あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

きょうだいなる使い魔

(始祖ブリミルよ、お願いします。どうか、どうか魔法を成功させてください。エレオノール姉さまみたいな立派なメイジになりたいんです。でも胸はもうちょっと、ちい姉さままでとは言いませんから、あの三分の一くらいは……)
ルイズが必死?に心の中で成功を祈りつつ、呪文を唱えるといつもの通りの爆発がおきた。
そして、煙が収まった後には……。
「お、大きな虫?」
そこにあったのは、今までルイズが見たことも無いほど奇妙なものだった。
本体なのだろうか、大きく膨れた体は甲虫の殻のように見えなくもない硬質の素材で包まれており、足は無く、中央から巨大なミミズを白く塗ったような長い首が伸びている。
首の先は再び硬質な殻に覆われ、二股に分かれており、それぞれの先にはトイレ掃除につかう吸盤のようなものが付いている。
詳しく観察するため近寄ったルイズだが、足も目も見当たらず、身動き一つしないそれは、生き物とは思えない。
もしここに、本来召喚されるハズだった少年がいたら、こう言っていただろう。「掃除機?」と。
「ミスタ・コルベール!」
「駄目」
「もう一度」
「絶対駄目。儀式やめますか? 進級やめますか?」
「……」
諦めて、謎の物体に(どこが口なのか分からなかったので目っぽい吸盤の間にした)口付けをするルイズ。
そのとたん、謎の物体から光りがあふれ、胴体?のような場所に光り輝く文字が浮き上がる。

【π】

「こ、これは見たことの無いルーンですぞ!」
コッパゲが叫ぶと共に、物体が生き物のように動いてルイズの洗濯板のような胸に、吸盤のような部分がピッタリとくっつく。
「な、なんなのよ!?」
あわてて外そうとするが、がっしりくっついて外れそうに無い。
使い魔の胴体が震え、低い唸り声のような音が辺りに響く。
「皆さん。手伝ってください!」
コッパゲと男子数名が、力を合わせて使い魔を引っ張って、ルイズから離すために協力する。

きゅぽん。

マヌケな音がして、吸盤がルイズから引き離される。
そして、勢いよく尻餅をついたルイズを見て男達が唱和した。

「「「「 バ ス ト 革命(レヴオリューション)!!」」」」

マリコルヌほども無い、平原のようだったルイズの胸。しかし、それは今や過去の話だ。
貧しきもの(貧乳)が、大富豪(巨乳)に、これぞ本当の胸革命。
見よ、これが、これこそが乳房だ。オッパイだ。
たわわに実った双子の山脈、その急激な隆起に耐え切れずボタンが弾け飛び、学院指定の白いブラウスの間から艶かしい白い豊かな谷間が顔を覗かせているでは無いか。
その大きさはキュルケにこそ劣るもののモンモン以上、いや、体の大きさから比較すれば、キュルケをも凌駕していると言っても過言では無い。
ルイズは、呆然と自分の胸から突き出た物に触ってみる。

ふにょん。

柔らかい。
つねってみる。

ぐに。

痛い。どうやら現実のようだ。ようやく事実を把握したルイズは、こみ上げる衝動のままに笑った。
「きた、来た、キター! ついに! この、私! ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの時代がやって来たのよぉぉぉぉ!」


「やった。やったわ! とうとう夢が叶ったのよー!!」
小さな体に大きな胸を持ったルイズが浮かれて踊っているのを
「何よ! 大きければ良いってもんじゃ無いじゃない!」
小さな体に小さな――胸の無いルイズが、噛み付くように睨み付ける。
「小さくたって形が良い方が見目麗しいし、せ、せっ、性能が優れているほうがねぇっ!」
大きなルイズが、勝ち誇った顔で大きな胸をそらす。
「何を言ってんのよ!? 女として生まれたからには、やっぱり『ぱよっぱよのぽよんぽよん』で無くちゃダメなのよ! 愛する人や守るべき人を抱きとめる胸は、豊かであるべきなのよ!」
胸の無いルイズが、悔しげに目線を下に向ける。
「そ、そうなのかしら……」
大きな胸のルイズは、勝ち誇っている。
「そうよ! 決まっているじゃない!」


目が覚めた。
「夢?」
胸には、今まで感じることの無かった重みがある。
「うふ、うふふふふ」
自室のベッドで、陶酔した顔で、自分の乳房をこねくりまわす少女。
なんか危ない光景だ。
それでもなんとか着替えを始めるが、制服のボタンを閉じることが出来ない。ていうか大きな山脈が邪魔だ。
「うふふ、困ったわ、服を全部買い換えないとね。うふふ」
仕方が無いので、一番上から三番目までのボタンを外す。
プルプルとした果実が今にもこぼれてしまいそうだ。
手で押さえながら、食堂に行く間に3回転んだ。大きな重しがついたのでバランスが取れないのだ。
途中でキュルケに遭った。
「お、おはよう。ルイズ」
ルイズは、上機嫌で挨拶を返して胸を張る。
「おはよう。キュルケ」
だが、呆然としているキュルケの耳に届いたかどうかは不明だ。
「あ、あなた、本当に大きくなったのね……」
ルイズ、燦然と笑って見せる。
「そうかしら、まあ、ちょっとは膨らんだかもしれないわね。でも、そうは変わりないんじゃない?」
だれがどう見ても一目瞭然に違っていたが、キュルケに突っ込むだけの気力は残っていなかった。
「そういえば、あんたは何を召喚したのよ」
問われて、キュルケは後ろにいたサラマンダーを指差す。
「火トカゲのフレイムよ」
「普通ね」
ショックを受けたキュルケが、床に座り込んでのノ字を書きながら「ここまで鮮やかで大きい尻尾……ブランドもの……好事家に見せたら」とブツブツ呟く横をルイズは通り過ぎていった。

食堂に行くと、ざわめきがルイズの周りで起こる。
「あれが……」「信じられない!」「奇跡だ」「<胸革命>のルイズだ」「なんと神々しい」
(もう、まったくいやあねぇ。男子だけじゃなく。女子まで一緒になって噂して。まっ、悪い気はしないけど)
ルイズが、気分良く食事をしていると、クラスメイトであるモンモランシーがなにやらモジモジしながらやってきた。
これまでさんざんルイズをからかってきた相手である。警戒心を抱いて。
「なにか、ようかしら?」
存外に食事の邪魔だという含みを持たせて問うが、モンモランシーはルイズの予想もしていなかった答えを返した。
「あ、あのね、ルイズ。わたし、新しい香水を作ったのだけど……も、貰ってくれないかしら」
モンモランシーが趣味で香水や怪しげな薬を作っていることは知っているが、何故、ルイズに?
「今まで、本当にごめんなさい。これはお詫びの印、ねっルイズ受け取って。わたし達友達になりましょうよ」
ここまで来て、ようやくルイズは飲み込めた。
モンモランシーの胸は、かつてのルイズほどでは無いが、小ぶりな方である。
ようするに昨日ルイズが手に入れた、世界さえも揺るがすあまりにも圧倒的で絶大な(豊胸の)力を持つ使い魔の恩恵にあずかりたいのだ。
さて、どうしようかとルイズが思案していると、モンモランシーが話しかけたのをきっかけに、周囲にいた人間が先を競って話しかけてくる。
「ルルルッルイズ、その場で飛び跳ねて見てくれたまえ」
「ミス・ヴァリエール。あの、お姉さまって呼んでいいですか?」
「ののしってください!」
「私、前から先輩のことをっ」
「ミス・ヴァリエール。これからは、困ったことがあったらなんでも相談してくれたまえ」
「あのわたくし、今度おみあいをするのですけど……」
変態的な要求をするもの口説くもの相談を持ちかけるもの大変な騒ぎで、結局、ルイズは授業に遅刻した。

遅刻したルイズは、罰として錬金の魔法に挑戦することになったが、今までとは違い、クラスメイトからは嘲りではなく、応援の声(主に胸のつつましやかな女子)が飛び。
男子たちは、一様に固唾を呑んで一瞬もルイズを見逃すまいと何かに期待している。
胸の大きい女子の中には、ふてくされているものもいるがこれまでルイズが受けていた境遇とはまるで違う。
(使い魔のおかげね)
ルイズは、感謝の念を使い魔に送りながら呪文を唱え。
石ころが爆発した。
「ケホっ、ケホっ」
ルイズは、痩せた発明家とずんぐりした力持ちの子分を持った女泥棒が任務に失敗してオシオキされた後のような格好になっていた。
バストが大きくなったことにより、見た目の破壊力も上昇、いつも野次を飛ばしていた男子たちが鼻血を出して、バタバタと倒れていった。
そんな男子を踏みつけて、お近づきになろうと狙っていた女子たちが駆け寄る。
「ルイズ! 大丈夫?」「大変、怪我しているじゃない」「いま、治癒魔法かけるからね」「わたし、着替えとってくる!」
その後、ルイズは教室の片づけを命じられたが、善意の協力者たちの手によって瞬く間に終わってしまった。

夜。
自室でルイズは、かつて何度も涙に濡れた枕を抱きしめながら笑う。
こんなにちやほやされたのは初めてだ。例え下心があったって嬉しい。
「これも全部、使い魔のおかげね」
感謝の念を込めてベッドの脇に置いてある使い魔を見つめる。
感覚の共有も、秘薬探しも、主人を守ることもできないソレは、しかし、ルイズにとって最高の使い魔だ。
「うふふふ。この使い魔を使って、私は新世界の神になるわ!」
ルイズが薔薇色の未来を妄想し、眠りについたその日、使い魔が盗まれた。
後に残されたのは、壁に刻まれた文字だけ。
『豊胸のマジックアイテム、確かに領収しました。土くれのフーケ』


翌朝。
トリステイン魔法学院では、蜂の巣をつついた様な騒ぎがおこっていた。
貴族の子弟をあずかる学院、それも女子寮に忍び込んだ者がいるというだけでも学院が取り潰しになりかねない不祥事である。
だが、そんなことを気にしている者はいなかった。
ルイズの使い魔の胸大(きょうだい)な力、それがもたらすユートピアを夢想していた、つつましやかな女子や、大きいものに憧れる男子の夢。
それが砂上の楼閣がごとく、崩れ去ってしまったことこそ重要だ。
絶望と怒りに満ちた者達の騒ぎを止めたのは学院長の優秀な秘書、ロングビルだった。
「フーケの居所がわかりました」
感嘆の声が上がる中、オスマンは詳しい話を聞いていく。
近在の農民が見た怪しげな男が住処にしているという廃屋のことを。
「すぐに王室に報告しましょう! 王室騎士隊に頼んで、兵隊を差し向けてもらわなくては!」
コルベールが叫んだ。
オスマンは、首を振ると、目をむいて怒鳴った。年寄りとは思えない迫力であった。
「ばかもの! 王室なんぞに知らせている間にフーケは逃げてしまうわ! その上……、身にかかる火の粉を己で払えぬようで、何が貴族じゃ!
世界の至宝が盗まれた! この魔法学院からじゃ! 当然我らで解決するに決まっておろう!」
ミス・ロングビルは、微笑んだ。まるで、この答えを待っていたかのようであった。
オスマンは、咳払いすると、有志を募った。
「では、捜索隊を編成する。我をと思うものは、杖を掲げよ!」


そういうとオスマンは、自らの杖を掲げた。
すべては、学院中の女教師、メイド、生徒が全てボインボインになるアルカディアのその為に。
「風の最強を証明しましょう」
ギトーが、
「生徒を危険な目に逢わせるわけにはいきません」
コルベールが、
「(どさぐさにまぎれて破壊してやるわ)私も」
キュルケが、
「……」
タバサが、
「水の使い手も必要でしょ?」
モンモランシーが、
「君は僕が守るよ。薔薇の棘の様にね!」
ギーシュが、
「ハアハア、おっぱい、おっぱい」
マリコルヌが、
「おっと、僕たちのことも忘れてもらっちゃ困るね」
ギムリが、レイナールが、
そして多くの同学年の生徒たちが、
「お姉さま、わたしもお供いたしますわ!」
ケティを始めとする一年の女子達、そして男子達が、
「可愛いルイズ、わたくし貴方を実の妹のように思っているのよ」
「後輩を守るのは先輩の務めだからな」
3年の諸先輩方が、
「こいつは、メイジだけの問題じゃありませんぜ」
包丁を握ったマルトーと使用人たちが、
「私たちだって、ルイズさまの使い魔を取り返したいです!」
メイド達が、
学院の皆が、ルイズの使い魔を取り戻すために志願した。
「みんな……ありがとう、ありがとう」
ルイズは感激のあまり泣いた。
そして、フーケの居所を突き止めたロングビルの手を握って何度もお礼を言った。
ロングビルの笑いは、微笑から虚ろな笑いへと変わっていた。
そして、オールド・オスマンが自ら進軍の号令をかける。
フーケの潜む廃屋を目指して、ルイズの使い魔を奪還するために、トリステイン魔法学院は、その総力を結集したのだ!


森まで来て、魂が抜けたようなミス・ロングビルが何度も道を間違えて迷ったものの、先行して森を探索していた生徒の使い魔達によって、廃屋はあっさり見つかった。
「皆さん。下がってください。私がゴーレムに命じて小屋を捜索しますわ」
青い顔をしたままのロングビルが、杖を振るって巨大なゴーレムを作り出す。
そして、ゴーレムは命じられるまま―――――小屋に向かわず、ルイズをその手に握りこんだ。
「あんたたち! 杖と武器を捨てな! ちょっとでもおかしな真似をしたら、ヴァリエール公爵家御令嬢の命は無いよ!」
ロングビル突然の凶行に、普段閑静な森にざわめきが満ちる。
「まっ待ちたまえ、ミス・ロングビル。なぜこんなことを!」
「そうよ! 貴方、豊胸の力なんていらないじゃない!」
慌てふためき、口々に説得しようとする学院関係者たちを見回しながら、ロングビル、いや、土くれのフーケは血涙を流してとある魔法を解呪した。
とたんに豊満に突き出していた胸の布地がペシャと萎んだ。
「この胸はニセモノさ! あんたらに、あんたたちに何歳も年下の妹がドンドン育っていく姉の気持ちが、見栄を張って土の魔法でパッドをつける姉の気持ちが分かるもんか!」
それはあまりにも悲しい告白であった。
だが、学院関係者誰もが動きを止めた中、ただ一人ゴーレムの、フーケの前に立ったものがいた。
「分かるわ」
その顔を見て人質になっていたルイズが驚愕の叫びをあげる。
「エ、エ、エ、エレオノール姉様!! なんでここに!?」
だが、その問いには答えずエレオノールは、フーケの目を正面から見据る。
「わたしには、ルイズの上にカトレアという妹がいるわ。その娘は、その娘の胸はね……」
声を震わせ、言葉を途切れさせるエレオノールだが、そのいいたいことは十分に伝わった。
「今回、私が噂を聞きつけて学院に、ここについて来たのはアカデミーの権限でルイズから使い魔を取り上げるつもりだったわ」
その言葉にルイズが青ざめるのを一瞥し、エレオノールは静かに首を横に振る。
「でも私が間違っていたわ。ルイズの使い魔は、使い魔の力は個人が、いいえ国でさえ所有していい力じゃない。この世界全体の――胸の大きな妹を持った姉のために使われるべき力なのよ」
フーケは、杖を取り落としてエレオノールと抱き合い、泣きあった。


その後。
ロングビルは、フーケの名を騙って生徒の使い魔を盗んだ罪により半年間の減給処分。
だが、もう胸を偽らずに妹に会えるとその顔は喜びに溢れている。

エレオノールは、コルベールとも協力してルイズの使い魔の力を分析して、量産する計画を練っている。

オスマンは、周り中巨乳だらけになって天国だと毎日浮かれている。

モンモランシーとギーシュは、仲が良くなりすぎて学生結婚することになった。

キュルケは、「乳が何よ、総合的な魅力で勝負よ!」と自分を磨く旅に出た。

タバサは、デコな従姉妹を味方につけ母親を治す薬を手に入れることが出来た。

レコンキスタは、ガリアの政変でジョゼフが失脚した上、婚約者にベタ惚れしたワルドの裏切りで壊滅した。

ロマリアは、ルイズを聖女と認定。聖女のいる国トリステインを全面的に保護することに決めた。

そしてルイズは……

「今日の予定は、後、ほんの500人ほどですからがんばってくださいね」
「うう、まだそんなにいるのぉ」
使い魔の力を発動できるのが今の所、ルイズだけだとわかり、忙しい日々を送っている。


ゼロ魔で革命といえば、おっぱい革命。異論は認めない。
「まほろまてぃっく」から、四巻に出てきた怪しげな通販の豊胸機、πdealαを召喚。
原作と違って効果が永続しているのはルーンの効果。



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