き分けという形になった
ルイズは「私は何もしていない」と必死で訴え続けたがあんな爆発お前以外に誰が出来るとその場全員皆から言われ
そういう結果になってしまった
当然ルイズは納得していないがもう一人納得のいかない人物がいた、決闘の相手のギーシュ自身である
彼が言うところによるとあの決闘は完全に僕の負けだ、ルイズの妨害があったところで負けていた・・・と
それにあの爆発はルイズが起こしたものとは思えない、あれは使い魔が爆発したんじゃないか・・・と
実際周りの奴等もあの決闘はクラウドの勝ち・・・と思うものばかりだった
そう言われるとルイズも下手にその通り、自分のクラウドが勝ったのだ・・・などと言えなくなり結局引き分けという事になった。

当のクラウドは気ままに風に流されていた

あの後ギーシュは3人の女子に謝っていた、モンモラシーとケティとルイズの三人にである
完膚なきまでにクラウドにやられて自身の愚かさに気づいたとでも言うのかはたまた貴族の誇りという物をルイズに教えられたのか
そんな彼もクラウドが風に流されているところを見ると「ヒィッ」と情けない声を上げるようになる
やはり怖いのだろうか



「クラウドー?もう、どこ行ったのかしら・・・」

決闘から数日後、ルイズはもうゼロと呼ばれることは無くなった・・・新しい呼び名が出来たので

その名も 『 爆 発 の ル イ ズ 』 まんますぎる

はじめその名で呼ばれた時「え?ゼロじゃなくて爆発?それってゼロよりマシ・・・?それとももっと不名誉な事?」と数日云々悩んでいたが
クラウドの顔を見ているとそんな悩み吹っ切れて「まぁ爆発でもゼロよりはいっか」という結論にたどり着いた

しかし今度はクラウドが使い魔らしい事をあまりしない事に少々悩むようになった
使い魔の主な役割は『感覚の共有』『魔法材料の確保』『主人の護衛』とあるがクラウドはいつも風に流されている
夜にはキチンと帰って来るんだがそれまでの間日中クラウドが何をしているのかルイズにもわからなかった
明日は虚無の曜日、一日中クラウドが何をしているか観察する事にした

朝、起床。
クラウドが持って来た制服に着替える。着替えの手伝いは出来るんだから器用な使い魔だと思う。
その後クラウドと一緒に朝食のため食堂へ向かう、クラウドにはいつものようにフルーツを2~3切れ与える。
見ると一人のメイドが嬉しそうに果物を持ってきてクラウドに与えている、あのメイドと何かあったのだろうか
満足そうに体をさすった後、クラウドは風に乗ってどこかへと飛んでいく・・・・・って!あんな高いところに飛んでいかれたら追いかけられないじゃないの!?


クラウドがルイズの監視から逃れた後フワフワ学院中を彷徨っているととある部屋の前で立ち止まった
タバサの部屋である

タバサは虚無の曜日になると一日中部屋の中に閉じこもって趣味の読書に明け暮れる、それを邪魔される事を大層嫌っていた
集中している間はどれだけドアをノックされても叫ばれても気にせず本を読み続ける
しかしタバサはその気配に気づいた、ドアの向こう側にいる人でもこの世のものでもない気配を・・・


「・・・・・・誰?」
「プワヮー」


律儀に返事をするクラウド、その声を聞いてそこにいるのがあの風船幽霊であることに気づいたタバサは冷や汗が垂れる
.・・・自分に何か用があるのか・・・しかし絶対に関わりたくない相手であったので放置する事にした
客などはじめから来なかった。そう思って再び本を読み直す

「プワ~」

聞こえない。私は何も聞いていない。今日は虚無の曜日、じっくりと本を読み漁るのだ。

しかし目の前のドアからスッと当の幽霊が現れたらそうも言ってられなくなる

「!?!?!?!?」
「プワー」

ドアには鍵をかけていた・・・・がそんな事気にもせずにコイツはドアをすり抜けてきた、物質をすり抜けて移動できる存在など
この世にはいない・・・この世のものじゃない・・・・あの世?


タバサは逃げ出した!!しかし回り込まれてしまった!!

ゆっくりと近づいてくるクラウド、本当に気がどうにかなってしまいそうな恐怖に襲われるタバサ
そしてクラウドは恐怖によって混乱しているタバサの手をとった

「!?!?」
「プワ」

無口キャラと鳴き声しか無いものの会話の描写は難しすぎる

クラウドがタバサの手を必死で引っ張る、その様子にはじめは脅えていたがだんだんと考えも変わってくる
こんな引っ張り返せば簡単に振り回せそうな、風が吹けば簡単に吹き飛ばされてしまいそうな風船が幽霊・・・?
なんでこんな相手に脅えていたんだろう・・・と思えてきた
よく見れば結構可愛い顔をしている、そんな他人の使い魔が自分をどこかへ引っ張っていこうとする
何か大事な用でもあるのだろうか・・・
そう思うと本に詩織を挟みクラウドが連れて行こうとする方についていった

『さいみんじゅつ』・・・本来は相手を眠りにする技だが相手の思考を戸惑わせる意味合いが強いこの技にタバサはいつの間にか掛かっていた


霧が深い・・・トリステイン魔法学院にこのような場所があっただろうか・・・?
そう疑問に思いながらもクラウドについていくと霧が晴れてきた
そこには河原があった、黄金色の川だ。こんな幻想的な光景見た事がない、まるでこの世ではないようだ
川岸には小船が一艘ありクラウドがそれに乗れと言わんばかりにタバサの腕を引く
その船に乗り対岸を目指す・・・とこのような状況何かの本に載っていた事を思い出す

この世とあの世の境にあるという三途の川、その川を渡ってしまうともうこの世には戻ってこれなくなる・・・
ふと舟をこぐのをやめ対岸を見ると亡くなった筈の父親が手を振っている

「まだこっちに来ちゃ駄目だー」

父さんがこっちに来てはいけないと言っている、クラウドは船を引っ張っている
タバサは舵でクラウドを叩き飛ばした後全力で船を反転、来た道を戻った


クラウドに悪気は無かった、ただ己が本能に従っただけだった
『あのよへ つれていこうとして こどもの てを ひっぱろうとするが はんたいに ふりまわされてしまう。』

軽く見回したところ一番小柄で年下な子供はタバサしかいなかった、だから彼女を選んだ。選ばれた彼女にしたらたまった物ではないが。
それからというものタバサの部屋には大量の書物以外に投げるのに丁度よさそうな石が大量に置かれていた
キュルケが気になって聞くと「・・・お化け避け」としか言わなかった

一日中ルイズがクラウドを探して日も暮れた頃クラウドが風に流され戻ってきた

「もう!クラウドあんたどこ行って・・・どうしたのその痕?」
「プワ~~」

変にひしゃげたクラウドの顔の痕を気にしながら自室に連れて帰る。
次の虚無の曜日こそ・・・!と心に誓うルイズであった。喋る剣の悲痛な叫びが聞こえてきそうだ


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