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黄金の使い魔-06


実はヴェストリ広場の観衆以外にも見物客は居た
それは学院長こと偉大なるオールド・オスマンと教師コルベールである

コルベールがアイオリアのルーンの特殊性に気づきそれを調べ上げ
高い確率で「ガンダールヴ」と判明したため、学院長室の遠見の鏡からその実力を見ていたのだ

しかしアイオリアは武器を使わなかったどころかオールド・オスマンですら
アイオリアが何をしたのか解らないという結果に終わった

「ヴァリーエル嬢も・・・・・・・・・恐ろしい物を召喚してくれた物じゃ・・・・・」
「しかしあの戦闘力、彼は間違いなくガンダールヴでしょう」
「もしも王宮の連中に伝説の、それもあれほどの使い魔が居ると知れてみろ、戦争の道具にされるのがオチじゃ、この件は他言無用に頼むぞコルベール君」
「心得ております、オールド・オスマン」

コルベールが退室した後
「どうしたもんかのぉ・・・・」
と一人頭を抱える老人が居た事を知るのは1匹のねずみだけだったという





「ちょっとあんた一体何者なのよ!!」
「その鎧・・・聖衣だっけ、いったい何なのよ!!!」
「あんなに凄いなんて聞いてなかったわよ!!そういえばこの世界の事はどうとか言ってたわね、前に」
「何も言わないから、ド田舎出身の平民だと思ってたじゃないの!!」
「あの閃光は何なの!?何をしたの!?」決闘が終わり部屋に戻ったルイズはアイオリアを質問攻めにした
それもそうだ、田舎出の平民戦士かと思っていた男が、スクウェアメイジすら凌ぎそうな力を見せつけたのだから


「まずは落ち着け、ルイズ 俺の事を話していなかったのは謝る 聞かれなかった以上あえて言う必要も無いと思ってな」
「そんな訳ないじゃないの!!」
「落ち着け、ところでルイズ この世界に神はいるのか?」
「質問に答えなさいよ!」
「質問に答える為に この質問に答えてほしい」

ルイズは偉大なる始祖ブリミルと4人の使い魔の話をした

――――イエス・キリストと言ったところだろうか

そしてアイオリアは順を追って説明した
その内容はルイズを驚愕を通り越して呆れさせ、とても信じ難い物だった。

  • アイオリアの世界には様々な神がいて、その中の地上の女神アテナを守る聖なる戦士『聖闘士』、その中でも聖域の十二宮を守護する12人の最上級聖闘士『黄金聖闘士』だった男である事
  • アテナが武器を嫌うため極限まで肉体を鍛え、体内の「小宇宙」を高めて燃やし爆発的な破壊力を得ること
  • あの閃光はアイオリアの拳の軌跡である事、軌跡が見れたのは限界まで速度や力を抑えていた為であり、実際は一秒間に一億以上の拳を放てる事
  • 冥界と死者を統べる神冥王ハーデスとの死闘の中、嘆きの壁を破壊する為に死ぬはずだったが、アテナに新たな人生を頂いて今ここに居る事
  • 聖衣は意志を持つ事、中でもアイオリアの着る黄金聖衣は聖衣の中でも最上級の位置にあり、神話の時代より完全に破壊された事がない事


「なんで態々手加減なんかしたのよ」
「聖闘士の拳は一般人には見えない、何も見えないのでは私が彼を制した事にはならないだろう」
「そ・・・そうね・・・・」


ルイズとしてはどれも信じられない話ばかりである、目の前にいる男は神の使いで、1秒間に一億の拳を放つというのだから当然の事である
しかし眼前であんな事をやってのけられたら信じる他はない 何よりアイオリアはルイズにとって既に信頼のおける存在なのである

――――何!?神の使いが私の使い魔!?って事は私って神様なの!?キャー!!どうしよう!!!

「ところでルイズ、私からも質問があるんだが・・・」
ニヤニヤしながら妄想の世界へ入り込んでいるルイズをアイオリアは連れ戻す
「な、、なな、、、なによ!!!」
「先ほどの戦闘の時小宇宙を燃やそうとした所、この左手の術式が光って爆発的に小宇宙が高まり抑えるのに苦労をした。この術式には戦闘補助の効果があるのか?」
「ただのフクロウを召喚しても、ルーンによって特殊能力を得たりするしありえない話ではないわね・・・ ただ、詳しく知りたいなら先生に聞いた方が良さそうね」
「なるほど、確かにそうだな」
「後、そのアテナの使いっていうの信頼できる人以外には言わない方がいいわ。即異端審問にかけられるわよ」

――――実在人物の神格化に異端審問・・・ますます中世のキリスト教だな。
と思いながらアイオリアは「了解した」短くと答えた


「もう、あんたがこんな話するから疲れたわ!私もう寝るわね」
「ああ、私は少し夜風に当たるとしよう」
「わかったわ、でも明日は虚無の曜日だから街にいくから 早く寝るのよ!寝坊なんてしたら許さないんだから!」

「了解した おやすみルイズ」
そう言ってルイズに布団をかけてやるとアイオリアは部屋を出て外に向かおうとした、

が廊下の中央でキュルケの使い魔フレイムが待ち構えていた
フレイムはアイオリアを見つけると歩み寄り、マントの裾を引っ張った
「何の用だ?いや、この場合はこいつの主人か」確かキュルケと言ったかな

フレイムは時々後ろを振り返ってキュルキュル泣きながらキュルケの部屋へ入っていく

―――来い・・・という事か

アイオリアはキュルケの部屋へ足を踏み入れる
部屋の中は暗く、床には火のついた蝋燭の炎がゆらゆらとゆれている
お香でも焚いているのだろうか全体に甘い香りが漂う。

アイオリアを迎えたのは
「いらっしゃい」というなまめかしい声
そしてベビードールのような姿のキュルケであった

アイオリアはため息を付きやれやれ・・・と言った面持ちで
「キュルケ、あなたは女性だ、それも貴族の立派な淑女だそんな貴方がこの様な事をしてはいけない――――」
アイオリアはいつかルイズに言ったような話をもう一度した、原因は全く違ったが
しかし、全く気に留める様子も無くキュルケは続ける
「あなたは、私をはしたない女だと思うでしょうね・・・。でもしょうがないの!ご存じの通り、私の2つ名は微熱・・・松明みたいに燃え上がりやすいの・・・」

「困った物だ・・・」

「お分かりにならない?タバサには悪いのだけど・・・恋してるのよ私・・・あなたに・・・あなたがギーシュを倒した時の姿、かっこよかったわ。あれを見て・・微熱のキュルケは情熱のキュルケになってしまったの・・・夜は短いわ、あなたとの時間を無駄に使いたくないの・・・愛してるわ・・・アイオリア・・・」
と次々と流れるように愛の言葉を紡ぎながらキスを迫ってくるキュルケを抑えて険しい顔でアイオリアは言う
「今から行う事は男としてあってはならない事 許してくれるだろうか」
その言葉に、トロンとした目でキュルケは答える
「どんなイケナイ事をする気なの・・・?どんな事でも許してあげるわ・・・・」
その瞬間キュルケの頬に平手打ちが飛ぶ、アイオリアの平手打ち被害者二人目である

「キュルケ、お前は貴族だろう!人の上に立ち規範となるべき存在だ、誇りを捨てたクズになり下がるような事はする物ではない!」

余りに突然の出来事に涙が出そうになるのを堪えるキュルケ

それを見てアイオリアは語気を弱める
「私はあなたの事をそれほど知っている訳じゃないが、きっとそれさえ解っていれば、あなたは素晴らしい女性になる」
そう言って頭を撫でた瞬間緊張が解れたのかキュルケは堰を切った様に泣き始めた

「怖がらせてしまってすまなかった、今日はもう遅い 眠るといいだろう」
そう言ってまた頭を撫でるとアイオリアは部屋を後にし、自分の部屋へ向かった


アイオリアの去った後キュルケは一人呟いた
「硬派なダーリンって素敵・・・・」



一方アイオリアは部屋につき床に腰掛けると
「やれやれ・・・、女兄弟というのは難しい物だ・・・」と、弟の様だった青銅聖闘士を思い出し一人ごちるのだった


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